特に理由もなくアイドルデビューした最強系主人公が東京喰種のストーリーをぶっ壊す話 作:偽馬鹿
出会ったら出会ったであっさりだったりしますが
「うーん……これは対処する必要があるかなー?」
翌日。
気付いたらいじめが酷くなっていた。
というかケイちゃんとの抱き合わせでいじめが始まったというか。
なんと、やはりあ奴もいじめられてるじゃないか。
まあ知ってたって感じだが。
三角傘の下に俺の名前とケイちゃんの名前が。
それと一緒に色んな淫猥な単語がいくつも。
セクハラですねわかります。
さてさてどうするか。
と思ったが簡単だった。
そうだ、闇討ちしよう。(直喩)
いじめの主導者を闇討ちして大怪我させれば終わるよね!
「というわけで、主導者だーれだ♪」
「んーんー!?」
顔を晒してじゃーんと登場。
カースト上位と思わしき奴らを捕まえて体育館倉庫へと放り込んだのだった。
ちゃんと猿ぐつわ噛ませてあるから防音対策もばっちり。
今から数人大けがしても大丈夫!(大丈夫とは言っていない)
「えい♪」
「んー?!」
ボキンとひとりの指を折る。
大丈夫、バレないバレない。
流石に5本はやりすぎなので1本だけよ。
次は隣の子。
最初は男の子だったから手加減なしだったけど、女の子には優しくしないとね。
というわけで腕をミシッと罅入れる。
「んんー!?」
悲鳴らしきものを上げる女の子。
やだなーちょっと罅入ったくらいでしょー?
と思ったが、そういえばこの子達は人間だった。
危ない危ない。
喰種感覚でダメージ与えてたわ。
というわけで主導者と思わしき女の子に近寄る。
その子だけは猿ぐつわをはめていない。
わざとだ。
そうすることで恐怖を更に高めるのだ。(教育風)
「という感じなんだけど、何か言うことある?」
「あ……あっ……」
ないらしい。
というか目の前の惨状に理解が追い付いてない感じ?
仕方ないね。
というわけで2本目を折る。
悲鳴が割と心地よい。
あと骨折る感じとか好きかも。
新たな発見である。
「ま、待って! 認めますわ! わたくしが主導です!」
「ん? そーお?」
隣の女の子の腕のもう一方をベキン。
あ、折っちゃったわ。
力加減が難しい。
反省である。
「ど、どうして……!?」
「え?」
主導者の女の子が困惑の表情を浮かべる。
あ、ちょっと泣いてる。
まあ分からないでもない。
俺も同じ立場になったらそうなるかもしれない。
「でも、
「ひっ」
「だから徹底的に心折りまーす♪」
グシャアと最初の子の指を全部折っちゃう。
ついでに次の女の子の足をぐんにゃり曲げる。
うーん悲鳴が素敵。
達する達する。(大嘘)
「やめて……やめてください……」
ガチ泣き。
これには流石の俺も想定内。
いやだってこんな状況に置かれて混乱しない子とかいないでしょ。
だからこの状況は想定内で、これから説得していくわけである。
うーん外道。
「大丈夫だよ。君にはこんなことしないから、ね?」
「ひっ……ひっ……」
「だからね、他にこんなことしてる子を教えて、ね?」
「ひ、ひいいいい……!」
ね? と言いながら腕をミシッとさせるのは恐怖を感じさせることに成功したようで。
ボロボロと泣きながら容疑者を喋ってくれた。
うんうん、いい子だねー。
ぽんぽんと頭を叩いてあげる。
勿論優しくである。
「あ……?」
「ありがと♪ これで許してあげる」
俺はな。
というわけでみんなを解放してあげる。
ほら、痛かったでしょー。
もうしないからねー。
また同じことしなかったらねー。
そう言うとみんな散り散りに逃げていく。
そりゃそうだ。
みんなから見れば俺のことは悪鬼羅刹に見えたことだろう。
いや喰種だけどね。
「というわけで、これで安心よー♪」
「何が安心なんだ……?!」
そしてその報告をケイちゃんにする俺。
自分的にはバッチリな内容なんだが、ケイちゃん的には駄目らしい。
やっぱり指折り骨折りは駄目だったかー。
「違う! なんでこんな大事にするんだってことだよ!」
意外、怒鳴られた。
ここは「素敵! 抱いて!」となるのが主人公の常じゃないのか。
いや自分が主人公なのかは疑問だけど。
「だって降りかかる火の粉は払うべきでしょ?」
「……っ!」
軽く言った俺の台詞に、ケイちゃんは平手を繰り出した。
予想以上に速い。
俺じゃなきゃ直撃だね。
いやわざと受けたから直撃なんだけど。
「っ!」
何故か殴ったケイちゃんの方が痛そうな顔。
いやそりゃそうか。
喰種の肌だもんね。
普通の人間が殴ったら痛いよね。
殴った手をぎゅって握る。
ケイちゃんの顔が赤い。
風邪かな?(鈍感系主人公)
「いたいのいたいのとんでいけー♪」
かさかさと手を動かしてぴょーんと両手を広げた。
うん、すべすべだった。
いい感じで保養になるわー。
「あ、う……」
ケイちゃん、顔真っ赤。
女の子に手握られて緊張してる男の子みたい。
可愛い。(こなみ)
「と、とにかく! こういうのは駄目!」
「えー♪」
「えー、じゃない!」
ぷんすか怒るケイちゃん可愛い。(こなみ)
どうやらケイちゃんはあんまりこういう暴力的なのが好みではないらしい。
それもそうか。
普通の女の子だもんね。
かなりの美少女だけど。
「わかったー。これで終了ねー」
「わ、分かればいいんだよ。分かれば」
あっさり引き下がった俺に違和感を持ったのか、ケイちゃんが訝しげにこちらを見る。
失礼な、一回やらないと言ったことはやらないのだ。
多分。
きっと。
めいびー。
ぷろばぶりー。
「ところでアイドルやらない?」
「やらない!」
「あら残念♪」
夜の話。
またもや夜道にケイちゃんを発見。
危ないのでそろりそろりとつけていく。
普通の世界でも危ないというのに、喰種世界でロリ巨乳(推定)が護衛もつけずに路地裏とかディナーにしてくれと言ってるようなものである。
そんなの許さないよ。
食べるのは俺が先である。(違う)
クインケはなんとなくお留守番だが、赫子はいつでも準備万端だ。
最近赫子は葉っぱを出せるようになった。
更に枝に近づいたのには草。
というか葉っぱ生える。
「ん……」
暫く歩くと、唐突に座り込むケイちゃん。
なんだろ、野グソかな?(最低)
「にゃー」
「んにゃー」
「みゃー」
暫くすると、なんと子猫が3匹段ボールの中から出てきたのだ。
可愛い。
全部違う鳴き声なの凄い可愛い。
そしてそんな猫を見て頬を緩めてるケイちゃん超可愛い。
なにあれ天使?
じゃなかったら悪魔?
どっちでもいいか。
ご飯はあー昼食の残りかー。
あんまりいいご飯じゃないねー。
俺が飼えば普通の猫缶あげるのに。
いやもっと高級な奴もあげるし!
でもこのままいるのは危ない。
というか猫、猫危ない。
こんなところで生きてるのが奇跡なのに。
このまま生きていられるか分からぬ。
なら俺がすべきことは何なのか。
そう、あの猫を助けることである。(何)
「ケーイーちゃん♪」
「わっぴゃああああ?!」
俺は背後からケイちゃんに抱き着く。
うーんいい抱き心地。
じゃなくて。
猫よ猫。
可愛い猫さん。
「何? 猫? かーわーいーいー♪」
「ちょ、おま、静かにっ」
なんだよ分かってるじゃん。
音立てたら喰種に喰われるってこと。
ならこんなところにいるべきじゃない。
なのになんでこんなところにいるのか。
なるほど、こいつは底なしに優しくて馬鹿なんだ。
わかる。
わかった。
でもこのままだと普通に死ぬなこいつ。
駄目駄目、そんなのつまらない。(?)
そういう種を潰してあげよう。
「というわけで、猫は私が飼うよ♪」
「は……?」
段ボールを抱えて歩き出す。
にゃーんにゃーみゃー。
うーん可愛い。
これは飼ってあげてもいいかもね。
いや飼うんだけど。
「大丈夫、社宅だけど社長に頼めば大丈夫だって♪」
「いや、でも。なあ?」
「それにほら、早く帰らないと危ないぞ♪」
「ぐっ……」
喰種のことを臭わせるだけでほぼ脅迫成功。
簡単だぜ。(キリッ)
とにかく帰る。
今日はちょっと夜が遅くなった。
それだけ喰種が出てくる可能性が高いわけだが……。
……ほら、やっぱり。
周囲に嗅覚を向ければ無数の喰種のにおい。
しかも確実にこっちを狙ってる。
うむ、絶体絶命。
とことこと喰種がいないルートを通る。
流石に完全にいないわけじゃないが、上手く喰種同士がぶつかり合うようにしてる。
脳内の思考回路はぐるんぐるんである。
死にそう。
というかやっぱり無理。
どんだけ頑張っても喰種と接触する。
そうなるとこっちも応戦しなくちゃならないわけだけど……。
ちらりとケイちゃんを見る。
ケイちゃんの前で喰種の力を使うのは躊躇われる。
というか嫌われたくない。
そう思ったり思わなかったり。
しかし。
そこに救世主が。
そう、有馬さんである。
有馬さんが傘を使ってばっさばっさと喰種を薙ぎ倒し、助けてくれたのである。
これにはケイちゃんもニコぽ。
仕方ないとはいえなんかむかつく。
「このような時間に外出とは、感心しないな」
「あ、す、すいません」
「はーい」
ちなみにがっつり怒られた。
有馬さんのおつきの人とか何とかに。
クインケ持って来なくてよかった。
流石に持って来てたら怒られる程度じゃ済まなかっただろう。
「……」
「ん……なぁに?」
「いや……」
そういえば、ちょっと有馬さんに見られていたような。
気のせいかな?
気のせいだといいな。
うん。