(白)ウォズのヒーローアカデミア   作:ハッタリピエロ

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祝え!我らがライバルたちの戦い!そして出久の気持ち

『一瞬!!!あえてもう一度言おう!一瞬!!!一瞬で勝負が決まったぁーー!!!』

 

青山くんが開始早々にレーザーを放ったが轟くんはレーザーを飲み込むほどの大氷壁を出して青山くんを拘束した。

 

『青山くん戦闘不能!轟くん二回戦進出!』

 

「メ、メルシィ……」

 

「悪かった……少しイラついてた」

 

轟くんが自身の炎で氷を溶かしていく姿がなんだか辛そうに見えた……なんとかしなきゃ……

 

そして次の塩崎さん対上鳴くんの戦いは

 

『今度も瞬殺!あえてもう一度言おう!瞬殺!』

 

上鳴くんの放電を塩崎さんがツルの盾でガードして動けなくなったところを拘束した。

 

「ああ……与えられたチャンス……無駄にせずに済みました……」

 

塩崎さんがなにやら祈りを捧げていた。

 

流石塩崎さん……拘束系はやっぱり強いよな……

 

そして

 

『一回戦第4試合!障害物競走でも騎馬戦でも大活躍!黒色支配!バーサス!攻防一体のダークシャドウを身に宿す常闇踏陰!」

 

「黒色支配……貴様の活躍は見させてもらったぞ……」

 

「俺とお前は……宿命の存在……」

 

なにやら厨二的なことを舞台で語り合っていたが

「レディーーー!!!スタート!」

 

「ダークシャドウ!」

 

「アイヨ!」

 

常闇くんのダークシャドウが黒色くんに向かっていくが、

 

黒絨毯(ブラックカーペット)…………」

 

黒色くんが呟くとその足元から影が舞台全体に広がった。

 

そしも黒色くんはその中に溶け込んで姿を消した。

 

「なっ!?」

 

「フミカゲ!どこに行ったんだ!?」

 

常闇くんとダークシャドウがいくら探すも舞台上に黒色くんはいない

 

と思ったその時、常闇くんの影から

 

「なっ!?」

 

「フミカゲ!」

 

黒色くんが現れて常闇くんの腰を固めて

 

「そりゃあ!」

 

「ぐはっ!!!」

 

ジャーマンスープレックスを決めた。

 

そして受けた常闇くんは

 

「常闇くん戦闘不能!黒色くん二回戦進出!」

 

『厨二対決を制したのは黒色おおーー!!!見事な一撃だったぞ!』

 

黒色くん……すごいや!

 

そして夜嵐くん対麗日さんは

 

夜嵐くんが上空からの暴風で麗日さんを吹き飛ばしあっけなく決着がついた。

 

八百万さん対レイ子ちゃんは

 

「なっ!?くっ!?動かない!?」

 

「はあっ!」

 

八百万さんの動きをポルターガイストで封じて飛び蹴りを放って場外まで吹っ飛ばしたレイ子ちゃんの勝利。

 

この二週間クラスの皆にはオールマイトと特訓を重ねて柳さんにはポルターガイストで動きを止めてからの攻めを教えた。

 

ああ、レイ子ちゃんたちに名前で呼んで欲しいって言われたんだ。だからこうして名前で呼んでるわけ。誰に話をしてるかって?

 

そして飯田くん対鉄哲くんの試合は

 

「レジプロ……バースト!」

 

飯田くんはいきなりレジプロバーストで鉄哲くんに飛び蹴りを放つ。

 

鉄哲くんは硬化する間も無く咄嗟に腕をクロスさせてガードしたが押されていく。

 

そしてあと一撃で場外までという時に

 

「うおおおおおおおっ!!!」

 

鉄哲くんが振り抜いた飯田くんの足を受け止めてそのまま背負い投げた。

 

「飯田くん場外!鉄哲くん!二回戦進出!」

 

最後の最後でど根性を見せた鉄哲くんが二回戦への切符を勝ち取った。

 

そして次は……かっちゃんと才子さんの試合だ……

 

正直あのかっちゃんが加減を考えるとは思えない。でもこれは皆真剣にやっているんだ。かっちゃんじゃなくても手加減なんて考えないはずだ。

 

そんな僕に出来ることは……

 

「才子さん!!!頑張れ!!!」

 

舞台上にいる才子さんに声をかけると

 

ウィンクして返してくれた。そして僕の胸の鼓動が波打つように早くなる。

 

なんだ……?この気持ちは……今から才子さんがかっちゃんとの試合で傷つくのが……酷く悲しい……いやいやいや!信じるんだ!才子さんを!

 

出久がそう思ってる間に他の皆は

 

回原くん(なに見せつけてくれたんだよおおおお!!!チクショウ!!!)

 

円場くん(緑谷のやつ!印照のことが好きなのか!?)

 

上鳴(緑谷ああああ!!!ふざけやがってええええええ!!!!)

 

峰田(神聖な体育祭を舐めとんのかああああ!!ゴラア!!!)

 

とA組B組問わず嫉妬や羨望や興味津々といった視線が出久と才子に向けられた。

 

とその時かっちゃんが

 

「てめえ……デクとつるんでた女だな……気に食わねえ……!てめえをぶっ殺す!」

 

「あいにくと……勝つのは私ですわ!」

 

「それでは第8試合!始め!」

 

ミッドナイト先生の合図で試合の火蓋が切って落とされる。

 

それと同時に才子さんはかっちゃん目掛けて突っ込んでいった。

 

それに対してかっちゃんは思いっきり爆破した。

 

「きゃっ……!」

 

その行動に観客席からは

 

「おい……」

 

「うわっ!女の子相手にマジか……」

 

とかっちゃんに対する声が聞こえてきた。

 

そしてかっちゃんの爆破で辺りが煙で覆われて舞台がほぼ見えなくなった。

 

そして僅かに見えるかっちゃんの後ろに才子さんがテレポートで転移して回し蹴りを放とうとしたが

 

バァン!!!

 

「ひゃっ!」

 

かっちゃんは凄まじい反射神経で攻撃しようとした才子さんを爆破で吹き飛ばした。

 

かっちゃん……!!!いけないいけない!!今は試合なんだ!かっちゃんは本気で勝とうとしてるだけなんだ!そう思ってるのに……なぜかかっちゃんに怒りが湧く……

 

そして何度も迫る才子さんをかっちゃんは爆破で迎撃していると

 

「おい!女の子いたぶったんじゃねーぞ!」

 

「そうだそうだ!」

 

遂にかっちゃんへの批判の声があがってきた。

 

しかし

 

『おい!遊んでるって言ったの何年目だ!?シラフで言ってんのなら見る意味ねえから帰れ!ここまで勝ち上がってきた相手を警戒しているから油断も手加減も出来ねえんだろうが!』

 

相澤先生の言葉は正しい……だから!

 

「負けるな!頑張れ!」

 

(出久さん……!)

 

そして上空に溜めていたそれを解き放つ。

 

「はあっ!!!」

 

サイコキネシスで上空に浮かせていた瓦礫をかっちゃんに向けて放った。

 

だが……かっちゃんはそれらを全て爆破で吹き飛ばした。

 

かっちゃんは自分が勝ったと疑わなかった。しかし

 

「はあっ!!!」

 

かっちゃんが最大火力で爆破を放った隙を突いて真後ろに転移した才子さんは回し蹴りを放つとかっちゃんは吹っ飛ばされた。

 

そしてそのまま連続で鋭い突きを放っていく才子さんに押されるかっちゃん。

 

(勝てる!)

 

しかし才子さんの動きが急に止まった。

 

おそらく……体力の限界だろう……

 

才子さんの超能力には体力を用いる。おそらく限界をとっくに超えていたのだろう……

 

「印照さん戦闘不能!爆豪くん二回戦進出!」

 

才子さん……

 

僕が控え室に行くと才子さんは

 

「申し訳ありません……負けてしまいました……」

 

なんか浮かない顔をしている。

 

「出久さんのことを馬鹿にしている……爆豪さんをこらしめるつもりでしたのに……無様ですわね……」

 

才子さん…………

 

僕は咄嗟に

 

「ふぇ?」

 

才子さんを抱きしめていた。

 

「ふえええええぇ!!?出久さん!?」

 

「いつまでも落ち込まないでよ……才子さんには笑って欲しいんだ……僕のために頑張ってくれたのは嬉しいからさ……」

 

「出久さん…………!!!」

 

そして才子さんは泣いた。ただひたすらに泣いていた。

 

きっと悔しかったのだろう……今の僕に出来ることは……ただこうして抱きしめて……才子さんの全てを受け止めるだけ……でもなんだか僕の心まで暖たたまりそうだ……ああ……そうか……僕は……

 

「もういい?」

 

「ええ……もう落ち着きましたわ」

 

「…………そっか」

 

そして僕は控え室から出て行く。次の試合があるからだ。

 

『ウォズ』

 

『ようやく自分の気持ちに気付いたか』

 

『わかってたの?』

 

『君の様子や態度を見てたら誰でもわかるさ。まあ君を好きなのは印照くんだけじゃないが』

 

『ええええ!!?どうゆうこと!?』

 

『そのままの意味さ。君を好きなのは彼女だけじゃないのさ』

 

『ええええ!!?僕はどうしたら……』

 

『まああの法律が制定されたら問題はないと思うがね?』

 

『僕が……?全く……ウォズって……』

 

『気にするな。同じぐらいの愛を受け止めるならば何人いようが構わないのさ』

 

『うん?ちょっと待って?僕を好きなのは才子さんだけじゃない?ってことは!』

 

『今気づくか?そうだ彼女も君のことが好きなのさ。相思相愛ってやつだよ』

 

『そっか……よかった……』

 

とウォズと話していると

 

「おおいたいた」

 

「エンデヴァー……」

 

目の前にフレイムヒーロー、エンデヴァーが現れた。

 

「君の活躍見させてもらったよ。所々に使い分ける力。そして……オールマイトに匹敵するパワー……」

 

この人には僕たちの秘密がバレてはいけない……

 

「ウチの焦凍には……オールマイトを超える義務がある……くれぐれも……みっともない試合はしないでくれたまえ」

 

この人は……!轟くんを自分の子として見ていない!

 

『出久よ。ここは私に代わってくれないか?』

 

『え?わかった』

 

そしてウォズと変わると

 

「やあやあエンデヴァー」

 

「貴様は……そうかもう一つの人格の……」

 

「アナタはオールマイトをも超えるといってたけどそれ以前に二流のヒーロー以下だ」

 

「なんだと…………!!」

 

ちょっ!?ウォズ!?

 

「自身が越えられないから自分の子に託すという建前のもと人としてしてはいけない領域に入ったキサマは……ヒーローではない。ただのエゴイストだ」

 

「黙れ!!!キサマにナニがわかる!!!」

 

「じゃあ君の欲望のためだけに育てられた轟くんの気持ちが君にはわかるのか?」

 

「っ!!!」

 

「まあ安心したまえ。アイツがNo. 1になることはない。No. 1になるのは……出久だ」

 

ウォズ……

 

そして僕たちは舞台上に立っていた。

 

『さあさあ行くぜ!大本命とも言える対決!』

 

「緑谷……お前に勝つ!」

 

「僕も……負ける気はないよ」

 

『レディィィィィィースタート!』

 

 

 

 

 

 

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