バンドリらしくない世界で紡ぐ逆襲劇【ヴェンデッタ】   作:熊影

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夕暮れと灰と星とー6

 

まず1体、超過ダメージにより爆散、ドーパント体が強制解除され転がる男らしき人物。

 

マキシマムドライブではなくても人体の急所に当たる部分に5度の斬撃だ、ドーパントだたので死にはしなくても暫くは行動出来ないだろう。

 

だから今は残りに集中する。向かって来ていたはずのアント5は今のを目撃した為か、突撃を止めて吹き飛んでいた3体と合流していた。

 

単体で攻めるより集団で攻めるのを選択したのだろうが、寧ろ好都合。

 

譜は始まりの一節のみだが、マキシマムドライブと併用すれば4体程度問題無い。

 

だからデットメモリを引き抜き、腰に着いたマキシマムスロットに挿入。

 

《デット‼︎マキシマムドライブ‼︎》

 

右脚にエネルギーを一極集中、アント1に食らわせた様に駆け出し、距離を詰めたところで跳躍、蹴りの状態を空中で作る。

 

「喰らえライダーキック‼︎」

 

技名はシンプルに、叫びながらの必殺技は突き出した右脚から全身を覆う様に可視化したエネルギーが現れる、端から見れば宛ら地上に現れた流れ星。

 

4体はその場から離れようとするが遅い、そんな暇は与えずに4体を連続で撃ち貫いた。

 

地面を滑るように着地すれば背後で大爆発、立ち上がって背後を見れば地面に転がる人影が3つーー3つ?

 

「んだと?」

 

数え間違えていない、確かに3人分の人影……もう1人はどこに?

 

と言うよりその3人も何か……あれは仮面か?のっぺりとした無個性の白磁の仮面、3人揃って付けているが、もしや先に倒した奴もか?

 

いや、今はそんなことは良い、もう1人は一体ーー

 

「探しているのは私かな?」

 

「っ⁉︎」

 

変声機を使っているであろう男とも女とも取れない声、声がしたのは蘭たちがいた場所。

 

慌てて見れば倒れた連中と同じ面を被った黒いローブの存在。徹底して情報を与えないつもりか。

 

そして奴の足元にはピクリと動かない蘭たちが倒れ、その頭に向けて両手に握られた拳銃がその銃口を向けていた。

 

「いかに仮面ライダーでもこの状況じゃ何も出来まい、テンプレートな台詞だが言わせてもらおう……動けば撃つ。」

 

「ちぃ……」

 

こいつ、一体どこから……ソナーだって消していないのに声をかけられるまで一切気付けなかった。

 

いや、まず目の前にいると言うのに存在が恐ろしく薄い、意識していなければ直ぐに見逃してしまいそうな程だ。

 

「しかし流石は仮面ライダー、あっさりとドーパントを倒すとは。いやはや中々どうしてーー」

 

賞賛、ではない。変声していても分かるほどに滲んだ感情は、警戒。

 

「ターゲットとは別の転生者とはね、奴がいたんだからおかしなことではないけれど」

 

「っ⁉︎お前ーー」

 

転生者、その言葉は嫌でも覚えている。何せそいつを言ったのは6年前のーー

 

「テメェ、何故その言葉を知ってる⁉︎テメェもあの糞野郎のーー友希那姉やリサにあんな顔をさせた我王唯一の仲間かぁ‼︎‼︎」

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