とある特殊小隊の日常前線(デイリーフロントライン)(旧)   作:ノア(マウントベアーの熊の方)

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書きたい別の話を書いてたら遅れましたすみません()
しかも書いてて話の終わりみたいな書き方になって文字数を見てみると文字数が少ないというこの…
書きたい話が割とあったりするのでこの遅れ方はまだまだたまにすると思います…
面白く書けたかな?となるともしかしたら投稿する…かも知れません。
では今回もごゆっくり、見ていってください。


第27話

全速力でRG-31を走らせ現場に着くと、そこには10数人のテロリストが外で何かを探しているようだった。

おそらく、先程の女の子を探しているのだろう。

しかし、もう探しても無駄だ。

 

「プロテクター、射撃開始!」

 

そう運転しながら、プロテクターRWSの操作席にいる、M14へと射撃命令を伝える。

すると、短く"了解!"と返事が帰ってきてから、プロテクターによる射撃が開始された。

大雨の降る中、プロテクターに搭載されたM2重機関銃が火を噴き、テロリストどもを次々にミンチに変えていく。

そして少しの隙ができた時に、後部ドアから416、C96、M500、スコーピオンの4人が駆け下り、残党へ向かって制圧射撃を開始した。

しばらく車体を盾になるように動かしつつ、プロテクターや4人の制圧射撃を続け、最後の一人を倒してから、俺もゲパードとM14に車を任せ、俺も降りて建物の近くへと向かう。

そしてドアを開けて突入し、家の1階をクリアリングし、制圧を完了した。

 

そして、家の2階をクリアリングしながら進んでいくと、そのうちの一室で、2人の老夫婦が、背中から撃たれ、亡くなっているのを見つけた。

 

「…人質の死亡を確認、R.I.P.」

 

そうみんなにも聞こえる声で呟き、俺たちは手を合わせながら短く黙祷し、暗い雰囲気になりながら、基地へとその事を連絡した。

基地へ戻ってから本人が会いたいと言うので、再度車を走らせ、女の子を連れて再度家へと戻り、その亡くなった2人に会わせてやることになった。

女の子は老夫婦の変わり果てた姿を見て、その場で崩れ落ちて、大粒の涙を流し、泣いていた。

 

無線でまだ車でも来れる距離のグリフィンの小さな支部へと連絡し、テロリストどもの死体を回収、老夫婦の遺体もしばらくその支部の遺体安置所へと安置されることになった。

女の子はグリフィン所属ではないので、一時的に俺たちの基地の預かりとなり、女の子の心の傷を必死にみんなで埋めようと試みていた。

 

それから次の日、嵐も止み、その女の子の処遇を聞くことになった。

上層部によると、女の子は、元はSPP-1の戦術人形で、そのスキン衣装を着用した子だったらしく、コアを抜かれてあとは民間への放出を待つのみになった際、あの老夫婦に娘として迎え入れられたらしい。

ならば、主人を失ったあとはIOPに再度回収される未来が待っている、どういう事だ。

しかし、俺はそれがどうしても納得できず、なにか遺書のようなものでもないかと上に頼んで探してもらうことにした。

とりあえずは、この事実を伝えるべく、俺は女の子のいる部屋へと向かっていた。

部屋の扉をノックし、中へとはいると、やはり、まだ心の傷が癒えず、落ち込んでる女の子の姿があった。

 

「…昨日は、よく眠れたかい?」

 

「あまり、眠れませんでした…」

 

「まあ、そうだよな……」

 

「でも、ここの人達が良くしてくれて、少しは気が楽になってます」

 

そう言い、少し笑顔を見せながら、軽くガッツポーズを見せて、元気だとアピールしてくれた。

 

「そうか…よかった、それと…君の、この後の処遇なんだけどな…」

 

そう言い、先程聞いた内容を告げる。

やはりショックなのだろう、女の子はしばらく何も言えず、ただ涙を流すだけだった。

 

「お父さんとお母さんが居なくなったのに…またみんなとお別れだなんて…そんなのやだよ…私は、ただ普通に、幸せに生きたいだけなのに…」

 

そう女の子が言い、涙はさらに大粒に変わり、嗚咽へと変わった。

戦術人形だった頃から、色々とあったのだろう。

俺は気がつけば女の子を抱き寄せ、必死に慰めていた。

…俺も、家族を失った気持ちはよくわかるからだろう。

テロリストにいきなり普通に暮らしているところを襲われ、愛する人を殺される。

これほどに悲しいことは無いのだから。

 

しばらくすると、女の子の涙は少なくなり、泣き疲れたのか俺にもたれて眠っていた。

 

「…いい夢を、見れるといいな」

 

そう呟き、どうしようかと悩んでいると、ポケットに入れている端末に、メールが入った。

内容は近くのグリフィン支部の、遺書がないか探してもらっていた部署からのものだった。

内容は、『遺書は見つかり、そこには「私たちの亡き後、ユキには自由に暮らして欲しい」との記載があった』との事だった。

文中にあったユキと言うのは恐らく、この子の事だろう。

メールの最後には、IOPに掛け合って民間への放出の件はなしにして貰えないか尋ねてみるとまで書かれていた。

返答次第では、この子の民間への放出は免れ、新たに生きていけることになる。

 

…しかし、かといってどう生活していけば、この子はいいのだろう。

彼女の見た目は幼く、おそらくまだ普通の社会の生き方を知らない子だ。

知っていたとしても、この世の中、まともな職があるのだろうか。

そう思い、どうにかならないかと指揮官にメールを飛ばしてみる。

すぐにメールは帰ってきたが、やはりIOPの判断次第だそうだ。

 

「全く、世の中世知辛いなぁ…」

 

そう起こさないように呟き、布団にそのまま寝かしつけてやる。

気がつけば、辺りは暗く、夜になっていた。

晩ご飯はM14が作ってくれるとの事だったので、しばらくこのまま、安心して眠れるようにここにいてやろう。

そう思い、俺は女の子の頭を撫でてやった。




いやぁ…ほんと元から文字数少ない話なのにさらに少なくて本当に申し訳ない…
次は今回より長めを目指します…

ところでSPP-1ちゃん可愛くないですか?
特にスキン。
嫁にしたいとかじゃなく妹に欲しい系キャラですねホント。
嫁候補?
多すぎて1人に決められなくて悩んでます。

ではまた次回、お会いしましょう!

新規キャラ実装アンケート

  • HK417
  • M4 SOPMOD block 1
  • ジャッジ
  • 誰でも良い(全員参加)

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