運命の英雄   作:DestinyImpulse

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これで最後です!ありがとうございました!!

 この話はAパートの続きではなく、もう1つのパラレルワールドの設定です。


最終話Bパート・英雄が得た物

 

 戦争終結後、世界はデュランダル議長が提案した【デスティニープラン】によって、ナチュラルとコーディネイターと言う概念は消え去り…世界はようやく平和へとなった。

 

 そして、戦争終結から10年の年月が流れた…

 

 

 

 

 星々が煌めく漆黒の宇宙空間に浮かぶ人工的な筒型の建造物。外部に取り付けられたミラーによって太陽光を取り込みつつ回転している。

 

 これがナチュラルとコーディネイターが共存する新しいコロニー【キャメロット】である。キャメロットは間もなく完成といった段階であり、すでに内部には美しい自然や居住に必要な設備も整いはじめている。

 

 そのコロニーを見守る存在があった。紅い光の翼を広げるMS――平和の象徴とも言われる最強のガンダム“FateガンダムGrandOrder”…そして、そのパイロットは勿論、シン・アスカだ。

 

 “Fate”を通してチャンネルを開く。通信先は母艦である“ミネルバ”であり、“ミネルバ”はキャメロット内の艦船用ドッグに泊められていた。

 

 チャンネルを開くと、“ミネルバ”のオペレーターであるメイリンがディスプレイに移る。

 

『周辺のデブリの消去、完了した』

「お疲れ様、戻って来て」

『了解』

 

 真紅の翼を翻し、“Fate”がキャメロットのドッグに向かう。“ミネルバ”へと帰還したシンは窓から見える星をスポーツドリンクを飲みながら見ていた。

 

「ようやく完成するな」

「レイ…」

 

 そんなシンに声をかけたのは赤服から白服に昇格した親友のレイ・ザ・バレルだ。

 

「あぁ……長かったな」

「全くだ…」

 

 互いに笑いあった後にレイが口を開く。

 

「シン、“ミネルバ”に休暇が出た。ここの所、休みがなかったからな、“家族”に会いに行ってやれ」

「………」

「どうした?」

「いや、こんな未来を生きる事ができるなんて……あの時は、とても思えなかった」

「その未来を俺達は勝ち取ったんだ」

「そうだな、ありがとよ、“レイおじちゃん”♪」

「お前まで“あの子達”の様に呼ぶな…!」

 

 軽口を言いながら笑い合う、何年経とうとも彼等は背中を預け合う親友だ。

 

 

 

 

それから1日後――

 

 

 宇宙から帰還したシンはオーブへと来ていた。

 

 そう、シンの家はオーブにあるのだ。悲しい事も多くあったが、シンはオーブそのものを憎んではいない。あくまでもアスハだ。

 

 それに、戦争のなくなった今、オーブを離れる理由はもう、ないのだから。

 

 早歩きで少し山道を歩くと…自然に囲まれた一軒家があった。前大戦で焼き払われたかつての我が家、それをあの時のままに建て直したのだ。

 

 

「ただいま!」

 

 自宅に帰って来たシンが扉を開けると……

 

「おかえりーパパ!」

「おとうさーん、おかえりー!」

 

 金髪の少年と黒髪の少女がシンの足に抱きつく。両者共にシンと同じく綺麗な紅い瞳を持っている。

 

「ただいま…ミライ、ヒカリ」

 

 金髪の少年、ミライ・アスカと黒髪の少女、ヒカリ・アスカの頭を優しく撫でる。

 

「そうだ、“レイおじちゃん”からプレゼントだ」

 

 そう言ってシンが渡したのは今、子供達の間で大人気のロボット、【ハロ】だ。

 

 ミライには黒いハロを、ヒカリには赤いハロを手渡した。

 

「ワァーハロだぁ!」

「レイおじちゃんがくれたの!?」

「あぁ、今度お礼を言おうな」

「「うん!」」

 

 可愛い我が子達と共にリビングに入る。ミライが元気よく叫んだ。

 

「ママ!、パパが帰って来たよ!」

 

 その言葉を聞いて、子持ちとは思えない金髪の美しい女性がエプロン姿でキッチンから出てきた。

 

「おかえりなさい…シン」

「ただいま…“アビー”」

 

 それはシンの最愛の妻…アビーだった。

 

 戦争終結後、シンはプラントや地球に潜む、クライン派やザラ派の残党を殲滅する為に“ミネルバ”とは別に単独で行動していたのだが、そんなシンにアビーは半ば強引に付いていった。まぁ、一人になったらシンは絶対に無茶をするのでアビーの判断は正しかっただろう。

 

 そうして二人で旅をする内にお互いに惹かれ合い、六年前に結婚したのだ、アビーは今は子育てに力を注いでいる。

 

「ご飯できてるわよ」

「久しぶりのアビーの手作りか…楽しみだ」

「貴方には負けるわよ」

 

 お互い微笑み合い、テーブルに座る。その時、ヒカリがシンに封筒を見せてきた。

 

「お父さん、“ギルおじいちゃん”からお手紙きたの!」

「議長からか………」

「プラント本国への招待状よ……最高級ホテルの宿泊つきの」

 

 アビーの苦笑いが見える。デュランダル議長はミライとヒカリにぞっこん、いわゆる孫バカになってしまった。シンとアビーが“議長”と呼ばせようとしたが断固反対、最終的に議長権限まで使って“ギルおじいちゃん”と呼ばせたのだ。

 

「おじいちゃんの所に行くー!!」

「レイおじちゃんにも会いに行くー!」

 

 元気よく手を上げる二人に思わず微笑んでしまう。

 

「レイもすっかりおじちゃん呼びね」

「ルナマリアはおばちゃん呼びだがな」

 

 ルナマリアは何とか阻止しようとしたが…おばちゃん呼びが安定してしまい思わず笑ったメイリンとガチンコ喧嘩をしたが懐かしい。

 

「せっかくだ、プラントに旅行に行くか」

「「ヤッター!!」」

 

 嬉しくて走り回るミライとヒカリ……その姿がかつての自分と妹と重なった。

 

「アビー」

「ん?」

「俺は幸せだ」

「ふふ、私もよ」

 

 アビーが手をシンの手に重ねシンにもたれかかる。復讐の為に…後悔をしない為に剣を握り、真紅の翼を得て星々を駆ける、運命の英雄が本当に欲しかった…

 

 

 

 ーー家族との暖かな日常が其処にはあった。

 

 

 

 

END

 

 

 




Bパートはアビーエンド…前書きにも言いましたが、これはAパートとは別の世界線の話です。

Aパートはステラの愛を胸に歩み続ける。
Bパートはアビーと添い遂げ、家族の幸せを得る。
こう言う感じです。

 そして、運命の英雄……完結!!

皆様、本当に…本当にありがとうございました!!

後、新しい活動報告を出したのでよろしくお願いします。
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