体育祭当日会場は観客やプロヒーローでいっぱいとなった。ルールによるとコスチュームは使用不可らしい。
控え室では皆が緊張をほぐすためなのか話し合っていた。
「コスチューム着たかったなー」
「公平を期すため着用不可なんだとよ」
「ウォズのビヨンドライバーはコスチュームにならないのか?」
「あ、うん。実質僕たちしか使えないから個性になるんだと」
「羨ましいなー。実質二つの個性じゃん」
「まあコイツだと嫉妬とかおきないんだけどさ」
「緑谷!言った筈だぜ!おまえがなんであろうが優勝は渡さねえ!」
「鉄哲くん…………勿論僕も渡す気はないよ!」
「熱いなー、おまえら」
「でもやる気があるのはいいことじゃありませんか」
「しかしスゴイ歓声デスネー!!」
「私が目立つ時……」
「ん…………!!!」
「この二週間緑谷に鍛えてもらったしね」
「皆頑張ろうよ!」
「出久さん。私も負けませんわよ?」
「勿論受けて立つよ!」
と意気揚々と盛り上がっていたら控え室のドアが開いて
「あれ?おまえ……A組の……」
「轟だっけ?何の用だ?」
A組の推薦入学者轟くんが入ってきた。多分この人が……
と僕に近づいてくると
「なに?」
「客観的に見ても……おまえと俺は同レベルだと思う」
「え?」
「おまえオールマイトに目かけられてるよな」
その言葉に皆が少し反応した。もしかして知っているのか!?いや違うな……
「別にそこ詮索するつもりはねえが……おまえには勝つぞ」
いきなりの宣戦布告。なら僕に答えられるのは
「…………僕も負ける気はないよ」
「……ああ」
それだけ言って轟くんは出て行った。
「なんだあ?アイツ」
「なんかギラギラしていたよね!」
「まあ気にしなくていいんじゃない?」
「そうだな」
「そろそろ時間だ。行くよ……皆」
僕が声をかけると皆頷いた。
「雄英体育祭!一年に一度のヒーローの卵たちが我こそはとシノギを削る大バトル!どーせてめーらアレだろ!コイツらだろ!敵の襲撃を受けたにも拘らず鋼の精神で乗り越えた一年ヒーロー科B組だろおおおぉ!!!」
プレゼントマイクの絶叫で会場は大盛り上がりになるが、
「乗り越えったって……俺たち緑谷に頼りっぱなしだったからな〜」
「ぶっちゃけこの歓声も緑谷1人のものじゃん?」
鱗と鎌切が愚痴る。
「まあこの体育祭で頑張ればいいよ!」
「ま!確かにそうだな!」
全クラスの入場が終わると
「選手宣誓!」
ミッドナイト先生が壇上に登場する。
とその時会場の男性陣から黄色い声援があがる。
そしてA組から
「ミッドナイト先生……なんちゅう格好だ!」
「18禁なのに高校にいてもいいのか」
「いい!!!」
と親指を立てた峰田くんだっけ?にB組の女性陣が白い目を向ける。
「静かになさい!選手代表!一年!緑谷出久!」
「はい!」
僕は壇上に上がると
「宣誓!僕はこの体育祭で一位を取るつもりです!」
『ちょっ!?緑谷』
B組の面々からツッコミまれると同時に
「調子乗んなー!」
と他クラスからブーイングがあがるが
「なら優勝取る気でかかってこい!勿論僕たちもだまっちゃいないがな!!!」
僕の叫びに他クラスは
「おおお!!上等だ!!!」
「負けねーからな!」
「緑谷……!!漢じゃねえか!!」
「流石だな」
「ヒャッヒャッヒャッ!!!俺が倒してやるぜ!緑谷あ!」
「クソデクが…………!!!」
「緑谷くん……!」
「出久ー!!私も負けないからなー!!」
と皆のやる気が出てくれたところで
「さあ!皆の熱が冷めないうちに早速やるわよ!最初の競技はこれよ!」
「障害物競走!コースを守れば何をしたって構わないわ!さあ!位置につきまくりなさい!」