上鳴くんに峰田くん……自業自得だけどあれは流石に同情するよな……
ていうか僕も僕だよ!思いっきり騙されちゃうんだもん!ウォズ知ってたでしょ!
『………………』
あっ!口笛吹いた!とぼけ方が古い!
まっ、まあそれは置いておくとしてトーナメントの組み合わせを決めようとなった時にA組の尾白くんが辞退すると言い出した。
「なんで!?せっかくプロに見てもらえる場なのに!」
「終盤ギリギリまで記憶がなかった……多分アイツの個性で……」
と尾白くんの視線の先にはあの心操くんがいた。
やっぱり彼にはなにかあるのか……注意しないとな
そのあと庄田くんも棄権すると言い出してミッドナイトがそれを認めて鉄哲くんと塩崎さんが繰り上がりで復活して組み合わせが決まった。
一回戦 緑谷対心操
二回戦 青山対轟
三回戦 塩崎対上鳴
四回戦 黒色対常闇
五回戦 夜嵐対麗日
六回戦 八百万対柳
七回戦 飯田対鉄哲
八回戦 爆豪対印照
となった。
轟くん……随分早くになったな……
その時
「アンタだよな?緑谷出久って」
後ろから心操くんが声をかけてきたが
「答えるな!緑谷くん!」
庄田くんが止めた。
答えるな?どうゆうことだ?
そしてレクリエーションも終わって僕は庄田くんから聞いた話で心操くんに挑む。
そして……
『第一回戦!大胆不敵な宣戦布告は伊達じゃない!このトーナメントでも魅せてくれるのか!?ヒーロー科!緑谷出久!バーサス!ごめん!まだ目立つ活躍なし!普通科!心操人使!』
プレゼントマイクの実況に観客は盛り上がる。
『ルールは簡単!相手を場外に落とすか行動不能にするか「まいった」と言わせれば勝ちだ!』
と僕が構えると心操くんは
「まいったか……わかるかい緑谷出久。これは心の強さを問われる戦い……強くなりたいと思うなら……なりふり構ってちゃダメなんだ。あのデブはそれをふいにしたんだ。チャンスをドブに捨てるなんてバカだと思わないか?」
その言葉にプツンときた僕は
「なんてこと言うんだ!!!」
あの忠告を無視してしまった。
そして僕の意識が遠のいていった。
・・・・
「俺の……勝ちだ」
観客やクラスメイトは目を見開いた。
動こうとした緑谷が急に停止した。
そして目の焦点が合っていない。
『緑谷完全停止ーー!!全然目立ってなかったけど彼ひょっとしてヤバいやつなのか!?』
『だからあの入試は合理的じゃないってんだ』
プレゼントマイクの叫びに相澤はため息を吐くように語る。
「おまえは……いいよな。恵まれてて。振り向いてそのまま場外まで歩いていけ」
そして緑谷が場外に向かってゆっくりと歩いていく。
それにクラスメイトや麗日は
「緑谷くん……なんで?」
「出久!どうしちゃったの!?」
オールマイトは
「あの個性は……!」
心操の個性は洗脳。
問いかけに答えた相手を意のままに操れる。
そして緑谷が場外まであと一歩という時に
「こんな個性でも夢見ちゃうんだよな。さあ負けてくれ」
とその時
「それはどうかな?」
観客もそうだが心操はそれ以上に驚いた。自分の支配下においた緑谷が喋ったのだから。
そして緑谷は歩くのをやめて振り向くと
「やあやあ!はじめましてかな?心操くん」
「なんでだ!?身体の自由は効かないはずだ!なにをしたんだ!」
「初めまして!ヒーローの諸君!私は緑谷出久のもう一つの人格、ウォズさ!確かに
『これは驚きだああああ!!!緑谷出久には二つの人格があった!ちなみに変身はもう片方の個性で二人はそれを使い回すことが出来るらしいぞ!』
プレゼントマイクの実況に会場のボルテージは最高潮になった。
・・・・
危なかった!ウォズのおかげで助かった!
しかし未だに意識はウォズのままだ。
『出久、ここは私に任せてくれないか?』
『え?いいけど……』
「では始めようか」
<クイズ!>
<アクション!>
<投影!フューチャータイム。ファッション!パッション!クエッション!フューチャーリングクイズ!クイズ!>
ウォズが見たこともないフューチャーリングになると
「問題!君はヒーローになれない!⭕️か❌か?」
ちょっ!明らかに心操くんにとってキツイ質問だよね!?
ヒーローたちも
「そんなん決まってんよな?」
「ああ一つしか答えはねえだろ」
「はは……おまえも俺のことバカにしてんのか……わかってるよ…答えは……⭕️だ」
「答えは……❌だ」
「なっ!?」
そして心操くんに落雷が落ちる。
『心操くん戦闘不能!緑谷くん二回戦進出!』
「なっ……なんでだ!⭕️じゃないのか!?」
「君は自分の個性に自信がないようだが君の個性はとてつもないよ。たった一言で場の状況を逆転させたり敵に対して有効だからね。聞きたまえ!皆の言葉を」
「この個性……対敵に対してかなり有効だぜ。欲しいな」
「雄英もバカだよなー!あれが普通科なんだから」
「心操!おまえすごかったぞー!」
「皆……」
「それに個性が戦闘向きでないなら地力を鍛えればいいだけのことさ。個性で全てを決めつけるのは愚の骨頂だと思うよ」
「本当に……俺はヒーローになれるのか!?」
「ああ!勿論それは君次第だが……」
「なってやる……俺はヒーローになってやるぞ!」
「そうか」
ウォズ……
「なあウォズ」
「なんだい?」
「ありがとな」
「礼には及ばないさ」
こうして心操くんは夢に向かって再び走り出そうとした。