(白)ウォズのヒーローアカデミア   作:ハッタリピエロ

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祝え!我が雄英生活!

オールマイトside

 

「実技総合結果出ました」

 

会議室にいる教師陣がモニターに注目する。

 

「救助ポイント0で2位とはな!」

 

「後半他が鈍っていく中で敵を迎撃し続けた。タフネスの賜物だ」

 

「そして一位の緑谷出久。彼は確かヘドロ事件の……」

 

「あのヒーローへの説教はかっこよかったな!言うだけあって救助ポイントもダントツの一位だ!それに0敵も倒しちまったしな!」

 

「確かにスゴイ……それは認めましょう。しかしコイツの個性って変身じゃなかったのか?それに戦闘に慣れすぎている……中学生とは思えない……」

 

「相澤くんの言う通りだ。彼については僕が知っている限りオールマイト先生の弟子ということぐらいかな」

 

『!!?』

 

「こっ、校長先生!それは言わない約束では!?」

 

「そうだけどね……彼目立ちすぎて秘密にできないんだよ。それに君は彼についてなにか知ってそうだし……よければ教えてくれないかな?」

 

私はワンフォーオールは話さずに自分の知っている限りのことを皆に伝えると

 

「二つの人格……!?」

 

「じゃあ変身はもう片方の……?」

 

「それに異世界のヒーローだって……?」

 

「少なくとも本人達はそう言っております」

 

「成る程……わかった。オールマイトくんありがとう。それで実は調べたところによると二位の爆豪くんは一位の緑谷くんと仲が悪かったみたいなんだ。爆豪くんが虐めていてね……同じクラスにするのはどうかと……」

 

「ならば緑谷はブラドのクラスにするのはどうですか?」

 

『異議なし』

 

こうして本来の運命とは違う形で出久は入学することになった。

 

 

「出久!ティッシュ持った!?」

 

「うん」

 

「ハンカチは!?」

 

「持ってるよ」

 

『全く……君の母さんは落ち着きがないな……』

 

そう言わないでよウォズ、喜んでくれてるんだからさ

 

「出久!」

 

「なに?」

 

「超カッコいいよ」

 

「…………!行ってきます!」

 

そして玄関から出ると

 

『ふっ……いいものだな。家族とは』

 

『ウォズにはいないの?』

 

『いたさ。でも君たちのような家族ではなかった。人との関わりや関係性というのは単純な話ではないのだよ』

 

『あっ……ごめんね』

 

『いいさ。なにかスッキリしたから』

 

そして電車に乗って駅から降りて雄英に着くと

 

「おおっ!緑谷じゃねえか!おはよう!」

 

「出久おはよう!」

 

「出久さんおはようございます!」

 

「出久……おはよう……」

 

「夜嵐くん拳藤さん印照さん柳さんおはよう!」

 

そしてクラスを確認すると

 

「僕は……B組だ!」

 

「私もB組だ」

 

「私もですわね」

 

「……私も」

 

「俺は……A組か……」

 

「あれ?夜嵐くん大丈夫?なんか怖い顔してるけど……」

 

「んん?ああいやなんでもないさ!ごめんな!」

 

『…………』

 

「まあお昼は一緒に食べる?」

 

「ああ!そうしようぜ!」

 

「じゃあ教室に行きましょうか」

 

「そうだね」

 

教室へ向かう途中にウォズが

 

『出久』

 

『なに?』

 

『夜嵐くんのあの目……以前とは違うなにかを嫌悪していた目だ。おそらくA組の誰かとなにかあったのだろう。直感だが入試の時に夜嵐くんと同じだったもう一人の推薦入学者が怪しいとみていい』

 

「そっか……ウォズってすごいね』

 

『なんでだ?』

 

『なんか一つのことからいろんなことを予測できるんだもん』

 

『それを言うなら君だってすごいじゃないか。あれだけの分析をしてのけるんだ。充分にすごい思うよ』

 

『ありがとう』

 

途中で夜嵐くんと別れて僕たちはB組に向かった。

 

教室に入ると何人かが来ていたようだ。

 

そしてなにやら注目されている。

 

でも前みたいな嫌な視線というより興味本位のものに近かったので不快感はしなかった。

 

席に座っていると緑色のモヒカンで口が恐竜のような人が僕の前に来た。

 

「アンタが緑谷出久か?」

 

「え?うんそうだけど……」

 

なにやら睨まれてるような気がする。なになに?僕何かやった?(ウォズがやりました)

 

「そっか!俺鎌切尖!俺お前の大ファンなんだ!」

 

ファン!?えっ、えー!!?そういえば夜嵐くんも言ってたような……

 

「あの時のヒーローへの説教!そして敵を圧倒する強さ!俺は惹かれたんだ!お前のヒーローとしての姿に!」

 

「え、いやそんなことないよ。僕がやったのは違法行為だし……」

 

「なにを言うんだ!あれが間違ってるのなら今のヒーローの方が間違ってるさ!」

 

鎌切くんのテンションに押されっぱなしの僕。

 

とそこへ

 

「おーっす!俺たちも混ぜてもらっていいか?」

 

何人かがやってくると

 

「俺円場!よろしくな緑谷!」

 

「俺は回原だ。三年間よろしくな」

 

「角取ポニーでーす!よろしくねー!緑谷くん!」

 

「あ、うん!よろしくね!皆!」

 

こうして先生が来るまで話し合うことになった。

 

「しっかし驚いたぜ〜まさかあの0敵をお前が倒していたとはな」

 

「俺たちなんか逃げるで精一杯だったってのに……」

 

「まあ僕も柳さん助けるためだけに動いただけだしね」

 

と柳さんの方を見るとなにやら顔が赤くなっていた。あれ?

 

「緑谷……あの子お前とどういう関係なんだ?」

 

「え?さっき言ったとおりだけど……」

 

僕の言葉に円場くんたちは

 

「緑谷……おまえそれ本気で言ってんのか?」

 

「え?」

 

今度は回原くんが聞いてくる。

 

「ダメだこりゃ……」

 

「え?なになに?なに言ってるの?」

 

円場くんたちは呆れた表情になっている。

 

「緑谷さんがあのウォズなのですヨネー!?」

 

悪い空気をぶった切るように角取さんが発言した。

 

「え?まあ鎌切くんにも言ったけどそうだよ」

 

「緑谷くん!ユーの活躍はアメリカまで響き渡ってますヨー!私もアナタの大ファンでーす!」

 

と満面の笑顔の角取さんの発言の時になにやら三つの悪寒を感じた。

 

振り向くと柳さんに拳藤さん、印照さんが角取さんと僕を睨めつけていた。

 

怖かったので前に戻ると円場くんたちも僕を睨んでいた。

 

なになに!?本当になにがあったっていうの!?

 

と悪い空気が再び漂う中で教室のドアが開いた。

 

「諸君!席に着いてくれるか!」

 

見てみるとプロヒーローのブラドキングだった。

 

言われると皆すぐに席に着いた。正直助かった〜

 

「えー俺がおまえたちの担任になるブラドキングだ。少し長いから気軽にブラドと呼んでくれたまえ」

 

でその後入学式にガイダンスを受けて初日は終了した。

 

そういえば夜嵐くんたちA組はいなかったな?なんでだろ?

 

そして帰ろうとした時

 

「おーい!緑谷!」

 

「円場くん!回原くん!」

 

二人がやってくると

 

「駅まで一緒に行こうぜ」

 

「うん!いいよ!」

 

とその時

 

「おーい!緑谷!」

 

「夜嵐くん!」

 

夜嵐くんがやってきた。

 

「緑谷、誰なんだ?」

 

「あ、紹介するね。友達でA組の夜嵐くん」

 

「こんちはっす!自分は夜嵐イナサっす!よろしくお願いしまっす!」

 

「お、おう…よろしくな」

 

「ああ…」

 

二人とも夜嵐くんの熱さに少々ついていけないらしい。

 

まあ僕も最初は驚いたけどな。

 

3人で一緒に帰っていると

 

「じゃあA組は個性把握テストをやってたの?」

 

「そうっす!担任の相澤先生が合理性とかなんだとか……」

 

「そうだったのか。大変だったな」

 

「いえ!全然っす!むしろ燃えるっす!」

 

「そ、そうか……」

 

やっぱり夜嵐くんの前になると少々引き気味になってしまうな。

 

と門前まで来ると

 

「あ!出久!」

 

「出久さん!」

 

「出久……一緒に帰ろ?」

 

拳藤さんたちがいた。

 

「あれ?先に帰ったんじゃなかったの?」

 

「え?まあうん……そうなんだけどさ……」

 

「どうしたの?顔が赤いよ?」

 

「いえ……なんでもありせんわ」

 

「なんで待ってたの?」

 

「出久と……一緒に帰りたかったから……」

 

僕と?なんでだろ?まあ嬉しいけどさ

 

と視線を感じたので後ろをみると

 

「……リア充め」

 

「……爆発しろ」

 

「流石緑谷!頑張れよ!」

 

なにを頑張るのかな?それより円場くんたちが怖い

 

とそこへ

 

「緑谷くーん!一緒に帰りまショー!!」

 

角取さんがやってきて僕の手を握ると

 

「!!?」

 

後ろからさっきよりも鋭い視線を感じたので振り返ると拳藤さんたちが笑っていたがその目に光を感じなかった。

 

怖い!

 

円場くんたちに話しかけようとするも

 

「……み、緑谷。俺たち先に帰ってるわ」

 

「あ、ああ……」

 

「そ、そうっすね!」

 

夜嵐くんまでなにを感じたのかわからないがスタコラサッサとその場からいなくなったしまった。

 

この後拳藤さんたちを元に戻すのに苦労した。

 

翌日は午前は普通の授業で午後からA組と同じ個性把握テストらしい。

 

昼ごはんを食べようと拳藤さんに印照さんと柳さんに円場くんと回原くんの六人で食堂に行くと大分混んでいたので待っていると

 

「あ、B組の……」

 

「ウォズじゃん」

 

「女に囲まれてやがる……!」

 

「うるせえ峰田」

 

様々な僕に対する声が聞こえてきたが

 

「ようデク」

 

「かっちゃん……」

 

「女侍らせて随分いい気になってんじゃねえのか?クソデクが」

 

かっちゃんの言葉に僕の後ろにいる三人の機嫌が悪くなる。ごめんね。

 

『気にするな。出久よ。無視するべきだ』

 

ウォズにもそう言われたので無視すると

 

「無視してんじゃねえぞ!」

 

と掴みかかろうとしたかっちゃんの手を逆に掴んで捻る。

 

「っ!てめえ!」

 

とかっちゃんは強引に手の拘束を解いた。

 

「やめなよかっちゃん。皆に迷惑だよ」

 

「んだと……!クソデクが……!!!」

 

本当どうしてこう突っかかってくるのかな?

 

とその時

 

「やめないか!爆豪くん!」

 

「そうだぜ!爆豪!」

 

と赤い髪の人と眼鏡の人がかっちゃんを捕まえる

 

「すまなかった。僕のクラスメイトが迷惑をかけた」

 

「いやいいよ。ごめんねこっちこそ」

 

そしてかっちゃんがその場から居なくなると

 

「ちょっと……出久、誰あの感じ悪いの?」

 

「凶暴な方でしたわね……」

 

「酷かった……」

 

「なんだぁ?アイツ」

 

「怖かったな」

 

「僕の幼馴染の爆豪くん。昔っからああなんだ」

 

僕はかっちゃんのことを話すと

 

「しっかし酷いな。無個性だからってバカにするなんて」

 

「人を見下す最低な方ですわね」

 

「出久を馬鹿にするのは許せない」

 

「ていうか見た目通りのやつだな」

 

「苦労してたんだな……おまえ」

 

「まあ僕は気にしてないよ。それよりなににする?」

 

ご飯を食べ終わった後更衣室に行き着替えていると

 

「おう!緑谷だっけ?俺は鉄哲徹鐡ってんだ!よろしくな!」

 

「黒色支配だ……」

 

「麟飛龍だ。おまえ体つきすげえな」

とまあ交流を深めていると

 

「あれあれぇ!?君ってあの緑谷出久くんだっけ!?」

 

金髪少年の態度に周りの者たちは白い目で彼を見るが

 

「そうだよよろしくね」

 

緑谷の反応に驚いたのか金髪の少年は

 

「…………物間寧人だ。よろしく」

 

先ほどまでの乱れっぷりが嘘のように消えた。

 

「君があのウォズなんだって?なんであんなことをしたんだ?」

 

と極普通の対応をしてきてくれた。

 

その後皆にあの時のことを話すと

 

「幼馴染を助ける為に体を張るなんて……漢だぜ!」

 

「しっかし円場たちの話を聞くとなんなんだソイツは?助けてもらったってのにそんな態度をとるなんて……」

 

「ホントゴキャゴキャってぐらい酷いね!」

 

「ごめん吹出。よくわからん」

 

んでグラウンドに集合すると

 

「緑谷、まずこれを投げてみてくれ」

 

ブラド先生がボールを渡してくれた。

 

「個性を使っても構わん。全力でやってくれ」

 

「わかりました」

 

僕は円の中に入ると

 

(ワンフォーオール……フルカウル……30%!)

 

そして思いっきり投げた。

 

「…………記録2000m」

 

「すげえ!」

 

「2000オーバーってマジかよ!」

 

「これからやってもらうのは個性アリの記録を作ることで明確なイメージを皆に持ってもらうことだ。わかったな」

 

ブラド先生の言葉に皆頷く。

 

ここはウォズの力も借りるか

 

『ウォズ、ビヨンドライバー使ってもいい?』

 

『好きにしたまえ。私のでもあって君のでもあるのだからな』

 

と許可をもらうと

 

「先生。僕の個性で変身してもよろしいですか?」

 

「構わん。全力でやってくれ」

 

「はい」

 

<ビヨンドライバー!>

 

「あれは!」

 

<ウォズ!>

 

<アクション!>

 

<投影!フューチャータイム。スゴイ!ジダイ!ミライ!仮面ライダーウォズ!ウォズ!>

 

「変身した!」

 

「あれがウォズ……!」

 

「すげえ!生で見るのは初めてだ!」

 

50m走

 

ここはこれだ!

 

<シノビ!>

 

<アクション!>

 

<投影!フューチャータイム。誰じゃ!俺じゃ!忍者!フューチャーリングシノビ!シノビ!>

 

「よーい……ドン!」

 

一気に駆け抜けると

 

「……0.8秒」

 

『はあああああーーー!!?』

 

「速すぎだろ!?」

 

「あれで走ってるのか!?」

 

ちなみに拳藤さんが7.1秒。柳さんは個性で自らを浮かして4秒。

 

で印照さんはというと

 

「よーい……ドン!」

 

スタートの合図が聞こえると印照さんの姿が一瞬で消えてゴールテープがその後に切られた。

 

「0.7秒……」

 

「おいおいおい!今度はいきなり消えたぞ!?」

 

「なんの個性なんだ!?」

 

僕も気になる。印照さんの個性はIQだったはずだ。

 

「印照さん、君の個性って?」

 

「はい出久さん!実は私あれから個性を伸ばしまして……個性がパワーアップしたのです!」

 

『印照才子!"個性"!超能力(エスパー)!IQという個性により頭脳明晰な脳が覚醒したものだ!人は脳が覚醒すると超能力を使えるようになるという説があるぞ!サイコキネシスに透視!瞬間移動にテレパシーなんかも使える!とーんでもねぇー!」

 

「マジかよ!本物の超能力しゃじゃん!」

 

「すげえー!」

 

握力

 

バキッ!

 

「先生すみません、壊れちゃいました……」

 

「……わかった。記録は∞ということにしておこう」

 

「流石未来の創造主だな」

 

なにそのあだ名!?あっ……ウォズが言ってたっけ

 

立ち幅跳び

 

ここはコイツだ!

 

<ゴースト!>

 

<アクション!>

 

<投影!フューチャータイム。開眼!レッツゴー!?覚悟!?フューチャーリングゴースト!ゴースト!>

 

「姿が変わった!」

 

「お化けみたいだな」

 

「私と同じ……!」

 

柳の反応を見た何人かの男達は出久にキツイ視線を浴びせたが全く効いていない。

 

ゴーストの能力浮遊で記録∞

 

反復横跳び

 

次は……

 

<カブト!>

 

<アクション!>

 

<投影!フューチャータイム。音速!高速!最速!フューチャーリングカブト!カブト!>

 

「今度は虫か?」

 

クロックアップで記録408回

 

長座体前屈

 

ここは普通にやって65㎝

 

上体起こし

 

ここも普通にやって108回

 

だけど僕を押さえていた鉄哲くんが吹き飛びそうだったが

 

ボール投げも終わって最後の持久走

 

<龍騎!>

 

<アクション!>

 

<投影!フューチャータイム。激闘!本能!サバイバル!フューチャーリング龍騎!龍騎!>

 

ドラグレッダーを呼び出してその上に僕が乗ったのを見て皆も乗ろうとしてたが上空に飛んで逃げた。

 

そして終わると

 

「緑谷〜あれはずりいょ」

 

「反則っしょ」

 

「あはは……」

 

そういえば物間くんが色んなとこに声かけてたけどなんだったのかな?

 

結果として僕が1位拳藤さんが12位で柳さんが6位、印照さんは9位だった。

 

そして終わって着替えて教室で皆で話していると

 

「すごかったな!緑谷!」

 

「あれ見ると自信無くすぜ」

 

「緑谷。おまえって個性が二つあるのか?」

 

骨抜くん、鋭いな……

 

「おーい!出久!」

 

「今終わりましたの」

 

「人との交流……素晴らしいですね」

 

「ん……」

 

そこに女子達も混ざると

 

「じゃあ緑谷には二つの人格があるのか!?」

 

「そうだよ。もう一人の僕のことをウォズって呼んでるんだ」

 

「へ〜呼んでみてくれねえか?」

 

「いいよ」

 

『ウォズ、お願い』

 

『いいとも。久しぶりに他人と話したいしね』

 

そして僕たちの意識が切り替わると

 

「初めましてかな?緑谷出久のもう一つの人格だ。ウォズと呼んでくれたまえ」

 

「うおおおおっ!本当だ!目付きとかも違え!」

 

「なんかこっちはクールな感じだね!」

 

「なんか出久は可愛いって感じだけどウォズはカッコいいな!」

 

鉄哲くんに吹出くん、取陰さんが盛り上がる。

 

「ウォズって昔っから緑谷と一緒なのか?」

 

「そうだね。一年ぐらいまえから一緒かな」

 

そしてウォズの過去を話すと

 

「異世界のヒーロー!?」

 

「なんか話が壮大すぎるような……」

 

「実感が湧かないなあ……」

 

骨抜くんと泡瀬くんに凡戸くんたちは信じられないらしい。

 

とここで印照さんが

 

「しかし出久さんは嘘をついていませんわよ?」

 

「え!?マジで!」

 

「ウソだろ!?」

 

「本当に異世界の人間だったのか!?」

 

ふむ……ここは見せた方がいいか

 

私は手を差し出すと

 

「皆私の手の上に手を置いてくれたまえ」

 

そして皆言われたとおりにしてくれたので力を発動する。

 

そして私たちの精神世界に連れ込む。

 

「うわっ!」

 

「ここは……!?」

 

「あっ、緑谷が二人いる!」

 

「右が出久だよな……?じゃあ横にいるのが……!」

 

そして私は元の姿に戻る

 

「やあこの姿で会うのは初めましてかな?諸君」

 

「変わった!」

 

「あの人が……!」

 

「すげえ!」

 

鉄哲くんに回原くん鎌切くんたちは私を見て驚く

 

そして私の記憶を見せると

 

「なんか〜……すげえな」

 

「壮大デシタネー!」

 

麟くんに角取くんたちも満足してくれたみたいだ。

 

「しかしじゃあ出久はウォズのおかげで夢を諦めなくて済んだのか?」

 

骨抜くんがそう言うと出久は

 

「……うん。ウォズのおかげで……僕はもう一度前を向いて歩くことができたんだ」

 

「なにを言う。私はキッカケを与えただけさ。それを決めたのは出久だよ」

 

「ううん……ウォズがキッカケをくれたから僕は救われたんだ。ありがとう」

 

「やれやれ……そういうことにしておくか」

 

「素晴らしい友情ですね……」

 

「漢だぜ!」

 

「ん…………」

 

そして元の世界に戻った。

 

これからも色々なことがあるだろう。でも君たちとなら出久は前を向いて進めそうだ。

 

 

 

 

 

 

 


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