「あのフォームは見たことねえな」
「ウィザードっつうことは魔法使いか!?」
「出久どうやって勝つつもりなんだろ……」
と出久の新フォームに興味津々だった。
・・・・
「行きますよ!オールマイト!」
<ジカンデスピア!ツエスギ!>
そして僕はオールマイトが突っ込むと同時に飛び出して拳をぶつけるが
「どうした!さっきより弱いぞ!」
パワーではキカイより低いウィザードでは吹き飛ばされてしまった。オールマイトが二撃目を放ってくるがジカンデスピアで受け止めると拳を逸らして胸に突きを放つ。
だがオールマイトには先程までのダメージは与えられずにすぐに反撃を許してしまった。
回し蹴りに吹き飛ばされた出久であったが踏みとどまり左手をオールマイトに向けるとその手から炎が噴き出した。
これにはオールマイトも想定外だったのか一瞬反応が遅れたがすぐに拳圧で炎を吹き飛ばした。
だが
「なにっ!?」
僕がジカンデスピアを上に翳すと地面の魔法陣から鎖が飛び出てオールマイトを拘束した。
それを見た僕はすぐさま逃げ出した。ゲートに向かって。
だがオールマイトは鎖をすぐに引きちぎると
「New Hampshire……smash!」
拳圧で加速して僕に追いつこうとしたところで地面に罠を仕掛ける。
そして僕が後ろに飛び退いてオールマイトが上を通過すると地面が爆発した。
「なにっ!?」
そして僕がオールマイトの方を振り向きジカンデスピアを下に向けて無数の罠を配置すると
「罠を仕掛けていたとは……いやはや、してやられたよ。逃走とみせかけて迎撃するつもりだったとは……だが!」
オールマイトが右腕を振りかぶって地面にぶつけると地面と共に罠が全て消しとんだ。
だが僕はこれを待っていた!
瓦礫が辺りに散らばったのを見た僕は風を巻き起こしワンフォーオールを発動させて瓦礫を足場にして竜巻の中をジグザグに飛び回った。
「な、なにっ!?」
”うおおおおっ!緑谷すげええっ!” ”凄いですわ!”
「通形少年の時に見せた戦法か!悪くないな!私でなければなあ!」
オールマイトがアッパーを起こそうとしているのを見たがそれより先に準備を整られたので
<ツエスギ!フィニッシュタイム!>
すると僕が飛び回った瓦礫に魔法陣が浮かび上がると10倍ほど大きくなった
「なっ!?」
<マジックスペシャル!>
そしてオールマイトに向かって飛ばしたが
「ぬおおおおおおっ!」
オールマイトはアッパーを中断して向かってくる大岩を迎撃した。
だがこれで隙ができた!
<ビヨンドザタイム!>
<チョーイイネキックストライク!>
僕は空中に飛び上がってそのままライダーキックをオールマイトに向けて放った。
オールマイトは迎撃しようとしたがここらが引き時だと悟るとともに迎撃しても続行不可能だということがわかると
(緑谷少年……君を信じてよかった……これなら……私が居なくなっても……)
そして僕の蹴りはオールマイトに命中してオールマイトは倒れた。
・・・・
「や、やりやがった……」
「あ、ああ……!!」
「緑谷が!オールマイトを倒したぞ!」
モニタールームは生徒の歓声に包まれて教師陣もオールマイトが無茶をしないかと肝を冷やしていたが試験結果を見て安堵した。
しかし教師陣も緑谷に対して
「まさか……ハンデアリとはいえ、オールマイトを倒すとは……」
「いやはや……やりますねえ……」
「緑谷ああ!最高だぜぇぇぇ!」
「やっぱり私の好みの子だわ!」
ミッドナイトが叫ぶが4つの悪寒を感じたのか委縮してしまった。
「流石だな……!緑谷ああ!俺はモーレツに感動しているぞおお!!」
ブラド先生は涙を流していた。
モニターに倒れながらも映っていた緑谷も嬉しそうな笑顔を浮かべていた。
モニタールームにワンヤワンヤと騒がしかったが
「喜ぶ気持ちはわからくもないが……あいつ合格条件満たしたか?」
”あっ……”
相澤の一言で完全に静まり返るとともに
『終ーー了ーー!』
緑谷出久はオールマイトに勝ったものの勝利条件を達成できず不合格となってしまった。