ISの世界にマブラヴ好きが転生   作:ビーツー

35 / 36
シルバーウィークは都市伝説


31話 訓練は突然に 中

近接組み

 

[英雄]

 

 

何度かの打ち合いで、少し冷静さを取り戻した。

だが風向きは、相手のほうに向いている気がする。

 

 

「ぐぅっ」

 

『はぁぁっ!』

 

圧されてる…、何が足りない…。

 

ISの錬度か? 近接戦のセンスか? 体力か?

どれも俺より上回っている。

なら、試す手は一つのみ!

 

「こちらB3。B2、ちょっと試したいことがあるので、

 仕留め損ねたら、後処理お願いできますか?」

 

『はぁ、やっとまともになった…。B2りょーかい』

 

 

 

さぁて、かじった程度だけどいけるかなぁ…。

 

 

 

 

[アリーセ]

 

 

やつの攻撃は、中々に重いな。

だが、まだ反撃の余地は幾らでもありそうだ。

 

「A1。こちらA2。次の攻撃で隙を作ります。仕留めてください」

『A1、了解』

 

さて、痛い攻撃はあまりしてくれるなよ・・・。

 

 

 

両者が共に静止し、構える。

 

 

英雄は持っている長刀を捨て、

ブレードマウントにある長刀のボルトを解除し、リップが開いた状態で水平に構える。

 

アリーセは長刀を下げ、剣道で言う下段の構えをした。

 

 

『……』

 

「……」

 

 

一瞬の静寂。

 

 

『るあぁぁぁぁぁっ!』

 

「っはぁぁぁぁぁぁっ!」

 

 

一瞬アリーセが遅れ、二人が近づき、

 

 

『はぁぁっ!』

 

先に動いたのは英雄だった。

ブレードマウントから振り下ろされた長刀は、

ノッカーに押される力と、振り下ろす力が相成って、

普段以上の速さで振り下ろされた。

 

 

「っ! はぁっ!」

 

柏木の振り下ろされる長刀に、少し遅れを取るが、

下に構えた長刀を相手のみぞおちに向け、刺突。

 

 

『なにっ!?』

 

英雄の、この一振りは一撃必殺のつもりだった。

だがアリーセは、この攻撃を防がず、攻撃を受けながら反撃。

長刀の一突きを受け、英雄は後ろに飛ばされた。

 

すぐに立て直し、反撃に移ろうとした瞬間、赤い光が英雄の視界を染めた。

 

 

 

 

 

「少々、いや、中々に重い一撃だったよ」

 

隊長のレールカノンが何発か直撃し、柏木機が墜ちていく。

 

アリーセの機体も、限界に近かった。

正直攻撃支援に回るのが精一杯だろう。

 

「さて…」

 

次の目標へ向かう為、背を向けた瞬間。

 

「っ!」

 

後部と下部から何発もの弾幕

機体は限界を迎え、このVR世界から退場した。

 

 

 

 

 

『へへ、してやったぜ…っ』

 

 

落下しながら相手を攻撃。

マウントでの射撃だったから攻撃はまばらだったが、効果はあった。

 

薄ら笑いを浮かべながら地面に激突する衝撃を感じ、英雄もVRの世界から退場した。

 

 

 

 

 

射撃組み

 

 

[フィリーネ]

 

 

「ふぅ…、射撃完了」

 

正直柏木が墜ちたのはつらい。

前で暴れてくれる人がいると楽なんだけどなぁ…。

 

 

[ラウラ]

 

 

「むっ…」

 

一機は墜とした。あの機体は柏木だろう。

だが、アリーセも墜ちたな。

残るはフィリーネとクラリッサ、どちらも厄介だ。

 

 

 

 

 

 

VR訓練室

 

 

VRとの接続が切れ、意識が覚醒する。

 

「つぅ…、やられたなぁ」

 

途中から急にテンションがおかしくなったけど、何だったんだろうか…。

 

そうこうと悩んでいると、同じく撃墜されたアリーセが戻ってきた。

 

「いやいや、柏木にはしてやられた。

 だが、まだまだ詰めが甘いな」

 

「してやられたのはこっちの方ですよ

 捨て身で攻めてくるなんて、思っても無かったですから」

 

「はっはっはっ! 私も戦いの熱にあてられたんだろうな。

 さて、他の連中はどうなってるかな」

 

二人で近くに設置されているモニターを覗く。

 

「うーん、俺たちのチームが押されてますね」

 

「大尉のおかげで、何とか前線を持ちこたえているな

 崩れるのは時間の問題だぞ」

 

リタと隊長の絶え間ない攻撃、それをクラリッサさんが避け防ぎ、

フィリーネさんが隙を見つけては狙撃。

 

「攻めに回るには、何か決め手が欲しいですね」

 

「そうだな、意外性を求めるなら、フィリーネが白兵戦を仕掛けるのはどうだ」

 

「成る程、確かにインパクトがあって、相手は面食らうかもしれませんね」

 

「まぁ、あいつに限ってそんなことは無いだろ…う?」

 

モニターを見ながら話していたアリーセの表情が固まる。

 

「どうしたんで…えぇ!?」

 

モニターには、短刀と銃を両手に構えるフィリーネ機が前線に向かっていた。

 

「え、フィリーネさんって、白兵戦できるんですか?」

 

「人並みにはできるだろうが…、ISを装備した状態では始めて見る」

 

 

ライフルで牽制をし、乱戦に介入、やだ…フィリーネさんカッコイイ…。

 

その後、戦況は大きく変わった。

守りに転じていたクラリッサが、フィリーネの作る隙を見つけ攻撃。

フィリーネは、リタを集中的に攻撃しているように見える。

 

「先にリタを潰す気ですね」

 

「この状況で、隊長を倒すのは難しいからな

 妥当な判断だろう」

 

 

少し焦ったのだろうか、隊長の後ろで支援に徹していたリタが前に出る。

それを見逃さなかったフィリーネさんは、弾幕を貼りながら接近、左手に持つ短刀で一突。

そして、ゼロ距離からの射撃により、リタ機は機能を停止した。

 

「おぉ…」

 

「フィリーネもやるときはやるもんだな」

 

うんうんと頷いていると、さっき撃墜されたリタが帰ってきた。

 

「うぅ…やられましたぁ」

 

「お疲れさん、残念だったな」

 

「あの二人を相手に、よく頑張ったと思うぞ」

 

 

さて、あと残るは隊長のみだが、どう出るのだろうか。

 

先に行動に出たのはクラリッサだ。

 

後方に下がり、武器を収納した。

 

「ほう、大尉も本気のよだな」

 

「知っているのか雷○!?」

 

「○電?誰だそれは」

 

「いえ、何でもないです…。

 それで、クラリッサさんは何をしようとしてるんですか?」

 

「大尉のIS。シュヴァルツェア・ツヴァイクの名の由来さ」

 

「黒い枝、ですよね?」

 

「まぁ二人とも見ていろ、ドイツの黒き枝を」

 

 

クラリッサの行動を察したであろう隊長が、プラズマ手刀を両手に展開し、

近づこうとするが、その行動をフィリーネが止める。

 

そして、シュヴァルツェア・ツヴァイクから、何本ものワイヤーブレードが展開された。

 

背部から6本、両肩部から6本、計12本の自在に動くワイヤーブレードは、

上空に伸び、その名の通り、黒い枝を伸ばす木のようだ。

 

「アレが…、シュヴァルツェア・ツヴァイク」

 

「凄い…」

 

「凄いのはここからだ」

 

空に展開されたワイヤーブレードは、隊長機目掛け、一斉に襲い掛かった。

手刀で切り落として行くが、間に合わず、手足を拘束される。

 

「あの隊長が絶体絶命!?」

 

「大尉凄い!」

 

「さて、このまま上手く行くかな」

 

 

とどめを刺そうと、フィリーネがMk-57を二丁構え、隊長の前に出る。

だが、この判断が間違いだとすぐに気づいたであろう。

隊長機の腰部から伸びる、2本のワイヤーブレードにMk-57を弾き飛ばされ、

肩部からも伸びるワイヤーに両足を拘束され、マウントからの攻撃も間に合わず、

クラリッサに目掛け投げ飛ばされた。

 

フィリーネとクラリッサが衝突し、隊長を拘束していたワイヤーブレードが解けた。

 

「あれ、どうして解いちゃったんですか?」

 

「あの攻撃は、高い集中力が必要な攻撃なんだ

 だから、攻撃中は無防備になってしまうし、妨害があるとすぐに解けてしまう」

 

「だから隊長しかいない今使ったんですね」

 

「成る程なぁ」

 

「この後どうなるだろうか」

 

 

ワイヤーから解けた隊長は、レールカノンを展開。

そして、固まっている2機目掛け、撃ち放った。

 




いやはや、本当に遅くなりました。

今後もローペースですが、書いていきますのでよろしくお願いします!



誤字脱字感想、どしどし待ってます!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。