(白)ウォズのヒーローアカデミア   作:ハッタリピエロ

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祝え!無重力少女との出会い!

「教師オールマイトについてお聞かせください!」

 

「え……まだまだ新米教師って感じです」

 

僕の答えを聞き終わるとスタコラサッサとその場から離れていった。

 

「しかしスゴイ数ですわね」

 

「ああ、オールマイト本人から聞きたいって感じだな」

 

「マスコミは苦手……」

 

皆あの数にはたじろぐらしい。ウォズ?

 

『私の勘違いならいいが……先ほど鋭い濁った視線を感じた。気をつけろ』

 

『え……あ、うんわかった』

 

ウォズの言葉になにやら嫌な予感を感じて僕たちは校舎に向かう。

 

・・・・

 

「授業はここまで……」

 

セメントス先生の授業が終わって昼休みとなった。

 

食堂で皆を待っていると

 

『おや?あの子どうしたんだろう……?』

 

ウォズがなにかを見つけたみたいなので見てみると茶髪の女の子が食券売り場の前で立ち尽くしていた。

 

気になったので近づくと

 

「買わないの?」

 

「ひゃあっ!!?ああ、いやお腹すいてないから!」

 

と慌ててそう言うも

 

クゥ〜……

 

茶髪の女の子は顔を赤くして手で押さえる。

 

「もしかして……お金無くしたとか?」

 

「……う、うん……」

 

「じゃあ一緒に食べない?」

 

「ええっ!!?いいの!?」

 

「うん。皆で食べれるように量ならいっぱいあるから」

 

こうしたその女の子と一緒に待っていたら才子さんたちになにやら睨まれたが事情を説明すると収まった。

 

「そういや名前聞いてなかったね。僕はB組の緑谷出久」

 

「私A組の麗日お茶子!よろしくね!」

 

そのあと皆の紹介も終わって

 

『いただきます!』

 

ウォズによると今日の弁当は中華弁当だそうだ。

 

チャーハンのおにぎりに春巻きに七夕索餅に唐揚げなど。

 

「今日も美味いな!ウォズの弁当!」

 

「このしめじと玉子の炒め物も美味しい!」

 

「栄養のバランスも取れてるな」

 

「ん…………美味しい……」

 

と皆が味わって食べてる中麗日さんは

 

「美味い美味い!これも!」

 

とガッツいて食っていた。まあ量ならあるんだけどさ

 

そして皆が食い終わると

 

「今日もありがとなウォズ」

 

「本当に美味しいな」

 

ウォズも嬉しそうだ

 

「いやぁ〜ありがとうね!緑谷くん!まともに食ったの三日ぶりだからさ!」

 

と笑顔の麗日さんの発言に皆絶句した。

 

三日ぶりって……

 

事情を聞くと家があまり裕福ではないらしくヒーローになるのもお金を稼ぐためだそうだ。

 

「いやなんかごめんね……皆が立派な理由なのに私だけ……」

 

『…………』

 

「麗日さん……」

 

『出久よ、ここは私に代わってくれないか?』

 

『え?いいけど……』

 

そしとウォズと意識を切り替えると

 

「やあ麗日くん」

 

「誰!?緑谷くんじゃない!?」

 

「あ〜……説明してなかったな。そういや」

 

で僕たちのことを話すと

 

「へ〜!そうなんだ!緑谷くんの中に2つの人格が……!」

 

「そう、私のことはウォズと呼んでくれたまえ」

 

「わかった!」

 

「それでさっきの話だが……」

 

「うん……やっぱり不純だよね……」

 

「確かに不純かもしれない」

 

『ウォズ!?』

 

ちょっ!?ウォズ!?地雷踏んじゃダメでしょ!

 

「でも人を助けたいという気持ちがあれば理由なんて関係ないと私は思うよ」

 

「え…………?」

 

「君がどうゆう理由であれ人を助けるために行動すればそれはもう立派なヒーロー活動さ」

 

「いいの……ウチが……!?」

 

「ああ!ヒーローが人を助けるのに理由なんか要らないように人を助けたいと思う気持ちに理由なんか関係ないのさ!」

 

「そっか…………ありがとう!ウチ自信持てた!」

 

『全くウォズは……ちょっとひやっとさせてくれるよ……』

 

『そう言うな、私としても彼女を陥れるつもりはないさ』

 

「そうだ、麗日くん。今日私と買い物に行かないか?」

 

「どゆこと?」

 

「安くていい店かあるんだ。君を連れて行ってあげようと思ってね」

 

「いいの!?」

 

「ああ、いいさ」

 

「じゃあお言葉に甘えて!」

 

場の雰囲気がよくなってくる時に

 

ウゥー!!!

 

サイレンが突然鳴り響き食堂はパニックとなった。

 

「なんだなんだあ!?」

 

「落ち着いて!まず状況を把握するのが先だ!」

 

「ってもよ!どうやって!?」

 

「窓を見て!」

 

取陰さんに言われて見てみるとマスコミが雄英バリアーを破って校舎内に侵入していた。

 

「なんだマスコミか……」

 

「ってもよ!この騒ぎはどうするんだ!?」

 

鉄哲くんの言う通りマスコミだとはいえこれほどの騒ぎを止めるのは難しい。

 

とそこに

 

「麗日くん!僕を浮かせてくれないか!」

 

A組の眼鏡の人がきて非常口まで辿り着いて注目を集めて事態は収束した。

 

だけとこのマスコミ騒動が新たな事件の引き金になるとはこの時まだ知らなかった。

 

 

 

 

 

 


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