IS×DMC~赤と青の双子の物語~   作:storyblade

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火影とスコール、海之とオータムが戦っている一方、刀奈とダリル&フォルテ組も戦いを始めていた。ダリル改めレイン・ミューゼルと、フォルテ・サファイアの予想を超えるISのパワーに最初は苦戦する刀奈だったが、自身の技術とデビルブレイカー「バスターアーム」によって形勢を押し返す。
しかしダリル達は今度は自らの加勢としてなんとグリフォンを召喚。作戦の実行前にスコールから与えられていたのだ。得意の水のヴェールも使えないこの状況でダリルは降参を提案するが、刀奈はそれを一蹴し、更にこの状況で笑顔で言い放った。

「私には天使の加護が付いているのよ♪」

その瞬間ダリル達に襲い掛かる影があった。それはIS学園に残っている筈の……。


Mission137 京都編③ 魔人達の策

ズガガガガガガガガガッ!

 

グリフォン

「グオォォォォォォッ!」

 

シュバババババッ!

 

突然ダリル達に襲いかかる攻撃。

 

ダリル

「な、なんだこの攻撃は!一体どっから」

フォルテ

「!ダリル!後ろっス!」

ダリル

「なに!?……!!」

 

突如ダリル達やグリフォンを攻撃した謎の影。それは…、

 

クロエ

「…大丈夫ですか?楯無(刀奈)さん」

 

IS学園にて体調不良で休んでいる筈のクロエであった。先のグリフォンへの攻撃は彼女のIS「ベアトリス」の遠隔武装、アキュラであった。

 

刀奈

「くろ…じゃなかった。シエラ(クロエ)ちゃんナイスタイミング~♪」

ダリル

「てめぇは…確かつい最近学園に転校してきたっていう!」

フォルテ

「そうっス!確か名前は…シエラ、シエラ・シュヴァイツァー!そしてその専用機ベアトリスっス!なんでここに!?」

 

予想外の乱入者に驚くダリルとフォルテ。そんなふたりにクロエは言った。

 

クロエ

「……追跡していたのは貴女達だけでは無かったという事ですよ……」

 

 

…………

 

前日 昼休憩の会議室にて。

 

刀奈

「…わかったわ。そっちのほうは任せておいて。家の者も使って急ピッチで調べてあげるわよ。今日の夜には連絡するわ」

海之

「ありがとうございます。…それでクロエ、お前にもひとつ頼みがある」

クロエ

「なんでしょうか?海之兄さん」

 

すると海之はクロエに言った。

 

海之

「もし学園内に内通者がいるとした場合、俺達が京都に行くと分かれば何かしら行動に出る筈だ。もしかしたら学園から俺達を見張って京都まで追ってくるかもしれん」

火影

「…成程。お前の言いたい事わかったぜ。もしそういう奴がいたらクロエに見張っていてほしいという訳だな」

千冬

「…確かに。オーガスはお前達が無視できん理由も知っている。こちらの行動を把握するために影から追ってくる可能性も捨てきれんな。裏をかくという訳だな」

海之

「そういう事です。罠に飛び込む以上こちらは不利ですからね。少しでも有利に立てる材料が欲しい」

真耶

「正直考えたくはありませんけどね、…でも仕方ないんですね…」

クロエ

「私にその様な大役が務まるでしょうか…?」

 

やや不安がるクロエ。

 

刀奈

「大丈夫よクロエちゃん。あの束さんの娘で、このふたりの認める妹でしょ?自信を持ちなさい」

火影

「…はは、という訳だクロエ。任せたぜ?」

海之

「頼む。だが無理はするな。危ないと感じたら直ぐに離れろ」

クロエ

「…はい!」

火影

「ああ…それからクロエ、これを持っていけ」

 

火影はクロエに物凄く小さい何かを手渡す。

 

クロエ

「これは…盗聴器ですか?」

火影

「ああ。こんな見た目だが十分な機能がある。超小型の電池だから数時間しかもたないが京都にいる間なら十分だろ。もしチャンスがあれば使え」

クロエ

「ありがとうございます」

刀奈

「良く思いついたわね」

火影

「盗聴器は初めてじゃありませんので…」

 

 

…………

 

クロエ

「昨日の夜に楯無さんから連絡をいただいてからずっと貴女達を見張っていました。兄さん達が列車に乗り込む前に駅にいた事も知っていますよ」

ダリル

「…そうか!なんで俺達が同じ列車どころか同じ車両にいたのかわかったのは!」

フォルテ

「…ずっと見られていたという事っスね…。アンタ只者じゃないっスね…、私達に気配も感じさせないなんて…」

クロエ

(…ドイツにいた時の訓練がまさかこの様な形で役立つとは思いませんでしたね…)

刀奈

「目には目をってやつよ。シエラちゃん、山田先生は?」

クロエ

「山田先生は先ほどの件で後処理を行ってくださっています。もう少ししたら来られると思います。その前に今はこの状況を何とかしましょう。お手伝いします」

刀奈

「ありがとね♪」

ダリル

「ちっ、仕方ねぇ!グリフォン!てめぇはあいつの相手をしろ!」

 

ダリルはグリフォンをクロエ操るベアトリスに向ける。

 

グリフォン

「グオォォォォォッ!」

クロエ

(グリフォン…兄さん達が前世で戦ったという存在。実戦は初めてですがやってみせます。兄さん達の妹として、恥じない戦いをしてみせます!)

 

ババババババババッ!

 

先程と同じく雷の嵐を放つグリフォン。それに対してクロエは回避行動をとりつつ、避けられないものはシールドを張って冷静に対処する。

 

クロエ

「あの雷の結界はレーザーより厄介ですね…。私のISには火影兄さんのエアトリックや海之兄さんの残影の様な回避行動はできませんからね。ちょっと強引な方法で行きましょう」

 

クロエはシールドを張りながらオシリスを前方に構え、そのまま瞬時加速で突進した。

 

クロエ

「はぁぁぁぁぁぁ!!」

 

ズガアァァァンッ!

 

グリフォン

「グオォォォッ!」

 

クロエの瞬時加速+オシリスの一閃がグリフォンの角を切り裂いた。

 

クロエ

「多少シールドがダメージを受けましたが束様がベアトリスにSE自動回復機能を付けて下さって良かったです。これであの雷は撃てませんね」

グリフォン

「グググ…グオアァァァァァッ!」ドンッ!

 

攻撃を受けた事に怒ったのか、グリフォンは高スピードで飛びながらレーザーをクロエに向けて撃ってくる。それをかわしながら、

 

クロエ

「次はあのスピードを少しでも遅くしましょうか…」

 

バサッ…ドドドドドドドンッ!

 

するとクロエはセラフィックソアーをグリフォンに向けて射出した。

 

グリフォン

「グオォォォォォッ!」ドンッ!

 

しかし追跡する無数の天使の羽をグリフォンは高スピードで飛び回りながら避ける。………やがて全て避けきり、

 

グリフォン

「グアァァァァァァッ!」

 

再びクロエに照準を合わせようと方向転換しようとする。…しかし、

 

クロエ

「…かかりましたね」

 

 

ドガァァァァァンッ!

 

 

グリフォン

「!?」

 

突然グリフォンの周辺に爆発が起こった。そのダメージを多少受けるグリフォン。

 

グリフォン

「グルルルルルル…!!」

 

グリフォンは気づいた。自分の周辺に無数の羽が舞っていることを。そして理解した。それは先程自分が避けたセラフィックソアーの光の羽だという事を。

 

クロエ

「セラフィックソアーに何故無尽翼という名があるのか、それはこれに合わせたもうひとつの魔具、「無尽剣ルシフェル」の能力故です。空中に配置できたり」

 

ドガガガガガガガガガンッ!

 

グリフォン

「グオォォォォォッ!」

クロエ

「機雷のように自分のタイミングで爆発できたりできるんですよ。…ダメージは与えられたようですね。では続けましょうか」ジャキッ!

 

クロエは再びオシリスを構えた。そんなクロエの戦い方をみていたこちらは、

 

ダリル

「アイツ、グリフォン相手に物ともしていねぇ!」

フォルテ

「無茶苦茶っス!」

刀奈

「おとなしそうに見えてあの子冷酷な戦い方するわねぇ。気にいったわ~♪」

 

 

…………

 

その頃、海之とオータム(DIS)の戦いは佳境を迎えていた。

 

オータム(DIS)

(……そろそろ良いか…)

 

するとオータムは自らの変身を解除し、アラクネに戻った。

 

海之

「変身を解除する事もできるのか。だが何故だ?諦めるのか?」

オータム

「…ふふふ、バカな事言ってんじゃねぇよ。諦めるのはてめぇの方じゃねぇのか?」

 

するとオータム拡張領域を展開し、何かを取り出した。…一見何かのスイッチの様にも見える。

 

海之

「……?」

オータム

「これがなんなのか知りたいか?まぁ待てよ。おい、てめえに問題だ。「18」、この数字が何かわかるか?」

海之

「……」

 

海之が黙っているとオータムは答える。

 

オータム

「京都市にある鉄道の路線の数だ。その路線の数だけ一日に多くの列車が走っている。更に京都は観光都市、おまけに今の時期という事もあって利用客も多い。そこでこのスイッチだが……これが何を意味するかわかるか?」

海之

「……」

 

海之が引き続き黙っているとオータムは勝ち誇ったように言い出した。

 

 

オータム

「くくく…驚け!これは爆弾の起爆スイッチだ!市内を走るひとつの路線のある車両に仕掛けてある!これを押すと瞬時に爆弾が爆発する!多くの乗客が河童微塵に吹っ飛ぶってっ訳だ!!」

 

 

海之

「……」

オータム

「くくく、あまりの驚きで言葉も出ないか?散々なめた事言ってくれやがって…。てめぇらは確かに強ぇよ。認めてやらぁ。…だがな、以前あの赤い野郎には言った事あったが、俺には守るもんなんかねぇ!自分達のためだけに行動する!誰がどうなろうと知ったこっちゃねぇ!だがてめぇらはそれはできねぇ!それがてめぇらの限界だ!今みたいになぁ!」

海之

「……」

オータム

「……だが、俺も完全な悪魔じゃぁねぇ。事によっちゃあ爆弾のありかを教えてやっても良いんだぜぇ。今までの否を素直に認め、負けましたって土下座でもすりゃ許してやらん事もねぇがよ?」

 

勝ち誇ったように降参する様に提案するオータム。

………すると、

 

海之

「……良く囀る」

オータム

「……んだと!?」

 

それまで俯いて黙っていた海之が口を開いた。ひどく冷たい声で。

 

海之

「いいだろう。押せ。止めはせん」

オータム

「!!」

海之

「多くの命をそんなものひとつで一瞬にして終わらせる覚悟が貴様にあるのならば、遠慮はいらん。今すぐ押せ」

 

そう言いながら海之はゆっくりと近づいてくる。

 

オータム

「…て、てめぇ…正気か!?」

 

オータムは無意識でやや恐怖していた。冗談を言っている様には思えない。今の海之は先ほどまでとは何か違う様に思えた。まるで人の命などなんとも思っていない様な…。

 

海之

「どうした?さっさとやれ。それともやはりできんか?塵芥の如き貴様には」

オータム

「!!」

海之

「後悔せんのならば、真の悪夢を見る覚悟があるならば、その悪夢の中で絶望を抱き、死ぬ覚悟があるならば…やってみるがいい」

 

そう言いながら海之はゆっくり近づいてくる。

 

オータム

「…く、来るな!本気で押すぞ!?」

海之

「………」

 

無言のまま海之は近づいてくる。オータムはその姿にまるで「悪魔」を見たような気がした。

 

オータム

(…く!しっかりしろ!相手はただのガキだ!悪魔なんかじゃねぇ!…こうなったら押してやろうじゃねぇか!俺がどうせ押せないって思って脅迫してきてるだけだ!凄んでも所詮ガキだ!実際押されたら動揺するに決まってる!こんなガキになめられてたまるか!!)

 

そして、

 

オータム

「…いいだろう!押してやろうじゃねぇか!!悪夢を見るのはてめぇの方だぁぁぁ!!」

 

オータムは勢いよくスイッチを押した。

 

 

…………

 

その頃、火影とDNSを使って変化したスコールの戦いは新たなラウンドに突入していた。

 

スコール(DIS)

「さぁ、第2ラウンドを始めましょう!私を楽しませてちょうだい!」

火影

「いいだろう、ご期待に応えてやるぜ!」ジャキッ!

 

火影はエボニー&アイボリーを構える。

 

火影

(こいつは確か前ん時は地面から雷や影を飛ばしてきたな。だがISは空の戦いが中心。前とは違うと考えたほうが良いか…)

 

するとスコールは自分が纏っていた影を分散させた。それらは雷を纏った蝙蝠の様な姿をし、集団で火影に襲い掛かってきた。

 

火影

「例え蝙蝠だろうが俺には単純な動きだね!」ジャキッ!ズドドドッ!

 

火影はそれらを撃ち落とそうと銃を撃つ。すると、

 

サッ!

 

それらは突然スピードを上げ、更により複雑な動きを見せて銃弾を避けた。それらは再度火影に向かってくる。

 

火影

「!ほう」ジャキッ!

 

火影はとっさにリベリオンに持ち替える。雷を伴った蝙蝠が自分に体当たりを仕掛けてくると思い、直接落とそうと考えた。しかし、

 

バシュバシュッ!

 

火影の予想は外れた。それらは体当たりを仕掛けてきたのではなく、電撃を放出してきたのだ。それに困惑するも何とか避ける火影。

 

火影

「! ちっ、急に速度上げたり電撃撃ってきたり。まさか…これもビットか?」

スコール(DIS)

「驚いてくれて嬉しいわ。ご想像の通りSEが続く限り撃てるビットみたいな物よ。私も今気づいたんだけどね。そして…こういうのもあるわ!」

 

ヴゥゥゥゥゥンッ!

 

影を戻したスコールは今度は自分の前方に帯状に広がった雷の壁の様なものを複数出現させ、

 

ドドドドンッ!

 

それを時間差で火影に向けて撃ってきた。

 

火影

「前よりデカいな。…なら!」シュンッ!

 

火影はエアトリックで壁と壁の隙間を移動する様にそれを回避。徐々にスコールに近づく。

 

ゴオォォォォッ!

 

すると今度は突然スコールの手から突然炎が上がり、襲い掛かってきた。それは先ほどスコールのゴールデン・ドーンが使っていた炎の鞭だった。

 

火影

「ちっ!変身前の能力もあんのか!」

 

火影は瞬時にイフリートに変え、襲い掛かってくる炎の鞭をそれで受け止める。

 

スコール(DIS)

「くっ!しかしかかったわね!」

火影

「何?」バチバチバチッ!「!」

 

ドォンッ!

 

スコールの炎の鞭が消えると同時に彼女の腹部から高速で雷弾が飛び出してきた。真っすぐ火影に向かっている。

 

火影

「くっ!」ジャキッ!バァンッ!バァンッ!バァンッ!

 

一方避けられないと思った火影もすぐさまイフリートからコヨーテに持ち替え、雷弾を撃ち落とそうと連射する。そして、

 

…ドォォォォォォンッ!

 

火影

「くっ!」

スコール(DIS)

「きゃあ!」

 

銃弾を受けたためか雷弾はふたりの中間辺りで爆発した。お互い距離があまりなかった火影もスコールもその爆風を受ける形となり、たまらず距離をとる。

 

火影

「くっ…油断したぜ」

スコール(DIS)

「はぁ…、貴方流石ね。あんな近い距離から一瞬で切り返すなんて…」

火影

「驚いたのは俺も同じだぜ。ビットの動かし方もセシリアやあのMって奴以上だし」

スコール

「これでも経験はあの子達の倍以上はあるから」

火影

「元のあいつは雷と影を使ってたがそれがISになって変わったって事か」

スコール(DIS)

「…元の?」

火影

「気にすんな」

(遠くは雷で、近くは火って感じだな…。おまけにあれは無制限のビット…SEが続く限り永遠に撃ち続けられるしスピードも上がってるか…)

「…んじゃ、いっちょ久々にあれでいくか!」

 

そう言って火影は高速で接近する。スコールの方も再び蝙蝠型の実体がないビットを展開、体当たりさせるために火影に向かわせる。それでも火影は剣も銃も出さずに突っ込んでくる。

 

スコール(DIS)

「どうするつもりかしら!この子達のスピードは貴方の射撃を避ける位速いんだけど?さっき貴方も見たでしょう!」

火影

「んな事わかってるよ。だったらこっちもそれ相応の手で行くまでさ!」

 

ドゥルルルルルルンッ!!

 

そう言った火影が展開したのは分離状態のキャバリエーレだった。

 

火影

「大掃除にはこいつが一番いいぜ!」

 

ギュイィィィィィィンッ!

 

火影はそれを豪快に振り回す。それに巻き込まれる形で複数のビットを撃破する。

 

スコール(DIS)

「!そういえば貴方にはそんな武器もあったわね!」

 

それを見てスコールはビットを火影から離し、雷弾による攻撃に切り替える。

 

ドドドドンッ!

 

火影

「そしてこういう使い方もあるぜ」

 

…ガシャガシャンッ!

 

そう言って火影は両手に持っているキャバリエーレを再び合体させ、バイク形態にする。

 

スコール(DIS)

「ここでバイクですって…!?」

火影

「単なるバイクじゃねぇけどな!」

 

そう言って火影はバイク形態のキャバリエーレを盾にしてビットの雷弾を受け止める。そして攻撃が止むと、

 

ヴゥン!ヴゥン!

 

今度はバイクのままそれを同じく豪快に振り回し、ビットを巻き込む。

 

スコール(DIS)

「なんて大胆な…バイクを振り回すなんて!」

火影

「スタイリッシュだろ?…そして」

 

ドゥルルルルルルルルルルンッ!!

 

すると火影は手に持っていたバイクに跨り、そのままスコールに向かって飛行、……いや走って突っ込んでくる。

 

スコール(DIS)

「!あのバイク…空を走っている!?」

火影

「ニコの奴、上手く改造してくれたな」

スコール(DIS)

「くっ!でもそれじゃ先ほどの瞬間移動も使えないわよ!今度こそ当ててあげるわ!」

 

ドンッ!ドンッ!ドンッ!

 

スコールは雷の壁を撃ち出す。しかし火影は構わず突っ込んで来る。

 

火影

「避けるなんて言ってねぇさ!」

 

バババババババッ!

 

するとキャバリエーレの前輪についている剣が突然電気を纏った。そしてそのまま、

 

…バリィィィンッ!

 

スコール(DIS)

「雷の壁を破った!?」

火影

(こいつは元々あいつの力で生まれたもんだ!雷なら負けねぇぜ!)

 

ヴゥン!!ヴゥン!!

 

スコール(DIS)

「そのまま突っ込んで来るつもり!?しかしその前に私の炎に焼かれなさい!バイクごと蒸発させてあげる!」ゴォォォォォッ!

 

スコールは炎の鞭、更に自らの周囲に熱線の壁を展開する。

 

火影

「確かに並みの速さならそうなるな。…だが!」ピピピッ

 

すると火影は何かを入力し始める。するとキャバリエーレ全体が突然赤く染まった。

 

スコール(DIS)

「…!バイクが赤くなった!」

火影

「Rモードっつってな。SEを使う代わりにスピードを何倍も引き上げるのさ」

 

そう言うと突然火影は走っているキャバリエーレの上に立ち、

 

ドンッ!

 

そのまま前方に飛び出した。腕にはイフリートを付けている。

 

火影

「はぁぁぁぁ!」

スコール(DIS)

「!!」

 

ドォォォォォォォンッ!

 

斜め上からの火影のイフリートの一撃とスコールの炎の壁が激しくぶつかった。

 

スコール(DIS)

「くっ!バイクの推進力を利用してパワーを上げてるの!」

火影

「前方不注意だぜ?」

スコール(DIS)

「えっ?」ドゴォォォォォォンッ!「きゃあああああ!!」

 

前方から超スピードで突っ込んできたキャバリエーレが激突した。激しく吹っ飛ぶスコール。

 

スコール(DIS)

「…くっ!まさかそのまま突っ込ませて来るなんて…交通事故もいいところだわ…」

火影

「アンタには色々驚かされるからな。こっちも驚かせてやらねぇと。少し戦ってみてわかったぜ。どうやら火と雷を同時に使う事はできねぇみたいだな。さっきも雷弾を炎の鞭で俺を縛ってりゃ当たってたろうし、壁が消えてから炎を展開していたしな」

スコール(DIS)

「仕方ないでしょう?まだこの状態に慣れてないんだから」

火影

「…で、どうする?流石に今のは効いただろ?もう降参して話してくれても良いんじゃねぇか?傷つけなくて済むしよ」

スコール(DIS)

「……いいえまだよ、まだ終わらないわ。私の心は満たされていない!まだ付き合ってもらうわよ!それと同じ手にはかかってあげるつもりは無いから!」

火影

「……いいね、益々やる気が出てきたぜ」ドゥルルンッ!

 

火影はキャバリエーレのエンジンをふかした。

 

 

…………

 

海之VSオータム(DIS)

 

一方、爆弾のスイッチを押したオータムに異変が起こっていた。

 

オータム

「……な、何故だ!?なんで爆発が上がらねぇ!?」

 

オータムは不思議がった。起爆スイッチを押したのに京都のどの場所からも爆発が起こった気配がない。例え遥か上空でも列車を破壊するほどの爆発。何かしら気づく筈だ。地下鉄に仕掛けてはいない。なのに何も異常がない。するとそんな慌てるオータムを見て、

 

海之

「…ククク…はっはっはっはっは!!」

 

大笑いする海之。

 

オータム

「て、てめぇなに笑ってやがる!?」

海之

「これが笑わずにいられるか。貴様らの計画など全て知っているのだよ……」

 

 

…………

 

それは火影達が京都に着いた時から始まっていた…。

 

京都駅にて

 

海之

「誘いをかけてきたのはあちら側だ。何れ向こうから接触してくるだろう。俺達が今日来た事を知っていればの話だがな……」

 

♪♪♪

 

携帯(クロエ)

「D(ダリル)・F(フォルテ)両名も下車。誰かと連絡を取っている様です。隙を見て盗聴器を仕掛けます」

(火影・海之・刀奈・真耶)

「「「了解(しました)」」」

 

…………

 

地主神社にて

 

♪♪♪

 

真耶

「連絡ですね…」

刀奈

「……」

 

(クロエ)

「Fは火影兄さんを。Dは海之兄さんを追跡。また、何やら工作活動を行っている模様」

(海之)

「了解した」

(火影)

「工作活動とは?」

(クロエ)

「まだ不明です。Dが連絡を取っているので引き続き追跡します」

 

…………

 

木嶋坐天照御魂神社にて

 

♪♪♪

 

火影

「連絡か…」

 

(クロエ)

「脱出のための工作として○○○線の車両に爆弾を仕掛けたとの事」

(真耶)

「警察に知らせたほうが良いのでは!?」

(海之)

「知られるとすぐに爆発される可能性があります」

(刀奈)

「どの車両かわかる?」

(クロエ)

「車両番号は不明。追跡を続けます」

(火影)

「気を付けろよ」

 

…………

 

大岩神社にて

 

♪♪♪

 

海之

「………」

 

(クロエ)

「車両番号判明。私が解除に向かいます」

(真耶)

「危険すぎます!」

(クロエ)

「束様の助手の私には簡単な作業です。またDとFは追跡を止めて合流との事。京都タワーです」

(刀奈)

「じゃあ私がそちらに向かうわ。クロエちゃんは爆弾をお願い」

(真耶)

「私はクロエさんに合流します。車掌さんや乗客の皆さんに説明しないといけませんから」

 

…………

 

火影が入った店にて

 

♪♪♪

 

(クロエ)

「爆弾発見。これより解除を行います」

(真耶)

「乗客の皆さんには騒がない様に外に出てもらいました」

(海之)

「了解です。クロエ、念のため爆弾に蝸牛を使え」

(火影)

「本当に大丈夫か?」

(クロエ)

「ISを造る事に比べれば簡単です」

(海之)

「わかった。俺達は敵を引き付ける」

(刀奈)

「私も彼女達の前に顔を出すわ」

(火影)

「信じてるぞ、クロエ」

(クロエ)

「ありがとうございます」…ピッ

 

火影

「…ハァ…何とかなったか…」

 

 

…………

 

 

海之

「…そういう事だ」

オータム

「くっ!何もかも全てバレてたって事かよ!……そうか、戦いの場所をこんな必要以上に上空に持ってきたのは…地上への被害を出さない以外に、列車に注意を向けない様にするため!」

海之

「その通りだ。爆弾解除を行っている事や避難活動を知られたくなかったのでな。…さて」

 

ズドズドズドズドズドズドンッ!

 

オータム

「ぐあああっ!」

 

海之はブルーローズを連射し、アラクネの脚を全て破壊する。

 

オータム

「て、てめぇ…!」

海之

「先ほど俺は言った筈だ。悪夢を見る覚悟が、絶望を抱く覚悟が、そして殺される覚悟があるならやれとな。だからそうするまでだ。子供の戯言だと思ったのか?」

オータム

「…くっ!…マジかこいつ!頭いかれてんのか!?」

海之

「貴様に言われたらおしまいだ」

 

そう言って海之は閻魔刀を向ける。

 

オータム

(…ちっ!作戦どころじゃねぇ!今はこの状況をなんとかしねぇと!しかし転移すんにしてもその前に斬られちまう!なんか…………あれは!……こうなったら仕方ねぇ、予定は狂ったが最後の最後に目に物見せてやるぜ!!)




果たしてオータムは何を見たのか?そして考えとは?

※次回は来月4日(土)の同時投稿の予定です。
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