(白)ウォズのヒーローアカデミア   作:ハッタリピエロ

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祝え!我らが職場体験!3

「そういやさ!お互いのヒーローネーム聞いてなかったよね!」

 

通形先輩がふとそんなことを言ってきた。確かに……気になるな、先輩のヒーローネーム

 

「ウォズです」

 

「ウォズ!?それってもう一人の緑谷くんの?いいじゃないか!」

 

「はい。ありがとうございます」

 

「俺はルミリオン!"全て(オール)"とまではいかないが"百万(ミリオン)"を救う人間になれるよう命名した!カッコいいだろ!コスチュームを着て外に出れば俺たちは"ヒーロー"だ!油断するなよ!ウォズくん!」

 

「ハイ!」

 

そして通形先輩、いやルミリオンの後についていこうとした時

 

ドンっ

 

あれ?

 

横を見ると6歳くらいの女の子が僕とぶつかったせいか倒れていた。

 

そしておびただしい量の包帯をその子は巻いていたのが目についた。

 

「ごめんね。痛かったよね」

 

「……あ」

 

「大丈夫?」

 

とその時

 

「ダメじゃないか。ヒーローに迷惑をかけちゃあ」

 

声の方を見てみるとそこには

 

「ウチの子が迷惑をかけてすみません……」

 

ウソだろ……

 

死穢八斎會よ若頭治崎がいた。

 

「遊び盛りでケガが多いんですよ。困ったものです」

 

『出久!顔に出すな!』

 

『はっ!?うん!』

 

ウォズの忠告で咄嗟に表情を作り変えた僕はそのまま相手の出方を見る。

 

そうか。お互いに何も知らない状況なんだ……上手く……やり過ごさないと……!

 

ルミリオンも気づいたのかこちらにやってきて

 

「こっちこそすみません!そのマスクは八斎會の方ですね!」

 

と通形でルミリオンと治崎が話しているのが終わろうとして僕はその場から離れようとした時

 

「いかな……いで……」

 

さっきの女の子が僕の裾を掴んできた。その目は僕に救けを求めているように見えた。

 

「あの……娘さん。怯えてますけど」

 

「叱りつけた後なので」

 

とルミリオンが

 

「行こう」

 

と言ってきたが僕の耳には入って来ずに僕が言葉を発そうとした時

 

『出久ダメだ!』

 

『ちょっ!ウォズ!?』

 

精神の主導権を強引に奪われた僕はそのまま意識の奥に沈んでいった。

 

・・・・

 

はっ!?

 

「意識が戻ったか」

 

「ナイトアイ……」

 

「ウォズから大体の事情は聞いている。貴様が余計な詮索をしようとしたこともな」

 

「でも……僕は……」

 

「傲慢な考えをするんじゃない」

 

「……そんな…」

 

「貴様のその気持ちはヒーローとしては大事だ。だがそれをできるかどうかはその者の力次第だ。志だけで救けられる程貴様は特別じゃない」

 

「……はい…」

 

こうした僕の初日の職場体験は終了した。

 

・・・・

 

一方その頃大阪

 

「リアルスティールよ!今日は貴様にパトロールでヒーローとしての基本活動を体験してもらうぞ!」

 

「うっす!」

 

鉄哲はクラストの元で午前は体術などの戦闘訓練をして夕方から頻繁になる犯罪の取り締まるためのパトロールをしていたのだった。

 

とその時

 

「おおっ!クラストやないか!」

 

「ファットガムよ!久しぶりだな!それに天喰くんじゃないか!」

 

ファットガムとインターン先の天喰環とたまたま遭遇したクラストと鉄哲たわいもない話をしていた時

 

「ケンカだあ!!誰かア!!」

 

「噂をすれば!!」

 

前からヤクザ達が走ってきてバラけようとした時にファットガムによってヤクザを数人体に沈ませて捕まえる。

 

とファットガムが捕まえ損なったヤクザを天喰がタコに変化させた腕で捕まえてアサリに変化させたもう片方の腕を頭に打ち付け気絶させる。

 

天喰の個性は『再現』食ったものの特徴を再現できる。

 

と一瞬でヤクザ達を捕まえたのを見ていた鉄哲は

 

「すげえ……!」

 

野次馬の中に異様な雰囲気の男がいて鉄砲を構えているのを見たファットガムは

 

「あかん!伏せ」

 

とその時天喰が撃たれた。

 

「天喰先輩!」

 

鉄哲が叫ぶと同時に

 

「兄貴逃げろぉ!」

 

再び発砲するが

 

ガキィン!

 

「ぐっ……!」

 

「リアルスティール!よくやった!」

 

鉄哲の鋼化した身体に弾かれ、

 

「リアルスティールよ!ついてこい!奴を捕らえるぞ!」

 

「はい!」

 

そしてクラストとともに男を追う鉄哲。

 

「来んなあ!追わんといてや!」

 

「そっちが逃げんな!せめてなぁ!!仲間助ける姿勢貫けよ!」

 

「どこにキレとんねん!」

 

「リアルスティールの言う通りだ!貴様!それでも漢かあ!」

 

なぜか同調するクラスト。

 

そして行き止まりに差し掛かったところで男は腕から刃を出して斬りかかろうとするが

 

「むぅん!」

 

不可視の壁に阻まれて刃が折れる

 

「なっ!?」

 

「オラァ!」

 

そして鉄哲に殴られて倒れる男。

 

「加減はした!大人しく捕まれや!テッポー野郎」

 

「ううううう……!誰が捕まるかあ!!」

 

「なにっ!?」

 

そして男の体からさっきまでとは比べものにならないほどの刃が飛び出る。

 

個性をブーストさせる薬。それを男は打ったのだ。

 

刃に対してクラストは何重もの壁を張ったが決め手がない。

 

全員が逃げ終わったのを見た鉄哲は

 

「クラストさん!ここは自分に任せてください!」

 

「なっ!?……わかった!ただし無茶はするな!」

 

「はい!」

 

そして壁を解除すると刃が鉄哲に向かってきたが体に当たった瞬間、刃は折れた。

 

「イテェェェ!!!」

 

(緑谷との特訓で伸ばした……現時点での俺の最高硬度!)

 

そして鉄哲はいつもよりもガチガチに刺々しくなっており体のラインはギザギザになっている。

 

「リアルスティール!アイアンメタリカ!」

 

そして男に向かって走る鉄哲。

 

「俺を見ろぉ!!」

 

「押し潰したるわあ!」

 

男も刃を一極集中させるも刃は鉄哲の身体を傷つけることなく折れていく。

 

そして

 

「必殺!アイアンナックル!」

 

鉄哲の一撃で男は倒れた。

 

「すげえ……!」

 

いつの間にか戻ってきた野次馬たちがそんな声を漏らす。

 

「リアルスティールよ!よくやった!俺だけでは倒せなかった!ありがとう!」

 

「いえいえそんな……」

 

鉄哲は謙遜するもどこか嬉しそうだった

 




本作でのクラストの個性

"結晶化"

自分自身や触れたものを高純度な結晶に変える。例えそれが空気だろうと!ただし空気を結晶に変える時個性の有効範囲は自分から5m内
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