俺の名前は黒宵 真(くろよい まこと)。
本日付である基地の司令官として着任する。
そして当の俺は死にかけている。
精神的に?いいえ、肉体的に。
何故かっていうのは30分程前に遡る。
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真「今日からここが俺の職場か」
正門まで来たものの出迎えがない。
(まぁ、艦娘も不足してるから仕方ないか。しかもここ出来立ての基地だし)
門を解錠し、施設を調べてみると対深海棲艦用の自律兵器として自動追尾の大型ガトリング砲がニ基あった。
他の基地はミサイルとかあったはずなんだが、しかもガトリングって1番ダメージの期待値が低いっていう...。
自分はもしかして外れクジを引いた気がする。
そう思った理由
・この基地出来立ての癖に前線にある
・出来立てだから攻撃兵器が無いに等しい。
・防衛兵器は大型ガトリング2基のみ
・当の司令官である俺は新人
現実逃避を兼ねて司令室を確認しに行く。
執務用デスクにポツンと置いてある電話で大本営にかけようとしたが、見計らったかのように敵襲来の警報が基地に鳴り響いた。
俺は何を血迷ったか電話から手を離して何も無いはずの兵器倉庫に走った。
すると何故か兵器倉庫に猟銃が置いてあった。
そして弾薬はスラッグ弾。
側には妖精さんが二人、え?これで防衛しろと?いや、やるけどさ。
弾薬箱と猟銃を持ってガトリングの側まで行く。
このガトリング、自動の癖に操縦席あるし操縦者用のシールドがあるんよな。
操縦席に座ってシールドに身を隠し、猟銃に弾を装填する。
シールドの覗き穴を見て待機する事約10分。
イ級駆逐艦5隻が姿を現す。
教材や映像資料で見るよりも恐ろしい。
見慣れたものだと思っていても本物が出す負の雰囲気に呑まれる気がした。
ガトリングが起動し始め、イ級の方向に束ねられた銃身を向ける。
俺も深呼吸をしてシールドから銃を出すようにしてスコープからイ級を狙う。
射程圏内に入るとガトリングが高速回転して大型の鉛玉を撃ち始める。
イ級の群れに着弾するもの水柱を上げるだけで損傷は見られない。
あっ、これ俺死んだわ(諦め)
一応猟銃を撃つ。
先頭のイ級に着弾。
お?なんか知らないけど損傷与えたな?これは中破ぐらいか。
妖精さんお手製猟銃強いなー。
でも人員が足りない。
俺は急いで弾を装填し始める。
クッソwww手が震えて弾がうまく掴めないwww
イ級は反撃とばかりに砲撃をしてくる。
俺は咄嗟にシールドに身を隠すが、思った。そういえばこのシールド薄くね?、と。
そう、このシールドは銃撃から身を守る為の物であり、艦砲射撃なんて想定されていないのだ。
イ級の砲撃はガトリングの銃身をことごとく破壊してシールドを神のように突き破って俺の左腕を引きちぎった。
榴弾じゃなくてよかった、じゃない!
左腕が吹っ飛んだもののアドレナリンドバドバなのか痛みがない。
左腕がないとこんな感じなのかー、不思議ー。
意外と俺自身は冷静だった。
引き千切られた腕からはドクドクと血が流れる。
てかこれ止血しないと失血死するような...?
いや、せめて死ぬ前に大本営に連絡を取らないと。
俺はよろけながら必死こいて1番近くの施設に走った。
そこで電話を探していると、何故か人体カプセルを見つけた。
真「なんだこれ?」
つい俺はカプセルに手を触れてしまった。
するとカプセルが開いて俺の体が吸い込まれてカプセルが閉じる。
真「え、ちょ、待って。死ぬ前に大本営に連絡しないとだから出してよ」
すると機械音声で
『これより各種資源を使用して司令艦を建造します。被験体のバイタル低下中、左腕部損傷確認。被験体の情報確認。日本海軍〇〇基地司令官、黒宵 真20歳、階級少尉。資源の搬入完了、安全確保の為、被験体の意識をカットします』
そんなことが聞こえた瞬間、体が痺れて意識が途絶えた。
そこには怪しく光る妖精さん印の培養カプセルとそれに続いている司令官の血痕だけ残された。
前線基地となった出来立ての基地は見るも無残な状態となって、深海棲艦の上陸を許してしまったのだ。
ちなみにこれは大本営の書類ミスによって起きた惨事であり、一人の有望な新米司令官が失われた事による責任問題が...なんて事にはならない。
何故なら黒宵真はまだ死んでいないのだから。
えー...これで1700字かぁ...。
結構手を動かしたんだけどなぁ...。