ヒーローネームを発表し終わった後にブラド先生から指名された事務所の用紙を渡された。
正直いって辞書並みに分厚い。
この中から決めるのか……
とりあえずパラパラっとめくってみると有名どころから全く知らない事務所までページはヒーロー事務所で埋め尽くされていた。
そしてふと一つの事務所名に目が止まった。
「サー・ナイトアイ……」
かつてオールマイトのサイドキックだった男からも指名が来ていたのだ。
もしかして彼もグラントリノと同じく……
『ウォズ、どう思う?』
『君のことを知っている可能性は高い。雄英体育祭での活躍を見て指名してきたのだろう。だが…オールマイトはサー・ナイトアイのことを何も言ってこなかった…おそらくだが…オールマイトとサーの関係は私たちにもわからないぐらいこじれているかもしれない……』
『たしかにそうだね……オールマイトに聞いてみる?』
『それは君に任せるよ。それよりもサー・ナイトアイの事務所にするのか?』
ウォズに言われて再び意識を指名された事務所の用紙に向ける。
「おーい!出久決まった?」
「一佳ちゃんは決まったの?」
「私はウワバミのところ!指名来てた!」
「私もですわ」
「ウワバミって確か索敵能力に優れてるヒーローだよね。それでもってテレビ出演などでもよく見るヒーローで市民からの人気も高く知名度があるヒーローでブツブツ……」
『出久よ出久』
ハッ!しまった〜……久しぶりに考え込んでしまった……ウォズに言われてから人前では控えるようにしてたのに……
一佳ちゃんたちもちょっと引いてる。ウゥ……
「おーい!出久!決まったかー?」
「鉄哲くんはもう決めたの?」
「おう!俺はクラストさんから指名来てた」
「クラスト!それってNo.6の!?すごいなあ……」
「お前はまだ決めてないのかよ?」
「うん……情けないけどね」
「ちょっと見せてくれよ!」
「いいよ」
ペラペラと鉄哲くんがページをめくっていくと
「おい!お前ホークスから指名が来てるぞ!?」
「え……?」
「いやそれだけじゃない!ベストジーニストにエッジショット、ミルコにギャングオルカにリューキュウまで!すごいじゃねえか緑谷!」
「えええええええ!!!?」
「なんだ見てなかったのかよ……」
鉄哲くんが呆れた顔になっている
「うん。これにするか迷ってたから……」
「どれどれ……サー・ナイトアイ!?」
『!!?』
「サー・ナイトアイってお前!オールマイトの元相棒じゃねえか!すごいな!これにするのか!?」
「いやそれは……」
「なんでだ?充分すごいと思うが」
「黒色くん!」
黒色くんが横から突っ込んできた。
「黒色くんも決めたの?」
「ああ、俺はこれな」
黒色くんの用紙を見せてもらうと
「え、エンデヴァー!?」
「黒色おまえ!?エンデヴァーから指名が来てたのか!?」
「すげえじゃねえか!」
「でもなんで緑谷には指名が来なかったんだ?」
おそらくウォズが言ったことが原因だろう……
「それで話を戻すがなんでサー・ナイトアイにしないんだ?」
「それはね」
皆にもウォズの予想を話すと
「そうか……」
「オールマイトの秘密を知ってる故の仲の拗れか……」
「確かに行きにくいわな」
「でもここでなら学べることもありそうだけど……どうしよっかな……」
とその時
「緑谷くんって君だよね?」
突如壁から声がしたので見てみると
「うわっ!?」
「顔っ!?」
壁に顔だけがあった。
そしてそのまま顔が引っ込み三分後
「やあやあ!さっきは済まない!」
「貴方は……」
「俺は三年の通形ミリオさ!緑谷くんに話があってきたんだ!」
「なにですか?」
「サー・ナイトアイから指名が来てるよね!それでサーから俺に話があったんだけど緑谷くん!放課後空いてるかな?」
「ええ……」
「よかった!それじゃあTDLに来てくれないか!?」
「わかりました」
そして放課後皆も来てくれた。
「遅くなって申し訳ありません」
「いいよ!俺も今来たところだからね!」
「ねえねえ!君が通形の言ってた緑谷くん!?」
「波動さん……いきなりすぎるのはよくない……」
「はいそうですけど……」
「あの人たち誰なんだ?」
鉄哲くんが僕も気になってたことを言うと
「その子たちはビッグ3。雄英で最も強い三年生さ!」
後ろから校長先生の声が聞こえてきた。
「この人たちが!?」
「ビッグ3……」
「さてさて緑谷くん!話ってのはね。サー・ナイトアイが指名したが君の実力を知りたいんだそうだ。それで俺と勝負してくれないか!?」
「通形先輩と!?」
「勿論許可はとってあるのさ!緑谷くん、遠慮することはないさ!」
雄英の最強の人と戦えるなんて……それにサーナイト・アイのことは後でオールマイトから聞きたいし……よし!
「お願いします!」
「ありがとう緑谷くん!それじゃあ先輩張り切っちゃうぞ!ああ、そうだ。この戦いではウォズくんの個性は使わないでくれるかな?」
「え、はいわかりました」
なんでだろ?
「こうして緑谷出久と通形ミリオの戦いが始まるのだった。おっとここから先は未来の話でしたね。それではそれでは」
そう言って彼は黒いノートを閉じる
印照さんのヒーロー名ですが活動報告のコメントにアンケートの方が良いとのことがあったのでアンケートをとることにしました。勿論活動報告に書いてもらっても全然オッケーです!