特に理由もなくアイドルデビューした最強系主人公が東京喰種のストーリーをぶっ壊す話 作:偽馬鹿
既に見限った人もいるかもしれませんが、再開させていただきます。
続けられるだけ続けたいと思います。
さて、やってきました自殺の名所。
投身自殺で有名だとか。
とりあえず水死体はきつそうなので、陸の死体から攻めていく。
まあちょっと歩くのに時間はかかったけどね。
夜道を素で歩くのは新鮮。
いやマスク付けてるけどね。
「……」
「……あれ?」
どうやら先客がいらっしゃったようで。
男の人かな?
ちょっと遠くだから顔は見えない。
というかマスクしてないね。
喰種なのかな?
わかんないや。
―――――斬ってから考えようか。
そうしよう。
クインケを展開していざ斬りかかろうとしたところで、ふと思い出す。
ああ、俺は今戦わない方がいいんだっけ。
忘れるところだった。
うむ、約束大事。
と思ったところで相手側がこちらを見る。
どもども、同胞ですー。
挨拶してみるがスルー。
どうやら気難しい人らしい。
「……」
「あのー?」
「……」
「聞いてる?」
気難しい?
というか無口なだけ?
それとも両方?
よくわからない。
それと、どこかで見たことあるような顔。
うーんどこだったかなぁ。
思い出せない。
まあいいや。
思い出せないってことはあんまり重要なことじゃないってことだ。
多分。
わかんないけど。
男の人を放っておいて辺りを見渡すと、なんと新鮮な死体が!
新鮮なのに死んでるっていうのが最高に謎。
いや死にたてって考えると新鮮なのか。
「ええと……」
「……」
しかし、その死体は男の人の足元にあった。
うーん邪魔。
だけど、なんとか譲ってもらわないとなぁ。
ここまで来るのに結構お腹減った。
このまま帰ると大損だ。
主にお腹的な意味で。
「……」
「? ……あ」
くいっと顔を遠くに向けた男の人。
そっちの方を向くと、なんと別の死体が。
ラッキーよかった取り合いにならないや。
「ありがと!」
「……ん」
やっと喋った。
……喋った?
まあいいや。
とにかく遠くにあった死体を担いで移動する。
流石にゴルフバッグ的なものは用意してある。
そのまま持ち歩くのは趣味悪いしね。
というか喰種だってバレるし。
男の人も死体を担いで崖の上に登っていく。
うわ、あんなところ登る普通?
俺には真似できないや。
服汚れるし。
「……もぐ」
「で、帰って来たわけですの?」
「……もぐもぐ」
「食べながら喋らないでくださいまし!」
ケイちゃんはいないけど、アカリちゃんはいる感じ。
どうやら寝に戻ったらしい。
たまに俺のベッドを占領したりするんだけど、今日は大人しく帰ったらしい。
食欲湧くから困るんだよね!
「もぐ……いる?」
「うぐ……」
いるらしい。
仕方がないのでタッパーに入れてお持ち帰り用にしてあげる。
頬肉がいいかな?
いえ、実は喉辺りのお肉が好きで。
意外!
さささっと切り分けてると、その様子をじーっと見つめてるアカリちゃん。
何? 気になるの?
くるくるっとナイフを回転させながらシェフのように切り分ける。
なんかアカリちゃんの目が輝いて見える。
「……はっ!? な、なんでもありませんわっ!」
それは無理があるよアカリちゃん。
そんなに楽しそうな顔しちゃって。
何が琴線に触れたんだか。
くるくるーっとやってしゅばばーっと切ってソテーにしてみる。
それを揃えてタッパーに入れてはい完成。
我ながら完璧じゃない?
伊達にアイドルやってないよ。
「アイドル関係ないのではありませんこと……?」
「いつ料理番組の仕事が入るかわからないんだよ?」
「喰種に普通の食事食べさせるつもりですの……?!」
「んーまぁ、そうなるんじゃない?」
気合いでどうにかする自信はあるけど。
俺、失敗しないので(キリッ)
なんでそんな風に辛そうな顔しないの。
頑張るの俺なんだし。
ちなみに頑張れば食べれることは実践済み。
超吐きたくなるけど。
青汁は死ぬ。
無属性攻撃って感じ。
「というわけで大丈夫だよ!」
「えぇ……」
納得いかないという表情のアカリちゃん。
確かにそうかも。
でも、やらなくちゃいけない時って言うのはある!
今じゃないと嬉しいけどね!
「……」
「……」
無言になる。
うむむ、何やら言いたいことがあるようで、言い出したくはないようで。
……うん、まあいっか。
理由があるのかわかんないけど、俺自身は大丈夫だし。
そもそもあの社長、俺が喰種だって知ってるのかな?
知ってそうだけど。
「……」
「……?」
「ちょっ、何するんですの?!」
いや、頬を膨らませてたからこう、指を突っ込んでみた。
ふにっとしてた。
女の子だなーって感じ。
いや、ふにっと具合なら負けてない。
肌には気を使ってるからね!
というわけでふにふに継続。
ふにふにふにふに。
いや、本当に飽きないね。
それに真っ赤になって可愛い。
ふふふ、このまま攻めていくよぉ。
「も、もう! やめてくださいましっ!」
と思ったら予想外の反撃。
どん、と勢いよく突き飛ばされ、倒れる。
そして突き飛ばした方も勢いがついて俺の方に倒れてくる。
わーお、これは刺激的。
ふんわりと抱き留めると、更に顔が真っ赤になっていくアカリちゃん。
あー可愛い。
このまま食べちゃいたい。
いや、我慢我慢。
最近衝動に任せて行動したくなってしまう。
抑えないとね、ちゃんと。
じゃないとただのケダモノになってしまう。
「おーう今日のお、や……つ……」
どーんとドアを蹴破って入ってきたケイちゃん。
俺達の格好を見て、手に持っていたにゃんこ様達のおやつをぽとりと落とす。
ああ、俺達の格好はどう見てもエロス。
というかはしたないからやめようね。
脱兎のごとく走り去るケイちゃん。
うん、わかる。
そうなるよね。
というかそうならざるを得ない。
俺もそうなる。
いや嘘。
混ざりに行くわ。
「ちょ、お待ちになってくださいまし!」
それをダッシュで追いかけるアカリちゃん。
うんまあ、誤解されたまま放置したら大変よね。
わかる。
でも喰種の筋力でドアをぶち開けるのはやめて欲しい。
壊れる。
ガチャン。
あっ。
にゃんこ様達をケージに入れ、ドアを直す。
こういう技術もアイドルには必要だとか。
なんだよT〇KI〇かよ。
いやわかんないけど。
「あの、すみません」
「?」
修繕に満足したところで、外から声がかかる。
こんな夜中に誰だろうか。
まさか社長?
いや流石にこの時間には来ないか。
じゃあ誰だろう?
というか気配的には複数。
嫌な予感がする。
念のためにサングラスとマスクをしておく。
一応これでもアイドルなのだ。
いや身元バレてるから意味ないかもだけど。
がちゃりと開いたドアの向こうには、同じスーツを着た男女が複数。
そして、その手には銀色のケース。
「喰種対策局です。少々お話お願いできますか?」