ファイアーエムブレムif インビジブルキングダム 鏡界からの救世主達   作:異次元

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4章 流浪 前編

前回までのあらすじ

ユキムラ率いる白夜王国軍を打ち破ったカムイ、イクス一行。再び説得を試みるが聞き入れてもらえず、サイゾウの自爆に巻き込まれかけるも、アラン、フランの仲間であるアーロンとクレス、ミント、チェスター、アーチェ、クラース、すずや白夜王国の王女サクラと忍びであるスズカゼの必死の制止でようやく話を聞いてくれるようになる。カムイは話をするが結局聞き入れてもらえず、カムイ、イクス一行はその場を去ろうとするがサクラとその家臣二人とスズカゼが一行の仲間になる。そして、カムイ、イクス一行は次の目的地をイズモ公国に定め、追手との無用な戦闘を避けるかつ、近道の為に黄泉の階段に向かうが…。

 

 

 

暗夜城・謁見の間

 

ガロン「…ほう。そうか。カムイは生き延びたか…。奴は知っておるのだな…。知ってはならぬ真実を。…だが。案ずるな。すでに手は打ってある。カムイなど恐れるに足らん。簡単に捻りつぶしてくれよう。わかっておるはずだ。わしをとめることは誰にもできぬと。この世界はもうすぐわしのもの…。グハハハハハハハッ!」

 

扉の向こうから盗み聞きするエリーゼ(F)

 

エリーゼ(F)「お父様…誰と話をしてるの?それにカムイおにいちゃんを捻りつぶすだなんて…。…なんだか嫌な予感がする。マークスおにいちゃんに相談してみよう」

 

カミラ「駄目よ、エリーゼ。やめたほうがいいわ」

 

エリーゼ(F)「!カミラおねえちゃん?」

 

カミラ「お父様から何か禍々しい気配を感じるの。この世のものではないような…」

 

エリーゼ(F)「そんな…。だったら、なおさらカムイおにいちゃんの身が…」

 

カミラ「いいえ…今、下手に動くのは危険だわ。少し様子を見ましょう」

 

エリーゼ(F)「…うん」

 

黄泉の階段

 

コーキス「マスター、ミリーナ様、パイセン、大丈夫ですか?」

 

イクス「はあ、はあ…」

 

ミリーナ「流石に、きついわね…」

 

カーリャ「カーリャも、限界ですぅ〜…」

 

アラン「え、カーリャってただ飛んでるだけだろ?」

 

カーリャ「羽根の付け根が痛いんですよぅ!!」

 

アラン「すいません…」

 

フラン「それにしても…」

 

カムイ「はあ、はあ…。この階段、いつまで続くんだ…?」

 

アクア「わからないわ…。でも、目的地まではこの黄泉の階段を抜けていくのが一番早いの」

 

サクラ「えっと、目的地は確か…中立国のイズモ公国、でしたよね。アクア姉様」

 

アクア「ええ。白夜の追手と戦うのを避けるには、そこを目指すのが得策よ。あの国では…全ての戦闘行為が禁止されているはずだもの」

 

ラピード「ウーワンワン!」

 

ユーリ「どうした、ラピード?」

 

サクラ「な、なんだか霧が濃くなってきましたよ…?」

 

ノスフェラトゥが突然現れる。

 

クレス「!? なんだこの怪物は!?」

 

サクラ「!! きゃあああっ!皆さん、ノスフェラトゥです!」

 

チェスター「ノスフェラトゥ?」

 

カムイ「暗夜王国の呪術師が送りつけた心を持たない怪物だよ!!」

 

イクス「ミリーナ!サクラ王女を頼む!」

 

ミリーナ「分かったわ!」

 

サクラ「皆さん!気を付けて!」

 

スズカゼ「お任せください、サクラ様!」

 

カムイ「でやあっ!はあっ!!」

 

ギュンター「覚悟は良いな!?むんっ!」

 

イクス「はあっ!!」

 

コーキス「うおおっ!!」

 

アラン「でやあっ!!」

 

フラン「やああっ!!」

 

ユーリ「ふっ!!」

 

アスベル「はあっ!!」

 

クレス「はあっ!!」

 

チェスター「ふっ!!」

 

すず「やあっ!!」

 

しかし、なぜかノスフェラトゥではなく人が倒れている。

 

カムイ「!? みんな、待て! 待つんだ!倒れている敵の姿が…ノスフェラトゥじゃない! 人間だ!」

 

アクア「まさか、これは…風の部族の者たちだわ!」

 

イクス「何だって!?」

 

崖の上にいるマクベス

 

マクベス「ククククク…」

 

アラン「!! 誰だ!?」

 

マクベスはアランに見つからないようにワープで去る。

 

カムイ「そんな…これは、何者かの罠だったのか…?」

 

アクア「カムイ…。これから、どうしましょうか」

 

カムイ「…風の部族の村へ行こう。ちゃんと説明して、謝罪をしないと」

 

アクア「…そうね。私も、それがいいと思うわ」

 

風の部族の村

 

カムイ「ええと…ここが風の部族の村か」

 

部族兵1「あいつらだ!仲間に攻撃を仕掛けた奴らは!」

 

カムイ達「!!」

 

部族兵2「仲間に酷い傷を負わせやがって…絶対に許すものか!」

 

カムイ「違う!話を聞いてくれ…!確かに僕たちは君たちの仲間を傷つけた。それは事実だ。申し訳ない。でも、あれは誰かの罠だったんだ!僕たちに風の部族への敵意はない!」

 

部族兵1「なんだと!?今更、そんな言葉が信用できるか!処刑だ!処刑だ!」

 

ユーリ「無理みてぇだな、こりゃ」

 

サクラ「こ、こんなに怒っている皆さんを見た事がありません…。あ、あのっ、カムイ兄様っ。残念ですけど…この状態では話すら聞いてもらえそうにないと思います。誤解を解くために、族長のいる烈風城に行ってみるのは…どうでしょうか…?」

 

カムイ「烈風城?」

 

アラン「シンクみてぇな名前だな」

 

カムイ「シンク?」

 

アラン「ああ、こっちの話。続けて」

 

サクラ「は、はいっ。そこに、風の部族の族長さんがいらっしゃるって聞いたことがあるんです…。族長さんにわかってもらえれば、皆さんも敵対するのをやめて下さるかも…」

 

アクア「そうね…。幸い、風は止んでいるわ。今なら暴風に守られているあの城に辿り着けるかも。けれど、話したところでわかってもらえるとは限らないわよ。それでも、行く覚悟はある?」

 

カムイ「…うん。僕たちには、より多くの味方が必要だ。そのためには…地道に信頼を積み重ねるしかない。行こう、烈風城へ」

 

烈風城前

 

フウガ「…お前たちか。この私に会いたいと申し出たのは」

 

カムイ「…はい。僕はカムイ。あなたが、風の部族の長ですね」

 

フウガ「いかにも。私が族長のフウガである。民たちより、話は聞いた…。お前たちは暗夜にも白夜にも属さず両国の破滅を狙っているそうだな?そしてその手始めに…我が同胞を襲ったと」

 

アラン「何だと!?」

 

コーキス「誤解だ!!俺達はそんなこと考えていない!!」

 

カムイ「まさか…!一体誰がそんなことを…!僕たちは両国の破滅など、考えていません。本当にそれを企んでいるのはむしろ、あの国の王…!」

 

アクア「! だめよ、カムイ!」

 

カムイ「!!」

 

フウガ「…なんだ?」

 

カムイ「いや、何でもありません。でも、真の敵は、別にいるんです…。これだけは、信じてください…」

 

アラン「カムイ、そんな不十分な説得じゃ誰にも分かってくれねえぞ」

 

カムイ「だけど…!」

 

フウガ「真の敵だと…?…死を恐れて血迷ったか?油断させて襲おうなどという考えは捨ておけ。卑劣極まるその愚行は万死に値する。ただちにこの者たちを処刑せよ!」

 

カムイ「…くっ!やっぱり…駄目なのか?ここには誰も、僕たちを信じてくれる人なんていないのか…!?」

 

リンカ「…待て! 風の族長よ!」

 

???1「おい!俺達の承諾もなしにイクス達を殺したら、許さねーぞ!」

 

???2「私達の仲間をころさないで!」

 

???3「アラン!みんな!」

 

カムイ「リンカ!?」

 

イクス「ラタトスク!?」

 

ミリーナ「マルタちゃんも!?」

 

フラン「サイリ!」

 

サクラ「知り合いですか?」

 

コーキス「マスター達の仲間なんだ!」

 

カムイ「どうしてここへ!?」

 

リンカ「あんたを探してたんだよ、これまでずっと。あの日、あんたが行方をくらましてから両国は大混乱だ。今じゃカムイは、両国を滅ぼそうと企んでるんじゃないかって噂まで立ってる。けどあんたは、そんなことをするような奴じゃない。あたしはそう…信じている!」

 

ラタトスク「俺もだ!何よりこの甘ちゃん王子がもし本当にそんなこと考えているなら、俺達の仲間であるイクス達が一緒にいる理由にどう説明するべきだ?風の族長さんよ?」

 

マルタ「私も!ラタトスクがカムイ王子を信じているのなら、私もカムイ王子を信じてみたい!何が起きているのか聞きたい!」

 

サイリ「私もだ!アランは理由もなしにカムイ王子にはつかない!何か訳があると信じている!」

 

カムイ「リンカ…ラタトスク…マルタ…サイリ…。…ありがとう」

 

フウガ「ふん…炎の族長の娘とその客人達か。なぜお前達がこの男をかばう」

 

リンカ「いいか? あたしにはこの前、こいつに助けられた恩があってね。証拠もないのに勝手に殺されちゃあ困るんだよ。それに…このカムイという男は理由もなく暴挙を行う人間ではない。少なくとも炎の部族の長…あたしの親父なら、処刑なんかしないで話を聞くだろうね」

 

ラタトスク「俺達も同感だ!」

 

マルタ・サイリ「うん!」

 

フウガ「ほう…私にそいつを信じろと言いたいのか?その進言、軽くはないぞ。覚悟あってのことだろうな」

 

リンカ「ああ。炎の部族の名において誓おう」

 

フウガ「面白い…お前にそこまで言わせるほどの者ということか。ならば!このフウガにも示してもらおう!正々堂々とこの私と闘ってその力を証明してみせろ!卑怯なやり方など必要なかったと、お前たち自身の力をもって示してみせるがいい!」

 

ラタトスク「上等だ!やってやるよ!」

 

リンカ「行くぞ、カムイ!あたしも手を貸す…。だからお前は、思いのままに闘え!」

 

ラタトスク「マルタ!イシス!俺達もカムイに手ぇ貸してやる!行くぞ!」

 

マルタ「ええ!」

 

サイリ「無論だ!」

 

カムイ「…わかった!頼むよ、リンカ!ラタトスク!マルタ!サイリ!勝つことで納得してもらえるなら…闘いを拒む理由はない!みんな…戦闘準備を!」

 

全員「ああ!」




フラン「遂に始まった私達とフウガさん率いる風の部族達との戦い。フウガさんとその兵士達は相当な強さだった。でも諦めない!ラタトスクやマルタ、そして私の親友のサイリと共に必ずフウガさんに証明してみせる!卑怯なことをする必要などなかったということを!

次回『4章 流浪 中編』

私は私の信念を、貫いてみせる!!」
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