少し前に書いた内容って、今見ると大半改変しちゃいますよね
六月の頭、日曜日
一夏は、学園ではなく、外の友人宅にいた。
「で?」
「で? って、何がだよ」
「だから、女の園の話だよ。いい思いしてんだろ?」
「してねぇよっと」
格ゲー中に話しかけてくるとは、マナーがなってないぞ。
「嘘をつくな嘘を。お前のメール見てるだけでも楽園じゃねえか
なにそのヘヴン。招待券ねえの?」
ねえよ。
「つうか、アレだ。鈴が転校してきてくれて助かったよ
話し相手が英雄ぐらいで少なかったからなぁ」
「ああ、鈴か。鈴ねぇ・・」
何だ、変にニヤニヤしやがって。
「よっしゃ、また俺の勝ち」
「おわ! きたねえ! 最後のハイパーモードで削るの無しだろー・・」
「勝てばよかろうなのだ
あ、そう言えば、英雄はどうしたんだ?」
「英雄・・か、英雄はな・・もういないんだ・・」
「お、おい、どういうことだよ・・、英雄に何があったんだよっ!」
「アイツ・・三週間、海外旅行だってさ・・」
「・・はぁ、なんだよ、変に深刻そうな顔しやがって
心配したじゃねえか」
「もうすぐ帰ってくるけどよ・・、
俺は・・三週間も、女の子だけの学園生活をしてるんだぞ!」
「むしろ羨ましいわっ!」
そして時は戻り、対抗戦後。
俺は、軽い打撲と、頭に少し傷、脳震盪ですんだ。
頭に包帯を巻いているせいで少し大げさに見えるけどな。
さて、一夏の見舞いにでも行くかな・・
ん? 電話が鳴ってるな。
『柏木君っ』
「あ、社長じゃないか、どうしたんだ?」
『今すぐ僕の車に乗ってくれないかい?』
「え、どういうことだ!?」
何かやばいことでも起きたのか!?
『とにかく! 早く校門まで来てくれ!』
そう言って電話が切れた。
これは急いだほうがよさそうだ!
そして、止まっている車に乗り込む。
「それで、何があったんだ!?」
「君には今日から3週間、僕と一緒にドイツに行ってもらうよ」
「は?」
「だから、ドイツに行ってもらうからね
因みに、学園からの許可は貰ってるからよろしく」
「はぁぁぁぁぁぁっ!?」
そんな急な知らせと共に俺はドイツへ旅立った。
ドイツ軍基地内
さて、飛行機での長旅が終わり、何かの施設にお世話になるらしいから、
土産になるかは分からないけど、日本の空港で買った数十箱の和菓子を片手に
ホテルにでも向かうと思ったら、普通は入ることの出来ないであろう施設に連れて行かれた。
「なぁ・・」
「何だい?」
「ここって・・ドイツ軍施設だよな?」
「そうだよ、言ってなかったかい?」
「言ってねぇよ!」
どう言う経緯で俺がここにいるかも説明されてねぇよ!
「あー、言い忘れてたね
君がここにいるのは、僕の会社の宣伝と
ここで三週間、ここの部隊に仮入隊して訓練するためだよ」
「は、はぁぁぁぁぁ!?」
ドイツ軍指令部長室
そして、動揺しっぱなしのまま、
なにやら凄く豪勢な作りの部屋に入り、
ソファーに座り、誰かを待っている。
「いや、済まない、待たせたか?」
入って来たのは、髭を生やした貫禄のあるオッサンだった。
日本語で話しているところを見ると、俺たちに合わせているのかな。
「いえ、全然待ってないですよ」
「え、えーと・・」
俺は何をすればいいんだ・・?
「君が・・あの噂のパイロットかね?」
「は、はい! 柏木英雄です!」
咄嗟に立ち上がり敬礼をしていた。
「はっはっはっ、元気がいい、男はこうでなくてはな
今は楽にして構わんよ」
「あ、ありがとうございます!」
うわぁ・・勲章いっぱい付いてるよ・・、
こんな人見るの前世ぶりだわ・・。
「さて、富嶽重工業社長、
富嶽武蔵君だね」
「先の電話振りですね、空軍指揮司令部総司令官、
ヴァルター・ルーゼン空軍中将」
そ、総司令長官っ!?
そして、社長の本名をはじめて知った。
「今回の取引だが・・、君はそのような条件でいいのか?」
「ええ、構いません。僕の技術が認められ、有効活用されるなら」
「私としては一向に構わないんだが――」
「あんなものを作るぐらいなら、この程度のデータ安いくらいです」
「・・何のことだね?」
「戦乙女の模造品」
「・・・・君には隠し事が出来ないようだな
あの電話もこれが狙いだったのか?」
「ノーコメントです。情報元も同じく」
「・・・・ふ・・はっはっはっ!
全く、お前は食えない男だな」
そう言ってホルスターを軽く触れる。
「ここで始末することも出来るんだぞ?」
始末!? 何の話をしてるんだよっ。
すぐさま立ち上がり、ISを部分展開する。
慣れていないせいか、椀部装甲を出すのに3秒かかってしまった。
「僕がここに一人で来なかった理由が分かりますか?」
「ふむ、柏木英雄君はボディーガード、それと同時に人質と言ったところか」
「ひ、人質!?」
「そんなに怖がらないで、僕がこの情報を公開しない限り、君は殺されないよ」
「で、で、でもっ、俺が死んだら凄いニュースになるんじゃっ!」
「柏木英雄君、私の役職は何だ?
情報操作なんて造作も無いぞ。多少のリスクはあるがな」
「で、でも――」
「中将も人が悪いですねぇ、柏木君、半分は冗談だから気にしないで」
「半分は本気なんだろ!?」
「まぁ、そうだね、取引自体は本当だよ
ただ、今のうちに釘を刺したかっただけ」
「それに、この取引は私たちの為でもあるんだ」
「どう言う事ですか・・?」
落ち着いて話を聞くため、
部分展開を収納して、ソファーに座る。
「私の軍部では少々過激派がいてな
非公式な実験を繰り返している研究所があるんだ
その行為を暗黙の了解とでも言うのだろうか・・
軍部では認めている節がある」
何だろう、この内容って、聞いたらヤバイ感じだったりする?
「その研究が明るみに出るリスクを考えると・・、少々未来が不安でな
今のうちに摘んでおくのもありだと判断した」
組織の上層部ってすべてがドロドロとした感じだと思ったが、
こういう人もいるんだな。
「その結果として、僕のデータ提供と引き換えに
研究施設の凍結を提案したんだ」
「表向きは小規模な施設だからな
気づいていないと思って話に乗ったらこの様だ」
そんなことを言って笑っている。
すげぇなこの人、自分より格下の人に出し抜かれても豪快に笑ってるよ。
まさに大物だな。あ、大物か。
「成る程、でも、その取引って、社長の提供するデータによりますよね」
「そのことはもう納得している。軍の研究機関もな」
「奮発した甲斐がありましたよ」
「・・・・何送ったんだ?」
「ん? トーネードADVの設計データと
GWS-9、BWS-8、Mk-57の設計データ」
「え、えぇぇぇぇっ!」
そんな簡単に戦術機、じゃなかったISの設計データあげてもいいのかよ!?
「その代わり、擬似コアでしか製造できないようになってるんだ
言わば量産機用だね。性能で言うなら、君の瑞鶴より少し低いくらいかな」
「でも、量産機のデータで納得できたのか?」
「一応な。柏木英雄君
スポーツじゃない、戦争としてのISに求められるものは何だね?」
「えーっと
部隊での統率力、協調性、あぁそういうことか」
「理解したかね、第二世代が真価を発揮するのは集団での小隊戦術だ
その中に突起した機があれば、小隊としての行動に差が出てしまう
それでは部隊として成り立たない、それに第三世代はまだ安定していない
第三世代とは、言わばその国の技術レベルの象徴と言ったところだな」
成る程、安定した生産が出来る第二世代のほうが現実的なんだな
「理解できました。でも、今になって、
何で兵器としての安定を求めているんですか?」
これまで、第三世代を作っていた国とは思えない発言だしな。
「・・・・機密事項だ。詳しくは言えない、だが
一つ言えることは、妙な連中が動き出していると言うことだ」
「妙な連中?」
「ああ、私が言えるのはここまでだ」
「ありがとうございます
それで、もう一つ聞きたいんですけど、俺が仮入隊ってどう言う事ですか?」
「それについては僕から頼んだんだ」
「何頼んじゃってるんだよ!?」
「いやぁ、君も過去が懐かしいかなー、と思ってね」
「・・・・」
アレは楽しい記憶より、辛い記憶しかないんだが・・。
「まぁそれは冗談
本当は、この取引の一番の働きをしてもらうよ」
「どういうこと・・?」
「君のISの性能を見せつけることで、僕の会社の信頼性を見せるんだ
重要なことでしょ?」
「確かにな・・」
責任重大じゃないか・・。
「柏木英雄君」
「はいっ」
中将が立ち上がる。
それを見て、俺も慌てて立ち上がった。
「君には黒ウサギ隊に仮入隊してもらう。これがその制服だ」
渡されたのは、黒で統一された軍服、帽子、
肩には、部隊のワッペンが付いている。
「今日から君は、我がドイツ軍、黒ウサギ隊、柏木英雄空軍上等兵だ
織斑一夏君同様、君は世界の男の希望だ。以後がんばるように」
「はっ」
敬礼を返す。
「素人に階級が付くのは特例だよ?
それだけ期待されていることを自覚してね」
「了解・・」
とほほ・・俺はこの三週間生き残ることが出来るのか・・?
ミリオタとしてドイツは自分の好きな国ランキング上位なんですよねぇ
知識に少しにわかなところはありますが、このオリジナル展開は書きたかった。
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