IS×DMC~赤と青の双子の物語~   作:storyblade

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京都上空で繰り広げられる火影とスコール、海之とオータム、刀奈&クロエとダリル&フォルテの戦い。
火影とスコールはそろそろ決着をつけようと互いに最後の一撃を撃とうとしていた……、しかしその時それに割って入るように爆発音が発生。驚いたふたりが見るとそれは煙を上げている飛行機であった。刀奈からの通信によると追いつめられたオータムが自らのISのコアを飛行機に撃ったとの事だった。
その事を知った火影は怒りを爆発。

「悪魔でさえ命や、人を愛する事を知ってるんだ!」

勝負や情報等一切捨てて救助に向かって行ったのであった…。一方海之の方も

「一度ならず二度も俺は救う事が出来なかった…。もう繰り返させはせん!」

そう決意を固めるのであった。


Mission139 京都編⑤ 赤と青の奇跡再び

オータムのコア爆弾を受け、正常な航行が不可能となってしまった飛行機。最早どこかに不時着するしか方法が無いがそれが可能であろう湖はここから全く反対の方角だという。誰もが絶望的と捉える状況の中、火影は驚くべきことを提言した。

 

火影

「なら俺達が湖まで運んでやる!」

 

クロエ・刀奈・真耶

「「「!!!」」」

海之

「…やはりそれしかないか」

機長

(な、なんだって!?バカな、そんな事できるわけ…)

海之

「いらん心配だ!以前にも似た事をしている!」

機長

(!!……まさか君達、あの墜落しかけた旅客機を救ったという)

火影

「んなこたぁいいからそっちは操縦に集中してろ!」

海之

「必ず俺達の指示に従え!全員生きて帰りたければな!」

機長

(!…りょ、了解!)

 

そして通信は一旦切れた。

 

火影

「海之!わかってんな!?」

海之

「ああ」

刀奈

「貴方達正気!?本気で墜落寸前の飛行機を空中で受け止めて湖まで運ぶつもり!?あまりにも危険すぎるわ!」

クロエ

「そうです!それに兄さん達は先の戦闘で消耗しているではないですか!」

真耶

「お願いですからやめて下さいふたり共!」

 

本気でそう訴える三人。しかしそんな彼女達に火影と海之は、

 

火影

「……誰かに命じられた事でもしなきゃいけない事でもない。…やりたい事なんです」ドンッ!

海之

「皆は離れていてください。巻き込まれない様気をつけて」ドンッ!

 

そう言うとふたりは飛行機の下に移動していった。

 

真耶

「ふたり共!」

クロエ

「兄さん!」

刀奈

「……本当に…なんて子達なの」

真耶

「で、でもこのままじゃ…、ふたりのISは万全じゃないのに……」

クロエ

「…私達…何もできないんですか…?」

刀奈・真耶

「「……」」

 

 

…………

 

船体の下側に移動した火影は前方、海之は後方にいる。

 

海之

「湖は確かにここから正反対の方向15分程の所にある。だが方向が正反対だ。180度旋回しなければならん」

火影

「15分か…中々だな。…だがエンジンさえ生きてんなら方向転換さえ乗り切りゃ何とかなりそうだな」

海之

「油断するな。前と違って俺達のISは万全ではない。とはいえ本気でかからなければこちらが不味い」

火影

「わかってるよ。…んじゃ始めるか」

 

傾く飛行機の勢いに潰されない様気を付けながらふたりは機体に触れる。

 

火影

「しかし二度あることは三度あるというが…こんなのあり得ねぇよな。三度目の正直で終わらせたいもんだ!」

海之

「…そうだな。……いくぞ!」

 

そして、

 

 

……ドンッ!!!!

 

 

ふたりは傾いている機体を安定させるため、アリギエル・ウェルギエルのパワーを一気に全開にした。

 

 

グググググググググググググググググ………

 

 

火影

「ぐぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」

海之

「うぅぅおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」

 

 

…………

 

IS学園 食堂

 

その頃、一夏は火影達に電話してみるのだが、

 

一夏

「………駄目だ出ねぇ。一時間前は普通に繋がったのにな…」

「…チャットも既読にならん。昼過ぎまでは送って直ぐに返事が来たのに…」

セシリア

「何かあったのでしょうか…」

鈴・シャル・本音・簪・ラウラ

「「「………」」」

 

其々が妙な不安に駆られていた……。

 

 

…………

 

 

ガガガガガガガガガガガガガガガガガ………

 

 

機長

(!機体の姿勢が完全では無いがやや安定し始めた…!本当に持ちこたえたというのか!?)

火影

「くっ、…おい!エンジンはまだ死んでねぇか!?」

機長

(あ、ああ!次はどうすれば良い!?)

海之

「このまま俺達で機の向きを変える!エンジンの出力を最低限にしろ!切るんじゃないぞ!再点火できるかわからんからな!」

機長

(! し、しかしそれじゃ機の全重量が君達にかかるぞ!)

火影

「構わねぇよ!向きを変えたら直ぐ戻してくれりゃ良い!急げ!」

 

……そう言われた飛行機のエンジンはゆっくりと落ち、機の速度は急激に低下。

 

 

ズンッ!!!

 

 

火影

「ぐっ!!やっぱ前と違ってダメージを受けてるぶんキツイぜ…!」

海之

「急がんと俺達も持たん!直ぐに軌道を変えるぞ!」

 

 

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……

 

 

前側の火影と後側の海之は湖がある方角、180度旋回する様力の入れ方を変える。急ぎすぎて内部に揺れを起こすと乗客への負担になるし、遅すぎれば支えているふたりへの負担が大きくなる。最適な速度で旋回する必要がある。しかし小型とはいえ約300tの金属の塊。ほぼ0の速度。機体の損傷。更に致命的なものとしてふたりのISの不調。

 

…ガクンッ!!

 

火影

「!?ぐっ!急に重くなった気がしやがる!パワーダウンだと!?こんな時に!」

海之

「こちらも同じだ!だが諦めるな!俺達が諦めれば全ては終わりだ!」

火影

「わかってるよ!あいつでもいりゃあの悪魔の腕の馬鹿力が助けになるんだがな」

海之

「あいつはこんな無茶はせん。……と考えるのは俺だけだろうな。全く誰に似たのか」

火影

「本気で言ってんのか?お前のガキの頃にそっくりだぜ」

海之

「……冗談を言っている暇があったら集中しろ!」

火影

「へっ、照れ隠ししやがって。…しかしマジできついな…ちっ!今さえ乗り切れれば…!」

 

様々な要因が重なり、以前よりもはるかに難しく感じるのだった。……とその時、

 

 

ガシンッ!…ガシンッ!ガシンッ!

 

 

火影・海之

「「!!」」

クロエ

「兄さん!」

刀奈

「私達も手伝うわ!」

真耶

「大丈夫ですかふたり共!」

 

火影と海之の間に刀奈が、そして翼にはクロエと真耶が入り込んできた。

 

海之

「クロエ!刀奈さん!先生!…何故!?」

刀奈

「ふたりが止めてくれたお陰で来れたのよ!」

火影

「危険だ!離れてろ!」

刀奈

「後輩君だけにおいしいとこは持っていかせないわよ♪!それにこんな時こそバスターアームの本領発揮でしょ!」

クロエ

「私と山田先生で翼と傾きを支えます!何とか湖まで頑張ってください!」

火影

「先生まで…!」

真耶

「貴方達だけに全て委ねたりなんかしません!昨日もお話ししたでしょう!私は皆さん程の力はありませんができることをしたいんです!皆さんの教師として!」

火影

「……へへ、無茶が好きだな皆」

海之

「ああ、全くだ」

刀奈

「君達だけには言われたくないわ♪!」

クロエ

「同じです♪!」

真耶

「本当ですよ♪!」

火影

「…おし!」

 

 

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……

 

 

五人は機体をできるだけ平行にしながら力を合わせてゆっくりと向きを変える。そしてやがて、

 

クロエ

「皆さん!方角は大丈夫です!」

刀奈

「くっ!お、オーケー!」

海之

「操縦席!このまま真っすぐ飛べ!その間の姿勢制御は任せろ!」

 

海之の指示を受けた機は湖まで飛行を始めるのだった。

 

 

…………

 

………それから約10分後、火影達の必死の行動により、飛行機は無事に湖に着水した。救助隊には機長が既に連絡しており、今はその到着を待っている。危惧された機内への浸水は幸い大した事は無いらしく、乗務員で対処できるとの事である。怪我人も爆発の時の衝撃で身体を打った者がいるらしいがこちらも幸い命に別状は無いらしい。流石に疲れたか火影や海之達5人は少し離れた浜辺で座り込んでいた。

 

火影

「……やれやれ、多少手こずったが何とかなったな」

クロエ

「機長さんから伝言が来ましたよ。「乗務員乗客、全てを代表して感謝する」だそうです」

海之

「そうか。無事なら良いさ…。三人は大丈夫か?」

刀奈

「…怪我は無いけど…、もう精魂疲れ果てたわ…。本当に一時はどうなるかと思ったわよ…」

真耶

「あ、あははははは…。しょ、正直今も自分がやった事が信じられないです。…二度とこんな事したくないですね…」

火影

「はは、それについては俺達も全く同感です」

クロエ

「……」

海之

「どうしたクロエ?疲れたか?」

クロエ

「い、いえ。疲れたというより…茫然としてしまって…。まさかこんな事になるなんて想像もしていませんでしたから…、すいません」

火影

「俺達も同じさ。でもよく頑張ったなクロエ」

クロエ

「あ、ありがとうございます」

刀奈

「今度労いも兼ねて何かご馳走してよ。なんなら君達の手料理♪」

海之

「そんなもので良ければ何時でも構いませんよ」

クロエ

「……それより兄さん達は何ともないんですか?一応飛行機を持ち上げたんですよ?」

火影

「ああ心配すんな。悪魔に飲み込まれたり全身めった刺しされるよりは楽さ」

刀奈

「…全く君達には付いていける気がしないわね」

火影

「でも今回は三人が助けてくれなければ危なかったと思います」

海之

「そうだな。ありがとうございます」

クロエ

「…そう言っていただけて嬉しいです」

刀奈

「えへへ♪なんか初めて君達の助けになれた感じね」

真耶

「ふふふ、教師として凄く嬉しく思います」

 

5人は漸く笑った。

 

真耶

「しかし……結局何も情報は得られませんでしたね。京都までわざわざ来させた意味も」

 

とその時、

 

 

ヴゥンッ!

 

 

突然何かが火影達の目の前に現れた。透かさず立ち上がる。

 

真耶

「! な、なんですか!?」

刀奈

「…これは転移?……!」

海之

「…貴様は…」

スコール

「……」

 

転移してきたのは……先程まで火影と戦っていたスコールであった。

 

クロエ

「ファントム・タスクの…スコール・ミューゼル!」

刀奈

「そしてダリル…いえ、レイン・ミューゼルの叔母でもあるわね」

スコール

「……驚いたわ。本当に飛行機を救ったのね。…良かったわね、皆助かって」

真耶

「な、何を言ってるんですか!自分達でやっておいて!」

火影

「……何しに来た?」

 

火影の質問にスコールは意外な答えを返した。

 

スコール

「…約束を果たしに来たのよ」

火影

「約束だと?」

スコール

「勝負に勝った約束」

火影

「…?勝負は止めた筈だが?」

スコール

「ええ一応はね。…でもあのまま戦っていたらきっと私は負けていただろうから。だから約束を果たしに来たってわけ。勝負に勝ったら良い事を教えるという約束をね」

海之

「…戦う気は無いという事か?」

スコール

「ええ。それに私もさっきそこの彼との戦いで結構大きなダメージを負ってしまったから。この状況で戦いを挑むなんて無謀な事はしないわ。貴方達も飛行機の近くでそんな事したくないでしょ?」

刀奈

「……どうやら嘘は言っていない様ね」

 

火影達は警戒を最低限にしつつ武器を下す。

 

火影

「…で、何を教えてくれんだ?そこまで言うからには結構なものと思いたいがな」

スコール

「そうね。貴方達からしたら結構どころかかなり重要な話よ。じゃあ早速だけど教えるわね。……貴方達の大事な知り合いの、篠ノ之束博士が…今私達のところにいる」

クロエ

「!!」

火影

「…なんだと!?」

刀奈

「篠ノ之博士が!?」

真耶

「そ、そんな!どうして!?」

 

当然火影達は驚く。中でもクロエの驚きは一際だった。

 

海之

(オータムが言っていた事は本当だったのか…)

「…この際手段は後回しだ。答えろ、それはあの人の意思か?」

 

その質問にスコールは首を横に振って答える。

 

スコール

「わからない。オーガスに呼ばれて来たらしいんだけどね」

火影

「! オーガスにだと?」

真耶

「で、でもなんで博士の場所が…。私達も皆知らないのに…」

クロエ

(…まさか束様、これを見越して私をIS学園に…!?)

「そ、それで束様は無事なんですか!?」

 

クロエはあまりの衝動に自分が偽名を使っている事も忘れて尋ねる。

 

スコール

「…束様?まぁいいわ。…ええ大丈夫よ、乱暴な扱いはしないわ。あれ程のお客様だもの。……ただ」

海之

「…?なんだ?」

スコール

「博士なんだけど…ちょっと変なのよね。私達に全く構わずずっと何かやってて、食事の時も一言も喋ろうとしないのよ。来た時はあんなに楽しそうに私とも話してくれたのにね」

火影

「…確かにあのお喋り大好きな束さんからしたら考えられねぇな」

スコール

「私達が話しかけても一切返事せずにオーガスの仕事をずっと手伝っているのよ」

刀奈

「博士が…ファントム・タスクに協力を!?」

クロエ

「そんな…そんな事ある筈ありません!」

 

クロエはじめ、皆とても信じられないという感じだ。

 

海之

(……確かに今の束さんがそんなことをするとは思えん。…何かあると考えるべきだろう。脅迫されているのか、しかしそれだけでは性格まで変わってしまうとは思えんが。……洗脳?バカな、あの人がそんな簡単に)

真耶

「貴女達はどこにいるんですか!?」

スコール

「流石にそこまでは教えられないわ。でも心配はいらないわよ。さっきも言った通り博士は重要人物だもの。オーガスも手を出す気は無いみたい」

刀奈

「今は、でしょう?今後どうなるかわからない。違う?」

スコール

「……」

クロエ

「なら力ずくでもあの方の居場所を話してもらいます!」

 

スコールの沈黙を刀奈の質問の肯定だと思ったクロエが構える。

 

海之

「クロエよせ!」

クロエ

「しかし海之兄さん!」

海之

「今ここで戦ったら飛行機にも被害が出る。それに無暗に手を出せば束さんに危機が及ぶ可能性も捨てきれん。耐えろ。助け出すまで」

クロエ

「………」

 

火影も今の海之の「助け出すまで」という言葉を聞いて思う。

 

火影

(俺達が束さんと最後に会ったのはほんの10日程前。わざわざオーガスが連絡どころか呼びつけてまで束さんが必要になったって事は…そう簡単に済む話じゃねぇ。多分だが…まだ多少猶予はある…か)

スコール

「後…もうひとつサービスで教えてあげるわ。どうせ教えても問題ないだろうし」

海之

「…まだ何かあるのか?」

火影

「えらく大盤振る舞いだな。なんの真似だ?」

スコール

「…ただの気まぐれと思ってくれて良いわよ。飛行機を救った英雄様への敬意も払ってね」

全員

「「「……」」」

 

するとスコールは話始めた。

 

スコール

「この作戦は全てオーガスの指示よ。彼の狙いは貴方達をおびき寄せる事。そして消耗させる事よ。特に貴方達兄弟をね」

火影

「俺達をだと…?」

海之

「おびき寄せる……!」

刀奈

「ま、まさか!」

 

自分達をおびき寄せる。それが何を意味するかを海之や刀奈は直ぐに理解した。

 

スコール

「気づいた様ね。貴方達の想像通りIS学園は今襲撃を受けてるわ。攻撃しているのはMよ」

火影

「ちっ、どうりでこっちにいなかった訳だぜ」

刀奈

「簪ちゃん…皆!」

海之

「…何故学園を襲う?オーガスの狙いは俺達の筈だろう?」

火影

「……一夏か」

スコール

「ええ。でもMの狙いは織斑一夏だけじゃない。あの元ブリュンヒルデもよ」

真耶

「先輩も!?どうして!?」

スコール

「それについてはあの子にでも聞いて。まぁ簡単には話さないだろうけど」

火影

(Mは一夏だけじゃなく織斑先生も狙ってるってのか…。しかしなんでだ?あのふたりとMになんの関係が…?)

海之

「………」

スコール

「……さて、約束は果たしたし私はそろそろ失礼させてもらうわね。こう見えても結構いい歳だから疲れてるのよ。ほんと歳は取りたくないわね」

クロエ

「逃がしませんよ!まだ束様の居場所を!」

火影

「落ち着けクロエ!さっきも言ったろう!それに今は学園だ。今ここに束さんがいたら間違いなくこういう筈だ。「自分よりも箒や一夏を助けてやれ」ってな」

クロエ

「…!」

 

火影のその言葉を聞いてクロエは動きを止める。

 

海之

「束さんは必ず助ける」

クロエ

「……わかりました」

火影

「…おい、オーガスに伝えろ。俺達をご所望なら何時でも会ってやる。ダンテとバージルが、ってな」

スコール

「……ダンテ?バージル?…まぁ良いわ。彼に伝えておくわ」

 

そしてスコールは背を向けて転移しようとする。

 

火影

「あと……教えてくれてありがとよ」

スコール

「……どうも」

 

そしてスコールは転移し、消えた。

 

火影

「…さぁこうしちゃいられねぇ。直ぐに助けに行か…!!」

海之

「!!」

 

その時だった、火影と海之の身体に同時に異常があった。一瞬だが今まで感じたことが無い程の激しい痛みが全身を襲ったのだ。

 

火影・海之

「「ぐっ!!」」

 

ふたり共大きくふらつき、息が乱れる。突然の事態にクロエ達も慌てる。

 

クロエ

「に、兄さん!?」

真耶

「ど、どうしたんですかふたり共!?」

海之

「ハァ、ハァ……なん、だ。…今のは…?」

刀奈

「もしかして…身体をどこか痛めたんじゃないの!?」

火影

「……いや、今は何ともねぇ。ほんと何だったんだ…ってそんな事言ってる場合じゃねぇな」

海之

「ああ、急いで戻らねば…」

真耶

「ふたり共無茶しないでください!これ以上は無理です!」

刀奈

「学園には私とクロエちゃんで行くわ!ふたりは休んでなさい!」

クロエ

「お願いします兄さん!」

火影

「大丈夫ですよ。…と言いたいとこだが流石に少しマズくなってきたな。この件が終わったら一回本格的に俺もお前もISを点検しねぇといけねぇかも」

海之

「…そうだな。終わったら必ず休みます。だから行かせて下さい」

 

ふたりの意思は固いものだった。

 

刀奈

「……わかったわ。なら急ぎましょう!」

真耶

「救助隊と警察への事情聴取は私が残って行っておきます!ですから皆さんは先に行ってください!」

海之

「ありがとうございます先生。あとは頼みます」

火影

「行くぜ!」

クロエ

「はい!」

真耶

「皆さん気をつけて!」

 

火影・海之・刀奈・クロエは全速でIS学園に、仲間達のところに向かうのであった……。

 

真耶

(…火影くん、海之くん…)

 

 

…………

 

スコール

「……」

 

その時、転移したと思っていたスコールは離れた所からそれを見ていた。

 

スコール

(あんな状態でも仲間を助けに行くのね。…………あの時、もしあの子達みたいな人間がいれば、私の運命も変わっていたのかしらね……)

 

遠ざかる火影達を見送りながらスコールは何かを思っていた。




今回で京都編終了です。
次回より学園に戻り、一夏達に移ります。
次回投稿は来週の18日(土)です。前回も書きましたがコロナが広がっております。皆様くれぐれもお気をつけ下さいませ。
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