とある特殊小隊の日常前線(デイリーフロントライン)   作:ノア(マウントベアーの熊の方)

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非ログインユーザーさんもコメントできるように設定し忘れてしまっていたノアです…(´・ω・`)

とまあ気を取り直して(謎)、第7話となります!
ごゆっくり見ていってください!


第7話

次の日になり、荷物を持って数機のヘリで新しい基地へと引越しを行うことになった。

俺達の乗るステルスホークを先頭に、3機のブラックホークが機体から物資をぶら下げ、数名の部隊支援スタッフを乗せて編隊を組んで飛行していた。

特に何も無いとは知っているが、訓練も兼ねてゴム弾を装填して基地へと降り立ち、クリアリングしつつ基地の重要箇所を回っていく。

やがて1階の出入口に到着し、そのまま何事も無かったかのようにヘリポートへと戻り物資をおろし始めることにした。

誰も見ていないからいいがかなりシュールだろう。

 

しばらくして荷物をおろし、各物資も物資置き場へと置き終わり、部隊支援スタッフも帰還したので、後は自室ではない空いている個室を見てみるだけとなった。

 

ドアを開けてみると、そこには1つのベッド、そして―――

 

「んん…」

 

1人の眠っている銀髪のツインテールの少女がいた。

 

「…誰?」

 

「さぁ…」

 

「とりあえず起こして話を聞いてみましょう」

 

そういい、416が気持ちよさそうに寝ている少女の肩を無慈悲にも叩いてその少女を起こす。

 

「んんっ…?」

 

そう言い、少女は目を開けて起き上がり、こちらを見つめてきた。

目を擦り、大きなあくびをしてから驚いたような顔をして、

 

「ええっ!?この前の侵入者たち!?帰ったんじゃないの!?」

 

「こ、この前の…?」

 

そう聞き返すと、少女は頷き、

 

「そうよ、ヘリで帰って行ったでしょ?」

 

「…何故それを?」

 

「だってあたしいたもん、その時からここに」

 

そう言われ、今度はこっちがびっくりしてしまう。

あの時も一応しっかりとクリアリングして入って行ったはずだったのだ。

 

「…君は一体何者なんだ?自分たちで言うことでもないが俺達のクリアリングはしっかりとしてたはずだ」

 

「あたし?あたしはデストロイヤー、鉄血のハイエンドモデル人形よ、覚えときなさいよね!」

 

「…鉄血のハイエンドモデル…だって?」

 

確かに、あの軍事向け戦術人形を作っている鉄血のハイエンドモデルならば、俺達のクリアリングをかいくぐるスペックがあるのかもしれない。

そう思っていると、

 

「うん…あたしも鉄血のハイエンドモデル…のはずなんだけどなぁ…」

 

そういい、デストロイヤーと名乗った少女は悲しそうな表情をし始めた。

 

「…どうしたんだ?」

 

「味方に騙されて1度死にかけてるの、あたし、そこからハイエンドモデルの回線どころか鉄血の回線からも切断されちゃってて」

 

「え?死にかけた程度なら回線も切られないんじゃないのか?」

 

「あー…正確には1度死んでたまたま再起動した…って感じだから…」

 

「再起動…!?そんな事あるのか…?」

 

「本当にたまたまだと思うけど、実際にあたしが経験したからね、あると思うんだ」

 

確かに、実際に経験した人がいるならばそれは事実なのだろう。

もしくは、誰かに再起動システムでも導入されていた可能性だってないことは無いかもしれない。

まあどちらにしろ…

 

「仲間に騙されたってどういうこと…?」

 

と、みんな思っているであろうことを、ポツリとスコーピオンが呟く。

 

「いっつもあたしを騙してくるドリーマーってヤツがいるのよ!毎回毎回騙して来るんだから!」

 

そう言って来たと思うと、今度はM500が歩み寄り、

 

「うんうん、辛いよねそれ…私もよく騙されるからよくわかるよ…」

 

と言って肩を叩いていた。

 

「M500の場合は騙されやすすぎるんだよ…ちょっとした冗談ですら真に受けるだろお前…」

 

「仕方ないじゃん!本当かと思っちゃうんだから!」

 

「そんなんで変なやつに騙されたらどうする…」

 

そんな会話をしつつ、とりあえず指揮官にどうすればいいかメールを飛ばす。

するとものの数秒で返信が帰ってきた。

 

「よし、えーと、デストロイヤーだっけか、家はどこかわかるか?」

 

「なんで?一応わかるけど…」

 

「メールで指示を仰いだら送り返せるなら送り返してやれと言われたんだ、案内頼めるか?」

 

そう言うと、デストロイヤーは俯き、「帰りたくない」と言ってきた。

 

「なんでだ?仲間もいるんだろう?」

 

「そうだけど…もう既に新しく本体は作られてるはずだから、あたしが帰っても解体されるのがオチよ…」

 

そう言い、一気に暗い表情になる。

流石になんとか生き返って帰って解体は可哀想なので、何とかならないかメールを再度飛ばして聞いてみる。

すると、『仲間にしてやるのはどうだ?』と短く返信が帰ってきた。

 

「あー…デストロイヤー、なら俺らの仲間なる気はあるか?」

 

「え?どういうこと?」

 

「俺らの指揮官が仲間なりたそうならしてやれってさ」

 

そう少し事実を付け加え、デストロイヤーに提案してみる。

流石にそれも嫌がるだろうと思っていると、

 

「なっていいなら…なってあげてもいいけど?」

 

と、髪をクルクル指でいじりながら言い返してきた。

 

「正直に言わないと仲間にしないぞ?嫌なら嫌とハッキリ言わないと」

 

「うっ…なら、仲間にしてちょうだい?」

 

「人に物を頼む時は?」

 

そう、少し意地悪してやりたくなり、わざとそう聞き返してみる。

すると、

 

「ああもう、わかったわよ!仲間にしてください!…これでいいでしょ!」

 

と顔を赤くしながら言ってきた。

素直にするのが苦手なのだろう。

 

「わかった、これからよろしくな、デストロイヤー…ところで君の武装は?あるんだろう?」

 

そう言うと、デストロイヤーはベッドから降り、そのすぐ横に置いてあった黒いグレネードランチャーのようなものが2つ付いたものを腰の辺りに装着し、こちらに見せてきた。

 

「これよ、『試製50mmグレネードランチャー』って言うらしいわ」

 

「試製?って事は試作品って事か?」

 

「ええ、まだあたし、デストロイヤーの戦術人形はまだ試作段階だから、武装もどの口径がいいのか試行錯誤してるみたい」

 

「へぇ…にしても50mmってデカ過ぎないか?俺の知ってる口径は40mmまでだぞ」

 

「それはその…技術員が『おっきいことはいい事だ』って、それならその…胸も大きくして欲しかったなとは思うけれど」

 

そういい、デストロイヤーは自分の胸を見つめ始めた。

男の俺がどうコメントすればいいんだ。

とりあえず話を切り替えるために話題を探していると、1つ疑問を思いついた。

 

「なあデストロイヤー、さっき『デストロイヤーの戦術人形はまだ試作段階』って言ってたよな?」

 

「うん、そうよ、私も型番でいうと『Destroyer Prototype Mk.Ⅱ』が正式名称だからね」

 

「おお…なんとも言えないカッコ良さが…」

 

「そうなの?あたしは機械っぽすぎて嫌だけどなぁ…」

 

「…そうか、なんか悪いな…男は大体Prototypeとかそういう単語に弱いんだ」

 

「別にいいわよ、気にしてないし…で、なにかしようとしてたんじゃないの?」

 

そう言われ、部屋の確認に来たことを思い出した。

とりあえずほかの部屋も見に行くことにして、一旦部屋から出て、ほかの部屋も見ていく。

すると基本1人部屋だが、チームの人数分以上あり、個室が埋まるどころか空き部屋まで数部屋あることがわかった。

わかったところで他の場所も見に行くことにし、まだ沢山荷物の置かれた広い部屋に行くことにした。

着くと、そこは休憩所と言うよりちょっとした食堂のようだった。

今度食堂配備の人を頼んでもいいかも知れない、そう思ってしまうが、流石にひとつの部隊に割く人員もいないだろうと思い、諦めることにした。

 

「さて、この後どうしようか」

 

そう言いつつ椅子へと腰掛けると、デストロイヤーが、

 

「温泉にでも入ったら?」

 

と提案してきた。

 

「温泉?そんなものあるのか?」

 

「うん、この建物の地下にね」

 

そう言われ、特にすることも無いのでデストロイヤーに案内してもらい、地下へと向かって行くことにした。

すると、地下射撃場の隣に、さらに地下へと入っていく階段があり、そこを下って行くと、そこには1枚の扉があり、それを開けると脱衣場があった。

見た感じ、どうやら混浴らしい。

この部隊には男が俺しかいないので時間を分けるのではなく、みんなが入り終わったあとに入りに行くのがベストだろう、そう考え、1度俺は退散するために階段を登ろうとした、その時だった。

ガシッと何者かに腕を掴まれ、後ろを振り向く。

するとニッコリといい笑顔をしたM500が俺の腕を掴んでこちらを見ていた。

 

「…M500?離してくれ、俺は後で入るから、デストロイヤーと親睦を深めて来てくれ」

 

「…昔、いつかみんなで一緒のお風呂に入りましょうって私言いましたよね?」

 

そう言われ、急いで記憶を遡っていくと、確かに温泉が多い所での任務の時にそう言われたことを思い出す。

 

「あ、ああ、でもあの時は混浴でも水着着用がマナーだったし」

 

「大丈夫ですって、私はもう覚悟出来てますから」

 

「いや何が大丈夫なんですかねそれ、それに新入りが3人もいるわけで」

 

そう言って必死に逃げようとするが、ニコとイチが、

 

「いや、『叢雲も年頃の男なんだからそういう時は協力してやれ』って言われてるし…」

 

と追い討ち?をかけてきた。

 

「協力しなくていいから、1人で大丈夫だから」

 

そうこのままだと一緒に入れられると焦りつつ、必死に腕を解こうとするが、やはりそこは戦術人形なのか力が強く、解ける気配が一向に見えてこない。

それどころか、俺が押さえつけられている間に風呂に入る準備が着々と進み、俺の着替えまで用意されていた。

こうなったら、諦めつつ力を抜いてM500の方へと進みつつ力が少し緩んだタイミングで…

 

「一気に振りほどく!」

 

「ジンさん、諦めたんじゃ!?」

 

「残念だったなぁ、トリックだよ!」

 

そう言いながら全速力で狭い階段を地下射撃場まで駆け登り、出ようとすると、そこには…

 

「…C96、先に風呂に行ったかと思ったよ」

 

「まさか、待ってたんですよ!」

 

そう言い、その華奢な身体には合わない力で動きを止められてしまった。

 

「離してくれC96、俺はまだ死にたくない!まだ俺はまだ俺の夢のために金を稼ぎたいんだ!」

 

「大丈夫ですって、みんなこの時を待ってたんですから!」

 

「俺が大丈夫じゃねぇよ!それに今日知り合ったばかりのデストロイヤーと入る訳には行かねぇだろ!」

 

そう言いながら、必死に暴れていると、M500が後ろから追いついてきたらしく、C96と一緒に俺を拘束し始めた。

 

「はーなーせー!流石に今日知り合ったばかりの女の子と入るのはマズいって!」

 

そう言うと、2人して上を向いて考え始めた。

しばらくしてから、

 

「…それもそうですね」

 

と言ってやっと拘束を解いてくれた。

助かった。いや、本当に。

 

「だろ?…ってか何度も言ってたんだが」

 

「じゃあまた今度、みんな親しくなったら入りましょ!」

 

「…C96、俺に拒否権は?」

 

「うーん…ないと思いますよ?」

 

「そっかー…ないかー…」

 

そうショックを受けていると、下からM500とC96を呼ぶ声が聞こえてきたので、また後でと言って2人は階段を下って行った。

 

「どこまで俺に心を許してくれてるんだ、全く…」

 

そう言い、心を許してくれてることに嬉しさを感じつつ、射撃場の椅子に座ってみんなを待ち始めた。




叢雲(の貞操が)ピンチ!
そんな約束してる叢雲が悪いから俺しーらね(作者←)
とまあ今回はどうでしたでしょうか?
よければ評価、コメントよろしくお願いします。

あぁ^~投稿始める前に貯めてた書きだめがなくなるんじゃ^~

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