とある特殊小隊の日常前線(デイリーフロントライン)(旧) 作:ノア(マウントベアーの熊の方)
見事にスランプに襲われました…ハハッ…
とまあ元から面白いかどうか不安な本作がさらにおかしくなってるかもしれない24話です。
生暖かい目で見てやってください。
2059/3/7
次の日になり、朝食を食べてから、俺はソラを本部でスキャンを取るためにヘリで送り届け、そのついでにガンナーズを送り届けることにした。
基地には車椅子がないので、歩けなくなってしまったソラを失礼してお姫様抱っこをしながらヘリに乗り込み、イチとニコにステルスホークを操縦してもらい、本部へと向かった。
そして俺達は本部に着き、ガンナーズと別れてから、車椅子にソラを座らせて司令室へと向かい、俺は指揮官を含めて、3人で話をすることになった。
「指揮官、念の為聞きますけど…スキャンを取る人はIOPの人ですか?」
「安心しい、それやと何されるかわからん、グリフィンの誇る技術者達や、1つ心配があるとすれば…」
そこで言い淀まれ、俺は嫌な気がしてしまい、息を飲む。
しかし、その嫌な予感は、指揮官の放った次の一言で、払拭された。
「…技術者のうちの一人が『成功したら焼肉をスタッフ全員に奢れ』って言ってきてるから財布が心配やな」
「心配返せバカ指揮官」
そのやり取りを見ていたソラが、先程まで見せていた不安そうな表情から、少しばかり明るい表情に変わった。
…いや、正確には不安なのには変わりないはずだ。
会ったことも無い人の元で、今日からしばらくの間お世話になるだけでも嫌だろうに、周囲の様子や人々の顔もうまく見えない、さらには信用できるのかもわからない人々と会うことになるのだ。
会うだけならまだ何とかなるだろう。
しかしソラは、会うだけではなく、自分の意識をスキャンされようとしてるのだ。
怖くない訳が無いだろう。
そんなことを考えていると、ソラに服の裾をぎゅっと掴まれた。
…やはり、怖いのだろう。
それを見た指揮官も察したらしく、「用事を思い出した」と言って、一時的に席を外して、部屋の外へと出ていった。
「…ソラ、大丈夫か?」
「…正直、怖い…かな、すごく不安だよ」
「…そうか」
そう短くやり取りを交わし、お互いに何も言えなくなり、沈黙が流れる。
…ソラの気持ちは痛いほどわかるが、俺は技術者でもなんでもない上に、仕事もあるので一緒にいてやれないのだ。
…なにかソラの孤独感や不安を取り除けるような何かがないだろうか。
「そうだ、確か待機室に使ってないタブレットが…」
「ジンさん、どうしたの?」
「いやなに、流石に連絡も取れないのは辛いだろうなと思ってな、ちょっと失礼」
そう言い、ソラの乗る車椅子を押しながら、本部にあるシグマフォースの待機室へと向かう。
…本来ならここでみんなといれればいいのだが、待機室に仮眠部屋はあっても、それまで使っていた自室は既に別の人が使っており、人数的にも無理なのだ。
戻ってきている時はみんなに仮眠部屋でぎゅうぎゅうに詰めてみんなに寝てもらい、俺は隊長執務室のソファで寝るということをしているので、流石にそれだと任務にも支障が出てC96の時の二の舞になりかねないと思ったのだ。
ちなみに、ソラにはその仮眠部屋でしばらく寝泊まりしてもらうことになる。
そんな事を考えているうちに、ホコリを被ったタブレットを見つけ、充電しつつ、使えることを確認する。
「…よし、ソラ、しばらくこれでも使ってくれ」
そう言いながら、ソラにタブレットを渡し、軽く使い方を教える。
そして仮眠部屋のベッドの上にソラを寝かせ、その隣に俺も座った。
そして仮眠部屋にある設備…まあライトや冷蔵庫などしかないのだが、その場所を手の届く距離にしてから使い方を軽く教え、軽く雑談してから、司令室へと戻る。
すると指揮官がなにか書類を作っていたので、それを待つために近くのソファに座り、邪魔にならない声の大きさで雑談を再開した。
しばらくして、書いていた書類が完成したらしく、指揮官は大きなため息をつき、全身の力を抜いてだらけていた。
「…何やってたんです?」
「叢雲、今日はこっちに泊まれ、有給めっちゃ残ってたやろ」
「え?いやでも今日は午後から訓練が…」
そう言うと、指揮官はドヤァ!といった、いつもよりムカつく顔をして、先程まで作っていた書類を見せてきた。
書類には『有給申請書』と書いており、一目で指揮官の言いたいことがわかった。
「でも俺達の有給って部隊全体ですよね?いきなり申請してもメンバーに伝えれてないんじゃ…」
そこまで言うと、唐突にスマホに電話着信が入り、失礼しますと一言いい、部屋から出て電話に出た。
「もしもし?」
『もっしもーし!M14だよ!ジンさん、今大丈夫?』
「ん?ああ、大丈夫だが…どうした?」
『いきなり指揮官から『本日の午後の訓練は中止とする』って連絡あったんだけどどうしたのかなって』
そう言われ、指揮官があそこまでにムカつくようなドヤ顔をキメてきた理由がわかった。
「ああ、指揮官が有給を使わせてきた、それでだろう」
『ああ…なるほど、ということは今日はジンさんはそっちですね?』
「…そういうことになるな」
『了解です、ソラちゃんと一緒にいてあげてくださいね、ではまた!』
そう言い、一方的に通話が切られ、俺は再度指揮官室へと入った。
すると、指揮官とソラがなにやら楽しそうに雑談していたので、少し安心しつつ、何の話をしていたのかを尋ねてみた。
「そりゃあ…叢雲の話やけど?」
そう当たり前の事のように言われたので、とりあえず無言で指揮官を一発しばく。
理由?そりゃあ俺の話なんて俺の黒歴史を言うくらいしかないだろうと思ったからだ。
俺は悪くない。
「いったぁ!?嘘やて嘘!スキャンの内容話すついでに叢雲の過去の話してただけや!」
「過去の話してる時点でギルティなんだよ!黒歴史しかねぇからやめてくださいよホント!」
「ちぇー…」
「ちぇーじゃない、子供かなにかですか」
そんな会話をしていると、ソラがクスクスと笑っていることに気づいた。
…まあこの雰囲気に慣れて笑えるようになってくれただけ良しとしとこうか。
そんなことを思っていると、唐突に司令室のドアがノックされ、1人の女性が入ってきた。
「失礼します、住吉 ミナト(すみよし みなと)です」
「お疲れさん、そこの子が今回お願いする子や」
そう指揮官が言い、ミナトと言った女性がソラの方を見る。
すると、先程までの真面目そうな雰囲気が一転し、満面の笑みを浮かべ、なにかブツブツと呟きながらソラを見始めた。
よく集中して盗み聞きしてみると、
「黒髪ポニーテールに活発さを感じさせるTシャツにホットパンツという服装…ポイント高いわね、しかも可愛いと来たかー、これは丁重に扱わないと私が叢雲くんに殺されるわね…いやでも親しくなってボーイッシュっ子と恋バナをしてみたみが…」
「…ちょっと?」
「いやでも簡単に言うと病人である今の状況、果たしてそんな状態で恋バナなんてしてもいいのかしら……?」
「おーい、聞こえてます?ってか聞いてください」
「いやでも今彼女は不安なはず、ならば私がその不安を取り除k
「聞けぇ!」
…はい」
「指揮官、なんなんですかこの人!?絶対やべー人ですよね!?」
そう言いながら、思いっきり指をさしながら指揮官へと迫る。
「ごめんなさい叢雲くん…でもね、こんな可愛い子を目にして冷静になれって言うのが無理な話で…」
「ん?何か言いました?」
そう言いながら、笑顔でミナトさんの方を向く。
すると、「ヒエッ」と言って、プルプルと震え始めてしまった。
なんでだろう殺気でも出てたのかな?
まあいいや。
っていうか……
「指揮官、この人本当に大丈夫なんですか?」
「大丈夫…のはずや、多分」
「もう!ベイクール指揮官、しっかり断言してくださいよ!」
いや今までの言動的に無理があるだろ。
そう思ったがあえて言わないでおく。
言ったら負けなような気がしてきた。
「まあ…このオッサ…指揮官が信用してるなら大丈夫なんでしょうけど……」
「…今オッサンって言いかけんかったか?」
「気のせいです。」
「アッハイ」
そんな会話を指揮官としていると、どことなく優しい、懐かしいものを見る顔をしながら、ミナトさんがこちらを見てきていた。
……一体なんなんだこの人は。
さっきから妙に馴れ馴れしく頭を撫でてくるし、変なところばかりだ。
……でも、どことなく雰囲気が"あの人"に似てる…かもしれない。
それでだろう、さっきからなんだコイツとは思っても、変な安心感がある。
………そう言えば、シグマフォースに入ってからあの人に会ってない。
元気にしているのだろうか。
そう過去のことを思い出していると、いつの間にか話が進んでいたようで、気がついた頃にはソラとも仲良く喋っていた。
ソラはなんだかんだ言って、きっとヒトが好きなのだろう。
そんなソラがヒトを一時でも信用できなくなったきっかけとなった人物……一体何者なのだろうか。
詳しくはわからないが、ロクでもない人物なのは確かだろう。
そうまた自分の世界に入って考えていると、唐突にソラに呼ばれ、驚いたような返事を返してしまった。
少し笑われたが、まあ反論するだけ無駄だと悟り、ひとつ咳き込み、その場をしのいだ。
「…で、どうしたんだ?」
「いやさ、ミナトさんも昔のジンさんのこと知ってたから本人に本当かどうか聞こうと思っただけだよ…で、昔ジンさん前の私より他人を信用してすらなかったってほんと?」
そう言われ、内心すごく戸惑ってしまう。
指揮官とはシグマフォース成立前には会ったことはないし、ミナトさんとも会ったことがない…はずだ。
なぜシグマフォース成立前の俺を知っているのだろう。
そう思考を巡らせていると、「どうなの?」とソラが聞いてきた。
「…ああ、確かにシグマフォース成立前は他人はおろか自分の事すら信用してなかったな、でも何故それを?」
そうミナトさんの方を向きながら言うと、「いやぁ?なんででしょうね?」と言って、はぐらかされてしまった。
少なくとも昔の俺を知っている人物は少ないはずだ。
だって当時は変にエリート扱いされる戦術人形が所属する部隊に所属していたので、誰も近寄ってすら来なかったからだ。
当時はまだ傭兵戦力からの移行期間の最終段階の辺りで、傭兵と戦術人形の混合部隊の傭兵なんていい印象がなかったのだ。
特に俺の所属していた部隊は、最後の傭兵と戦術人形の混合部隊で、人間の隊員は俺しかいなかった。
まあ後に特殊部隊として危険なところへ向かうなら人間の司令塔となる人物が近くにいた方が良いという考えになったらしいのだが、もう少しもすれば『人間の指揮官と戦術人形の部隊』へと完全に移行するだろう。
それほどに戦術人形のスペックは上がってきているのだ。
まあそういうことは置いといて、だ。
俺には過去にミナトさんと会った記憶が無い。
いや、もしかしたら会ってはいるが覚えていないだけ…の可能性もある。
あの頃は他人に興味もなかったしその可能性が高いだろう。
…にしても今日はやけに昔のことを思い出す。
特にいい思い出などないはずなのに。
「そうだ、二人共お昼ご飯は食べた?よかったら今回担当するメンバーと一緒にお昼にしない?」
そう唐突に、ミナトさんが言ってきた。
言われてみればもうお昼になり、お腹も少しすいていたところだ。
「ソラがいいならそうしますけど…どうする?」
そうソラに尋ねてみると、しばらく悩み、俺の方をじっと見つめてきた。
「…どうした?」
「…何かあったら、守ってくれる?」
そう心配そうにソラに言われ、やはり他人と会うのは怖いのだろうと悟る。
そして俺はソラの手を握ってやり、
「もちろん、大事な仲間だしな」
と、返してやった。
するとソラは笑顔を見せてくれ、「じゃあ、そうします」と言って、その誘いを受けた。
そして俺達は司令室を後にし、食堂で食べるものを注文して研究室へと向かった。
そこには気前の良さそうな男性や、活発そうな女性が座って、先に食事を取り始めていた。
「ちょっと二人とも!待っててって言ったじゃん!」
「すみませんね、頭が糖質を求めてたもんで、早く食べてデザートをと思いまして」
「私は単にお腹がすいただけだけどね、新しい弾薬の設計図は7割ほど終わったし…で、その子が?」
「そ、今回の依頼人である叢雲くんとソラちゃんです!可愛かろう!」
そうミナトさんが食器の乗ったトレーを置きながらいい、2人からまじまじと見られ始めた。
「へぇ…そこの青年がシグマフォースの隊長さんか、デストロイヤーちゃんはしっかり射撃できてるかい?」
そう男性が言ってきて、一瞬なんのことやらと思ってしまったが、すぐにデストロイヤーの弾薬を設計してくれた人なのだろうと悟る。
「はい、お陰様で、威力が高くてみんなびっくりしてます」
「ははは、そうだろうね、旧ナチス・ドイツ軍の薄殻弾頭を真似てみて火力をさらに上げてみたんだ、不具合がなくてよかったよ」
「なるほど、あの火力はそういう……」
あの弾を真似るとか色々と大丈夫なのだろうか。
ってかそれを再現できる設備があることに驚きを隠せないのだが、まあいいだろう。
多分気にしたら負けだ。
そんな事を考えながら、俺も空いている席にトレーを置き、ソラの乗る車椅子をその横に椅子をどかして置いた。
2人していただきますと言ってから食べ始め、時々聞かれる普段のことなどを返しながら、食事を終えた。
「さて…ご飯も食べたし、この後2人の予定は?」
そうミナトさんに聞かれ、2人して顔を見合わせてから「特にない」と答える。
すると、ミナトさんが、
「なら私とゲーム少ししない?うちの2人はずっと研究してて相手してくれなくてさぁ」
「…ミナトさん、明日のためにシステムチェックするって言ってませんでした?」
そうメガネをかけた男性に言われ、ミナトさんはしばらくフリーズしてから、
「うう…ごめん、ゲームの話はなかったことで…」
と、残念そうに言ってきた。
「いや、いいですよ…頑張ってください」
そう言ってから、ソラと二人で研究室を後にして、俺たちは待機室で雑談を交わし、その日を終えた。
最近安くゴッドイーター3が買えたんでやってたんすよ
ミナトさんを出した後に買ったのにも関わらずミナトってカタカナで書いてたものだから、「キャラバンはどういう感じなんだろう…」ってなってしまってました(このネタがわからない方すみません)
とりあえずアンケートの方ですが、9/9まで延期して集計します。
ではまた次回、お会いしましょう!
新規キャラ実装アンケート
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HK417
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M4 SOPMOD block 1
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ジャッジ
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誰でも良い(全員参加)