(白)ウォズのヒーローアカデミア   作:ハッタリピエロ

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ものすっごく遅くなって申し訳ない!構想を練るのに手間取ってしまい……


職場体験後の影

職場体験の最終日、泊まっていたホテルにマスコミが押し寄せていたた。

 

八斎戒での一件は箝口令をだしていたため、緑谷出久が二人あることに気づかれなかったが保須で、ウォズの叫びとともにステインを捕らえたことが全国に知れ渡り、マスコミがステインを捕らえたヒーローウォズへのインタビューをと我先にとホテルを突き止め押し寄せた。

 

そのため裏口からこっそりと入り、荷物を回収してサー・ナイトアイの事務所に戻った。

 

サー・ナイトアイは海東大樹の手によって一命を取り止めたがやはりダメージはあるらしくしばらくは活動を休止するようだ。

 

僕はサーに呼び出されて、部屋に入る。

 

「……失礼します」

 

「……よく来たな。まずは礼を言おう。君、いや……君たちのおかげで彼女を保護することができた。我々だけでは不可能だった。君たちが命がけで戦ってくれたからだ。ありがとう」

 

「でも……皆が助けてくれたから……誰も失わずに済んだ……」

 

「だか君がいなければ全てを失うところだった。誇ればいい。オールマイトになろうとするにはまだ早すぎるのだからな」

 

「はい……ありがとうございます」

 

そして僕は礼をして部屋から出た。

 

その様子を見ていたナイトアイは

 

(オールマイト……貴方も未来を託せるヒーローを見つけたんですね……ならせめて見ててくださいよ。未来を捻じ曲げてでも……彼らの成長を……)

 

そして緑谷出久の職場体験は幕を閉じた。

 

・・・・

 

一方その頃

 

「死柄木弔今回はどうでしたか?」

 

「ああ……最高だったよ」

 

グラスを磨きながら死柄木に話す黒霧

 

「ふふふ……彼らはいい実験台になったようだね……」

 

「ああ、先生。先生の言った通りあの時計は回収しておいたぜ」

 

「それは結構。データさえあればブランクからまた作り直せるからね」

 

そしてモニター越しに死柄木を見るオールフォーワンは

 

(それにしても……異世界のヒーローか……ふふふ……時間や世界すらも超えられるその力……欲しいなあ……いずれ手に入れるがね……)

 

まるでオモチャを手に入れた子供のように笑っていた。

 

・・・・

 

ウォズside

 

出久は家に帰ると母さんからすごい心配を受けていた。

 

まあ殺人鬼と相見えたのだから無理はないか……まあその情報を全国に広めてしまったのは私なんだがな……このままだと出久のお母さんは心臓が持たないんじゃないかな……

 

『なるべく心配をかけないようにしないとな。出久よ』

 

『うん……そうだね』

 

そして部屋に戻り吸い込まれるように眠りについた。

 

ー翌朝

 

私は早めに起きて弁当の準備に取り掛かろうとする前にテレビのニュースをつけると

 

『オールマイト以降の単独による史上最多の殺人を行ったヒーロー殺し。雄英高校ヒーロー科のウォズによって完膚無きまでに論破されたその詳しい犯行動機などについて警察は調べようとしています』

 

これで終わるとは思えないがな……オールフォーワンは敵連合を拡大させるためにステインの主張を広めたのなら……

 

いずれにせよ注意が必要だな。

 

そして弁当を作り終わった私は出久と意識を切り替える。

 

・・・・

 

出久side

 

「あ!緑谷じゃん!」

 

「え!どこどこ!」

 

「ヒーロー殺しと戦ったんだろ!?」

 

「うっそ!?あんな小さな子が!?」

 

通学途中の電車内は僕がいたことで……体育祭の時よりも騒がしくなってしまった……

 

そのうちサインとかもねだられたので急いでいたせいかオールマイトとかよりは下手くそなサインになってしまった。

 

それでも喜んでくれたのを見ると僕も嬉しさを隠せない。

 

そんなこんなもあったが無事時間内に教室に入ることができた。

 

「あ!緑谷!おはよう!」

 

「鉄哲くんおはよう!」

 

教室にはすでに皆が来ていた。

 

「出久さんおはようございます」

 

「出久おはよう!」

 

「ん……おはよう……」

 

「おはよ」

 

「皆おはよう!」

 

と僕の周りに皆が集まって話をしていると

 

「緑谷くん!君ヒーロー殺しにあったんだってね!君の周りにはトラブルが付きまとっているのは何故なんだい!?」

 

物間くん……相変わらずだなあ……それでもかっちゃんに対する態度よりは随分ましなんだけど……

 

「黙れ」

 

「グホッ……」

 

「出久ごめんな」

 

「いや……慣れたよ」

 

皆も僕に対して苦労人の目を向けてくる。

 

「しっかし緑谷、実際ヒーロー殺しと相対してよく無事だったな」

 

「ああ。俺も話を聞いたときはヒヤヒヤしたぜ」

 

「円場くん、回原くん、心配してくれてありがとう。でも僕だけじゃないよ。ウォズも居てくれたから……僕はヒーローを助けることができた。それに士さんや海東さんも助けてくれたから……傲慢かもしれないけど……皆を助けることができたんだ」

 

「流石だな」

 

「ああ」

 

骨抜くんと鎌切くんがそう言っていたが僕だけの力じゃ皆を救うことなんてできなかったんだ……やっぱりナイトアイの言う通りかもしれないね

 

「出久」

 

「なに?レイ子ちゃん」

 

「出久が話していたエリちゃんって子……大丈夫なの?」

 

「うん。熱も引いてきて個性の角も縮んでいるそうだよ。後は外の世界との触れ合いかな」

 

「それはよかったですね」

 

とその時ブラド先生が入ってきたので皆席に着く(物間くんは一佳ちゃんが運んであげました)

 

「諸君!職場体験は皆、無事に終われて嬉しく思う!だがこれからはまた学校生活が始まる!気を抜かないでほしい!あと緑谷に拳藤、印照に鉄哲」

 

「なにですか……?」

 

「俺たち教師からすれば……本来守るべき存在の生徒に戦わせるのははっきりいって反対だったんだ……」

 

「…………」

 

「だが!おまえたちが命を賭して戦ってくれたから!守るべきものも救えた!だから今からの言葉は教師ではなく一人のヒーローとしてお前たちに送りたい!『ありがとう』」

 

「先生……!!!」

 

ブラド先生らしいや……でも……なら僕も……その言葉に応えないとね

 

「はい!!!」

 

だが僕たちは……まだ気づいていなかった……

 

 

この事件は……後に起こる……あの事件の序章に過ぎなかったことに……

 


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