魔法少女リリカルなのはStrikerS ~The After Reflection/Detonation IF~   作:形右

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 こちらは六課と無限書庫以外の管理局関係者と、聖王教会の関係者の設定でございます。
 主要人物の方にまとめてもよかったんですが、ちょっと残り二つと量的なバランスを考えて分割しての投稿にしてみました。


管理局および聖王教会編

【管理局】

 

 

 

『クロノ・ハラオウン』───年齢:二十九歳/所属部隊:時空管理局本局・次元航行部隊XⅤ級艦『クラウディア』艦長・提督/愛機:S2U、デュランダル

 

 機動六課の後見人を務める、時空管理局・本局に置かれた次元航行部隊のXⅤ級艦『クラウディア』の艦長を務める提督。今の艦に配属されるまでは、母であるリンディ元提督が艦長をしていた『アースラ』を引き継ぎ、そこで艦長をしていた。

 妻であるエイミィとは、訓練校からずっとコンビを組んでおり、『クラウディア』に乗るまで一緒だった。また『アースラ』、『クラウディア』時代共に、義妹であるフェイトも嘱託や執務官として艦についており、母が総務の仕事に就いた後も、何かと家族の揃う事の多い職場であった。ただエイミィは現在一線を退いてはいるが、コンビを解消したわけでもなく、育休期間ではあるものの、相変わらず細かなところでは支えてもらっているそうな。

 因みに、これまで家族が自然と近くに居る環境だったことも手伝い、最近はちょっとばかり物寂しい気がしている。そのため、難しい案件に対応している間などは、妻や子供たちに連絡を取る頻度が増えているらしい。

 最近はあまり前線に出る機会は減ったものの、腕の方は相変わらず超一流。ストイックな性格だが、大人になり茶目っ気が出てきた所為か模擬戦なども割と、かつての義妹ら同様に楽しんで参加している。その際には、かなりの頻度で悪友であるユーノが引っ張り出されてくるのだが、手の広い彼らが組むと相手はかなり泣かされるのだという。

 悪友であるユーノとは年齢を重ね、友情が深いものになってきた事もあり、あまり昔の様に子供っぽい喧嘩をすることはなくなった。代わりに、昔以上に揶揄う事が増えてユーノはちょっぴりやり込められることが多いので、やられる方は悔しく感じているとかなんとか。

 使用する魔法に得意不得意はあまりなく、基本的なものを幅広く突き詰め、努力に裏付けされた堅実な戦法を取る。しかし、相手如何では広範囲攻撃を用いるべく、父の形見である『デュランダル』を用いた凍結魔法をメインに持ってくることもしばしば。以前の事件ではそれで街を一つ呑み込む範囲の凍結を行ったことがあり、近~長距離、果ては広範囲まで幅広くカバーしている技巧派である。

 

『エイミィ・ハラオウン(旧姓はリミエッタ)』───年齢:三十一歳/所属部隊:元・時空管理局管制司令/愛機:なし

 

 元・時空管理局管制司令および、『アースラ』の通信主任兼執務官補佐、東京支局長補佐を歴任してきたサポートのエキスパート。クロノの妻であり、リンディとフェイトにとっては義娘或いは義姉に当たる。

 上に並べた通り、魔導師でこそないが、サポートに関しては超一級のエキスパートで、似たような役職に就いているシャーリーなどにはかなり憧れを持たれている。

 ただし、現在は育休のため一線を退き、海鳴で子育ての真っ最中。夫であるクロノとの間に、男女の双子であるカレルとリエラを授かり、同じく前線を退いたリンディやアルフと共に子供たちを育てている。ちなみに、子供たちはどちらも見た目は母親似だが、瞳の色は父譲りの濃い青である。二人共そこまでヤンチャではなく良い子なので、あまり手が掛からない。ただ、兄のカレルに妹のリエラはべったりで、まだまだ甘えん坊なところもあるとか。

 また、前線を退いてはいるが、長年のパートナーである夫の事はよく解っている様で、連絡の頻度が高くなると忙しくなっているんだなと、細々としたサポートを行っていたりも。しかしその優秀さゆえ、義母や義妹にも偶に泣きつかれるらしく、年に一回くらい嵐の様な時期もある。尤も、そこは持ち前のガッツで全部片づけてしまうそうで、アースラ時代からのムードメーカーなところをそのままに、ハラオウン家の影の大黒柱は日々忙しく奮闘中だそうな。

 

 『作者コメント』───夫婦はまとめてコメントっていうのは、なんだか手抜きな気がしないでもないですが……まあせっかく無印から続く中で、唯一まともに結婚からのその後までの模様が(断片的とはいえ)描かれたハラオウン夫妻なので、二人に関するコメントは先述のフローリアン夫妻と同様に一緒に書くことにします。

 元々のリリちゃとTVシリーズから見ていた人には、近場で済ませたなんて言われてたりもしたそうですが、自分がシリーズ知ったのがアニメのVが終わったかそこらくらいだったので、正直違和感はあんまりなく、自然にこの夫婦好きだなぁという印象ではあります。若干後付けなところはあるかもですが、学生時代からの昔馴染みで生真面目な旦那と姐さん女房の組み合わせとか最高じゃないっすか……。シリーズだと他に姐さん女房ってあんまりいませんし、そういうところもう少し公式でも活かして欲しいなぁ、なんてのも少し(笑)

 と、話が若干逸れましたが、正直クロノくんとエイミィさんに関しては、捕捉設定がどうこうっていうよりも、日常でのこういう描写をしたい、みたいなのの方がどうしても強く出ちゃいますね……。

 上で挙げた感じに、クロノくん裏では家族にちょくちょく連絡を取ってたり、今は同じ現場にはいられずとも、相変わらずエイミィさんがクロノくんにとって、最も頼りにしているパートナーである、みたいなのとか。あと、子供持ちだった夫婦はいても、本編の中で子供が生まれたっていう夫婦は他にまったくいないので、一番分かり易いところなので安易と言えば安易かもしれませんが、カレルとリエラの兄弟が新しく生まれて来たりだとかも。

 もちろん、それだけが絆の表し方ではないですが、人として生きる以上ごくごく自然なことではありますし。何よりまだ二人とも若いですから、第三子あたり生まれててもおかしくなさそうではありますので。

 もしかすると今後の本作が先に続くなら、個人的には出したいとは思ってますね。今度はお父さん(と祖父)に似た感じの容姿の子とか、或いは祖母似の子とかも。

 少々先の方の話が長くなってしまいましたが、本編の中でも二人の活躍も、もちろんしっかり描いていきます。他と同様にStS原典では出番控えめな二人ですが、本作ではもう少し表に出していきたいなと思っておりますので、二人の活躍にも乞うご期待といった感じです。

 

 

『リンディ・ハラオウン』───年齢:四十九歳/所属部隊:時空管理局本局・総務統括官/愛機:なし(限定的に使用した例で言えば、夫の形見である『デュランダル』や、外部魔力として用いた『アースラ』がそれに当たる)

 

 フェイトの義母であり、息子のクロノ同様に六課の後見人を務める一人。元々は次元航行部隊で提督をやっており、息子や義娘たちも乗っていた次元航行艦『アースラ』の艦長をしていた。

 のちにフェイトを養子に向かえたのをきっかけに前線を退き、本局で内勤をメインにするようになった。フェイトが独り立ちした後は、クロノとエイミィの間に生まれた孫たちの面倒を見ながら、海鳴と本局を行き来する日々を送っている。内勤になった今は以前ほど忙しくはないが、友人のレティなどから仕事を回される時は、昔の様にエイミィに手伝ってもらう事もあったりも。

 そのほかにも、フェイトが保護したエリオとキャロの事も実の孫同様に可愛がっており、義娘と同じく、最近の二人が自立し始めている姿は嬉しくもあり、物寂しいところも。とりわけ、二人が六課に配属させる直前は特に会う機会が減っていたので、祖母としては尚更に顔を見たい模様。しかし、当然ながら、皆が頑張っているのも承知している為、かつて子供たちを母として見守っていたのと同じく、今は祖母としてその成長を優しく見守っている。

 元からそこまで前線に出るタイプではなかったが、彼女もまだまだ魔導師としての実力は高く、得意とする結界系に関しては未だ一線級。更に外部魔力を自身の魔力源として運用する稀少技能を保有しており、『PT事件』の折りには次元震を単独で抑え込んでみせた。その後の事件でも、ユーノと共に結界魔導師の布陣を指揮し、関東全域に広がる超広域結界を作るなどの活躍をした。

 

 『作者コメント』───何気にシリーズ初の祖母属性を獲得したリンディさん。しかし、獲得した属性とは裏腹に、未だその若々しさは衰える事無し……ええい、このシリーズの人妻は化け物かッ!←失礼

 ……とはいえ、実際リリカルなのはシリーズの人妻キャラってめっちゃ若いというか、魅力に溢れてるの凄いですよね。よく言われてるのはプレシアママン(四〇~五〇代後半←⁉)あたりですが、何気に最近の作品群だとエレノアママンもすごいですよ。

 パンフとかBDの冊子読んだ人はたぶん知ってるとは思いますが、実はRef/DetのエレノアさんってStS原典のリンディさんより年上なんですよね(StSリンディさんが四〇代半ばで、当時のエレノアさん四〇代後半)。

 まあクロノくんより年上の娘生んでる時点でそりゃ年上なのはそうかもですが、でもエピローグとか見てると若返り始めてる感じもあって、家族の力って凄ぇ……ってなります。

 そういう意味では、二人目の義娘や孫三人ゲットしてるので、ある意味リンディさんも心の潤いは潤沢なのかもですね(若さの秘訣は家族なのかも)。

 でも実際、家族の規模ではエルトリアのフローリアン夫妻にも引けを取らない大所帯ですよね。かつて夫を亡くした身としては、家族が増えて行く喜びとか暖かさっていうのは、やっぱりとても嬉しいものなんじゃないかなぁとは思います。

 ただ内勤に移った分、本局と海鳴を行き来する感じになっていると思うので、ミッド地上を主とした原典では出番少なめだったので、先程のクロノくんとエイミィさんと同じく、もう少し本編中で出番増やしたいなと思ってます。

 事件の渦中や戦闘にガッツリ絡めるかは分かりませんが、日常の方ではなるべく出したいですね。とりわけ、義娘が寂しがってるのと同じく、上の孫的存在の方が早めの独り立ちをし始めているので、構いたくなってるとかありそうですし……あとは、自分と同じ様に上の子供が結婚しただろう桃子さんと祖母トークとかしてる場面や、そこにまだ子供に浮いた話の無いママンズも加わってるとことかも。

 そういった感じでしっかり描いていけるように頑張っていきたいなと思いますので、今後の活躍をお楽しみにしていただければなと思います。

 

 

『ヴェロッサ・アコース』───年齢:二十九歳/所属部隊:時空管理局本局・査察官/愛機:なし

 

 本局に所属する査察官。管理局内でもそれなりに名の通った人物で、彼の手腕はなかなかのものである。が、一方で勤務態度はお世辞にも良いとは言えず、飄々とした彼の性格を体現したようにサボりや遅刻が絶えず、義姉であるカリムや御付きのシャッハなどからは度々小言を賜る事も珍しくない。義姉を始めとした親しい人たちからの相性は『ロッサ』。

 カリムとの姉弟関係は、幼い頃に教会に保護された際、カリムの生家であるグラシア家が彼を引き取ってくれたのがきっかけ。本人曰く、「グラシア家に拾ってもらえた事で、家名や能力を捨てずに済んだ」とのこと。長い時間を経て培われた繋がりは、実の姉弟(きょうだい)に劣らぬものとなっている。

 また、幼少期から義姉(あね)であるカリムと過ごしていたので、御付きであるシャッハとも旧来の友人。ちなみに、シャッハはロッサの教育係を務めており、サボり癖のあったロッサを生真面目なシャッハが叱る構図は、その頃からの恒例行事であったとか。そんなわけで、今でもロッサは義姉とシャッハには頭が上がらないらしい。

 六課の面々では、クロノやはやてと特に縁深い。クロノとは局員になった頃に友人関係を結び、以来交流が続いている。はやてとはベルカ関係から教会との関わりを持った彼女と、カリムやクロノを通じて知り合った。義姉共々、妹分として彼女を可愛がっており、家族にも等しい親愛を抱いている。イメージとしては『従兄妹』あたりが一番しっくりくるとのこと。

 使用する魔法は、稀少技能の『無限の猟犬(ウンエントリヒ・ヤークト)』による探査・捜索に秀でたものが多い。これは応用の幅が広い魔法で、主な使用方法は、魔力で生み出した猟犬を放ち、それによって沿革的な捜査を行うこと。

 目視や魔力探査に掛かり辛いステルス性能を持ち、目や耳で確認した情報をヴェロッサに送信、或いは記憶しておくことが出来る。また、猟犬の名の通り戦闘能力も有しており、攻撃に使用したり、自律行動中の自己防衛も行える。

 生成時に込めた魔力が尽きるまで自律的に働き続ける為、運用距離の制限がないという強みを持つ。加えて、元が魔力なだけに、移動する場所やモノに縛られず、設定によっては情報端末にアクセスすることも可能。この稀少技能が、彼の査察官として高い適性を有している所以である。

 

 『作者コメント』───カリムの義弟にして、はやてちゃんの兄貴分。でも普段はふわふわ、飄々とした食えない査察官。そんな様々な側面を見せる謎多きヴェロッサですが、芯はまっすぐで、大切な人たちのために身を投じる事の出来る漢なので、そういった魅力を本編の中でも出していきたいなと思います。

 元々の原典では、ユーノくんたちと直接会うのはだいぶ後ではあるんですが、本作ではRef/Detでのシャーリーの先攻登場なども鑑みて、プロローグの細かなところで他のキャラとの関係を若干強化してあります。

 なので、捜査の範囲も若干広く、深くなっている部分もありますから、そういった部分を本編の中で上手く出していけたらいいなと思います。なんだかんだ言いつつも、カリムとの関わりや、敵サイドへの牽制や、〝預言〟に対する捜査など、一番動きが広くとれるキャラではあるので、ヴェロッサのらしさを出して行けたらなと。

 あと、それに加えて義姉のカリムやシャッハとの関りも個人的にはもう少し出していきたいところではあります。はやてちゃんとだと気さくなお兄ちゃんな感じが強いので、そういった子供っぽさ悪戯っぽさだけではなく、義弟としての部分もせっかくなら出していきたいですから。……だって子供のころから親しくしてる年下の教育係にいつまでも頭が上がらないでいるけど、いざとなれば守るだけの度量を見せる、みたいな美味しいシチュあればどっかで描いてみたくなるじゃないですか←趣味全開

 まあ、その辺りは追々出して行くとして、今後の色々にご期待頂ければと思います。

 

 

『ゲンヤ・ナカジマ』───年齢:五〇歳/所属部隊:時空管理局陸上警備部・陸士第一〇八部隊隊長/愛機:なし

 

 スバルとギンガの父親。階級は三等陸佐で、時空管理局・地上本部、陸士第一〇八部隊の部隊長を務めている。彼自身は魔導師ではなく、魔力資質を有しない為、基本的に前線には出てこないが、指揮官としての能力は高い。はやては以前の空港火災の後に彼の部隊で研修した経験があり、ゲンヤの事を『師匠』と呼んでいる。

 妻であるクイントとは十年ほど前に死別しており、以来娘たちを男手で育てて来た。亡き妻とは、二人が本当に独り立ちする時まで必ず守り抜くと約束していた。しかし、その愛に応えようとするように、娘たちが強く在ろうと先へと進み続け……局員にまでなってしまった事については、娘たちの気持ちを尊重しつつも、内心複雑な思いを抱いている。ただ、裏を返せば本気で何かを成そうとする人間を尊重出来る人間であり、ティーダやはやてなど、彼によって自分の道を見つめなおし、前へ進んだ者たちも多い。

 特に、九年前に自分の部隊へと誘ったティーダとは馬が合うらしく、今ではすっかり部隊の中核を任せるに至っている。一方で、ギンガがやって来て以降、彼が魔導師として復帰を果たすだろうタイミングが迫りつつあることも感じとっており、少々物悲しい反面……これまでとは違った方向で付き合いが長くなりそうな予兆に、部隊長とはまた別のところで複雑な心情に陥る事もあるとかなんとか。

 

 『作者コメント』───何気になのはシリーズで一番初めに『師匠』って呼ばれたキャラで、かつ前線に関わり深いパパキャラなゲンヤさん。男で事件に全開で関わって来るのってあんまりなかったので、改めて考えると貴重な属性のキャラですよね。

 さて。そんなゲンヤパパですが、魔導師ではないので前線には出てきませんが、娘とその相方で右腕な二人との絡みや、今後の六課との関わりの辺りでの出番が多くなっていくかと思いますので、そういった部分で上手く活躍を描いていけたら良いなぁと考えてます。また、妻のクイントさんとの色々に関しても、ナカジマ夫妻はINNOCENTとかでも他の夫婦より仲睦まじい描写が多かったので、回想や或いはそれ以外の部分でも夫婦の絆を出せる場面があれば、積極的に組み込んでいきたいなとも。

 配偶者を失くしている男性キャラというのもあんまりなのはシリーズではいませんので、母親とはまた違う、父親としての部分でドラマ性を出せるように頑張りたいです。

 

 

『ティーダ・ランスター』───年齢:二十七歳/所属部隊:陸士第一〇八部隊・部隊長補佐/愛機:ファントムミラージュ

 

 ティアナの兄。元々は執務官を目指すエリート空士で、地上本部の首都航空隊に所属していたが、現在はゲンヤが部隊長を務める陸士第一〇八部隊にて、部隊長補佐および捜査副主任をしている。

 九年前(新暦七一年)に起こった事件において、主犯と思われる違法魔導師との交戦時の負傷が下で、足とリンカーコアに後遺症が残り、前線から外されてしまったところにゲンヤが誘いをかけてくれたのが、この部隊に所属する事になったきっかけ。

 事件の後、交戦したにも拘わらず犯人を取り逃がしたという部分が誇張され、悪意ある噂を招いてしまう。しかし負傷が思った以上に重く、また敵側から受けたものとみられる記憶操作によって犯人についての情報を引き出せなかったため、挽回の機会を得られないまま悪評だけがはびこる事になった(加えて、記憶操作と思わしき痕跡が見つかったのは事件からやや時間を置いてからだったため、それが余計に悪評を助長することになってしまった)。

 そうした経緯から、執務官への夢と空戦魔導師としての矜持を大きく傷つけられたティーダだったが、しかし彼はそれでも管理局を去ろうとはしなかった。

 負傷を負った当時、両親を早くに亡くし、妹であるティアナがまだ十歳であるといった理由からの意志だったが、前線を離れても局員を続ける旨を上に提出しても、心無い人々はそんな彼に〝生き汚い〟〝未練がましい〟等と誹謗中傷を加速させていった。

 元々の優秀さも相まってやっかむ輩が多かったのか、一部の理解ある人々を除けば、周囲からの反応は非常に冷たいモノや憐憫に塗れたモノが多く、局内での居場所が徐々に失われつつあった。しかし、そんな中で彼に誘いを掛けて来たのが、現在の上司であるゲンヤだった。

 当時、ティーダを受け入れる事を拒む部隊が多い中で、ゲンヤが誘いをかけて来てくれたのは嬉しくもあったが、同時に戸惑いも残った。けれど、自分と近しい経験をしたゲンヤが掛けてくれた言葉をきっかけに、ティーダは彼の部隊に入る事を決める。

 以来、理解してくれる人たちや、妹にとって誇れる人間でありたいという思いから、悪評に屈することはなく、再び彼は前へと歩み始めた。……ただ、これがティアナの『焦り』を加速させる一因にもなってしまっており、ティーダも心配しているものの、原因が自分であることもあり、未だ完全な解消には至れずにいる。

 部隊では魔導師としてのリハビリの傍ら、三年ほど前から捜査副主任としてギンガのサポートも行っており、妹たちが訓練校時代に凸凹コンビなどと呼ばれていたのとは対照的に、コンビ結成当初からギンガと共に順調に事件を解決へと導いている。因みにギンガのサポートに就いたのは、前線の経験がある事や『執務官を目指すなら現場で動く〝捜査官〟の事も知っておくべきだろう』とゲンヤに勧められた為。

 保有している魔導師ランクは空戦AA⁺で、元・一等空尉に恥じない実力を持つが、現在はまだリハビリ中で完全復帰には至っていない。

 得意な魔法は精密射撃で、威力そのものよりも〝多数の標的を射貫く〟事に長けており、その腕前は砲撃型のなのはや広域型のはやてにも引けを取らない。

 愛機は『ファントムミラージュ』という二丁拳銃型デバイスで、右手用が『ファントム』で、左手用が『ミラージュ』といった個別名称を併せたものがデバイス名の由来。

 両機ともに『カートリッジシステム』を搭載しており、カートリッジは銃把(グリップ)部分に装填する、弾倉(マガジン)型のカートリッジバレルを使用する。

 妹の『クロスミラージュ』とは異なり近接形態はないが、代わりに二丁拳銃を合体させる長銃形態(ライフルモード)が存在する。

 その状態での名称は『シューティング・マグナム』で、此方の形態では多数を射貫くことを主とした彼にしては珍しく、威力や貫通に重きを置いている。ただこれは、持ち味である標的の一掃とは相反する一点集中の為、文字通り『最後の決め手』として、親友から教わった技術を活かすべく搭載した形態である。

 

 『作者コメント』───満を持してやっと全体の設定を綴り終える事が出来ました。ツンデレガンナーの兄こと、ティーダお兄ちゃんでございます。思ったよりも長くなってしまいましたが、原典での設定があまり出されていないので、やっぱりちょっと細かめに書いた感じはありますね。まあ、まだ明かしていない部分も多少ありますが、その辺りは追々本編の方で見て頂きながら、ということで……ここからは、上に載せてない細かい部分を捕捉していこうかと思います。

 まず一番大きなところは、原作では故人ですが、本作では生存しているという設定になっているというところでしょうか。上に載せてもよかったんですが、生存自体は既にPrologueⅡで解っている事なので、どちらかというと何故本編に出したか、という部分の捕捉ですかね。

 大雑把にいえば、空白期でティーダさんの事件に触れられる機会があったから、出せそうだなと思ったのがきっかけでした。

 そうして話を組む中で、敵側の力に触れて本編に絡む上で立ち位置や設定が自分の中でしっくり来たのと、あんまり派生作品では語られてませんが元々の設定自体美味しいのもあって、ティーダさんを登場させることに決めたって感じですね。

 実際出してみると割と動かしやすく、兄妹/姉妹の上と下でコンビ組んでるのも結構対比っぽく出来て、考えるのが楽しいキャラなので。もちろん、原典にはあまり登場してないキャラなので、なるべく気を付けた上で、ではありますが。

 その点でいうと、性格は若干ズレあるとこかもしれません。StSのオフィシャルファンブックだと『兄も負けん気が強く、真面目な性格』ってあるので、もしかすると、もう少し気の強いキャラだったかもなので……。

 一応ここに関して言い訳させていただくなら、INNOCENTでリニスと姉弟になってるくらいなので、性質が近しいところもあるのかなと。そうイメージして、リニスも気は強いですが、基本は慈愛と真面目さが先行するので、ティーダさんもそんな感じなのかなぁ、と考えた感じです(この時空では守る為にいきる事を選んだり、ゲンヤさんとの関りもあるので、その辺りも踏まえて)。

 ついでに言い訳するなら、怪我の具合のとこもですかね。九年経ってもまだリハビリなのか? といった部分は、ちょっと違和感があるかもしれないので、そこらへんはもう少し調整すべきだったかもですね……やっぱり、設定って難しい(当たり前

 更に余談を重ねるなら、設定したデバイスの名称とか魔法の性質とかに入れちゃったオマージュがあんまり違和感ないと良いなぁとかですかね。魔法の性質の方はすぐバレそうですが、デバイスの方は若干マイナーかもなので、気づいた人いたら多分その人は同世代(としがちかい)

 と、コメントも結構長くなってしまいましたが、大雑把には以上です。

 上でも述べましたが、なるべく外れ過ぎないように気を付けつつ、ティーダさんの今後の活躍を書き綴っていけるように頑張ろうと思います。

 

 

『ギンガ・ナカジマ』───年齢:十八歳/所属部隊:陸士第一〇八部隊・捜査官/愛機:リボルバーナックル、ブリッツキャリバー

 

 スバルの姉でゲンヤの娘。陸士第一〇八部隊で捜査官をしており、階級は陸曹。部隊では主にティーダと組んで活動している。

 妹とは異なり、元から局員を志望しており、亡き母から教わった『シューティングアーツ』も積極的に習得していた。この辺りは、彼女の両親への憧れと、母を早くに亡くしたことによる『父や妹を支える為に強く在りたい』という彼女の生真面目さに起因している。……ただ、それだけが原因ではなく。妹共々、身体に関する秘密を抱えているという事が、彼女に力の使い方や活かし方において、正しく在りたいという心を強めてもいた。

 また、そういった気質から父と同様にティーダと気が合うようで、配属以来コンビとして良好な関係を築いている。作戦指揮を始め、ティーダの魔導師としてのリハビリにも付き合っており、彼から射撃魔法や空戦魔導師に対する戦技なども教わる一方で、彼女も『シューティングアーツ』の手ほどきをするなどしている。

 使用する魔法は近代ベルカ式だが、妹と同じく騎士ではなく魔導師として管理局に登録している。保有する魔導師ランクは陸戦Aで、戦闘スタイルは、母であるクイントから受け継いだリボルバーナックルを用いた近接格闘をメインにしたパワーファイター。

 魔法・格闘共に高い実力を誇り、妹のスバルの『シューティングアーツ』の師匠でもある。妹同様に飛行技能は若干不得手だが、代わりに妹同様『ウィングロード』を用いた空中格闘戦も行えるため、魔導師としての戦闘能力は空戦魔導師にも引けを取らない。

 その他にも、ティーダから射撃系の手ほどきを受けるなどして、格闘戦以外にも射撃制御の能力が上がっており、攻撃の射程範囲を更に広げている。

 

 『作者コメント』───さあ。リリカルなのはシリーズでは、忍おねーちゃんや美由希おねーちゃんに次いで登場した、戦いにもガッツリ絡んでいくタイプの姉、ギンガおねーちゃん。何となくアミタおねーちゃんあたりと気が合いそうな気がしてなりませんが、生憎とまだ絡むめどは立っておりませんので、今後の展開を上手く組んでいきたいところであります。

 一方で、本作ではティアナの兄であるティーダさんも生存しているので、妹たちと同様に兄と姉のコンビで日々奮闘中。まあ妹たちの方が凸凹でもなんだかんだベストパートナーしてるので、重ねた年齢の分それぞれの上位互換みたいな兄と姉の相性が悪い筈もなく、此方も自分の中ではなかなかの名コンビになりつつあります。

 スバルの姉として(クイントママが亡くなってからは、それこそ母親代わりとしても)しっかりしていかなければと頑張って来た彼女は、ティーダさんと辿って来た経緯も近いので、そういうところでも共感し合えるでしょうから、なおさら気も合うでしょうし。年はそこそこ離れてますが、父以外にも頼れる男性として、それこそ兄がいたらこんな感じなのかな、みたいなことを感じているかもしれませんね。

 まだまだ本編には入り切っていないので、活躍しているシーンはまだ多くありませんが、これからの話の中で是非とも兄と姉共に大暴れさせたいなとは思います(笑)

 なので、今後の活躍にご注目頂ければ幸いでございます!

 

 

 

 

 

 

【聖王教会】

 

 

『カリム・グラシア』───年齢:三〇歳/所属部隊:聖王教会・教会騎士団、時空管理局理事官(階級は少将)/愛機:なし

 

 ヴェロッサの義姉であり、『聖王教会』内部の『教会騎士団』に所属する女性騎士。また、教会が管理局と縁深い事もあり、彼女自身も管理局に(名目上ではあるが)席を置いている。六課創設にも深く関わっている人物であり、ある意味で彼女という存在そのものが『機動六課』という部隊が創られることになった理由でもある(より正確には、彼女の持つ稀少技能(レアスキル)が、だが)。

 六課の部隊長であるはやてとは昔からの知り合いで、彼女の事を義弟のヴェロッサ共々妹の様に可愛がっている。また、その辺りの関係からクロノやユーノと言った面々とも交流があり、二人には『レリック』の捜索や〝預言〟の調査などを依頼していたりも。

 使用する魔法は古代ベルカ式で、騎士の位を冠する通り中々の実力者。しかし、その力の真髄は、彼女の『預言者の著書(プロフェーティン・シュリフテン)』という稀少技能にこそ秘められている。

 『半年から数年先の未来を予測する』というこの力は、独特な能力の多い古代ベルカ式のなかでもかなり異質な性質を持っており、珍しく実戦闘には全く関係がない。

 ミッドチルダにある二つの月の魔力を借り、かつその波長が揃う時に発動する能力の為、使用できるのは一年に一度のみという制約がある。加えて、導き出される〝預言〟は、古代ベルカ語の詩文形式で綴られた預言書として作成され、明確に『何が起こるか』を示してはくれない。しかも、詩文ゆえに解釈次第では内容の捉え方も変わってしまう為、能力の特異性とは裏腹に使い勝手はそこまで良くない。そうした使い勝手の悪さを踏まえて、術者であるカリムは自身の能力を『よく当たる占い程度』と語っている。

 ただし、この稀少技能によって導き出される〝預言〟は、予想や占術等とは異なる、純粋足る魔法技術による未来予測。地球で言うところの『ラプラスの悪魔(大雑把に言えば『現世に存在するあらゆる事柄を観測し、その先にあるだろう事象を演算して導き出す存在』)を魔法技術で疑似的に再現したものと言えば分かり易いか。つまり〝預言〟と銘打ってはいるが、実際のところは『観測した結果』を導き出すだけの演算能力というのが正しい。

 しかし、あくまで『結果』の予測であるため、導き出された事象は何であろうと『必ず起こる』ことである。そんな避けようのない運命を綴り出す性質故か、カリムの〝預言〟は大事件や大災害に関しては高い的中率を誇り、教会や局内では彼女の導く〝預言〟は、大きなものであればあるほどに、無視できない一つの指標として持ち出される。

 

 『作者コメント』───聖王教会と言えば真っ先に思い浮かぶキャラクターな騎士カリム。後続の作品にあんまり登場してないのと、義弟のヴェロッサが出てないのもあってあんまり姉属性が面だって来ることが無いのが若干残念なところもありますが……それでも先の時系列では母性を感じさせる役回りに居る事も多く、教会に所属する修道女らしい慈愛も見せてくれてるので、本作でもそういったところを出せて行ったらなとは思います。

 ただ、本編ではやっぱり比重が重くなるのは、彼女の持つ〝預言〟の力ですかね。上でも少し書きましたが、何気に教会のシスターないし騎士の持つ能力なのに、本質的には哲学上の悪魔と似た力を持っているというのは、なんだか思わせぶりなとこありますよね。

 最新シリーズで出てきたマクスウェル所長も、哲学的な悪魔に関連する名前ですし、なんだかそういうあたりも設定を考えて行く中では、ちょっと対比っぽくて面白いなと思ったりもしました。尤もこの二人の場合は、相対するというよりは『永遠(ふめつ)』と『運命(おわり)』といったところから派生する『在り方』の対比の方が、自分の中では主ではあるんですけども。

 その関連でいうと、元の予言に更に手を加えてしまったので、話を通しての整合性を取れるのかが非常に不安にも思えてきますが……風呂敷を広げた以上は全力で納得頂けるようなものを書けるように頑張っていきますので、今後もお楽しみいただけたなら幸いです。

 他に設定考えててふと涌いた疑問としては、カリムって教会内の騎士団に所属してますから『騎士』と呼ばれますけど、まだ司祭とかではないみたいなので、一応区分的にはまだシスターの位置に居る……のかなぁ? というのとかですかね。まあ自分中では、ベルカだと魔導師に当たるのが騎士なので、修道女と兼任できないわけではないんだろうなと想定はしましたけども。

 と、色々余談を重ねつつ、ひとまずはこんなところですかね。最後に付け加えるなら、ヴェロッサとの関わりから、ユーノくんたち無限書庫の面々とも本編で絡む事の出来る機会はあるかと思うので、そういった部分でも出番を作れたらいいなと思ってます。そういった部分から〝預言〟とかにまつわる部分を上手く書き表せるように、今後も頑張っていきたいと思いますので、よろしくお願い致します。

 

 

『シャッハ・ヌエラ』───年齢:二十七歳/所属部隊:聖王教会/愛機:ヴィンデルシャフト

 

 聖王教会に所属するシスターで、騎士カリムの傍付きを務める女性。

 幼い頃からカリムの傍付きをしており、護衛と兼任して彼女の義弟であるヴェロッサの教育係もしていた。ヴェロッサとは教育係をしていた関係で、彼には今でもサボり癖を嗜めるなど、よく小言を言っているなど、どこか保護者とその子供みたいな関係。ちなみに、彼女自身の教育方針は『武闘派』だそうで、ヴェロッサは今でも彼女に頭が上がらない。

 その教育方針に違わず、戦闘面でも高い実力を誇る。本人は自らを『非才の身』といって憚らないが、保有する魔導師ランクは陸戦AAAで、あのシグナムをして『戦っていて楽しい相手』と称されるほど。傍付きとしての護衛を始め、管理局との合同捜査で現場に赴くことも多く、現場でも頼りにされている。

 使用する魔法は、聖王教会のシスターらしく古代ベルカ式。愛機は『ヴィンデルシャフト』という双剣で、普段は鍵束の様なペンダント形態で持ち歩いている。

 得意とする戦法は軽やかなフットワークを前面に押し出した近接の高速戦で、移動系魔法と身体強化を併せたいかにもベルカ式らしい王道戦術を取る。

 ただし、彼女の移動系の魔法はスバルのように駆けることや移動範囲の拡張と言った正面突破なものではなく……『跳躍』を主軸にした、歩法や歩調を変える技巧に寄ったヒットアンドウェイに近いものとなっている。

 

 『作者コメント』───カリムの御付きを務めるシスター・シャッハ。生真面目で淑やかな普段とは裏腹に、かなりの武闘派で、どこぞの暴力教会もかくやと言わんばかりの腕っぷしの持ち主。このギャップだけでもすごいですが、カリムとヴェロッサとは旧知の間柄で、幼少期から御付きとして護衛と、ヴェロッサに関しては教育係も担っていたというし過ぎる設定まであるんですからヤバいですよね。

 残念なことに後続の作品にはほぼ出てきませんが、飄々としたやり手の査察官が実は幼馴染に弱いとかもう最高に王道じゃないですか……。あ、原典では年齢の設定はありませんが、本作におけるシャッハの年齢がヴェロッサより下になってるのは、完全に自分の趣味です。同い年とかにしてもよかったんですが、こっちの方が寄りギャップがあってイイかなぁと思い、こんな感じに(おい

 とはいっても、ただ漠然と付けたわけではなく、一応理由らしきものはありまして。

 ロッサはクロノくんと親しいので、恐らく年齢はかなり近い。パッと見の印象だけなら少し上でも不自然ではありませんが、ロッサはカリムの義弟なので、同い年くらいの方がらしいかなと。教会騎士というのもあるとは思いますが、クロノくんはカリムに話すとき敬語口調だったので、友人の姉だから年上でもアリかと思い一つ上に(GoDではやてちゃんがカリムの事を口にしていたと思しき時も、『教会のおねーさん』だったので結構年上でもアリなのかなというのも少し理由に入ってます)。

 で、そこからシャッハの年齢を考えて、姉弟の三つ、二つ下にした感じです。まあ本編中では既に二〇代後半なので、成長期ネタとかは使えませんが、回想とかで匂わせるくらいは出来ますし……幼少期は女の子の方が成長は早いでしょうけど、二歳くらいの年齢差なら成長期に差し掛かった時に色々逆転が始まって行くでしょうから、そういうのを考えるのも楽しそうだな、と(笑)

 ざっくりとした部分はそんなところですかね。

 色々と詰め込んだ感じになっちゃってますが……想像の余地が広い分、本編での今後を考えるのが楽しみになってもいますので、上手く魅力を引き出して書いていけるように頑張っていきたいと思います。武闘派シスターの活躍に乞うご期待!

 

 

 

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