出久が保須に飛ばされる数分前
飯田はヒーロー殺しと相対していた。
「おまえも……おまえの兄も弱い。偽物だからだ」
「黙れ……!兄は……もうヒーロー活動は敵わないそうだ……!兄さんは……多くの人を導いてきた……立派なヒーローなんだ!おまえが潰していいわけがないんだ!殺してやる!」
「アイツをまず救けろよ」
ヒーロー殺しの言葉にハッとなる飯田。今の彼は誰の目にもヒーローには見えなかった。
「自らを顧みず他を救いだせ。私欲に捉われるなど……ヒーローから最も離れた行為だ……だから……死ぬんだ」
そしてヒーロー殺しの個性で動けなくなった飯田に刃が降ろされようとした時
「むっ!?」
「飯田……救けにきたぞ」
(こいつ……!雄英体育祭のー!)
「轟くん……!なんでだ……君には関係ないだろ!」
「関係あるさ。ヒーローが人を救けるのに理由なんて要らねえ。それより動けるか?」
「身体が……動かない……!恐らくヒーロー殺しの個性……!」
(ちいっ!二人を抱えて逃げるには無理そうだな……)
ヒーロー殺しは轟の方をジッと見ると
「仲間が……救けに来た。良いセリフじゃないか。だが俺にはコイツらを殺す義務がある。ぶつかりあえば当然、弱い方が淘汰されるわけだが……さあどうする」
轟はそのチンピラとは格が違う殺人者の視線にゾッとしたが怯まずに体勢を整えて一瞬で氷壁をネイティブと飯田の後ろに出すと炎のパンチをヒーロー殺しに当てようとした。しかしヒーロー殺しも信じられない素早さで避けるが轟の狙いはそこではなかった。
溶けた氷壁の水に流されてネイティブと飯田は轟の後ろに移動させられた。
「はぁ……大雑把だが……良い!」
とヒーロー殺しは空中でナイフを投げるが轟は氷壁を作り出してナイフを防ぐが氷壁にナイフが当たると氷壁は崩れた。
「ちっ!?どんな威力したんだ!?」
が驚いたその一瞬で轟に近づいたヒーロー殺しがナイフを振るい轟は咄嗟に後ろに跳ぶが掠ってしまい、そのナイフを舐めると
(うぐっ……!掠っただけで……まさか血……!?)
「良い動きだ……それに、人命を優先する姿勢……判断力……口先だけの人間はいくらでもいるが……おまえは生かす価値がある……コイツらとは違う……」
「……っ!勝手に決めんな!ソイツは俺たちの仲間だ!いつも皆のことを思って……導いてくれるやつなんだ!」
「轟くん……!」
「はぁ……時間稼ぎ……良い……!だがそれならコイツはヒーローになるべきじゃなかったな」
(ちくしょう……!俺は……友達の一人も守れねえのか!)
「間に合えええ!!」
「なにっ!?」
とその時、ヒーロー(仮面ライダー)が現れた。
・・・・
数分前、
「緑谷!早く来てくれ!」
「……なにかの任務中なのか?」
「はい……僕たちが救けないといけない子がいるんだ……僕は……どうすれば!」
「緑谷……」
「なら俺が力を貸そうか?」
「なっ!?貴方は……!」
『門矢士!?』
その場に突然現れたオーロラから現れたその人に警戒するヒーローたち。
「貴様は何者だ……?」
「そんなこと言ってる場合か?おまえはどうしたい?」
「それは……?」
「友達をとるか。少女をとるか。どっちを選ぶ?」
「なんで知ってるんですか!?」
「いいから答えろ。どっちをとる?」
「僕は……救けたい!両方!救けたい!」
「……そうか。ならこうしよう」
そう言うと士さんがポケットから取り出したものは
『ぷ、プリン!?』
ふざけているのかと思った時
『テテテテテテーン!』
と突如電車が空から現れて
「おっ!俺のプリンじゃねえか!おまえ勝手に!」
「さあ乗れ」
夢とも思えるような状況にポカーンとしていると
『そうか……そういうことか!』
『え!?ウォズどういうこと!?』
『このデンライナーは時空を超える列車……つまりこれで過去に行き、緑谷出久を二人に増やすというわけか!』
『え!?そんなこと出来るの!?』
『時間を超えれば可能だ……これなら両方を救けられるぞ!』
「さあ早く乗れ。置いて行っちまうぞ」
「はい!」
そして僕がデンライナーに乗り込むと
「ウォズくん……」
「エンデヴァー……」
「こんなこと言えた義理じゃないが……頼んだぞ」
「っ!はい!」
・・・・
「こうして緑谷出久はデンライナーで過去に行き、別の時間軸から来たことにより緑谷出久が二人存在するという事実を作り過去の緑谷出久を説得してそれぞれが対応するのであった。おっと、ここから先は未来の話でしたね。それではそれでは」
ヒーロー大戦で海東がデンライナーを呼ぶ時にとった方法で士もモモタロスたちを呼びました。