特に理由もなくアイドルデビューした最強系主人公が東京喰種のストーリーをぶっ壊す話 作:偽馬鹿
あ、感想はちゃんと読んでますよー
「ふん♪ ふん♪ ふふーん♪」
オンステージである。
部屋にあった古いステージ服を着て、和修家の庭で踊る。
キレは久々に決まったと思うレベル。
歓声が2つ。
1つは旧多さん。
もう1つはリゼさんである。
「うーいぇい♪」
「いぇい!」
「いぇーい!」
きゃるーんと可愛くポージング。
それと同じように2人もポージング。
あらかわ。
「きゃー♪ ありがとー♪」
「わー」
「きゃー」
パチパチと拍手。
どうやら気に入ってもらえた模様。
リゼさんもいい感じに思ってくれてるかなと。
とおもったらいきなりぎゅーって抱きしめられた。
うにゃー苦しいー。
リゼさんの筋力でやられると普通の抱きしめも殺傷能力持ってしまう。
というか真面目に死ぬかも。
「ぐぇー」
「あらごめんなさい」
潰れているとすぐに手を離してくれたリゼさん。
あらやだ優しい。
と思ったら噛まれた。
痛い。
「あら……喰種?」
「うん、喰種」
味でバレたらしい。
うん、喰種なの。
でも内緒にしてね。
旧多さんは多分知ってるけど。
「黙っててくれたら新作のアクセサリあげる!」
「あらいらないわ」
「そっかー」
どうやらアクセサリには興味がない感じ。
わかる。
俺もあんまり好みとかない。
ちょっと首元が寂しいならネックレスつけるかなってくらい。
「じゃあどうしようかしらー?」
「えぇー酷いー」
リゼさん、思ったより遊びがあるなー。
でもこのままだと俺社会的に死ぬのよねー。
どうしよっかなー?
「お願いしますー言わないでー……ね♪」
「ええーどうしようかしらー?」
やめてよーいやよーと追いかけっこ。
あら可愛い。
でもこのまま流布されると普通に干されるんで困る。
「お願い♪」
きゃるーん。
本日最大級のきゃるーんである。
これが効かなければ(社会的に)死ぬしかない。
「うーん……仕方ないわねぇー……」
「わーいお姉さん大好きー♪」
セーフ?
ともかく、今度はこっちがぎゅーってする番。
ありがとーという気持ちを込めて腰にぎゅーって抱き着く。
ふふふふ、という声が聞こえてくるから満更でもないはず。
……多分。
「ははは」
旧多さんも笑ってる。
うう、ちょい恥ずい。
でもちょっと羨ましがってるでしょ。
分かるよそういうの。
アイドルだしね。
「とにかく! クインケ直しておいてね!」
ぎゅっとリゼさんの腰に抱き着いたまま言う俺。
抱き心地がいい。
やっぱり女の子っていいよね。
いい匂いするし。
「離しなさい?」
「ぐえ」
駄目だったらしい。
肘で頭を小突かれた。
割と痛い。
本気っぽい。
あんまりしつこいと赫子でずばばばっさりされそうなので離れる。
ぐさりざくざくかな?
まあいいや。
ばいばーいとお別れする俺。
2人ともいい笑顔で見送ってくれる。
もしかして邪魔だった?
いや邪魔だったよね普通に。
知ってて行ったけど。
ところで俺の晩御飯はどうしよう?
いや、まだお腹は減ってないんだけど。
一応準備しておいた方がいいかなって。
クインケ使ってた時は男物の格好をしていたけど。
赫子を使っている時はいつも女物の服を着ている気がする。
気がするというかそんな感じだ。
わかった。(何)
というわけで、今日は女物の服を着てご飯を食べる。
マスクは適当に拾った猫一文字のフルフェイス。
凄いセンス。
でも好き。(こなみ)
服は深紅のキャミソール。
それと同色のフレアスカート。
血で染まったように見える色である。
このキャミソール、背中がかなり露出していて甲赫が出せるようになっている。
便利。
特に他の子とも約束もないし。
このまま夜を待とうかなー?
「……」
「……はろー?」
と思ったらアカリちゃんに出会った。
出会っちゃった。
いやわかるよ。
だって身体つき一緒だもん。
見れば分かる。(変態)
肘辺りまである手袋にぴしっとしたボディスーツ。
身体のラインが全部出るような恰好で、実にエロい。
というか胸の辺りが少し寂しいね。
ケイちゃんで見慣れてしまったせいか。
「あ……あっ……!?」
「あー」
そういえば。
女の子の喰種は食事を見られるのが嫌なんだっけか。
うん、わからないでもないけど。
いや俺女の子じゃないけどさ。
「ちょっと席外すねー」
するすると路地裏を抜けてアカリちゃんから目を外す。
そうだよね、マナーは大事。
ちゃんと目線は逸らそう。
「……失礼しましたわ」
土下座する勢いで頭を下げるアカリちゃん。
いや、多分謝るのこっち。
でも謝らなくていいなら謝らない。
最低。
「今日ご飯の日だったんだねー」
「ええ。最近時間が取れなくて」
食べていたのは人間かな?
あんまり戦闘慣れしてないっぽい。
というか戦闘慣れしてる喰種ってこの辺りいないのよね。
だから俺が出没してたわけで。
「ええっと……貴女も食べます?」
すっ……と渡される臓物。
いや、いいよ。
アカリちゃんの獲物でしょ?
だったら全部食べていいよ。
「そ、そうですの?」
「そうそう。私は自分でとるよー」
戦闘経験も積みたいのだ。
なんだか嫌な予感もするし。
何よりこの辺りのボスを目指してるのである。(大嘘)
「また明日ー♪」
「は、はい。また明日ですわ!」
ひらひらと手を振って、とんとんとーんと移動する。
目当ては強そうな喰種。
といってもこの辺りじゃ強い人はあんまりいないので。
戦闘になるかもしれないくらいの相手だろうか。
「お、雰囲気的に強そう」
狙い目を発見。
仮面も使い古されてて、長年戦ってる感ある。
というわけで殴りに行く。
赫子を出す。
枝葉のようなそれを突き出して、全身を勢いよく回転させる。
所謂デスロールだ。
相手も気付いて回避をする。
素早い。
攻撃に反応してくれる相手は久し振りだ。
ガリガリと地面を削って停止、そのまま立ち上がる。
葉っぱはまだ出さない。
奥の手は最後に取っておくのだ。
まずは枝で薙ぎ払う。
威力はそれなり、打撃系の技になる。
葉っぱの辺りが切れるので、地味に痛い。
それを相手は跳躍して回避。
上から赫子を出して反撃してくる。
うん? 尾赫かな?
なら割と楽かも。
伸びてくる尾赫を枝で受け止めて、振り払う。
そのまま勢いよく突進して顔面にパンチ。
仮面を割りに行く。
と思ったら仮面は布製。
思いっきり顎に入ったのか宙を舞い、そのまま動かなくなった。
うん、運が悪かったね。
まあ勝ったというわけで。
とどめに枝をぐちゃりと刺す。
頭が潰れる音がする。
いつものこと。
腕とか足とかばっかり食べてるせい。
「もぐ……」
もぐもぐと食べる。
いつものことだが、たまには別のところを食べたくなるものだ。
たとえば赫包とか。
……うむ、あんまりかわんない。
何となく強くなった気がする。
だけどなんだろ、気分が高ぶってきた気もする。
……落ち着けー。
明日は学校だぞー。
ついでにアイドル活動だぞ♪
落ち着いた。
ふーっと息を吐いて赫子を収納する。
なんというか、あんまり食べるとやばい気がする。
うん、暴走するのも分かる。
でもまあ、多分大丈夫でしょ。
たまーにちまちま食べてみよう。
もしかしたら赫者になるかもしれない。
そうなったら……どうなるんだろ?
まあいいか。
なったらなったで考えよう。
明日はみんなで一緒にご飯だ。
新しいコーヒー豆も仕入れたし、みんなに振舞うのもいいでしょ。
あー楽しみだなー。
こんな日が毎日続いたらいいなー。