ファイアーエムブレムif インビジブルキングダム 鏡界からの救世主達   作:異次元

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5章 神の声 後編

前回までのあらすじ

偽物のイザナ公王の正体であるゾーラと交戦するカムイ、イクス一行。ゾーラは数の暴力で一行を捕らえようとするが、カムイや仲間達、イクス達テイルズ勢の反撃で追い詰められ、最後はエミル、ミリーナ、イクスの連続魔鏡技により敗れた。しかし…

 

 

 

カムイ「…勝負あったね。もう逃げられないよ、ゾーラ。さあ、イザナ公の居場所を教えてもらおうか」

 

ゾーラ「けっ…。これで勝ったと思っているんですか?所詮はお坊ちゃま育ちの甘ちゃんですね。隙ありぃぃぃ~~!」

 

カムイ「なにっ!?」

 

イクス「しまった!」

 

ミリーナ「サクラ様!」

 

ゾーラ「ほい!こんな人質が手に入っちゃいました~!」

 

サクラ「カムイ兄様…!」

 

コーキス「サクラ様を放せ!!」

 

カムイ「サクラ!! …くっ!ゾーラ、汚いぞ!」

 

ゾーラ「何とでも言えばいいですよ~!どうせ最後に勝ったものこそが正義~!さあ! ただちに武装解除をしなさ~い!でないと、このお嬢さんが…」

 

ヒュー ドスッ(サクラを捕らえていたゾーラの腕に光の矢が刺さる)

 

ゾーラ「!? ぎゃああ!痛いいいい!」

 

ミリーナ「サクラ様!こっち!」

 

サクラ「は、はい…!」

 

サクラ、ミリーナの元へ走り、コーキスがサクラを保護したミリーナの前に立つ。

 

アラン「今の矢、まさか…!」

 

???「はあっ…はあっ…間に合った…!」

 

フラン「ルクス!無事だったのね!」

 

カムイ「君たちの仲間なのかい?」

 

アラン「ああ!ルクス・アーチャーという奴で、凄腕の弓の名手だ!」

 

アーロン「どうしてここに!?」

 

ルクス「ずっと追い掛けてたからな!そしたら卑劣男が人質をとってたから気にくわず撃ち込んでやったぜ!」

 

カムイ「ルクス…ありがとう!」

 

ルクス「さあ、観念しろ!てめえはここまでだ!」

 

ルクス、光弓の矢を番えて、ゾーラに向ける。

 

ゾーラ「くっこうなったら我が最大魔法を…!」

 

ゾーラ、突然魔法攻撃を受ける。

 

ゾーラ「ぎゃあああああああああっ!?」

 

カムイ「まさか…この魔法は…」

 

レオン「卑劣な愚か者め…。お前など、塵になって当然だ。我が暗夜王国軍の…恥さらしめ」

 

カムイ「やっぱり…レオン!僕たちを助けてくれたんだね?ありがとう…!」

 

レオン「…………」

 

コーキス「アクア様、あの男は…」

 

アクア「暗夜王国の王子、レオンよ。『グラビティ・マスター』という二つ名を持っている…」

 

クレス「王子!?」

 

ミリーナ「ええ。カムイ様の義理の弟よ」

 

カムイ「レオン…。君も…僕たちと来てくれないかな。暗夜王国を敵に回すようなことはさせない。僕たちは、この世界の真実を知っているんだ」

 

レオン「はあ? 真実だって…?」

 

カムイ「うん。ガロン王は…何者かに操られている」

 

クレス達「!?」

 

レオン「!? 父上が…?」

 

カムイ「いいかい? 彼が白夜に戦争を仕掛けたのは、彼の本意じゃない。裏で手を回している…真の敵の仕業なんだ。僕たちが闘うべきなのは、そいつなんだよ!」

 

レオン「なるほどね。じゃあ、そいつは何者なんだ?本当に真実を知ってるのなら、話してみなよ」

 

カムイ「…すまない。それは…」

 

レオン「ほら、言えないだろう。少しでも聞いてみようと思った僕が馬鹿だった。時間の無駄だったね」

 

カムイ「レオン、待ってくれ!今は言えないけど、でも…!」

 

レオン「裏切り者…言い訳なんか、聞きたくないよ」

 

カムイ「…っ!?」

 

レオン「ねえ。何か勘違いしているようだけど…僕はもう、お前を兄とは思っていないよ。僕はゾーラを始末しに来ただけ。お前との決着はまたの機会だ。正々堂々と闘い…必ずこの手で報いを受けさせてやる!」

 

レオン、カムイに向けてブリュンヒルデを放つが外す。

 

カムイ「くっ…!」

 

イクス「カムイっ!!」

 

カムイ「いや、僕に向けて撃ったんじゃないよ。レオンが攻撃したのは…広間の扉?」

 

レオン「…さっさと行きなよ。この先に本物のイザナ公がいる。それから…白夜の間抜けなオウジサマもね」

 

カムイ「え…?それって…」

 

レオン、その場を去る。

 

カムイ「!! ま、待つんだレオン!!…レオン…」

 

サクラ「カムイ兄様!ひ、広間の中に、縛られた人がいっぱいいます…!」

 

カムイ「なんだって…!?」

 

広間

 

イザナ「きたきた~!やっと助けがきてくれちゃった!ありがとう~!ほんっっっと、命拾いしたよ!もうお腹ぺっこぺこでさ~!ぐ~ぐ~鳴りっぱなしなんだよね~!」

 

カムイ「あ、あなたが本物のイザナ公王…?」

 

イザナ「はーい、そうだよー!どこからどう見ても、神々しい公王様でしょ?何たってボク、神々の末裔だからね~っ!」

 

サクラ「に、偽者より軽い…」

 

イザナ「あ。サクラ王女だ~。キミの兄上、ボクと一緒に捕まっちゃってたよー。たぶんその辺にいると思うけどー」

 

サクラ「え…!?」

 

タクミ「…………」

 

サクラ「タ、タクミ兄様っ!!ご無事で、良かったです…!!」

 

イクス「あの人がカムイの実の弟の…」

 

ミリーナ「タクミ王子さんね…」

 

タクミ「サクラ…?それに、カムイとアクアまで、…これはいったい、どういうことだ…?」

 

サクラ「あの、私…カムイ兄様たちと一緒に闘うって決めたんです」

 

タクミ「なに? サクラ、お前まで白夜王国を裏切るつもりなのか…!?」

 

サクラ「いいえ…違います!私もカムイ兄様も…ここにいる皆さんもみんな、白夜王国と闘うつもりなんかありません!カムイ兄様には何か事情があるみたいなんです。タクミ兄様、お願いです。どうか信じてあげてください…!」

 

タクミ「…………」

 

カムイ「タクミ…」

 

タクミ「ふん…あんたみたいな裏切り者を信じろだなんてごめんだね。僕はサクラと違って、あんたに味方するつもりはない」

 

コーキス「何だと!?マスター達を裏切り者呼ばわりしやがって…!!」

 

アラン「こいつ…!!」

 

エミルの人格がラタトスクになる。

 

ラタトスク「こいつ…!俺達の苦労も知らないで!!王族がそんなに偉いのか!!?」

 

イザナ「まあまあ、喧嘩しないの〜!」

 

アラン「しかし…!」

 

イザナ「んーーー…ダメダメダメ。タクミ王子、それは駄目だよ」

 

タクミ「え…?」

 

イザナ「えっと、キミはカムイと共に闘わなきゃダメってこと。いま神様が、そう預言してきたの!」

 

コーキス「預言!?」

 

タクミ「ええっ!?よ、預言だって?預言ってこんな軽い感じでくるものなのか…?」

 

イザナ「んー。だって、きちゃったんだからしょうがないじゃん。キミは神様の御告げを無視するの?」

 

タクミ「そ、そんなこと言われても…どの国にも味方しない者と一緒に闘うことなんてできません。もちろん、助けてくれたことには感謝するさ。でもやっぱり僕は…カムイを、信用できないんです」

 

イクス「じゃあ、どうすればカムイを信用できますか?」

 

タクミ「そ、それは…」

 

???3「ほお、この世界にも預言とは興味深いですね」

 

ミリーナ「その声は…!」

 

???1「イクス!みんな!無事みたいだな!」

 

イクス「ルーク!ティア!」

 

ミリーナ「ガイさんにナタリア!」

 

コーキス「ジェイド様にアニス様!」

 

アラン「アッシュ!それにミュウも!皆無事だったんだな!」

 

カーリャ「どうしてここにいたんですか?」

 

ルーク「その頭の軽い公王様と一緒に捕まったんだ!」

 

フラン「そうだったの…」

 

イザナ「…んもーーー。仕方ない王子様だな~。そんじゃあ、疑い深いタクミ王子のために、もういっちょ預言、始めるよ~!」

 

水晶玉に手をかざすイザナ

 

イザナ「…………。『見えているものが全てとは限らない… 真実は深く透明な場所にある…』『水面に映る、

すべてを知る者こそが真の敵…』…………。…ふうっ。預言は以上だよ。神様はタクミ王子に伝えたがってる…敵はカムイ王子じゃない。真の敵は他にいるんだ、って」

 

タクミ「真の敵?それがサクラの言う事情なのか…?カムイたちは、何かを知っているのか…?」

 

カムイ「…うん。今は全てを言えないけど、イザナ公の言っていることは本当だ。真の敵は別にいるんだよ。僕たちはそいつを倒す手がかりを探しに、このイズモ公国まで来たんだ」

 

イザナ「あ、その手がかりの話もしなきゃね。せっかく来てくれて申し訳ないんだけど…『炎の紋章』については、ボクも何も知らないんだよ」

 

カムイ「『炎の紋章』…!僕たちがここへ来た目的も、ご存知だったのですか?」

 

イザナ「いやー、予知でなんとなくね~。でね、ボクの一族には古くから伝わる言い伝えがあるんだ。『明るき道、昏き道、どちらも歩めぬ迷い人が訪れたとき…』『我が一族がもう1つの道を示す』…ってね!」

 

アクア「どういうこと…?その迷い人ってもしかして…カムイのことなの?」

 

イザナ「んー、たぶんそうだと思う。だから、ボクが道を示さないと。それじゃ、儀式を行って、古の神に聞いてくるよ」

 

カムイ「え!?い、今からですか?」

 

イザナ「うん!善は急げっていうからね~。ちゃちゃっと儀式をしてくるよ!古の神…美女だといいけどな~!ごっついの出てきたらどうしよ…」

 

コーキス「よく公王なんて務まるよな…」

 

アクア「行ってしまったわね、イザナ公。何か手掛かりが見つかればいいのだけど…」

 

カムイ「うん…きっと大丈夫さ。イザナ公を信じて待とう」

 

タクミ「…………」

 

数分後…

 

イザナ「お、おまた~…」

 

イクス達「!?」

 

カムイ「イザナ公、どうしたんですか!そんなに憔悴してしまって!」

 

イザナ「古の神から…神託をもらったよ…。ボクにもよくわからないんだけどね…。とりあえず…『竜に会え』ってさ…」

 

カムイ「竜?」

 

イザナ「ま、意味はそのうちわかるっしょ~…。なんせ命をかけた神託なんだからさ…」

 

イザナ倒れる

 

カムイ「!? 命をかけたって…まさか!?」

 

イザナ「そ。儀式を行うには…ボクの命が必要だったの。神託への…対価としてね。戦争を止めるために、この身を捧げる…。ボクって…伝説になるかもね…。あっ…タクミ王子さ~、さっきもお願いしたけど…カムイに、力を貸してあげてね…」

 

タクミ「そんな…僕は…」

 

イザナ「んー…?まだ渋ってるの~…?協力しないと化けてでるよ~…。うらめしや~、ってね…」

 

タクミ「イザナ公…」

 

イクス「そうはいかない!!ミリーナ、頼む!」

 

ルーク「ああ!命をかけた公王様を死なせるわけにはいかねえ!ティア、急げ!」

 

ミリーナ、ティア、イザナに回復魔法をかける。

 

ミリーナ「駄目!全然効かない!」

 

ティア「こっちも!このままじゃ…!」

 

イザナ「ん〜…。最期に美女二人に回復魔法かけられるなんて…。でも異世界人の魔法でも…これは…無理だよ…。だから…カムイに…力を…貸してあげてね…」

 

アラン「公王様…」

 

イザナ「じゃ、そういうことで…ばい…ばーい…。…………。…………」

 

イザナ絶命

 

カムイ「どうしてだ…!イザナ公…!どうして、命を失うことを、何も言わずに…。…………」

 

イクス「そんな…イザナ公王様が…」

 

ルーク「くそっ…!くそったれが!!」

 

コーキス「冗談だろ!?イザナ様!!」

 

ミリーナ「イザナ様…ごめんなさい…。私達の為に命を張ってまで…」

 

アラン「信じたくないが…くそっ!」

 

ミュウ「イザナさん…」

 

サクラ「う…ぐすっ…、イザナさん…イザナさん……っ!!」

 

ギュンター「民の笑顔を望み逝くとは…イザナ公は真の王でしたな」

 

ユーリ「ああ…」

 

カムイ「すまない…。僕の…せいだ…。僕がこの道を選ばなければ、イザナ公は死なずにすんだ…。誰もが幸せになれる道を僕は求めたはずなのに…こんなことになるなんて…!」

 

タクミ「それなら…その夢を見続けるんだ。イザナ公の死を、無駄にしないためにも」

 

カムイ「タクミ…」

 

タクミ「いいか?僕も一緒に、その夢を見てやる。僕もこれから一緒に闘うよ。それがイザナ公の…遺言だからね。…これからよろしく。カムイ…兄さん」

 

カムイ「!! タクミ…!…ありがとう…!」

 

ヒナタ「タクミ様が行くってんなら、俺たちも一緒に行かないとな?」

 

オボロ「そうね。私はあの方と離れるぐらいなら、死んだ方がましだもの」

 

カムイ「君たちは…?」

 

ヒナタ「俺の名はヒナタ!タクミ様付きの家臣だ。刀の扱いなら任せとけ。連れて行って損はさせねえよ」

 

オボロ「私はオボロ。ヒナタと同じく、タクミ様付きの家臣です。暗夜王国の人間はとても苦手なんですが…仲間になるなら、協力できるよう努力します。…タクミ様のためにね」

 

ルーク「俺達も連れて行ってくれ!カムイ!」

 

ミュウ「ボクも!」

 

ガイ「ああ!ルークがいくなら俺も行く!」

 

ティア「私からもお願いします」

 

ジェイド「ま、付いていくのも悪くありません。よろしくお願いします」

 

ナタリア「私からもお願いしますわ。弓使いとしてご迷惑はおかけしません」

 

アニス「私も連れてって〜カムイ様〜!」

 

アッシュ「ふん…手を貸してやる。公王の頼みだからな」

 

カムイ「…うん。これからよろしく頼むよ。これで心強い仲間が、十一人も増えた…。…ありがとうございます、イザナ公。これも全て、あなたのおかげです。あなたの事は忘れません…。きっと、いつまでも…」




ルーク「カムイとイクスの仲間になった俺達。するとフウマ公国から煙が…。俺達は忍を助ける為にフウマ公国に足を運んだ。そこにいたのは…。

次回『6章 共闘 前編』

みんな、行くぜ!!」
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