難産でした
「それじゃ、僕は行くところがあるから」
そんなことを言って社長は部屋を出て行った。
「さて、柏木英雄君。着替えは済んだかね?」
最後に帽子を被り、着替えを終えた。
やっぱ制服を着ると気持ちが絞まるな。
「うむ、中々様になっているな。それでは行くぞ」
「はいっ」
中将の後を追い、部屋を出た。
IS訓練場
施設内から、開けた場所に出た。
そこでは、数十人がISの訓練をしていた。
「ちょうど良かったようだ
黒ウサギ隊、集合っ!」
その声に反応して、訓練をしていた人たちが中将の前に整列する。
「はっ、何の用でしょうか」
低身長の銀髪の女の子が前に出る。
「先に報告していた仮入隊員だ」
「柏木英雄空軍上等兵でありますっ!」
「この男が・・」
「ではよろしく頼むぞ」
そう言って、中将は訓練場を出て行った。
「貴様が噂の男性操縦者か
私は、黒ウサギ隊隊長ラウラ・ボーデヴィッヒだ」
「三週間ですが、よろしくお願いしますっ」
「ふん・・、だが、私はまだ貴様を黒ウサギ隊の一員とは認めていないぞ?」
「えっ?」
「私の隊に相応しいか、今日一日で判断する
まずはISスーツに着替え、ここのトラックを10週だ」
「はっ!」
そして俺は、ISスーツに着替え、トラックを走る。
体力には自信があったが、1週2キロを10週は辛いな・・、少し息が上がってる。
そして、走り終えると、隊長のところに行き、報告する。
「はぁ、はぁ、10週、終わりました」
「・・極東の人間だと思って舐めていたようだ
それに、基礎体力もあるようだな」
正直凄く辛いけどね・・。
「よし、次は射撃訓練だ
本物を撃った経験はあるか?」
「一応、日本のものですけどあります」
前世なんだけどね、
特殊な思い出し方したせいか、忘れてないんだよな。
まるで昔から知ってるかのように体も動くし、副作用か?
「そうか。なら、準備が出来次第開始だ
銃はA格納庫の保管ロッカーだ。アサルトライフルをもってこい」
鍵を受け取り、A格納庫に入る。
指示された場所に行き、銃が保管されているロッカーから、G36を取り出し、
G36をスリングを肩にかけて、マガジンを持ち、訓練場に戻った。
「よし、なら用意しておいた的を撃て」
うーん、距離は・・500か、
G36を構え、スコープを覗く。
そして、セフティを外し、引き金を引いた。
「うーん・・、少しずれたな」
確認すると、真ん中の円から少しずれている
無風環境での射撃でこれはだらしねぇ。
銃を安定させるため、伏せ撃ちの形になる。
「・・英国陸軍式か」
「これが試した中で一番楽ですから」
息がしやすいし、左足のおかげで踏ん張りがつくからな。
「・・・・」
引き金を引き、発射。
着弾箇所を確認する。
「よしっ」
「円内ぎりぎりか、悪くないな」
中心の円の内側ぎりぎりだったが命中。
あれ、現役の頃より良いんじゃないか?
「体力もそれなり、射撃センスも悪くない
次はIS訓練だ。ISを展開し、模擬戦だ」
「いきなり模擬戦ですか!?」
「データを見たところ、稼働時間はまだまだルーキーだが、成績は悪くない
それに、お前の社長から聞いているぞ、頭で考えさせるより、やらせたほうが早いとな」
「な、成る程・・」
「模擬戦相手は、私がやる。準備にかかれ」
「はっ、・・でも、俺の装備って少し特殊で
外付けしか出来ないんですけど・・」
「そのことは聞いている、格納庫に一式用意されているはずだ」
「分かりましたっ」
そして、またもA格納庫に行く。
使用した銃をロッカーに仕舞い、ISを展開して、装備を探す。
「あ、あったあった」
確かに見覚えのあるコンテナがあるな。
とりあえず、右マウントに長刀、左マウントに突撃砲を装備する。
そして、両腕に突撃砲を持ち、訓練場に戻った。
「用意できたようだな、ほう・・黒のISか、悪くない色だ」
「あ、ありがとうございます・・?」
ドイツって言ったら黒だよな
まぁ俺のISがこの色なのは偶然なんだが。
「これから模擬戦を開始する
貴様の勝利条件は、私に一発でも攻撃を入れれば合格としよう」
「へ? 一発?」
「甘く見るなよ、なぜ私がここの隊長をやっているか
体に叩き込んでやる」
そう言って、眼帯を外し、隊長もISを展開した。
黒く、そして、一番目立つのは、肩の部分に装備されているでかい砲塔だろう。
「準備はいいか」
「はいっ」
「ならば、来いっ」
その言葉と共に、前へ突っ込み、突撃砲を撃つ。
だが、放たれた弾丸は、相手に届くことは無かった。
「なっ!?」
「驚いたか?」
弾丸が空中で止まり、地面に落ちる。
まるで運動能力を失ったかのようだ。
「っく」
左へ旋回しながら撃つ。
だが同じ様に弾は届かない。
「わからないようだな。ならネタばらしだ」
あらゆる方向からの射撃、
話しながらも出来るのか・・。
「これは、慣性停止能力、通称AICだ」
「慣性を止める・・?」
「ネタは明かした、次は私から行くぞっ」
その瞬間、六つのワイヤーブレードが不規則な動きをして襲ってくる。
「っ」
攻撃を避けながら、突撃砲で打ち落とす。
一つは落とすことができた。
「なっ」
だが、攻撃に気を取られ、
左から迫っていたワイヤーブレードが左腕に絡みつく、
そして、残りの四つのワイヤーブレードが迫る。
「ぐぁっ」
右足、左足、そして右手、首に絡みつく。
「身動きが取れないようだな
・・この一撃で終わらせてやる」
大口径レールカノンに紫電が帯び、チャージを始めている。
だが、それでいい。
それが俺の狙いだ。
撃つ瞬間は、流石にAICは作動しないだろう。
突撃砲を両方捨て、00式短刀を展開、
両腕と首のワイヤーブレードを切り、
長刀を展開の勢いに任せ切り、両足をフリーにする。
「はぁぁぁっ!」
ロケットエンジンを点火、
瞬間加速のごとく初速とスピードで一気に間合いを詰める。
「な!?」
「でりゃぁぁぁっ!」
勢いに任せ、長刀を振り下ろす、
その瞬間レールカノンの発射口が光った。
ラウラは、意外と隊に関してはしっかりしているイメージですね
一夏とか千冬さんがかかわるとああなっちゃうような残念な子なイメージが強いですが
報告です、明日から2週間ほど家を空けるため、更新することが出来ません
家に帰り次第更新しますのでよろしくお願いします。
誤字脱字がございましたら報告よろしくお願いします。