(白)ウォズのヒーローアカデミア   作:ハッタリピエロ

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祝え!新たなる竜王の誕生!

あれから一ヶ月夜嵐くんや拳藤さんから時折連絡が入ってきた。なんだか嬉しいなあ。無個性だった自分と関わってくれる人が出来たんだから。

 

二人とも雄英合格のために個性を伸ばしたり勉強に励んでいるようだ。

 

僕も負けてられないな!この一ヶ月鍛えた甲斐あってフルカウルの出力は30%まであげることができた。

 

あとウォズと試したがビヨンドライバーは僕でも使えることがわかったが戦い方が難しかった。

 

とまあ僕の周りでも色んなことがあった。

 

で今の僕はというと

 

「うわあああああ……すごい……!」

 

「美味しそうな料理っすね!」

 

「二人ともちょっと静かに……」

 

高級ホテルのバイキングに来ていた。

 

話を遡ること五時間前

 

僕が部屋でトレーニングをしていると

 

『出久よ。そろそろ準備だ』

 

『え?なんの?』

 

『ああ、君にはまだ話してなかったね。鞄の中を見たまえ』

 

ウォズに言われたとおりに鞄の中を見てみると

 

「これって……!高級ホテルのバイキング!?」

 

『そうだ。トレーニングもいいがたまには休まないと身体はもたないぞ』

 

「えええ!?でもこれってどうやって!?まさか……」

 

『人聞きの悪いこと言おうとしないでくれたまえ。ちゃんと正規のルートで買ったものさ』

 

「どどどどうやって!?」

 

明らかに僕の小遣いじゃ手が出ない代物だ。

 

『これさ。スマホを見てみたまえ』

 

スマホのあるアプリを開くと

 

「な!?3000000000!?」

 

僕の通帳の額が明らかにおかしかった。

 

「ウォズ!!本当に一体何やったの!?」

 

「株だよ。ちょうどいい代物が見つかってね。ぼろ儲けさ」

 

まさかこんなことになってるとは……ていうかいつのまに!?

 

『君が寝ている間にちょっと身体を拝借させてもらってね。その時さ』

 

どうりで最近疲れがあんまりとれないわけだ。

 

『出久にはたまにはこういうとこにも行った方がいいぞ。トップヒーローとはこういう場所での体験もあるからな』

 

そりゃそうだけどさ……ん?三名様?

 

『ああ!夜嵐くんと拳藤くんも誘っているのだよ。二人とも行きたいってさ』

 

えええええ!?

 

『嫌ではないだろ?友との時間を過ごしてきたまえ』

 

なんか色んな意味で疲れそう……

 

というわけで今現在ホテルにいるのだが

 

明らかに周りの視線が痛い……子供だけだもん……ていうかウォズ母さんを連れて行くって考えはなかったのかよ!

 

そしてウェイターの人がこっちに来ると

 

「緑谷出久様御一行ですね。お待ちしておりました」

 

ガチガチに緊張した状態でチケットを渡す。

 

「ご確認しました。どうぞこちらへ」

 

案内された席に座ると

 

「なあなあ緑谷!俺こんなとこに来たことないけど本当にいいのか!?」

 

「……ウォズに聞いてよ」

 

「私も……出久に送られてきたお金でドレス買ったけど……正直場違いの感じがすごい……」

 

「そっ!そんなことないよ!拳藤さんは綺麗でとっても似合ってるよ!」

 

「き……綺麗……」

 

あれ?拳藤さんの顔が赤いけど熱でもあるのか?

 

となんやかんやになってる時に心の中でウォズは

 

『やれやれ出久よ……君は鈍すぎるぞ』

 

ウォズは拳藤の気持ちにちゃんと気づいていたのだ。

 

で心の中から覗いてみると

 

『しかし……私があの時暴れたせいか周りの出久たちへの視線は結構キツイな……まあ適当に流すべきだな』

 

ウォズは周りの視線が決して優しいものではないと睨んでいた。

 

そして大分落ち着いてきたので出久たちはバイキングを楽しんでいると

 

「ねえ……?あの子でしょ?個性無断使用したのって……」

 

「全く……犯罪者がよくこの場にいれるものだ」

 

「庶民がこの場にいることすらおこがましいというのに……」

 

どうやら周りの者たちはウォズの前の行動が気に入らないやつらのようだ。それに周りのほとんどの者が人を見下すようなやつらだった。

 

『やれやれ……と言いたいところだが私たちの行動も決して褒められたものではなかったからな……出久よ、ここは耐えろよ』

 

う、うん……

 

と目の前で転びそうになった銀髪の女の子がいたので手を貸そうとすると

 

「才子!犯罪者の助けなんか借りるんじゃありません!」

 

と母親らしき人がそう言った時

 

僕が差し出した手を彼女は拒んだ。

 

「…………」

 

そしてそのままその場を立ち去った。

 

『出久よ。気にするな』

 

『う、うん……』

 

と席に戻ってきてみると

 

「なあなあ〜!そんな奴らと一緒にいるより俺たちのとこへ来いよ〜!」

 

「そうだぜ〜可愛がってやるからよ〜」

 

拳藤さんが変な男たちに捕まっていた。

 

夜嵐くんも注意しているが全く聞こうとしない。

 

『出久よ……すまなかった。まさかこんなことになるとは……君たちに楽しんでもらうはずが……こんな最悪の思い出になるとは……」

 

ウォズのせいじゃないよ

 

そしてその手が拳藤さんに伸びようとした時

 

僕の身体は動いていた。

 

『やめろ……出久』

 

『だってこのままじゃ!』

 

『よく耐えたな……出久よ。後は私に任せろ』

 

そしてウォズに意識が切り替わった。

 

「やあやあやあ!◯◯◯カンパニーに◇◇◇コーポレーションの御曹司たち!…………その汚れた手を引っこめろ」

 

「なんだと!この一庶民が!」

 

「君たちごときがその子に触れるなどとはおこがましいものだね」

 

「この野郎……!!!」

 

「さてと。君たちのやってたことは見過ごせないのだが今ここで手を引けば勘弁してやってもいいのだがね」

 

「なに言ってやがる!俺たちはただ彼女を誘おうとしただけだ!」

 

「そうかな?君がやっていることは強要だ。許されることではないぞ?」

 

「言いがかりもいい加減にしろ!俺たちはただ彼女を誘おうとしただけだ!」

 

「強要ではないのか?なら私は放っておくとしよう。すまなかったね」

 

「え!?」

 

『ちょっ!?ウォズ!なに考えるの!?』

 

「そうか!わかったか!この一市民が!」

 

「俺たちに庶民が意見するなどおこがましいものだ!」

 

「さあ!俺たちを不快にさせて罰として来い!」

 

「さっさと来やがれ!」

 

ウォズ!?本当になにやってるの!?このままじゃ拳藤さんが……!

 

と彼らが先ほどのように手を引っ張ろうとした時に

 

「はっはっはっは!!!!」

 

ウォズが急に笑い出した。

 

「いや〜!これで強要ではないというのだから頭がおかしいよ」

 

「「なんだと!!」」

 

「ねえ。そうですよね?皆さん?」

 

とウォズがスマホを胸元のポケットから取り出して画面を見せると

 

「実はこれね。ライブ中だったのだよ」

 

「「はー!!!?」」

 

「いや〜!実に滑稽だったよ。それで皆さん?彼らと私の言い分どっちが正しいでしょうか?」

 

ウォズがコメントの画面にすると

 

『最っ低!』

 

『クズだな』

 

『酷い……』

 

と彼らに対しての批判が書かれていた。

 

「これで君たちの信頼はガタ落ち……会社の株価も下がるだろうねえ?」

 

「きっ……貴様……!」

 

「だっ、騙したな!」

 

「騙してなどないさ?私は君たちと話し合いをして私は負けた。だけど君たちの行動は他のものから見れば私の方が正しいと主張してくれただけだよ?」

 

全く……ヒヤヒヤさせてくれるよ……

 

拳藤さんも同じ気持ちだったらしい。

 

「さてと!これ以上続けるならさらに評判が落ちるだろうねえ?」

 

「ぐっ……クソ!覚えていろ!」

 

「このクソどもが!」

 

助かった……

 

「ふぅ……すまないね拳藤くん。彼らを追い払うために一時君に恐怖を与えてしまって……」

 

「本当だよ。まあ助かったからいいけどさ」

 

「それはよかった「ウォズ!」ん?」

 

「ありがとう!」

 

「さてと出久よ。変わるぞ」

 

そしてウォズから意識が切り替わる。

 

そして僕たちは再びバイキングを楽しんでいると

 

『ウゥー!!!』

 

なにやらサイレンの音がホテル中に鳴り響いた。

 

ウェイターの一人が会場に飛び込むと

 

「火事だ!皆逃げろ!」

 

辺りは一瞬で騒がしくなった。

 

僕たちははぐれないように一部に固まると

 

「どうする?」

 

「私たちも逃げたほうがいいけど……」

 

「逃げ遅れた人がいないか心配っす!」

 

「そうだね……よし!逃げ遅れた人がいないか探そう!」

 

あまりにも無茶とも言えるがしょうがない。

 

最悪夜嵐くんの個性で屋上から逃げられるしね。

 

とりあえず皆の避難誘導をしてると

 

「誰かー!!」

 

声がしてきた部屋に向かって強引に中に入ると

 

中は一面火の海で天井が崩れていた。

 

「助けて……!」

 

よく見るとあの銀髪の女の子だった。

 

ここでは夜嵐くんの個性は相性最悪だ。拳藤さんの個性も有効とはいえない。僕の個性でも……

 

『仕方ない。ここは私に任せたまえ』

 

うん!わかった!

 

<龍騎!>

 

<アクション!>

 

<投影!フューチャータイム。激闘!本能!サバイバル!フューチャーリング龍騎!龍騎!>

 

「我が名は仮面ライダーウォズフューチャーリング龍騎」

 

そういうのはいいから早く!

 

「やれやれ……」

 

ウォズは右手を出すとその手に炎が吸収されていく。

 

「なっ……」

 

そして動けない女の子を背中に乗せると

 

「なぜ……助けてくれたのですか……私は……貴方を……」

 

「だからって助けなくていい理由にはならないだろ?それに君は……本当はあんなことやりたくなかったんだろ?」

 

「それは……でも……いいえ、なんでもない。ありがとう」

 

女の子を担いで逃げようとすると

 

「全く……犠牲者ゼロになったんじゃ俺様もやってる意味ねえってんだよ!」

 

後ろから敵と思われし男が天井から落ちてきた。

 

「夜嵐くん……この子を頼む……」

 

「わかったっす!」

 

「さて君の相手は私がしよう」

 

「はーっははっはっは!お前仮面ライダーってんだろ!ちょうどいい!おめえを倒して箔をつけさせてもらうぜ!」

 

と男の姿がどんどん変わっていく。

 

それはまさに竜……いやサラマンダーのようだ。

 

「きゃーきゃっきゃっきゃ!おめえも焼き尽くしてやる!」

 

「それはどうかな?」

 

サラマンダー敵が炎を吐いたがウォズは慌てずに右手を振ると

 

竜の唸り声がどこからか聞こえてきた。

 

そして炎の前に突然現れたソイツは

 

「ドラグレッダー!」

 

再び唸り声をあげた竜を見た敵は

 

「な……なんだよ……なんなんだよソイツ!」

 

ドラグレッダーが敵に突進すると敵は壁まで吹き飛ばされた。

 

ウォズがビヨンドライバーのハンドルを後ろにして再び前に倒すと

 

<ビヨンドザタイム!>

 

足にエネルギーを溜めてドラグレッダーは唸り声をあげる。

 

そして敵に向かって飛びかかるとドラグレッダーは炎を吐いてウォズのキックの威力をあげる。

 

そして敵は外まで吹き飛んだ。

 

その後女の子を外まで運ぶと

 

「才子!」

 

さっきのお母様が迎えにきた。

 

そして

 

「すみませんでした!貴方のことをなにも知らず……なのに娘を助けていただいて……」

 

「いいですよ。そんなに気にしなくて。謝ってもらったし……」

 

「緑谷さん。先ほどのことさ私も謝らなければなりません。すみません……」

 

「いや、いいですよ」

 

と外で話し合っていると

 

「じゃあ僕たちはそろそろ行きます」

 

「まっ、待ってください!」

 

「緑谷さん……いえ出久さんは雄英を目指してらっしゃるのですよね?」

 

「はい。そうです」

 

「母さま……私も雄英を目指してよろしいですか?」

 

「貴方が決めたのならなにも言わないわ」

 

「出久さん!雄英で会いましょう!」

 

「うん!」

 

こうして(白)ウォズと出久はホテル火災事件を解決したのだった。

 

「と、この本にはこう書いてある。次は……おっともうそろそろ時間だ。また今度な」

 

そう言って彼は黒い本を閉じた。

 

 

 

 

 

 

 

 




印照さんの年齢は出久たちと同じにしてあります。
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