夕立(?)抜錨せり!   作:白ノ宮

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僕の指は長いらしい。
凄いだろう(ドヤッ)


第七話

「!?」

 

球場で効くようなサイレンを短くしたような音が流れる。

 

するとその場にいた客は一目散に外へ出て行った。

 

店員と店主はレジ奥に入っていったかと思いきや、荷物を持って出て行った。

 

これはもしや?

 

と思った僕は、本屋から出る。

 

外では先程の雰囲気が失せていた。

 

人々は一定の方向に荷物を持って全力で走っている。

 

まだサイレンがなってから数分しか経っていないのにも関わらず、商店街に人の気配は無かった。

 

露店の小型トラックも既になく、『商店街の人々が全員神隠しにあった』と言われても信じてしまうだろう。

 

教科書に載っていた深海棲艦が攻めてきたのだろうか。

 

僕は広場に移動する。

 

海を見れば、水平線の向こうには何かの群れが見える。

 

あれが、深海棲艦だろう。

 

群れとはいえそこまで数があるようには思えない。

 

ここにいれば艦娘の姿も拝見できそうだな。

 

僕は狙撃銃を取り出してスコープで覗く。

 

あれは...イ級だな。

 

エリートでもフラグシップでも無い。

只のイ級。

それが、1、2、3、4、5...8体か。

 

スコープに入ったとはいえ射程圏内まではまだまだだ。

 

とてももどかしい。

 

柵の向こうを覗く。

 

赤い海。

足場は無い。

この身体って軍神だったよね。

 

艦娘は付喪神。

 

これは、行けるのでは?

 

まぁ失敗しても水泳すれば良いから大丈夫。

 

(2月のくせして気温は20℃あるが)

 

狙撃銃を仕舞ってから、柵を飛び越えて水面にバシャーン。

 

水飛沫が少し顔に掛かったが、沈んだ様子はない。

 

しっかり水面に立てているようだ。

 

試しに歩いてみる。

 

地面と感覚が変わらないし、進んでいる。

 

アニメではスケートのように滑っていたようなっとぉ!

 

アニメの描写を思い出した瞬間、水面が水に濡れた大理石かのように滑りやすくなった。

 

そして水上移動について気付く。

 

これはイメージによって移動方法が変わるのだと。

 

スケートのやったことのない僕は足が震えて立つのがやっとである。

 

そこで水面を普通の地面だと想像してみると、足と水面の間で抵抗が生まれて普通に立つことができた。

 

大地を踏みしめて作戦行動してきたんだ。僕は水上移動方式を歩行式に決定した。

 

試行錯誤していたが気付かないうちに艦娘が出撃していたようだ。

 

狙撃銃を取り出してスコープから眺める。

あー、くちくかんだぁ。

しかもあのなだかいだいろくくちくたいだ!

ようじょ!ようじょ!

 

....すまない。

生の彼女達を見れて発作が起きてしまった。

 

僕はロリコンでは無いがね。

 

せっかくだから彼女達が実際どのように戦っているのか見ておこう。

 

僕は走り出しながら彼女達に気づかれない距離感で後を追った。




僕は断じてロリコンでは無い!
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