バンドリらしくない世界で紡ぐ逆襲劇【ヴェンデッタ】   作:熊影

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次回戦闘回(文章力が無くてやっとです……)


夕暮れと灰と星とー4

 

 

花咲川、風都に隣接するこの街はafterglowを含めたガールズバンドが幾つも活動していることで有名な街ーーらしい。

 

意図的に情報を遮断していたので、俺の中では6年情報は止まったままだ。ましてや当時は駅付近には殆ど行っていないので、駅に降りた際に懐かしさは全く込み上げて来なかった。

 

しかし今は違う、彼女達がアントドーパントに襲われた現場に案内してもらっている最中だが、その道には覚えがあり懐かしさが込み上げてきていた、のだがーー

 

「ねぇ、尚冬……大丈夫なの?凄く辛そうな顔してるけど……」

 

良い意味では無かった、寧ろ懐かしさが込み上げてくるごとに苛立ちや憎悪と言った感情がふつふつと湧いてくるものだから、会って数時間の蘭が心配する位には酷い顔をしているらしい。

 

因みに呼び方に関しては電車内で下の名前て呼んでいいと許可を得たものなので悪しからず。

 

閑話休題ーー

 

「大丈夫だ、仕事には支障は無いからよ。」

 

「蘭ちゃんはそういう意味で言ったわけじゃないと思うよ?」

 

分かっているさそれ位は、純粋な心配なのは表情や動作で分かる。それが出来るくらいには探偵をやって来たし、皮肉な事に6年前に思い出した記憶も拍車をかけていた。

 

因みにだが、今この場には俺以外に蘭とつぐみしかいない。残る3人は件のカイ君のお見舞いーーもとい監視である。

 

実はカイ君、先程意識を取り戻したとのことで早速動こうとしたと病院から連絡が電車内であり、それを聞いたひまりは駅を降りた途端に病院に向け走り始めた。

 

巴は慌てて、モカは面白そうだからなんて理由で追いかけて行った。モカだけ不純過ぎる。

 

そんな訳で2人しかいないのだが、案内だけなら十分だし、ひまりの目的自体カイ君の無茶防止なので理には適っている。

 

さて、そんなことを考えている間にどうやら着いたようだ。

 

「ここだよ尚冬君、私達がアントドーパントに襲われたのは。」

 

規制線は貼られていなかったが、場所はやや幅広い住宅街の一角だ。周りにチラホラ通行人の姿もあり、アパート等も見られるが街灯も比較的多くあり死角になりそうな場所は殆ど見られない。

 

どう見ても襲撃には不向きな場所だ、直ぐに警察に連絡が行くだろう。

 

犯人は元々複数犯だったが、カイ君の活躍で人数が減らされ焦った結果だというのか……例えどのような理由であれ何とも御粗末としか言えなかった。

 

「しかしある意味カイ君は運が良かったな、特殊な能力があるメモリならこうも簡単にはいかなかったな。」

 

「電車内で聞いた話だね、確かに言う通りだ。」

 

来る最中にガイアメモリに関する基礎知識は伝えてある、その危険性も含めてだ。

 

少なくとも何の訓練もしていない一般人には対抗出来る手段は殆どない、何せ肉体を怪物に変えてしまう代物だ。元がモヤシでも簡単に拳一つでコンクリートの塊を粉砕出来るのだから、その力は危険でしかない。

 

それに長期の使用は身体を蝕むので早めの回収が一番である。

 

その為に必要なことをフィリップに出る直前に頼んでいたのだが、まだ連絡は来ない。

 

さてどうしたものかーーと考えたところで、違和感。

 

「……」

 

先程まで見られていた筈の人通りが、途絶えている。そして代わりに至る所から急に感じ始めた視線。

 

「……索敵振(ソナー)」

 

2人に聞こえない程度に呟いて使い慣れた“アレ”を起動すれば、直ぐに反応はあった。

 

数にして5、俺たちを既に囲む形で姿が見えない連中は配置についている。

 

一切気付けなかった、油断なんて無論していない。にも関わらずにこの結果は相手の技量の高さの証明に過ぎない。

 

舌打ち一つ、それに気付いた2人が俺を見てくるが対応している暇はなさそうだ。

 

「2人とも動くなよーー来るぞっ‼︎」

 

叫ぶと連中の次の行動は、同時だった。

 

《アント‼︎》

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