夕立(?)抜錨せり!   作:白ノ宮

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表現とか色々変えてみた。
結構いい感じかもー♪

....そうでもないか。

主人公の名前は「こうさきりんと」です。
ルビ振るの忘れてたよハハッ


第1話(改稿)

赤く燃え盛る炎と一帯に響き渡る内臓を揺らすような轟音。

 

青年は戦場となった市街地の跡地の物陰で一人俯いていた。

 

彼の名前は『香咲 凛疾』。

 

鳳凰軍に所属する兵士である。

また、栄誉ある二つ名持ちで彼の優秀さを示していた。

 

執拗に敵兵士を嬲り殺し、降伏をさせる隙も与えずに淡々と魂を狩る。

 

その様子はまさに死神と言えるだろう。

 

二つ名がついたのは森林戦でのこと、深く緑が生い茂った森で彼の通った場所には敵兵の屍が転がっている。

 

小隊規模で敵陣に突っ込む等本来ならあり得ない。

 

しかし、それができてしまうのが彼であった。

 

よって敵からも味方からも恐れられる深緑の死神の伝説が始まったのだ。

 

唯一怖がっていなかったのは彼と同じ小隊の仲間ぐらいだろう。

 

彼の持つ武器は四つ。

 

多いかもしれないが、無双する彼にとってはこれでも最小限にとどめているのだ。

 

一つ目

白兵戦専用の双剣。

一般兵士が使う剣より頑丈で斬れ味が鋭い。

刃こぼれがし難くて脂を弾く。

虐殺専用に作られた一対の剣は彼の二つ名に合わせて緑色となっている。

 

二つ目

近距離装備の拳銃。

鳳凰軍独自に開発された拳銃で大型拳銃に分類される。

弾は4mm弾で装弾数20発。

特徴は空薬莢が出ないという所と、着弾時に弾が弾け飛ぶ所だ。

空薬莢が出ないということはどちらの手で使っても薬莢が手に当たることがないという利点を持っている。

着弾時に弾が弾け飛ぶ理由は敵を確実に仕留めるためである。

 

三つ目

中距離装備の小銃

アサルトライフルに分類されて、威力が一撃一撃高いのだが有難い特徴がある。

装弾数が200発と多い所だ。しかし、必然的に重くなるのだが深緑の死神にとっては重量など問題にならない。

四つ目

射程距離が2.3kmなのは勿論のこと、大口径の対物ライフルである。重量は16.4kg。

大口径の割には軽い。

装弾数は4発で、マガジンを詰める方式だから楽だと言える。

 

これらの武装は全て特注品であり、深緑の死神しか使用許可が下りないものだ。

 

そんな深緑の死神にも限界が訪れていた。

 

睡眠がろくに取れないのに加えて、食事もとれていない。

 

睡眠不足と空腹で彼の体の至る所から悲鳴が聞こえる。

 

そんな状態で戦闘が続けられるものか。

 

否、いくら深緑の死神とはいえど人間である。

 

体が限界の状態でどういった精神を持っていようが動けなくなるのが世の常というものである。

 

「いくら闘志があっても体に力が入らんよ...」

 

彼は諦めが混じった呟きを溢す。

 

そこで彼が感じとったものは死。

 

敵味方に恐れられた彼も近いうちに命の終焉を迎える。

 

彼の戦友や親は全員彼より先に戦火によって旅立っていった。

 

彼が死んだとしても悲しむものは誰もいない。

 

実際、1週間前に鳳凰軍は全力出撃をしたもののユーレシア軍によって殲滅され、本部が置かれている市街地を占領されてしまっていた。

 

そう、敗戦だ。

 

なのにもかかわらず、ユーレシア軍は鳳凰皇国への蹂躙を続ける。

 

彼が敗戦から3日続けているのは、敗残兵としての悪足掻きである。

 

市民はすでに殆どが銃殺されており、市民を守るという大義名分も掲げる事が出来ない。

 

一年間の抵抗はどうやら無駄に終わってしまったようだ。

 

領土拡大のために宣戦布告してきたユーレシア軍は鳳凰皇国という平和主義の国を軍事国家に仕立て上げた挙句に全てを焼き払っていった。

 

彼はポジティブで明るい青年だ。

 

戦闘になるとスイッチを切り替えて兵器のごとく敵を狩るが、それを抜きにすればどこにでもいる青年だったのだ。

 

熱い愛国心でここまで戦ってきたが、それも此処で終わりだ。

 

彼にとってこの軍人という職業は天職ではあったのだろう。

 

しかし、いくら才能があろうが1歩兵に出来ることは限られている。

 

だんだん呼吸が浅くなっていく彼にとってそれはもうどうでもいいことだろう。

 

彼はとても満足げな表情を浮かべている。

 

やれる事を全て成し遂げて、端国に赴く事ができるのだから。

 

戦友や家族に自慢したいことが沢山出来た。

 

ストレスが原因で涙が出なくなっていた彼だが今更になって何故か涙が頬を伝う。

 

彼の視界はボヤけているが、家族や戦友の姿をしっかり捉えていた。

 

「いま.....そっ...ちに.....い..く......よ」

 

冬の寒さがきつくなり始めた12月上旬。

侵略に抗い続けた1兵士は今、端国へと旅立った。

 

香咲 凛疾 22歳 殉職

 

最終階級 中佐

 

累計撃破

敵兵士1363人

装甲車23台

軽戦車12台

中戦車10台

重戦車9台

航空機46機




あー、楽しかった。

改稿前1093字
改稿後1802字

文章をだらだら続けることだけは定評のある白ノ宮です。
どーもどーも。
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