ファイアーエムブレムif インビジブルキングダム 鏡界からの救世主達   作:異次元

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3章 裏切りの汚名 前編

前回までのあらすじ

異世界へ飛ばされたイクス、ミリーナ、コーキスの3人はギュンターに捕まったアラン、フラン、アスベル、ユーリと彼の相棒である犬、ラピードと合流する。彼らを加えたカムイは、彼らにここがどの世界なのかを教える。そして、カムイ一行は目的地であるテンジン砦前に着くが…。

 

 

 

イクス「ええっ!!」

 

ミリーナ「カムイさんとアクアさんって!!」

 

コーキス「王族だったのか!?」

 

カムイ「うん、黙っててごめん」

 

アクア「本来は明かすつもりはなかったけど、今カムイはちょっと事情があって…」

 

アラン「話したく無いのならそこまでは聞かないよ」

 

アスベル「俺たちもそこの所は弁えているからな」

 

カムイ「後、僕の事はいつも通りに呼び捨てでも構わないよ」

 

イクス「分かった。そうさせてもらうよ」

 

フラン「それよりも、これからどこいくの?」

 

アクア「テンジン砦に行こうと思っているの」

 

ユーリ「テンジン砦?」

 

アクア「ええ、私達の世界には白夜王国と暗夜王国という2大国家があるのだけれど、テンジン砦は白夜王国の前線基地にして、難攻不落と言われている砦よ」

 

イクス「つまり、簡単に攻めにくいって所なのか」

 

ミリーナ「大丈夫!イクスならどんな砦も落とせるわ!」

 

コーキス「あー…。出た。ミリーナ様のマスター全肯定」

 

カーリャ「どこの世界へ行っても、ミリーナ様はブレませんね…」

 

アラン「そこへ行っても今カムイ様は両国から裏切り扱いされてるんだろ?大丈夫か?」

 

カムイ「でも、時間が無いんだ。ここで立ち止まるよりも動かないと」

 

フラン「何があったのかは聞かないけど、その時がきたら、私達にも話してね、カムイ様」

 

アスベル「ああ。俺たちがついているから」

 

ラピード「ワン!」

 

カムイ「皆…ありがとう!」

 

フェリシア「!何か見えました!」

 

アクア「あれこそ、テンジン砦よ」

 

イクス「あれが…」

 

コーキス「でけぇ…」

 

カーリャ「正に難攻不落ですね…」

 

アクア「行きましょう」

 

 

テンジン砦目前

 

ギュンター「よいですか?もうすぐテンジン砦です。おそらく、白夜王国の者も多くいるはず」

 

カムイ「わかった。さっそく接触してみよう」

 

ギュンター「しかし、カムイ様は裏切り者になっているのでは?白夜王国の者は問答無用で斬りかかってくるやもしれません」

 

アクア「いい? 呪いのことも忘れないで。あの国のことは、話しては駄目よ」

 

イクス「呪い?」

 

アクア「ごめんなさい。今は私達の口からは言えないわ。ただそれでもカムイを信じてあげて」

 

イクス「もちろんだよ。困っている人がいるなら尚更見過ごせないよ」

 

ミリーナ「私達もカムイさんを信じるわ」

 

コーキス「俺もだ!マスターが信じるなら俺も信じる!俺はマスターの鏡精だからな!」

 

カーリャ「カーリャも!」

 

アラン「ああ!」

 

フラン「私も!」

 

アスベル「俺もだ!」

 

ユーリ「まっ面白そうだから、付いていくぜ!」

 

ラピード「ワン!」

 

アクア「皆…ありがとう。…カムイ」

 

カムイ「うん。それでも協力を取りつけてみせる。この戦争を終わらせるためなんだ。きっとみんな耳を傾けてくれるよ。…さあ、行こう。思いの丈をぶつければ白夜のみんなにはきっと伝わるはずさ」

 

 

 

テンジン砦前

 

カムイ「えっと…。ここがテンジン砦…。やけに静かだけど…。誰も、いないのか…?」

 

すると、カムイ、アクア、イクス、ミリーナ達の前にユキムラが現れる。

 

カムイ「! ユキムラさん…」

 

アラン「あの眼鏡の人誰?」

 

カムイ「白夜王国の軍師ユキムラさんだよ…。母上の臣下だった…」

 

ユキムラ「よくも抜け抜けと顔を見せられたものですね…裏切り者のカムイ様」

 

カムイ「…っ!!」

 

ユーリ「裏切り者ねぇ…」

 

ユキムラ「…アクア様、貴方も同じです。白夜の王女として育てられても、有事になればあっさり背を向けてしまわれるとは…。貴方にとってのこの国は、ただの異邦でしかなかったのですね…?」

 

アクア「…………」

 

カムイ「ち、違うんだ、ユキムラさん!僕たちはこの国を裏切ってなんかいない!本当の敵は、別にいるんだ!それは僕でも、ましてや暗夜王国でもない!だからどうか…」

 

ユキムラ「無駄ですよ、言い訳など!」

 

カムイ「ユキムラさん…」

 

イクス「少しは話を聞いてやれないのか!」

 

ミリーナ「ユキムラさん!カムイさんの言ってることは本当です!私達にも真実は話してくれませんでしたけど、とても優しいカムイさんが嘘を付くとは思えません!」

 

ユキムラ「裏切り者に味方するものは誰であろうと…」

 

コーキス「マスターとその仲間達を裏切り者呼ばわりするんじゃねえ!!」

 

アラン「白夜王国や暗夜王国の話はカムイ王子から聞いたけど、お前らだって人の話を聞かずに勝手に裏切り者と決めつけたり、捕まえようとしてる時点でやってる事が暗夜王国と変わらねえじゃねーか!!」

 

ユキムラ「! 私達が暗夜王国と変わらないですって…!?」

 

フラン「アラン!言い過ぎよ!!」

 

アラン「フラン!止めるな!こういう相手にはこれぐらい言わないと分からねえ!!」

 

ユキムラ「私達白夜王国を暗夜王国と一緒にするとは、無礼に当たります!」

 

ギュンター「…やはり、そう簡単にはいきませんな。残念ですが、いつでも戦闘できる準備をしておいた方が良いかと」

 

カムイ「ユキムラさん…お願いだ。僕の話を聞いてくれ…」

 

ユキムラ「いいえ…裏切り者の話を聞く耳など持ち合わせておりません。貴方が仲間を見捨て、裏切ったせいでリョウマ様は行方知れずとなり…タクミ様は暗夜に捕らえられてしまったのですよ!」

 

カムイ「まさか…リョウマ兄さんとタクミが…」

 

ユキムラ「リョウマ『兄さん』…?まだリョウマ様たちと家族のおつもりですか。リョウマ様にタクミ様…ミコト様もそうです。貴方のせいで・・・私たちの大切な人はみんな…」

 

カムイ「…すまない」

 

ユキムラ「謝罪の言葉など不要です。私たちはただ貴方を厳罰に処するのみ。兵たちよ、裏切り者を捕らえなさい!」

 

アスベル「どうあっても、戦わなければならないのか!?」

 

カムイ「そんな…話を聞いてもらうには戦うしかないのか…本当の敵は、他にいるのに…」

 

イクス「…」

 

イクス「カムイ、戦おう」

 

カムイ「けど…」

 

イクス「話を聞いてもらうにも戦わなければならないんだ!このままじゃ真実を伝える前に最悪の事態になってしまう!」

 

ミリーナ「イクスの言うとおりよ!」

 

ユーリ「後にはもうひけねぇ、カムイの事情はただ事じゃないのは本当らしいな!」

 

アスベル「俺たちも手伝おう!」

 

イクス「俺もだ!」

 

ミリーナ「私も!イクスが行くなら私も行くわ」

 

コーキス「俺もだ!」

 

ラピード「ワンワン!」

 

カムイ「みんな…分かった!」

 

カムイは神刀「夜刀神」を、アクアは青銅の薙刀を、フェリシアは鉄の暗器と回復の杖「リライブ」を、ギュンターは鉄の槍を、イクスは片手剣を、ミリーナは5枚の小さな鏡を周囲に浮かせる形で、コーキスは双刃を、アランは片手剣を、フランは細剣を、ユーリは刀を、アスベルはサーベルを、ラピードは短剣を口に咥えて、構える。

 

フェリシア「皆さん!来ますよ!」




ミリーナ「遂に始まったカムイさんと白夜王国との戦い。私達は説得しようとしたのだけれど、全然話を聞いてくれないの!お願い!ユキムラさん!サイゾウさん!オロチさん!カムイさんの話を聞いてあげて!!

次回『3章 裏切りの汚名 中編』

イクスを守る為に、私は強くなる!!」
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