(白)ウォズのヒーローアカデミア   作:ハッタリピエロ

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今回はウォズの戦闘描写はありません。


祝え!我が夢への雄英入試!

あの事件から月日はあっという間に過ぎ去って雄英入試本番。

 

僕が緊張していると

 

「おらデク!」

 

「かっちゃん……」

 

「俺の前に立つな殺すぞ」

 

「…………」

 

かっちゃんはそのまま中に入っていく。

 

「おーっす!出久!」

 

「出久さん!久しぶりですね!」

 

振り向くとそこには拳藤さんと印照さんがこっちに来ていた。

 

この場に夜嵐くんはいないが彼は推薦なので別の日に既に受けたそうだった。ちなみに合格したらしい

 

「うん!久しぶりだね。今日はお互い頑張ろうね!」

 

「う、うん……頑張ろうね……」

 

「え、ええ……そうですね……」

 

顔を赤くして俯いていた。

 

二人とも耳まで赤いし……熱でもあるのかな?

 

そして顔を上げるとお互いが睨み合っていた。

 

あれえ……?なんか競い合うことでもあるのかなぁ……?

 

と僕がそう思っていたら二人が腕を絡ませてきた。

 

拳藤さんが右、印照さんが左を固めて試験会場へ向かう。

 

至る所から視線を感じたのであとでウォズから聞いてみたんだけどどうやら多数の男に睨まれていたらしい。ライバル意識ってやつかな?

 

・・・・

 

やれやれ……出久は鈍いにも程があるぞ。しかし爆発ヘッド君は相変わらずだなあ……

 

拳藤くんも印照くんも君に惹かれているのに……しかも二人ともお互いが同じ相手を好きだってことをわかってるみたいだな。二人とも美少女だから周りからも注目されるのも当然だろう。そんな二人と一緒に、しかも腕まで満面の笑みで絡ませている君が睨まれないはずがないだろう……

 

さてこんなことを話してる場合ではない。気を引き締めろよ出久

 

・・・・

 

試験会場に入って拳藤さんたちと一旦別れて筆記試験に挑む。

 

自己採点だったので合格ラインは超えていた。

 

次は実技だ。

 

拳藤さんたちと合流すると説明会場へ向かう。

 

かっちゃんは……いた。

 

「今日は俺のライブにようこそー!!!エヴィバディセイヘイ!!!」

 

プレゼントマイクが絶叫するが誰も反応しない。

 

「コイツはシヴィー!!!受験生のリスナー!実技試験の内容をサクッとプレゼンするぜ!!アーユーレディ!?」

 

めげずに絶叫するプレゼントマイク。だがまたしても誰も反応しない。

 

説明によればのいくつかのルールがあるらしい。

 

・受験生は10分間演習場で仮装敵を倒してポイントで競い合うらしい。

 

・持ち込みはOK

 

・アンチヒーローな行為はご法度

 

とまあざっくりするとこんなところか。

 

僕たちは別々の会場なので一旦別れることとなった。

 

そしてバスで試験会場まで行き位置に着くと

 

『ハイスタート』

 

合図が聞こえたので走っちゃった。

 

あれ?マズイかな!?フライングになってない!?

 

『どうしたあ!実践にカウントがあると思ってんのかあ!一人飛び出たぞ!ソイツに続けえ!試験はもう始まってるぞ!』

 

よかったあ〜てっきり失格になるかと……

 

さあウォズに頼ってばかりじゃいられない。頑張るぞ!

 

・・・・

 

その頃別の試験会場では

 

「ふっ!」

 

印照才子は鞭を振るって仮装敵を行動不能にしていた。

 

そして遠くの仮装敵を"個性(・・)"で確認すると一瞬でその場に移動して(・・・・・・・・・・・)再び鞭を振るう。

 

横薙ぎの攻撃は仮装敵の脚を壊して再起不能にした。

 

(出久さん……負けませんわよ!)

 

思い人への想いが彼女を突き動かしていた。

 

・・・・

 

大分壊したかな?

 

と周りを見るとおおかた仮装敵は撃退していた。

 

出久は指を弾いた衝撃波か壊した仮装敵を投げつけて力を温存していた。

 

とその時轟音が鳴り響いて0敵が現れた。

 

その圧倒的脅威に皆逃げ出していた。

 

(あれは倒しても無駄だな。力を温存しておくか……でも待てよ?もし逃げ遅れた人がいるなら!)

 

出久は逃げ遅れた人がいないかと思いあえて0敵に近づいた。と視線の先に灰色の髪の女の子が倒れていた。

 

すぐ後ろには0敵が、逃げないと潰されてしまう。

 

それに気づいた僕はワンフォーオールを最大限まで発動させて走った。

 

そしてロボット脚をひょいひょいと登って関節部分を30%SMASHで潰していく。

そして胸部までよじ登ると頭の上までジャンプして前回りに回転してかかと落としを喰らわせるとロボットの頭がひしゃげて潰れた。

 

そして女の子の元まで行くと

 

「大丈夫?」

 

「え、うん。ありがとう……」

 

女の子の脚を見ると怪我してるみたいだ。

 

そう思った僕はその子の足と首に手を回して抱っこ(お姫様抱っこです)すると

 

「ひゃあっ!?」

 

「あ……ごめん下ろそっか?」

 

「いや、いいよ……」

 

なんか心なしか顔が赤いような……まあリカバリーガールに見てもらえればいっか。

 

そして帰ろうとした時

 

「まっ、待って!」

 

「あっ、君はさっきの……」

 

「うん。ありがとう助けてくれて」

 

「別にいいよ」

 

「緑谷出久くん……だよね?」

 

「え?知ってるの?」

 

「うん!あ、自己紹介がまだだったね。私は柳レイ子」

 

「改めまして緑谷出久です」

 

そして柳さんと話してるうちに僕とウォズのことも話した。

 

でそのまま歩いていると雄英の門前で待っていた二人に柳さんについて問い詰められた。

 

がその時柳さんにも二人について聞かれた。

 

僕が説明すると三人ともすごく睨んでいたけど……なんかあったのか?

 

んで一週間後雄英から合格通知がきて僕は合格した。

 

電話で聞くと拳藤さん、印照さんに柳さんも合格したようだ。

 

余談だが合格通知の時にオールマイトが雄英に勤めると聞いた時はめちゃくちゃ驚いた。

 

 

 

 




印照さんの個性が強化されて最早別物となっています。しかしちゃんとIQの個性を強化したものですので安心してください。

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