特に理由もなくアイドルデビューした最強系主人公が東京喰種のストーリーをぶっ壊す話 作:偽馬鹿
なおこの関係が続くかは未定です
「えーっと、赤井スバルでーす♪ 年齢は12、特技は運動です♪」
きゃるーんという効果音を浮かべて笑う俺。(女装)
というか男だって言ったよね俺?
なんでこの路線のまま突っ走るの?
馬鹿なの???
『売れるよ、君ならね』
社長はそう言ってくれたわけだけど、なんで女装のままなの?
やっぱり馬鹿なの?
でも給料弾むっていうから我慢する。(強欲)
「うおおおおスバルちゃーん!」
「きゃー!」
「かわいいー!」
野太い声と黄色い声が混じり合って聞こえる。
半端ねぇなアイドル。
というかアイドル人気あるんだな喰種世界。
「きゃーみんなー応援ありがとー♪」
きゃるーんとまたもや同じ同じ効果音を付けてウィンクする俺。(フリフリミニ)
そして歓声。
うーん俺の才能が輝く。
「それでは聞いてください……『救世降臨伝説』」
凄え名前の曲。
でも曲自体は普通のアイドルソング。
ちょっと世紀末覇者風の言い回しがあるくらいかな。
「ふん♪ ふふん♪ ふーん♪」
身体をゆらゆらスカートフリフリ。
傍から見ればすっごい可愛い。(こなみ)
まあ俺なんだけど。
というかアイドル、思ってたよりハード。
本格的なダンスは導入しない方針らしいけど、ボディバランスとかなんとかはやるし。
発声練習は死ぬほどやるし、かなり体力使う。
まあこの身体は燃費最悪だからだろうけど。
なんとこの身体、死体1つじゃ1月持たない。
普通の喰種だと1月1体くらいで大丈夫だと聞いたけど。
俺の場合半月くらいでお腹が減る。
普通の喰種の約2倍の燃費である。
なのでもりもり食べてる。
食べるたびに綺麗になる肌。
そしてしなやかな四肢がちょっと脂肪に包まれる。
女っぽくなるのはどういうことなのか。
ちなみにであるが。
既にアイドルデビューから3ヵ月経ってる。
この世界に来てからアイドルしかしてない。
既に音楽チャートは1位である。
流石俺、才能の塊。
いや、この身体が凄いのか。
流石俺の身体、才能の塊。
「ありがとー♪」
一曲終了。
拍手と歓声で溢れるドーム。
社長の未来視半端ない。
こんな未来見えるとか怖いわ。
ちなみに社員寮を使わせてもらってる上にお給料は半端ない額が入ってくる。
俺この会社の子になるー。(なってる)
あ、ご飯も社割が効くけど使えなかったり。
やっぱり俺喰種だしねー。
美味しそうだから辛い。
アイドルだからダイエットしてると思われてるのは正直助かる。
「じゃあ続いての曲、行きまーす♪」
このあとめちゃくちゃ歌った。
「ありがとー♪ ありがとー♪」
ファンに見送られながら控室へと向かう俺。
アンコールに応えてファンサービスしてしまったぜ。
流石俺。
ファンへの感謝を忘れない。
「お疲れ様ですスバルさん」
「んーお疲れー」
プロデューサーからタオルを受け取りながら返事をする。
いや本当に汗だく。
早くお水頂戴。
あ、どうもどうも。
「あー生き返るー」
気分は転生者だ。
いやもしかしたら俺もそうかもしれないけど。
覚えてないからわからないけど。
ぱたぱた服をはためかせる。
風が来ないよ風がー。
と思ったら扇風機が用意された。
プロデューサー有能過ぎ。
「んあ”ー次の予定はー?」
「明後日までお休みですね」
「ふーん……」
ちょうどいいかも。
お腹減って来てたし。
ちょっとお出かけしようっと。
「ああそれと」
「ん?」
気分をお休みモードにしているとプロデューサーがついでのように話しかけてくる。
なになに、邪魔するの?
食す? 食す?
あーいやダメ。
まだダメ。
こんだけ有能なのがいなくなるとか損害デカ過ぎる。
「こんなものがお手紙と一緒に」
「へー」
手渡されたのはシルバーのアタッシュケース的な何か。
うん、見覚えあるね。
クインケですね分かります。
手紙には旧多二福の文字。
そしてファンだということらしい。
まじか。
それにしてもクインケ送っちゃう旧多さんズレてるわ。
ん、それしか送るものがなかった?
ならしょうがないね。(納得)
マスクーつけてー普通の服(男性用の意)着て歩くー。
ここは大体1区の辺り。
喰種がたくさんいるって話なのでお勧めスポット。(個人の感想です)
マスクのデザインは至ってシンプル。
目だけ見えるようにぐるぐる巻きの包帯と、大きめな普通のマスク。
そのマスクに大きく『斬』の文字。
うん、中二病だね。
いや肉体年齢的には小6なんだが。
右手には昨日送られてきたクインケ。
家の中で確認したところ、大きな刀状のクインケだった。
特に特殊能力とかないただの刀。
使いやすそうだね。
というわけで試運転である。
アタッシュケースから取り出して振りかざす。
そして撫で斬り。
近寄って来てた喰種を数人斬り裂く。
うん、いい切れ味。
実に使いやすい。
俺の赫子とは大違い。
「て、め?」
「あ、あ……?」
次々来る喰種をばっさばっさと薙ぎ払う。
ああ気持ちいい。
こういう感覚はなんというのだろうか。
そう、快感って奴だ。
「はは……はははは!」
縦回転したり横回転したり斜め回転したり。
身体を動かしてダイエットだ。
まあダイエットって痩せるって意味だけじゃないんだけどね。
最後の一体をバッサリと縦に割って終わり。
今日は絶好調である。
早速ご飯の時間。
まずは目の前で真っ二つになってる奴からだ。
とここでパチパチと謎の拍手。
振り返るとなんと人がいた。
何故人だと思ったかというと、匂いだ。
お腹減ってるから美味しそうなのだ。
最近食ってないしちょうどいいかも。
と思ったらあれだ。
この人知ってる。
旧多二福だ。
クインケ送ってくれた人じゃん。
「使いやすくてOKですよ」
「それは嬉しい。僕も選んだ甲斐があります」
わーとでも言いそうな笑顔を浮かべる旧多さん。
こっちもわーと言いたい感じを出す。
なかよし。
というかバレてるねこれ。
性別はともかく。
どうしようか。
処す? 処す?
でもなかよしだから別にいいか。
「食べるー?」
「遠慮しますー。僕は喰種じゃないので」
「そーお?」
比較的グロくない腕をはむはむ。
やっぱり恥ずかしいよね、食事見られるの。
そういう問題じゃない気もするけど。
とにかくここは危ない。
人がいるとか腹減ったライオンの檻の中に肉投げ込むようなもの。
ここは護衛が必要だね。
「帰りますよー」
「おや、人は食べないんで?」
「んー……食べない!」
気分は喰種。
でもちょっと萎え気味。
食欲<興味 って感じ?
知り合いになった相手がいるってことは大切だよね。
「食べないんですか?」
「? お腹いっぱいになったし?」
まあ嘘だけど。
今食べるのはねぇ。
何となく恥ずい。
男だけどさ。
クインケをくるくるしゅたっと構えて格好いいポーズ。
その間に喰種が数人消し飛んでいる感。
うん、やっぱりいい感じ。
パチパチという拍手が心地いい。
そんなことを繰り返していると、無事1区の出口まで来た。
どうやらお迎えが来ていたようなのでふらっといなくなる。
こういう時は喰種の身体能力半端ないよね。
そろそろご飯を食べる。
食べ残しは悪い子よね。
と思ったら既にいくらか減ってるのが草。
他の奴らのご飯になったっぽい。
つらたん。