とある特殊小隊の日常前線(デイリーフロントライン)(旧)   作:ノア(マウントベアーの熊の方)

1 / 37
第1話です。
2059年ですので、ドールズフロントライン本編ストーリーの時代ではありません。
あらかじめご了承ください。

では、ごゆっくり、見ていってください。


第1章(A.D.2059~)
第1話(改訂版)


A.D.2059 1月23日

 

今日は、グリフィンの特殊小隊、『シグマフォース』結成から1周年まであと2日だ。

俺―――叢雲 仁(ムラクモ ジン)が隊長の任についてもうすぐ1年が経とうとしている。

そこで、俺は現時点のみんなの内容や活動を少しまとめることにした。

 

まず最初に、俺たちシグマフォースは今や誰もが知る有名小隊―――

 

になっている訳ではなく、任務は危険だが知名度はごく僅かに限られている。

まあそれも仕方がない理由がある。

 

俺たちシグマフォースは緊急即応小隊などと呼ばれる、緊急時の即応小隊などではなく、凶悪なテロリストや強いE.L.I.Dが現れた時のみ行動する小隊となっている。

それ故に存在を公にはされておらず、そこそこ地位のある緊急即応小隊の隊長か指揮官、もしくはそれよりも上の人しか知られておらず、一般には噂程度にしか今のところは広まっていない。

なんでも、内容を詳しく知られて対策を取られないようにするのが目的らしい。

ちなみに、宿舎はグリフィン本部にあるが、他の部隊と少し離れた区画にある。

これがまあ便利なんだか面倒なんだかわからない場所にあるのだ。

 

こうした部隊の都合上、特殊小隊や緊急即応小隊ではない他の人形小隊、傭兵小隊などには"サボり小隊"と思われてしまっている。

これが地味に辛い。

まあ情報工作が上手くいってるということになるのだが。

 

と、まあ小隊の説明はこの辺にして、チームメイトの紹介を―――

 

「ジンさん、何してるの?楽しいこと?」

 

…書こうとしていたら、メンバーの1人であるM500に話しかけられた。

部隊長執務室に入る時はノックしろって言っているはずなのだが。

 

「ほら、あと2日で1周年だろ?だから今の現状を書き記しとこうかなって」

 

「なるほどー!じゃあ私の事もしっかりと書いておいてね!」

 

「はいはい、わかったよ」

 

彼女はM500と言って、メインアームとしてモスバーグM500ショットガンを使う頼れる前衛である。

金髪に狐のような耳がトレードマークとなっている子だ。

あと前衛は俺とVz.61 スコーピオン、後衛にM14とゲパードM1、そしてC96の3人、そして遊撃としてHK416がチームとして一緒に活動している。

ちなみに、全員のユニフォームは黒いフライトスーツで、出撃の時はその上に防弾チョッキを着込む。

そして、M500を初めとして、俺たちシグマフォースに所属する人形たちは、特殊な訓練を受けており、烙印システムで連結された武装以外も簡単に扱うことができ、C96なんかはメインとして5.56mmのアサルトライフルを主に使っている。

しかし、やはり根本的には戦術人形なので、人間の指揮官がいないと充分に実力を発揮できないため、人間である俺が現場指揮官兼隊長を務めているという訳だ。

もちろん俺達の上にも指揮官はいるのだが、戦場で即座に反応を取れるように、そして指揮を取れるように、ということらしい。

 

「ふう…ここまででとりあえずいいか」

 

そう言いながらさっきまで書いていたノートとペンを机の中になおし、明日の予定を確認する。

明日は訓練もなく、非番となっていた。

 

「俺達が出ることがないのはいい事だけど…暇だなぁ」

 

そう呟きながらイスを回して遊んでいると、唐突にサイレンが鳴り響いた。

 

緊急即応小隊の出撃アラートだ。

普通ならこのサイレンで緊急即応小隊は飛び出し、任務にあたる…のだが、俺達には関係がないので基本聞き流している。

 

とりあえず部隊長としての執務も終わったので、執務室―――と言うよりは待機室を壁で区切っただけの部屋だが―――から出て、小隊の待機室へと向かう。

そこにはさっき勝手に部屋に入ってきてちょっかいをかけてきたM500を始め、小隊メンバー全員が揃っていた。

近づいていくと、みんなが俺に気づいたようでこちらに向かって手を振ってきた。

 

「ジンさんお疲れ様!待ってたよ!」

 

そうM14に言われ、待たれる理由があっただろうかと思考をめぐらせる。

しかし、何も思い出せなかった。

 

「…なんかあったっけ?」

 

「ううん、特に何も無いけど、一緒にいてくれるだけで楽しいから!」

 

何だこの子、いい子か?

あ、いい子か。

 

「何もすることないならさジンさん、あたしと訓練しない?」

 

そうスコーピオンが誘ってくるので、いいよとだけ言って、みんなで射撃場へ向かうことになった。

ゲパードはやはりめんどくさかったらしく、なかなか行こうとしなかったが、とりあえず何もしなくていいからとおんぶして連れて行くことにした。

 

そのあと射撃場に着いてから、みんなの基本武装を使って射撃訓練を行い、お互いに射撃フォームを見あって、アドバイスをすることになった。

 

「うーん、アサルトライフルは当てやすいけどハンドガンはとっさに当てづらいかもなぁ…どう思う?ジンさん」

 

そうスコーピオンに言われ、俺もマトの前に立ち、数発撃ち込んでみることにした。

 

「うーん、確かにARからとっさに持ち替えて急所を狙う…とかになったら当てづらいな」

 

「だよねぇ…ハンドガンだから弾数がある訳じゃないし、連射するのもねぇ…」

 

「だよなぁ…よし、適当に暇な時調べとくよ」

 

「わかった、お願いするよ」

 

そんな会話を交わし、それから小一時間ほど射撃訓練を続けた後、みんなで食堂に向かう。

そこで一緒にご飯を食べた後、お風呂のために別れてそのまま一日を終えた。

 

―――次の日、朝起きて身だしなみを軽く整える。

今日は非番なので、みんなで街に出かけることになったのだ。

本当は明日が1周年なので、明日休みになってくれていた方がいいのだが、こればかりは上層部が決めることなので仕方ない。

 

とりあえずはショッピングモールへ向かい、自由行動にして各自買いたいものを買うことにする予定だ。

 

みんなで車に乗り込み、基地の近くにある商業街、そこにある大きなショッピングモールへと車を停めた。

 

ショッピングモールにつき、再集合時間を決めてから、自由に行動を開始した。

俺は適当に今までの頑張ってきたみんなのために何かお揃いのアクセサリーでもと思い、色々と見てみると、ロケットペンダントが売っている店を見つけた。

レーザー刻印もして貰えるらしいので、部隊章を表に刻印してもらい、人数分をみんなの集合写真入りで購入した。

もちろん明日になるまでみんなには内緒にするつもりだ。

 

その後は特に買うものもなかったので集合時間までゲームセンターに行き、時間を潰すことにした。

その後、宿舎に戻ってからは昨日とほぼ同じ暇な日々で、なにか特別変わったことはなく、もはや日常になりつつある、平和な日を過ごした。

 




いかがでしたでしょうか?
未熟ですので、アドバイスや良かったところなどをコメント頂ければ幸いです。

以下キャラ設定となります。

名前:叢雲 仁
性別:男
年齢:19
性格:優しい
一人称:俺
設定:グリフィンの特殊小隊のうちの一つ、『シグマフォース』所属。
シグマフォースの隊長。
とある理由により、テロリストに対しては人格が変わったかのように冷酷になる。
照準を覗かなくても5m程度なら10発中7発くらいなら的確に狙った場所へと当てることができる。
本作の主人公。

「シグマフォース、出撃するぞ!」


名前:M14
性別:女
年齢:不明
性格:ムードメーカー
一人称:私/自分の名前
設定:シグマフォース所属の狙撃兵。
烙印システムで連結したM14を使うが、状況に応じてAR(M4SOPMOD block2、416、SCAR-Lのどれか)を使う。
勝つことと勝利の言葉が好き。

「『勝利』っていい響きですよね♪次の出撃でも勝利しましょう!」

名前:416
性別:女
年齢:不明
性格:優しく冷酷
一人称:私
設定:シグマフォース所属、AR兵。
武装は烙印システムでの416とH&K USPを使う。
基本的に優しいが、殺しについては冷酷である。
M16シリーズ(M4やらAR-15)に対して敵対意識がある。
ツンデレ。
本家よりはヤンデレではなく優しめ。

「私は完璧よ、でも、みんなと居たらさらに完璧になれるわ」

名前:M500
性別:女
年齢:不明
性格:ムードメーカー
一人称:私
設定:シグマフォース所属、突撃兵。
武装は烙印システムでのM500を使うが、状況に応じてAR(M4SOPMOD block2、416、SCAR-Lのどれか)を使う。
騙されやすく、よくからかわれている。
面白いことが好き。
耳がケモ耳なので耳がよく、敵の位置を把握するのが得意。

「何かおもしろいことがあるの?私も混ぜて!」

名前:ゲパードM1
性別:女
年齢:不明
性格:めんどくさがり屋
一人称:ワタシ
設定:シグマフォース所属、狙撃兵。
武装は烙印システムでのゲパードM1。
たまにゲパードGM6Lynxを使う。
状況に応じてAR(M4SOPMOD block2、416、SCAR-Lのどれか)を使う。
めんどくさいことが嫌いで、寝ることが好き。
チームの癒し枠。

「みんなを失望させないように、がんばりまーす、足を引っ張らないようにはするから、ね?」

名前:スコーピオン
性別:女
年齢:不明
性格:負けず嫌い
一人称:あたし
設定:シグマフォース所属、支援兵
武装は烙印システムでのスコーピオンを2丁。
状況に応じてミニミ軽機関銃、HK416C。
仲間にすら負けたくないほどの負けず嫌いであり、練習を欠かさない。
2丁のスコーピオンを持たせれば的確に相手を撃ち抜き、弾幕を貼ることが出来る。(なお弾数)

「訓練は大事!だって強くなくちゃみんなに負けちゃうし、守ることも出来ないからね!」

名前:C96
性別:女
年齢:不明
性格:頑張り屋
一人称:わたし
設定:シグマフォース所属、支援兵。
武装は烙印システムでのC96。
状況に応じてミニミ軽機関銃やHK416C。
おしゃれが好きだが服を大事にしすぎる癖がある。
暑がりで、いつも着ている上着をすぐ脱ぎたがるため、痴女疑惑がある。
なおその下は何も着ていない状態である。
同じ言葉を連続で言う癖もある。(キタキタキタ(ry!など)
チームの癒し枠その2。

「やったやった!やりましたね!」

2019/12/18 追記:少しキャラ設定を変更しました。

新規キャラ実装アンケート

  • HK417
  • M4 SOPMOD block 1
  • ジャッジ
  • 誰でも良い(全員参加)

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。