IS×DMC~赤と青の双子の物語~   作:storyblade

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謎の手紙に導かれ、火影・海之・刀奈・真耶の4人は列車で京都へ。しかし同じ車両にそんな4人を見張るように謎のふたりの声が…。

やがて京都へと到着し、各々は京都中を手掛かりを求めて散策する。そしてやがて火影はスコール、海之はオータムと接触し、互いに戦闘に突入する。
……そんな中、刀奈は京都タワーで自分達を追ってきていた人物と相対していた。それは同じIS学園の生徒であり、代表候補生でもあるダリル・ケイシーとフォルテ・サファイアの2名だった。同じ生徒でありながらファントム・タスクに協力していたのかと刀奈は怒りを露わに。こちらも戦闘に突入するのだった。


Mission135 京都編① 火 vs 火

京都 上空

 

火影とスコールはISを纏い、京都遥か上空まで飛び上がっていた。

 

火影

「これ位離れたら下には被害出ねぇだろ。…つか、やるなアンタ。マジじゃねぇとはいえアリギエルに追いついて来るとは」

スコール

「お褒め頂いて嬉しいわ。…それにしても貴方のそのIS、物凄いスピードね。Mから聞いていたけどそれに加えて瞬間移動も出来るんでしょう?」

火影

「ああ短距離だけどな。…そういやあのMって奴はどうした?アンタもあの蜘蛛女もいやがんのに」

スコール

「…ふふ、さぁ。あの子はちょっと自由なところがあるから。それにあの子は私達よりオーガスの命令を最重要としているから私達でもわからない事があるのよね」

火影

「……」

(…Mはこいつらとは違うのか…?)

スコール

「まぁ、今はそんな事は良いじゃない。…さぁ、久しぶりの戦いなんだから、精々私を楽しませてちょうだい!」…ゴオォォォォォッ!!

 

そう言ってスコールは両腕から炎を形成した。

 

火影

「…へへっ、物覚えは良くなったがいちいち考えんのはやっぱ俺には合わねぇな!」ジャキッ!

 

火影はエボニー&アイボリーを向ける。

 

スコール

「はあぁぁぁ!」

 

スコールは両腕の炎を繰り出してきた。火影はそれを避ける。しかし炎は鞭の様な動きで火影に襲いかかる。

 

火影

「ほう…さしずめ炎の鞭ってとこか!」ズドドドドドドッ!

 

火影は自身に襲い掛かる炎にエボニー&アイボリーを撃つ。しかし、銃弾は炎に飲み込まれ、蒸発させられた。

 

火影

「炎を狙っても無駄か…なら!」ズドドドドドッ!

 

火影は操るスコール自身に銃を撃つ。

 

スコール

「無駄よ!」

 

するとスコールの周りに突然熱の壁の様な物が発生し、彼女を守る様に包んでしまった。その炎に銃弾は再び飲み込まれる。

 

火影

「!」

スコール

「私のゴールデン・ドーンは炎を自在に操るの。銃弾なんて無力よ」

火影

「へ~、んじゃ!」シュンッ!

スコール

「消えた!」シュンッ!「!」

 

火影はエアトリックでスコールの真上に移動していた。

 

火影

「なら直接ぶっ潰す!」ジャキッ!

 

そう言って火影は拳銃から持ち替えたリベリオンを構えていた。

 

スコール

「甘いわね!」

火影

「!」

 

その時、火影に向かって両腕の物とは違う別の炎が襲い掛かってきた。よく見るとそれはゴールデン・ドーンの尻尾だった。

 

火影

「ちぃっ!」

 

火影は急速回避するが完全には避けられず、片腕が炎に包まれてしまった。腕を振って火を消す火影。

 

火影

「アッチ!…そうかそのISにゃ尻尾があったんだったな。単なる長い飾りじゃ無かった訳か」

スコール

「ええそうよ。貴方の言う通りこの尾は今の様な場合の奇襲に使う第三の腕でもあるの。こんなに早くお披露目するのは予想外だったけどああしないとダメージを受けていただろうし。あとよく避けられたわね。並みの操縦者なら今の攻撃で焼き尽くされているところだけど」

火影

「そりゃぞっとしねぇな」

 

やがて今の炎による傷が修復される。しかしその時火影は再生が遅れている事を感じていた。

 

火影

(…ちっ、やっぱ再生が遅れてんな)

スコール

「! 火傷が治った…。再生能力っていうのは本当の様ね…。そういえばオータムが言っていたけど貴方、以前アラクネのコアを自らの腕を囮にして防いだそうね。それもそのISの機能で回復したの?」

火影

「…まぁな。まぁそんな事しなくても何とかなったのかもしんねぇけどあん時は仲間を助けんのに一杯だったから考える余裕なかったし」

スコール

「…そう、仲間を助けるために…」

火影

「……どうした?」

スコール

「…いいえ、なんでもないわ。さぁ、勝負を再開しましょう♪」

 

スコールは両腕、そして尻尾からも両腕と同じ炎を出す。それに対し火影も再び銃を手に向かっていく。

 

 

…………

 

その頃、海之はアラクネを纏うオータムと交戦していた。オータムはアラクネの8本の足先からそれぞれレーザーブレードを繰り出した。

 

海之

「以前は無かった装備だな」

オータム

「ああ、てめえらには銃よりもこっちの方が良さそうだから改造したのさ!前のようにはいかないぜ!」

海之

「手数だけで戦いが決まると思うなら素人の考えだ。それよりさっさと変身したらどうなんだ?」

オータム

「…んだと!?」

海之

「貴様はあの醜い姿にならん限り俺とまともには戦えん。本気で倒そうと思うならさっさとなんにでもなるが良い」

オータム

「…その減らず口を二度と叩けない様にしてやる!」ドンッ!

 

そう言ってオータムは8本の剣で襲いかかってきた。海之はその場から動かず、

 

海之

「そして貴様、先ほど手数では勝っていると言ったな。…果たしてそうかな?」

オータム

「ほざけぇ!」

 

そしてオータムは8本全てのレーザーブレードをあらゆる方向から繰り出した。

…しかし、

 

ガキキキキキキキンッ!!

 

オータム

「なっ!?」

海之

「……」

 

オータムは言葉を失った。自分の攻撃が全て受け止められていたのである。海之の閻魔刀と繰り出した2本の幻影剣によって。

 

海之

「こいつの使い方も随分慣れてきた。向こうでは思う様に使えたがこちらでは兵器という扱いだからな。一本一本自在に動かすのは少し手間がかかった。さぁかかってくるが良い」

オータム

「何を訳わかんねぇ事言ってやがる!うおぉぉぉぉぉ!!」

 

そう言ってオータムは8本の剣で襲いかかる。

……しかし海之の閻魔刀、そしてたった2本の幻影剣に全てはじかれてしまう。

 

オータム

「くそ!」ガキンッ!「ぐあ!」

海之

「…消えろ(DIE)…」

 

ズガガガガガガガガガッ!

 

オータム

「ぐあああああああああ!!」

 

はじいた隙を見逃さなかった海之は凄まじい剣の連撃を浴びせる。大きなダメージを受けるオータム。そしてたまらず距離をとる。

 

オータム

「ぐぐぐ…ち、ちっくっしょおぉぉ!あたりさえすりゃ貴様なんかぁ!」

 

すると海之は、

 

海之

「…なら当ててみろ。剣はしまってやる」

 

そう言って海之は幻影剣を消し、閻魔刀を下し、無防備になる。

 

オータム

「!なんの真似だ!?」

海之

「当ててみろと言ったのだ。耳が悪いな」

オータム

「…ならリクエストに応えてやらぁ!!」ドンッ!

 

ドスッ!

 

そう言ってオータムは剣をウェルギエルの腹部に突き刺した。シールドが無いため簡単に貫通、傷口から出血する。

 

海之

「……」

オータム

「はっはっはっは!バカか!?まさか本当に当てさせ」ガシッ!「!!」

 

その時オータムのアラクネの脚が海之に掴まれた。

 

海之

「これでは逃げれまい」

 

ズガガガガガガッ!!

 

オータム

「ぐあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

海之

「はっ!!」ザシュッ!

 

海之はオータムを掴んだまま円陣幻影剣を繰り出す。最後は自身の閻魔刀で切りかかった。その衝撃で吹き飛ばされるオータム。

 

オータム

「ぐ、ぐぐぐぐ…」

 

苦しむオータム。そして暫くして海之の傷も回復するが、

 

海之

「…やはり回復が遅い」

 

こちらもダメージの回復の遅さを感じる海之。

 

オータム

「な、なんだ…なんなんだおめぇ!あんなぶっ刺されて平然としてるなんて化け物か!?」

海之

「それはお互い様だ。剣や銃弾などもう数えきれない程喰らっているんでな」

オータム

(!…こいつら…マジで一体なにもんだ…!?)

海之

「……火影の奴も遊んでいる様だな。相手は…あのスコールという奴か」

オータム

「ちっ…へへ、ああそうさ!スコールは私よりもはるかに上の実力者だ!助けにいかねぇと……って、遊んでいるってどういうこった!?」

海之

「そのままの意味だ。あんな女に負ける様な奴ならば…俺も今まで苦労はせん」

 

 

…………

 

火影とスコールの戦いも続いていた。炎の鞭による連続攻撃と銃弾を燃やす程の炎の壁による防御で火影の攻撃を許さないスコール。そして火影の方も被弾こそ一回のみで未だ決定打は無い。

 

火影

「ふぅ~、やっぱアンタ強ぇよ。少なくともあのオータムやMって奴よりずっとな。どうやって鍛えたんだ?」

スコール

「これでも戦いの経験はあの子達より長いからね。…ところで貴方、先程から本気で攻めてくる気が無いわね?どうして?」

 

スコールの言う通り、火影は先ほどから拳銃による攻撃ばかりで直接攻めてくる様な事はしなかった。

 

火影

「気づいてやがったか。…まぁ戦いを楽しみたかったんだよ。あとアンタの戦術を見ていた。今後の参考のためにな」

 

するとバイザーに隠れた火影の口角が上向きになり、

 

火影

「…だがそれも十分だ。悪いが今回の目的はアンタじゃあ無いんでね。…そろそろ終わらせてもらう」

 

そう言って火影はリベリオンに持ち替えた。

 

スコール

「それで斬りつけるつもりかしら?その前に私の炎を受ける事になるわよ?」

火影

「んなことわかってるよ」ジャキッ!

 

すると火影はリベリオンを逆手に持ち替え、後ろ側に構える。

 

火影

「はあぁぁぁぁ…」カッ!

スコール

「…!剣が…!」

 

するとリベリオンの刀身がみるみる黒い光に包まれた。身構えるスコール。

 

火影

「…おらあぁぁぁ!!」…ズバアァンッ!!

 

火影は全力でリベリオンを上向きに振るった。すると凄まじい衝撃波が猛スピードでスコール目掛けて向かってきた。

 

スコール

「くっ!?」

 

思わず防御姿勢をとるスコール。しかし、

 

バアァァァンッ!

 

スコール

「きゃあああ!」

 

凄まじい衝撃波を受け、スコールは怯む。ダメージもあるが何よりその衝撃の強さに思わずバランスを大きく崩してしまう。

 

スコール

「くっ!なんて風圧なの!?触れてもいないのに」

火影

「遅いぜ!」

スコール

「!!」

火影

「はあああ!」

 

ズガガガガガガガガガッ!

 

スコール

「きゃあああああ!!」

 

スコールが怯んでいる間に火影は瞬時加速で一気に接近。リベリオンの連続突きを食らわした。吹き飛ぶスコール。

 

スコール

「…くっ…あの一瞬で…」

火影

「まだ終わらねぇぜ」ジャキッ…ズドンッ!

 

火影は続いてカリーナからミサイルを射出した。

 

スコール

「実弾は通らないわよ!わかっているでしょう!」

火影

「当てるなんていってねぇよ」ジャキッ!ドンッ!

 

ドガアァァァァンッ!

 

スコール

「なっ!?」

 

火影はスコールにもう目の前まで迫っていたカリーナのミサイルを右手のエボニーで撃ち落とした。そしてその途端に物凄い爆風が起こる。

 

スコール

「…くっ!どこ!?」

火影

「後ろだ」

スコール

「えっ!?」バアァァンッ!「あああああ!!」

 

後ろからコヨーテの直撃を受けるスコール。前のめりになるが何とか姿勢を保ち、そのまま距離をとる。

 

スコール

「しゅ、瞬間移動で後ろに…。バリアを張る暇も無かったわ…。でもどうして炎まで消え…!まさか!」

火影

「ああ。さっきミサイルを着弾直前で爆破させたのは爆風を起こして炎の勢いを弱体化させるため。いわゆる爆風消火ってやつだ。さっきも同じさ。リベリオンのドライヴが生み出す風圧で消したんだ」

スコール

「……本当に子供とは思えない戦い方ね。さっきまでの戦いは本当に様子見って訳だったのね」

火影

「それはお互い様だろう。そっちもまだ全力を出してねぇ。それにあんたも持ってんだろ?あの妙な変身能力を」

スコール

「…DNS。…でも、あれを出すのはまだ早いわ。その前にゴールデン・ドーンの能力を見せてあげる!」

 

ゴォォォォォォォォッ!

 

スコールがそう言うと突然彼女の周囲に数えきれない程の無数の火球が出現した。

 

火影

「…成程。炎を操るアンタらしい技だな」

スコール

「ゴールデン・ドーンの特殊武装、ソリッドフレアよ!大きさ数限らず炎を生み出す事ができるの。……さぁ、受けなさい!」

 

ズドドドドドドッ!

 

その全てが火影に襲い掛かってきた。火影もそれを高速でよけながら回避する。しかし炎がまるで意志を持っているかの様に追跡してくる。

 

火影

「追跡もしやがるのか。…?しかしさっきに比べて数が少ねぇな……!」

 

ドンッ!

 

とその時、追いかけてきた炎とは別のものが別の方向から襲いかかってきた。後ろに注意がいっていた火影は一瞬怯み、被弾してしまう。

 

火影

「ちっ!」

スコール

「ソリッドフレアは私の意思で自在にコントロールできるの。所謂炎のビットみたいなものと考えてくれたら良いわね」

火影

「…成程な。炎は一直線にしか飛ばねえと思い込んで正直油断したぜ」

スコール

「…そして今も」

火影

「なに…!」

 

火影は気づいた。自分の周囲が火球に覆われていたのだ。自分でも気づかない内にまた新たな火球を形成し、配置していたらしい。

 

火影

「…逃げていたつもりがうまく誘導されていた訳か。まるで海之の幻影剣みたいだぜ。やっぱアンタ強ぇな」

スコール

「子供にやられっぱなしというのは大人として恥ずかしいからね。少しは驚かせてあげないと。……それより大丈夫なの?瞬間移動でも使わない限り不利なんじゃない」

火影

「あれは結構SE喰うんでね。温存しときてぇんだ」

スコール

「そう…。なら、もう戦えない様にしてあげるわ!」

 

そう言ってスコールは火影に周囲の火球を全て向けた。

 

火影

「!」

 

ズドドドドドドドドドドドドッ!

 

凄まじい爆発音と同時に火影が爆炎に包まれた……。

 

 

…………

 

海之・オータム

 

その炎の衝撃はこちらにも伝わっていた。勝負は海之が相変わらず優勢だったがそれより海之はウェルギエルの不調が気になっていた。

 

海之

(…やはり動きにガタが出始めてきている様だな。これは勝負を」ドドドドンッ!「!」

 

その時海之の耳に遠くから爆音が聞こえた。方角からして火影達がいる方向だ。

 

オータム

「…へ~、スコールの奴あれを出すとはな。相当本気と見える。…だがスコールのあれを食らって無事でいた奴は今まで一度たりともいねえ!あの赤い奴はこれまでだな!」

 

オータムは勝ち誇ったような声を上げる。そんなオータムに対して海之は、

 

海之

「…今までは、だろう?」

オータム

「なに!?」

海之

「貴様も、そしてあのスコールとかいう奴も、あいつを理解していない」

 

 

…………

 

スコールのソリッドフレアをまともに受ける形となった火影は煙に包まれていた。姿は全く見えない。

 

スコール

「……倒せたの?それにしてはあっけないわね。でもあの攻撃は確かに当たった筈だし、ダメージは負った筈だけど…」

 

スコールは警戒しつつも攻撃が通ったと確信している様だ。

 

スコール

「……まあ倒せたとしたらそれはそれで」

 

とその時、

 

 

…ゴオォォォォッ!

 

 

火影を覆っていた煙が吹き飛び、再び激しく燃え上がり始めた。

 

スコール

「! な、何なの!?…!!」

 

そしてスコールは気づいた。…良く見るとそれはただの炎ではなく炎に包まれた、いや炎を纏ったアリギエルだった。両腕にはいつの間にかイフリートがあり、それが一際激しく燃えている。

 

火影

「…誰が倒せたって?」

スコール

「!…まさか、あの攻撃を受けて…なんともないというの!?」

火影

「良い事を教えてやる。炎を操れんのはてめえだけじゃねぇ!」

 

すると火影を覆っていた炎が更に大きくなった。同じ炎を操れるスコールも怯む程の勢いだ。

 

スコール

「くっ!私が炎に怯むなんて!」

火影

「うおおぉぉぉ!!」…ドンッ!!

 

すると炎を纏ったまま火影は体当たりを繰り出してきた。

 

スコール

「突っ込んでくるつもり!?…なら受けてたってあげるわ!」

 

スコールはソリッドフレアを収縮させ、巨大な火弾を作り出した。

 

スコール

「これはどうかしら!!」…ドォン!

 

作り出した火球を向かってくる火影に向けて撃つ。……しかし、

 

スコール

「!!」

 

スコールが撃った火球が火影、正確にはアリギエルの炎とぶつかった途端、更にアリギエルの炎を大きくしたのである。

 

スコール

「私の炎を…吸収した!?」

火影

「おぉぉぉぉぉぉ!!」

 

 

ドガアァァァァァァァァァンッ!

 

 

スコール

「きゃああああああ!!」

 

火影の炎を纏った体当たりがスコールに直撃した。その瞬間爆発が起こり、スコールは体当たりと爆発の両方を受ける事になった。本来ゴールデン・ドーンは火の攻撃を無効化できる能力があるが、それさえも受け付けない程火影の攻撃はすさまじいものであったのだ。

 

スコール

「くっ……なんて…力…!」

火影

「こちとら火をも焼き尽くす地獄の業火に焼かれた事もあるんでね。それに比べりゃ並みの火なんて大したことねぇ」

(…つっても今までより熱さを感じたな。不具合なのと人間だからか…)

スコール

「…炎に焼かれる…?…貴方…一体、昔何が」

火影

「まぁ良いじゃねぇかそんな事。それより立ちな。大して効いてねぇ筈だ。今の体当たりはただの脅しだ。それとも降参か?」

 

するとスコールはよろめきながらも体勢を整える。

 

スコール

「…ふふふ。貴方…本当に強いわね…。こんなに刺激的な気分になったのは久々だわ。もう15年にもなるかしら…。大人げないかもしれないけどもっと、もっと戦いたくなるわ」

 

するとスコールの耳にあの声が聞こえた。

 

(……力を望むか…?)

 

スコール

「!…いいわ。貴方の希望通り…、そして私の望みに従い、使ってあげる。…DNSを!」

火影

「!」

 

ゴォォォォォォォォォォォッ!

 

スコール

「あああああああああああああ!!」

 

するとスコールの身体がISごと、あの黒い炎に包まれた。焼かれる痛みに絶叫を上げるスコール。そして、

 

 

……ドクンッ!

 

 

火影

(…リベリオンが!……やはりあれには魔力が使われている)

スコール

「ああああああああああ!」

 

…カッ!!

 

そしてスコールの身体が完全に黒炎に包まれ、それが激しい光と共に散った。

 

火影

「……」

 

そこにいたのは…妖艶な姿をしたIS。従来のISよりも露出が多く、一見裸婦にも見える。その上に羽織るのは蠢いている多くの黒い影。それが集まってドレスの様な物を形成し、それらひとつひとつが凄まじい雷撃を放っていた。

 

スコール(DIS)

「ハァ…ハァ…。これが……DIS。…オーガスの言う通り…凄まじい力の流れを感じる…」

火影

「…こんどはそいつか。しかしアンタはあいつと違って意識を失っていないようだな」

スコール(DIS)

「…炎から雷になったのはちょっと違和感あるけど…これも新しい経験だわ」

(…でもこれを使っても多分彼には敵わないでしょうね…。先ほどの戦いを見れば私にもわかるわ。でも…それ以上に純粋にこの子との戦いを楽しみたい。そんな気持ちで一杯だわ…!)

「さぁ、第2ラウンドを始めましょう!私を楽しませてちょうだい!」

 

するとスコールは自身が纏う多くの影を分散させ、戦闘態勢に入った。

 

火影

「…ご期待に応えてやるぜ!」ジャキッ!

 

火影もエボニー&アイボリーを構えた。

 

 

…………

 

その頃、スコールがDNSを使った事に発された魔力はこちらにも伝わっていた。

 

 

……ドクンッ!

 

 

海之

(…!閻魔刀が…)

「どうやら、あの女はDNSとやらを使ったようだな」

オータム

「!なんだと…!バカな…、あのスコールが…そこまで追いつめられるだと…!」

海之

「さて。貴様はどうするのだ?それともあれを使うのはもう怖いか?」

オータム

「…ざけんな!15年前のあん時に比べりゃこんな痛みなどかすり傷にもなりゃしねぇ!…いいだろう!望み通り使ってやろうじゃあねぇか!!」…カッ!

 

そう言ってオータムもDNSを起動させるのであった。

 

海之

「…あちらこちらで悪魔同士の戦いか…笑えん冗談だな」

 

そう言って海之もまた、閻魔刀を構えなおすのであった。




※次回は21日(土)投稿予定です。
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