早速謎装備の検証を行う為、海に出た。
正直言って夕立がどれほど速度を出せるかなんて知ったことでは無いが感覚を慣らす為に軽めに走る。
スケートの様にも進める様だが、バランスが取りにくいので却下である。
海上ジョギングとかいう奇行をしていると、半身を出しながら遊泳しているイ級を一匹目視で確認した。
イ級はこちらに気づいていない。
丁度いい、実地訓練といこうか。
0544式狙撃銃(アンチマテリアル)の少し重い銃身を構える。
スコープの十字をイ級に合わせる。
普通の狙撃銃ではこんな使い方はあり得ないだろう。
動いている的に対して、余裕をつけずに照準するのは初心者のする事である。
しかし、スコープを覗いて合わせた時に『これで大丈夫』と感じたのだ。
この真っ白な銃身の謎装備について分かっている事は無いが、自分のセンスが大丈夫と言っているのだ。
自分のセンスを信頼して引き金を引くと、炭酸飲料を開けた時の様な腑抜けた音と共に巨大な弾丸が飛び出し、動いているイ級に対して追尾するかのように飛んで行ったのだ。
弾丸がクリーンヒットしたイ級は爆散した。
イ級といえど人類の脅威であり、一つの命である。
それを潰した事により発生する幸福感と性的快感が全身を駆け巡る。
あまりの衝撃にへたり込んでしまう。
そして真っ先に思った。
(これって乱戦時がまずい事にならないだろうか?)
そう、敵を倒すたびにこうなってしまっていたら生き残るのは難しいだろう。
そう考えた際に頭の中で機械音声が響いた。
『特殊スキル[禁欲]を会得しました』
禁....欲....?
どういったスキルなのか気になるので一旦浜辺に戻る事にした。
「ステータス」
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香咲 信濃
准佐
艦人 lv2
耐久:12
火力:8 装填:40
対空:5 速力:高速
索敵:58 射程:超長
運:70 回避:50
搭載:-- 雷装:--
消費弾薬・燃料:0
特殊スキル
禁欲lv1:性的快感を貯蓄する事が可能。
許容量は50ptで次のレベルupはlv5。
快感は少量での消費も可能。
現在の貯蓄量0/50
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先程はなんて戦闘向きな身体なんだと興奮していたが、そんな事は無かった。
なんて面倒くさい身体だよ。
貯蓄量が気になったのでもう一度海に出てさっきと同じようにイ級を狩る。
そして貯蓄量を確認する。
現在の貯蓄量1/50
.....待って欲しい。
へたり込むほどのソレが1としてカウントされるのはどうなのだろうか。
大体、前世は辺り一面の雑草を切れ味の良い鎌で刈るようなスッキリする快感であってソッチ系の快感では無いのだ。
しかも小出しが可能っていうことについて一言言わせて欲しい。
「小出ししないで消費したら絶対脳が死ぬって!」
レベリングしようにもこの感覚が怖くて出来ない。
こんなのってないよ....。
やっぱり変な要素を入れやがったな自分。
深夜テンションってやっぱおかしいって。
不健全だよッ!