(白)ウォズのヒーローアカデミア   作:ハッタリピエロ

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祝え!エスパーガールの初戦闘!

「ワーターシーがー普通にドアからやってきた!」

 

『オールマイトだあああ!!!』

 

オールマイトの登場にB組の面々は盛り上がる。

 

「シルバーエイジのコスチュームだよ……!感激だ……!」

 

「出久お前よく知ってるな」

 

骨抜くんが若干引き気味で見てくるが僕はこの興奮を抑えられない。

 

「格好から入るのも大切だぜ!少年少女たちよ!自覚するのだ!今日から君らは…………ヒーローなんだと!」

 

皆の要望したコスチュームが現れてテンションが上がる。

 

「さあ!始めようぜ有精卵ども!」

 

皆着替えてグラウンドβに集まる。

 

僕のコスチュームは要望とは違った形になったけどまあ構わない。

 

皆のコスチュームはそれぞれ独自性が出ていてとてもカッコよかった。

 

拳藤さんのはチャイナ風のコスチュームで柳さんのコスチュームは召霊術師のようなコスチュームだった。

 

そして才子さんは

 

「出久さん!」

 

「才子さん……!?」

 

才子さんのコスチュームはスペースヒーローのようなパッツパツの青いスーツだった。

 

正直直視できない。円場くんたちも顔を赤くしている。

 

「ど……どうですか……?わ、私のコスチュームは……」

 

とその時ウォズが

 

『出久よ。ここは下手なことを言うと女性陣を敵に回すぞ』

 

ええええ!!?なんで!?

 

よくわからないがウォズが言うのだから間違いない。

 

よし!

 

「う、うん……僕も好きだし(スペースヒーローが)…とっても似合ってると思うよ(スペースヒーローに)…」

 

いいかな?

 

才子さんは喜んでいた。

 

よかった!失敗じゃなかった!

 

どうだい!?ウォズ!

 

『やってしまったな』

 

え!?

 

と女性陣の方をみると才子さん以外ちょっと冷たい目で僕を見ている。

 

男性陣からも白い目で見られてるし……

 

ええええ!!?なんで!?

 

『誤解されるような言い方をするからだ。君がそういう趣味だと勘違いされているぞ』

 

違ーう!!!!僕はそんな趣味じゃない!

 

この後誤解を解くのに大分苦労した。

 

となんやかんやあった中で骨抜くんが発言した。

 

「先生、ここは市街地演習場ですがまた屋外戦をやるのですか?」

 

「いや!もう二歩先に踏み込む!屋内での対人戦闘訓練さ!」

 

オールマイトの言葉に皆はなぜと首を傾けていた。

 

「敵退治は主に屋外で見られるが統計的にみると敵出現率は屋内のほうが遥かに多いんだ。監禁、拉致、裏商売、真に賢しい敵は屋内に潜むんだ」

 

オールマイトの言葉にああ成る程と皆は頷いた。

 

「これからは敵組とヒーロー組に分かれて二対二の戦闘訓練を行ってもらう」

 

「基礎もなしでですか?」

 

今度は庄田くんが質問する

 

「その基礎を知るための実戦さ!ただ!今度のはぶっ飛ばせばOKなロボットじゃないぞ!」

 

確かにそうだ。対ロボと対人じゃまるで違う。対人相手だと戦略性などが求められらる上に手加減も必要だ。

 

「先生、このクラス21人なのですがどうしますか?」

 

取陰さんが聞くと

 

「確かにそうだね!なら入試一位の緑谷少年には一人で戦ってもらおうか!」

 

そして皆の訓練が始まった。

 

初めの組み合わせは才子さんと小大さん対柳さんと円場くんだった。

 

才子さんたちがヒーローチームで柳さんたちが敵チームだ。

 

皆の活躍をノートに記しておこう!

 

・・・・

 

才子side

 

さて……私の相手は柳さんに円場さんでしたわね。私の記憶が正しければ柳さんは私のサイコキネシスと同系統の個性で円場さんは空気凝固。

 

おそらくあっちは円場さんで防御を固めて柳さんで攻めてくるはずですわ。

 

「小大さん。あなたの個性は確かサイズでしたわね?」

 

「ん……」

 

この方感情があまり表に出ない方ですね……まあコミュニケーションの分には問題ないのですけど……

 

そういえば出久さんが小大さんの個性はすごいと仰ってましたわね……私の個性なら出久さんのあの作戦が使えるはずですわ!

 

『演習試験!スタート!』

 

オールマイト先生の合図を受けて私たちは建物へ入っていく。

 

私は透視で核の位置を把握する。ふむ……やはり二人とも核のすぐそばにいますわね……私の個性を警戒しているのでしょう。

 

私は小大さんの手を握って一瞬でテレポートで核のある部屋まで移動する。

 

「やっぱりすぐ来たか!」

 

「負けない……」

 

「行きますわよ!小大さん!」

 

「ん……!」

 

柳さんがポルターガイストで部屋中のものを操ってこちらに投げてくる。

 

私はそれらをサイコキネシスで跳ね返そうとするもポルターガイストにかかっているものは操れないみたいだ。

 

私はテレポートで向かってくる物体を避けて円場さんの後ろに転移する。

そして鞭を振るうが円場さんは目の前に見えない壁を出して鞭を防いだ。

 

私は一旦距離をとって小大さんの元へ向かった。

 

やはりあの作戦しかない……!

 

小大さんは向かってくる物体をポケットの中から取り出した物を大きくして防ぐが限界が近い。

 

私はテレポートで柳さんの上に転移して鞭を振るおうとしたが柳さんの個性で動けなくなった。そしてそのまま投げつけられる時に

 

「今ですわ!」

 

「解除!」

 

そして解除された物に絡まった柳さんは

 

『柳少女!確保!』

 

「え……?これは……!」

 

そう私は柳さんの上を取った時にこっそりと小大さんの個性で小さくした確保テープを落としたのだ。

 

それに柳さんが当たる直前で個性を解除して柳さんを確保したわけだ。

 

「おいマジか!!?」

 

あとは円場さんだけだ。

 

円場さんは私が鞭を振るうと見て空気凝固で前を固めるも鞭が当たる直前でテレポートして壁を張らせる前に倒した。

 

『円場少年確保!ヒーローチームWIN!』

 

やりましわよ!出久さん!

 

「小大さんありがとうございました」

 

「ん……あなたのおかげ……私の個性を上手く使ってくれたから……」

 

「いえ、この作戦は出久さんのものですのよ?」

 

「緑谷の……!?」

 

「ええ、出久さん言ってましたわよ。小大さんの個性は色々と有用性があって凄いって」

 

「…………」

 

「彼クラスメイトの個性全部ノートにまとめてありますのよ?とっても凄いんです。それに個性で全て決めるのは愚かなことだとか、個性を上手く使えるかで決まるのだと言ってましたわよ。あなたの個性は充分に凄いですわよ?」

 

「…………」

 

その頃出久は

 

「才子さん、あの作戦を使ったんだ!」

 

「あの作戦って?」

 

「うん、このノートにね」

 

とノートを見た皆は

 

「すげえ……!」

 

「事細かく乗ってあるぞ!」

 

「俺の個性も……!」

 

鉄哲くんに鎌切くん、麟くんが声をあげる。

 

「緑谷さあ、お前すげえな。ここまで詳しく、作戦まで書いてあるノートを見るのは初めてだ」

 

「俺たち全員の個性の応用方法やコスチュームまで……!」

 

「なんか驚きを通り越すな……」

 

回原くんに泡瀬くん、骨抜くんもも僕のノートを見て驚く。

 

「いやあそんなことないよ。僕無個性だったからどう戦えばいいのかそれで……」

 

「その努力が報われたのですね……!素晴らしいことです……!」

 

「うんうん」

 

塩崎さんに取陰さんが感動している。とそこに

 

「あっ!帰ってきたぞ!」

 

才子さんたちが帰ってきた。

 

と小大さんがこっちに来る。

 

あれ?

 

と僕の手を握ると

 

「…………ありがとう」

 

「え?」

 

「緑谷……ううん、出久のおかげで私にも自信がもてた……」

 

あっ、僕の作戦だって知ったんだ。まあ誰かのやくにたてたなら嬉しいか。

 

あれ?なんか凄い視線を感じるな?気のせいか?(気のせいではありません。一部の男子陣に拳藤たちが睨んでいました)

 

ウォズも心の中で呆れていた。

 

そして皆の訓練が終わっていよいよ僕の番だ。

 

「緑谷少年の相手は〜!骨抜アーンド鎌切チーム!」

 

さあ頑張るか!

 

 

 

 


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