せっかくのチートの絶対命中を活かさないでどうするよ。
なぁ、何ヶ月か前の白ノ宮さんよぉ!?
レ級cを狙おうと狙撃銃を持ち上げるもやっぱりやめたと言わんばかりに下ろす。
狙撃銃を肩に掛けて薬玉を取り出してカルトを抜刀する。
そしてボロボロになった刀身部分に薬玉を付けてみると刀身が薬玉を吸収して元の切れ味の良い剣に戻った。
カルトを納刀してキルトも同じようにして切れ味の回復を施す。
そして俺はふと思い出したかのようにしゃがみ込む。
うん、良い眺めだ。
1分ほど景色を楽しむと薬玉を飲み込んでみた。
「ステータスオープン」
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耐久78/78
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予想通り回復していた。
勝手に薬玉と命名しておいてなんだが、薬なら体力を回復してくれるのではないかと思って耐久が回復するイメージを持って飲み込んで見たのだ。
結果として耐久が回復した。
弾薬で体力回復ってなんぞ!?(知らんがな)
万全の状態に戻ることがわかったので右手にカルト左手に小銃で深海棲艦に突撃した。
背後の艦娘達から驚愕の声が上がるが知った事ではない。
小銃で弾をばら撒きながら4発ずつ近くの深海棲艦に命中する事をイメージする。
全速力で進みながら弾をばら撒いているのだ。誰にも捉えられない。
弾切れになった瞬間にカルトを持つ手で薬玉を取り出して小銃の宝石にぶつけるようにして瞬間装弾する。
こうやっていると踊りかかってくるレ級がいるもので、それを一刀両断にして切り裂くのが右手のカルトの役割だ。
一刀両断されたレ級は上半身と下半身が泣き別れして吹っ飛んでいく。
それを脇目に弾丸をばらまく手を緩めずに薬玉も装填し続ける。
非常に精神を消耗する戦法だがこれがこの体の戦い方なのだろう。
頭の中にレベルアップを通知する音が鳴り止まない。
ある程度艦娘側の砲撃音の方が大きくなっていた頃には駆逐艦と軽巡洋艦とレ級群は消滅していた。
否、消滅したのではなくて俺が狩ったのだ。
艦娘側では大多数の艦娘があっけにとられていた。
いきなり集団から目にも留まらぬ速さで突っ込んでいったかと思えば銃弾を全てヒットさせながらばら撒いて飛びかかってきたレ級を一刀にして切り捨てたのだ。
敵と味方の砲弾が飛び交っている中躊躇せずに飛び込んでいって敵を殺戮していく様子は鬼神以上の何か別のものに感じられたのだ。
だからといってこのまま黙っているわけには行かない。
撃破数の半数以上はあのはぐれ艦娘が持っていってるのだ。
無所属の艦娘に負けるわけにはいかないと対抗心を燃やして鎮守府連合の艦娘は砲撃を再開する。
狙いが少なくなった事により命中率は高まり、少ないながらも撃破数を増やしていった。
残るは重巡洋艦である。
艦載機が飛んでるわけではないのになぜか輪形陣をとる重巡洋艦達はこちらに徹底抗戦する様だ。
「無駄な事を」
カルトを納刀して小銃を肩にかけて狙撃銃を取り出す。
突撃しだした頃から何か違和感を感じていた。
まるで自分が自分でないような気がしていたのだ。
先ほどの一言も普段の自分からは出ないような言葉である。
とはいえこの場で長考していても意味がないので狙撃銃を構える。
銃弾が貫通を繰り返して輪形陣の重巡洋艦を全て貫くイメージで照準をまともに覗かずに撃ち出した。
弩級戦艦の一斉射撃のような轟音と共に金色の光を放ちながら銃弾はイメージ通りに自分の意思を持って飛んでいるかのように全ての重巡洋艦を撃ち抜いた後、上空に登って花火のように様々な色の火花を散らして爆散した。
花火に驚きながらも自分自身の変化にも気付いた。
先ほどよりも思考が統一化されていて無駄な動きが消えていたからである。
金色の弾丸を打ち出してから少し身体が重い気がしたが薬玉を飲み込むと瞬時に回復する。
戦闘終了により緊迫した雰囲気は霧散する。
勝利した事によって艦娘の集団は喜びに包まれている。
しかし信濃には疑問しか感じられなかった。
いくら自分が異常だからといってこの程度の練度の連合艦隊が軍の誇る部隊なのかと。
そう考えると苛立ちが止まらなかった。
まるで自分が、いや、鳳凰軍がばかにされているような気分になった。
たしかに紋章はダサいが死んで行った仲間達のことを馬鹿にされて黙っていられるほど冷血ではない。
実際馬鹿にはされてないが高揚している信濃は少し暴走状態に陥っていた。
しかしのこりうる理性で薬玉に鎮静薬作用をイメージして飲み込むとそういったマイナス感情や高揚した気分は治った。
「ふぅ...」
文字通り一息ついた信濃はステータスを確認する事にした。
はい、もう深海棲艦の陣形を書いたノートどっかいったから結構な無茶な表現で消し去ってやりました。
雑で申し訳ない。
けどやっぱりチートっていうのはこのぐらい大掛かりでないといけない気がするんだ。
by白ノ宮