(白)ウォズのヒーローアカデミア   作:ハッタリピエロ

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挑め!ヴィランアタック!

「すげえよな!ここが人口の島だなんてとても思えねえ!」

 

あの後、僕たちは博士を紹介してもらった後、メリッサさんの案内でIエキスポを回ることにした。

 

オールマイトは博士と積もる話があるみたいなのでそこで別れた。

 

「海外の有名なヒーローもいますわね」

 

「サイン会や催し物などあるんだって」

 

「さすが」

 

「ん……」

 

「夜には関係者を集めたパーティーも開かれるみたいなの。そこなら他国のヒーローとも会えるわ」

 

「他国のヒーローからの貴重な意見交換などもできるわけか……すごいな……っていうかウォズはこんなにすごい島があるのに驚かないの?」

 

『私はもっとでかい人口島や空飛ぶ島なども知ってるからね。こういうのは見慣れているだけさ』

 

「出久くん誰と喋っているの?」

 

わっ!しまった……メリッサさんがいる前で……でもいい機会だからウォズも知ってもらおうかな。いいよね?

 

『別に構わないさ』

 

ウォズからの了承も得たので僕はメリッサさんに自分の事情を話す。

 

「そうだったの……」

 

メリッサさんは案外普通に信じてくれた。

 

「じゃあ変わりましょうか?」

 

「ホント!?是非話してみたいわ!」

 

そして僕たちの意識を切り替えると

 

「やあ初めまして。ミスメリッサ。私がウォズさ」

 

「わあ!ホントに出久君と違う!目つきとか声とか雰囲気とか!」

 

その後も異世界の話や僕たちの出会いなどで盛り上がるメリッサさん。

 

「じゃあ出久君も無個性だったんだ……」

 

「うん……でもウォズがいてくれたから……僕は前を歩けたんだ……」

 

「いいなあ……まるでマイトおじさまと私のパパみたいに信頼しあっているのね」

 

「そうですわね……ちょっと待ってください。出久さんもとは?」

 

「あっ……うん、私も無個性なんだ」

 

『あっ……』

 

なぜか地雷を踏んだ感じがしなかったので才子さんはすぐに

 

「も、申し訳ございません……!」

 

「いいのよ、気にしてないから。でも私は最初は出久君みたいに落ち込んだ時もあったけどすぐに別の目標ができたから」

 

「別の目標……ですか?」

 

「私のパパ」

 

そう言ってメリッサさんはパビリオン内の周りにある発明品に目を向けて

 

「ここにあるほとんどが私のパパが発明した特許が元に作られてるの。例え戦えなくてもヒーローのサポートをして人々を助けている……そんなパパみたいな科学者になるのが私の夢よ♪」

 

そう誇らしげに微笑むメリッサさん

 

『いい夢だな……』

 

『そうだね……』

 

そして外にでて待ち合わせ場所の喫茶店で休んでいると

 

「出久君!」

 

「お茶子さん!」

 

お茶子さんに八百万さんと耳郎さんがこっちに来た。

 

その後お茶子さんたちにメリッサさんを紹介していると上る鳴くんと峰田くんがウエイター姿でメリッサさんをナンパしようとしたが後ろから来た飯田くんに怒られた。

 

とお茶をしていると

 

なにやら騒がしい音楽が聞こえてきたので

 

視線を向けると

 

「小森さん!?」

 

『季乃子君じゃないか!』

 

そこにはステージでウォズが教えた曲『BE THE ONE』を歌っている小森さんがいた

 

そういえば小森さんアイドルヒーローになりたいって言ってたっけ。

 

盛り上がるステージに主導権を奪ったウォズが手を振ると小森さんも手を振ってウインクしてくれた。

 

そしてライブが終わって小森さんとも合流した

 

「ウォズ君!」

 

「季乃子君!」

 

お互いに再開できるとは思っていなかったのか喜びがいつも以上だ。

 

メリッサさんに小森さんを小森さんにメリッサさんを紹介した。

 

「それで季乃子君、なぜこの島に?」

 

「それがね~ステージアイドルに募集したら受かったのノコ!休み時間にIエキスポをみて回れるし、それに……ウォズくんとも一緒にいれるし……」

 

赤くなってウォズの手を握る小森さんにウォズも優しく笑って手を握り返す。

 

「まあともかく会えて嬉しいよ」

 

「私もだよ!」

 

とその時先ほどよりも大きな音が響いた。

 

音の方を見てみると大きな氷塊がそびえたっていた。

 

見覚えがあるその氷塊は

 

「出久さん……」

 

「どうやら彼も来ているみたいだね」

 

「誰?」

 

僕たちは喫茶店を後にして個性を駆使して仮装敵を倒していく『ヴィランアタック』にやってきた。

 

そこにいたのは同じヒーロー科の轟くんだった。

 

「緑谷たちも来ていたのか」

 

「轟君も来てたの?」

 

「俺は親父の代理だ」

 

MCのお姉さんのマイク音声が響く

 

『現在1位は14秒の轟君!果たしてこれを超える者は現れるのか!次のチャレンジャーは夜嵐イナサ君です!』

 

夜嵐君も来てたの!?

 

「ハッハーァ!旋風!」

 

スタート地点から空中に一気に飛び出した夜嵐君は次々と風の弾丸で仮装敵を撃ち抜いていく

 

『これはすごい!轟君の14秒を超える12秒!またしても新記録だあ!』

 

「おっ!緑谷じゃないっスか!」

 

「夜嵐君はどうやってここに?」

 

どうやらエンデヴァーの元に2枚ほど招待状が届いてそれを夜嵐君がじゃんけんで勝ち取ったそうだった。

 

「さあ!新記録を打ち破る者は現れるのか!?』

 

「なあ、出久もやってみたら?」

 

「そうだね、ちょっとやってみよっか!」

 

一佳ちゃんの提案に僕も少し乗り気のようだ

 

『続いてのチャレンジャーは緑谷出久君!さあー!いったいどんな個性なのか!?』

 

<シノビ!>

 

<アクション!>

 

「変身!」

 

<投影フューチャータイム、誰じゃ!?俺じゃ!?忍者!?フューチャーリングシノビ!シノビ!>

 

僕が変身すると会場からどよめきが起こった。

 

「あれが……出久君たちの個性……」

 

『ヴィランアタック!レディーゴー!』

 

<ジカンデスピア!カマシスギ!>

 

そのまま正面のヴィランに一気に接近してジカンデスピアを振るって機能停止させる。

 

『ウォズ!』

 

『ああ……!』

 

『『精神同調!スピリットドライブ!』』

 

精神を同調させ、反射神経を上昇させるとすぐさま上の仮装敵に突っ込むと同時にジカンデスピアを振るってそのまま上まで飛び上がる。

 

そして仮装敵を全部停止させた。

 

『これはすごい!8秒です!まさかの一桁!一気にトップに躍り出ました!』

 

ちなみにこの様子を見ていたメリッサたちは

 

「すごい……あれが出久君たちの個性……」

 

「驚いたでしょう?彼はいずれナンバーワンヒーローになられる緑谷出久さん。ヒーロー名はフューチャーヒーローウォズです」

 

「ウォズ……」

 

メリッサは出久の背中がオールマイトと同じぐらい大きく見えた。

 

 

 

 


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