特に理由もなくアイドルデビューした最強系主人公が東京喰種のストーリーをぶっ壊す話 作:偽馬鹿
「うーん」
「どうしたんだい、スバル君?」
「ああいや、何でもないよ♪」
アイドル活動後の話。
やっぱりソロでは限界があるかなーと思う次第。
やはりユニット活動が必要だと思うわけですよ。
「いえ、貴方の個性に見合うキャラクターがいらっしゃらないので」
「……あれ、もしかしてディスられてる?」
「いえ、そんなことは」
ふるふると首を振るプロデューサー。
そお? ならいいんだけど。
たまに俺に対して辛辣だったりして困る。
まあその分手腕は半端ないんだけど。
「んもー社長に言いつけてやるんだから―」
「お戯れを」
「ねえ、たまに私のこと馬鹿にしてるよね?」
いえそんなことは、とプロデューサー。
目をそらしているっていうことはそういうことなんだろう。
軽く脇腹を小突いておいた。
「……ってことがあったんだけど、どう思うー?」
翌日の話。
ケイちゃんとアカリちゃんと一緒に昼食。
今日のコーヒーもお店ブレンドを自家製マシンで淹れた。
「どうでもいいよ」
ケイちゃんはコーヒーを一口。
甘さが足りないのかミルクを足した。
本当にどうでもいい感あるね、これ。
「あの、わたくしはそういうのよくわからなくて……」
ごめんなさいとでも言いたげなアカリちゃん。
別にいいんだよーと頭を撫でる。
「あぅ、その……」
あわあわとでも言いそうな顔で顔を真っ赤にするアカリちゃん。
こういうのに慣れてないのかな?
というかスキンシップに免疫がないっぽい。
これがなでポ……!
いやないな。
テクニックとかないし。
「むっ」
ケイちゃんが何やら膨れっ面。
どういうことなのか。
何、何か不満なの?
俺には分からぬ。
うーん惜しいなー。
3人でアイドルやればかなりの間上位キープできそうなんだけどなー。
当人たちにやる気がないんじゃ意味ないし……。
ゆるふわ系お嬢様(喰種)と銀髪メカクレ系オッドアイとかもう注目の的である。
まあお手付きは厳禁ですがね。
俺が許さないよ???
多分社長も許さないと思う。
昼食も終わり、解散する。
とはいえアカリちゃんは一緒のクラスなので一緒に。
というか一緒にいないといじめ再発があり得るから困る。
いや原因は俺なんだけどね。
まあアフターケアくらいはちゃんとやる。
そうすることで味方も増やせる。
喰種の知り合いが増えればいくらか動ける範囲が増えるだろう。
ケイちゃんの友達も増えるだろうしねー。
あの子、俺以外に友達いなそうだし。
というかアカリちゃん、食事はどうしてるんだろう?
お嬢様っぽいから家で何とかしてるのかな。
ちゃんと家族がいるのだろうか。
割とその辺まで踏み込んでないな。
そういえばケイちゃんもどうなんだろう。
気になりだすと止まらない。
後で聞いてみるかな。
でもあんまり聞くとセクハラになったりしないかな。
……大丈夫か。
ともかく。
明日辺りデートでもしようかしら。
3人だけど。
「あの、どこに向かっているのでしょうか……?」
「い・い・と・こ・ろ♪」
「不安だ……」
翌日。
20区のあんていくを目指してデートすることにした。
結構遠め。
だけどみんなで歩くのいいよね。
一応だけど、俺はサングラスで変装して。
「ねぇねぇお嬢ちゃんたち、俺達と一緒に遊ばない?」
訂正。
タクシー使って一気に行くべきだった。
ナンパ男達が面倒臭すぎる。
ああ、1人だったらぐっちゃり肉塊に変えてたというのに。
「は? どっか行けよ」
「あ?」
「あわわわ……」
ケイちゃん度胸あり過ぎ。
男相手にその喧嘩腰は半端ない度胸ですわ。
なんでいじめをそのままにしていたのか疑問なレベル。
アカリちゃんの方が動揺してる。
「お? やんのか?」
「んだこいつ……」
どうやら荒事になりそうだ。
というかなんで俺がこういうことで悩まないといけないのか。
「えい♪」
「え……?」
仕方ない。
俺がどうにかしちゃおう。
男の1人の腕を握ってぐにゃって折る。
骨死んでるねー不味そう。
「あ、ああああああ?!」
「うるさい♪」
顔面にグーパンチ。
ナンパ男1はきりもみ回転して吹っ飛んでいった。
これには残りのナンパ男も動揺。
流石にそうなるよね。
一番小さい華奢だと思ってた奴にぶっ飛ばされたら。
そういえば、今集まってる3人の中で身長が一番小さいのって俺なんだよね。
女の子の方が成長早いから仕方ない部分もあるんだけど、ちょっと屈辱。
八つ当たりしよう。
「えーっとぉ。次は誰が飛ぶ?」
「ひ、ひいいいいいい!?」
みんな逃げていった。
残念。
ナイフとか持って襲い掛かってくるかと思ったんだけど。
思ってたより度胸なかった。
「容赦ねぇな……」
「す、すごいですね……」
なんか若干引かれてる。
少し傷付きますわ。
折角邪魔者を蹴散らしたというのに。
やっぱり暴力的なのは好かれないということなのか。
時代は文科系か。
「もうっタクシー使うよ!」
「歩くんじゃなかったのか」
「贅沢ですわ……」
騒ぎが大きくなってきたので、さっさとタクシーで雲隠れする。
というかこういう解決方法多いよね、俺。
こんなに暴力的だっけか。
……ま、今はあんていくのコーヒー飲むことだけ考えよう。
というかアカリちゃん、お嬢様風だけど結構貧乏性ね。
「あー美味しいー」
「おおー……」
「美味しいですわ……」
今日のコーヒーはあんていくオリジナルブレンド。
めちゃくちゃ美味しい。
なんだろう、どんな豆使ってるんだろう。
うーんわからん。
「ふふ、また来てくれたね」
「はい、また来ちゃいました」
店長さんとお話楽しい。
さっきの殺伐とした雰囲気も消えてなくなった。
うん、いいコーヒー。
ここに美味しいお肉があったらまた更にいいのだけど、贅沢である。
「みんなも気に入ったみたいでよかったー♪」
みんな無心でコーヒーを飲む。
ケイちゃんだけはサンドイッチを食べてるけど。
俺達チーム喰種はダイエットだと言って食べない。
アイドルの俺に対して不信感を持ってないから暫くこの言い訳で大丈夫かもね。
「いや、本当に美味しい。お持ち帰り出来ないのが残念」
「はは、褒めてもコーヒーしか出せませんよ」
わーい。
いや本当に美味しい。
「これからたまに来ようねー♪」
「おう」
「あ、はい」
これで楽しみが増えるなー。
いや本当に。