ナイトアイたちが八斎會に乗り込もうと画策する頃
「んじゃあヒーロー殺し……アンタは保須で暴れてくれ。勿論邪魔されないように脳無を投入しとくからよ」
「……わかった。感謝する」
「んじゃあ行くぜ……」
<……ビルド……>
<……エグゼイド……>
<……ドライブ……>
そして一方保須に出張していたエンデヴァーたち。
「いいか!焦凍!パトロールで重要なのは」
ドガァン!
「む!?行くぞ!焦凍!」
エンデヴァーたちが向かった先には
「天哉くーん!」
「焦凍……?」
そこにいたのは飯田を呼ぶプロヒーローのマニュアル。
「焦凍!どこに行く!焦凍ぉ!」
「友達が……ピンチかもしれねえ!そっちは任せた!」
「ベンタブラックまで!どこに行った!?」
エンデヴァーたちは保須で暴れた脳無たちを撃退しようとしてる中、
「令状読み上げたらダーって行くんで!よろしくお願いします」
そしてチャイムを鳴らす警官。だが
「なんなんですかあ」
扉を壊して突然現れた大男が拳を振るい何人かが吹き飛ばされる。
それをイレイザーヘッドと出久が救ける。
「離れて!」
再び拳を振るおうとした敵の拳をリューキュウが龍になって受け止めた。
「彼はリューキュウ事務所で対応します。皆は引き続き仕事を」
そして才子や拳藤、麗日、波動たちはその場のサポートに回ってウワバミは探索のために屋敷に向かって行った。
「なんかもうわからん!行って行って!」
ファットガムの合図で突っ込む捜査員や警官、プロヒーローたち。
中に入るが組員たちが総出で妨害してきた。
が怯むことなく突っ走っていく出久たち。
屋敷に入るとナイトアイが隠し扉を開けると同時にそこから飛び出してくる組員。それをセンチピーダーとバブルガールが捕まえて地下に降りて、ナイトアイの誘導通りに走っていくが
「行き止まりじゃねえか!」
「どういうことだ!?ナイトアイ!」
「俺見てきます!」
ルミリオンが壁をすり抜けて中を見ると
「壁で塞いであるだけです!」
「治崎の『分解』して『治す』ならこういう事も可能か」
「小細工をー……」
「来られたら困るって言ってるようなもんだ!」
「そだな!」
「妨害できるつもりならめでてーな!」
(ワンフォーオール……フルカウル……!)
「TITAN SMASH!」
「アイアンナックル!」
出久と鉄哲の一撃で壁は砕け散ったが
「待て!これは!?」
天井や床、通路そのものが動き出した
「治崎じゃねえ!逸脱している!考えられるとしたら……本部長入中!」
入中は薬で個性をブーストさせて地下のコンクリそのものを操っていたのだ。
「モノに入り自由自在に操れる"個性"……『擬態』!」
「何に化けとるか注意したったが……まさかの『地下』……!イレイザー消されへんか!?」
「本体が見えないとどうにもー……」
周りが困惑する中で出久とルミリオンは
<ゴースト!>
<アクション!>
<投影!フューチャータイム。開眼!レッツゴー!覚悟!?フューチャーリングゴースト!ゴースト!>
「先に向かってます!」
「僕も!」
そしてそのままその場から消えるルミリオンたち
・・・・
僕たちが先に行ってから二分。
「すいませんね……やっぱ少し話聞かせてもらっていいですか?」
「あの時の……事情がわかったらヒーロー面か。学生さんよ。この子にとってお前らはヒーローじゃない」
「……だから来た」
とその時ルミリオンの足がおぼつくと
『出久上だ!』
<ジカンデスピア!>
僕は咄嗟にウォズの言う通り上にいた八斎會の組員を叩き落とした。
「なにっ!?」
一方先輩の方ももう一人を倒すと地面に潜ってワープして蹴りが少女に当たるかもと思われたが少女に当たる寸前ですり抜けて若頭補佐に当たる直前で解除させ蹴り飛ばすとエリちゃんが空中に飛ばされて
「治崎!」
治崎を殴り飛ばしてエリちゃんを保護した。
「ダメだよ……なんで来たの……!あの人に殺されちゃう!」
「大丈夫!俺が君のヒーローになる!」
そして治崎が少女、エリちゃんを精神的に追い詰めるような言動をいうと同時に地面を分解させ突起状の塊にしてエリちゃんもろとも先輩を貫こうとした。
「今の修復で逃げ道は塞いだ。後は……」
え!?あれって……
『やっぱり持っていたか!』
<……ディケイド……>
更にルミリオンの攻撃を受けたはずの若頭補佐も
<……リュウガ……>
そしてアナザーライドウォッチを入れると
「「うああああ……!!」」
<……ディケイド……!>
<……リュウガ……!>
アナザーディケイドとアナザーリュウガが現れた。
「先輩!ここはエリちゃんの保護が最優先!逃げますよ!」
「わかった!」
僕の力ならコンクリを破壊できる!そう思った時
「させると思ってんのか?」
とその時ルミリオンたちめがけてアナザーリュウガの炎弾が放たれたので咄嗟に前に出て塞いだが
「今でやす」
「なっ!?しまった!」
ディメンジョンオーラに巻き込まれて僕は別の場所に転移させられた。
目を開けるとそこは
「脳無!?ここは……!?」
『考えるのは後だ!まずはあれを片付けるぞ!』
『う、うん……』
<ワクセイ!>
<アクション!>
<投影!ファイナリータイム。水金地火木土天海!宇宙にゃこんなにあるんかーい!ワクワク!ワクセイ!ギーンガ!ワクセイ!>
そして操作したエナジープラネットをぶつけると脳無たちは動かなくなった
と思われたが
<……ビルド……!>
<……エグゼイド……!>
<……ドライブ……!>
「なんだって!?アナザーライダー!?」
「む!?君は……ウォズか!?どうしてここに!?」
「説明は後です!アイツを片付けないと!」
「わかった!核灼熱拳!ジェットバーン!」
エンデヴァーがとてつない熱量を込めた一撃をアナザービルドに放つが
「うああああ……」
「効いてないだと!?」
そしてアナザードライブが重加速を発動させ、周りにいたヒーローたちの動きを遅くし、吹き飛ばしていくが
『出久よ!解除しろ!』
『う、うん!』
ウォズに言われた通りにやると重加速は解除された。
『一気に決めるぞ!出久!』
『わかった!』
<ファイナリービヨンドザタイム!>
<水金地火木土天海!エクスプロージョン!>
そして上空から星の雨を降り注がせてアナザーライダーたちを撃破した。
「俺たちが苦戦した相手を……!」
「なんてやつだ……!」
ヒーローたちがざわめく中でエンデヴァーは
「よくやってくれたな……ウォズよ。さて…君はなぜここにいるのか」
「そうだ!早く戻らないと!」
「緑谷!」
「わ!?」
黒色くんが建物の影の中から急に現れた。
「ベンタブラック!今までどこに行っていたんだ!」
「お説教なら後にしてください!轟が……ヒーロー殺しと戦闘中です!」
「なんだと!?それは本当か!」
「はい!緑谷も来てくれ!このままだと飯田と轟が危ねえ!」
「でも……!」
『出久よ……』
・・・・
「この本には……この時、出久に最大の選択肢が迫られていたと書いてある。次は……おっと。ここから先は未来の話でしたね。それではそれでは」