IS×DMC~赤と青の双子の物語~   作:storyblade

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火影達が京都にて飛行機の救助を行っているその頃、学園に残っている一夏や皆は妙な予感を感じながら彼らの帰りを待っていた。

そんな時学園を襲う突然の爆発。それは新たなISを身に着け、学園を襲撃してきたMであった。Mの目的はやはり一夏、そして千冬。それを聞いた一夏は何故かと尋ねるとMは答えた。

「お前は私の存在価値を傷つけた」

一夏は真意を問うがその前にMは剣を抜き、一夏もやむなく構える。残された箒達も街を守るため、Mが呼び出した敵と交戦するのだった。


Mission141 開戦!魔に挑む少女達

シャル

「じゃあ皆、宜しくね」

「…ねぇシャル、やっぱりシャルひとりだけじゃ」

シャル

「大丈夫だよ。それよりもあいつらをお願い」

「ええ任せなさい。そっちには絶対に行かせないから!」

セシリア

「気を付けてくださいシャルロットさん」

「では行くぞ!」

ラウラ

「了解だ!」

 

6人はそう言うと敵の群れに突撃した。

 

「山嵐!」

ラウラ

「カノーニア!」

セシリア

「スターライト!」

 

ズドドドドドドドドドドドドッ!

 

簪、ラウラ、セシリアが敵の群れに向かって先手の一斉射撃を行う。すると群れの中のSアンジェロという盾を持つアンジェロが集団で盾を構える。

(※スクードアンジェロをSアンジェロ、デュエルアンジェロをDアンジェロと略します)

 

ドガァァァァァァァァンッ!

 

簪達の撃った砲撃が当たり、激しい爆煙を起こした。

 

「どう…?」

ラウラ

「わからない。間違いなく当たってはいるが…」

 

効き目を模索する簪達。……しかし、

 

セシリア

「……! 皆さん!」

Sアンジェロ

「「「………」」」

 

そこには変わりなく盾を構える敵がいた。しかもあれほどの攻撃を受けながら盾にさえ全く異常がない。

 

「今の攻撃で…無傷!?」

ラウラ

「ちぃ!なんと硬い盾だ!ファントムでもまだ怯むぞ!」

 

敵の盾の強度に驚く三人。すると、

 

Dアンジェロ

「「グオォォォォッ!」」ドンッ

 

Sアンジェロの後ろからDアンジェロが2機、剣を構えて瞬時加速で向かってきた。

 

ガキィィィンッ!ガキィィィンッ!

 

Dアンジェロの剣は其々箒が雨月、鈴が双天牙月で受け止めた。

 

Dアンジェロ

「「……」」

「流石大剣!勢いが高いわね!」

「だが剣なら望むところだ!そしてこれで奴らの注意は私達に向いた!シャル!行け!」

シャル

「うん!」…ドンッ!!

 

箒のその合図で後方に待機していたシャルロットが最大の瞬時加速で突入した。目指すは更に後方にいるグリフォン。

 

グリフォン

「オォォォォォ…!」

シャル

「お前達の相手は僕がやる!」ジャキッ!ズドドドドドッ!

 

ドガガガガガッ!

 

グリフォン

「グオォォォッ!」

 

シャルは自分に注意を向けさせるためにジェラシーをグリフォンに撃つ。ダメージは少ないがその結果グリフォンの注意は2体とも揃って彼女の方に向いた。それに気づいた敵の何機かも続いて追いかけようとするが、

 

ズドドドドド!

 

アンジェロ達

「「「!」」」

ラウラ

「お前達の相手は私達だ!」

「シャルの邪魔はさせないわよ!」

「箒、鈴!ふたり共どいて!」

セシリア

「もう一回撃ちます!」

「わかった!」

「はぁぁぁ!」

 

ガキンッ!

 

ふたりは何とかDアンジェロの剣を払い、相手の腹に蹴りを入れて距離をとる。そこに、

 

ズドドドドドドドドドッ!

 

ラウラ達はDアンジェロに向かって撃つ。間違いなく当たるコースだ。

 

ガガガガガガガガガガッ!

 

全員

「「「!!」」」

Sアンジェロ

「「「……」」」

 

だが当たらなかった。SアンジェロがDアンジェロを庇うように再び盾を展開したからだった。

 

「あいつ…自分の仲間を守った!?」

ラウラ

「今までにない動きだ…。まるで指揮官を守る部隊の様な動きだった」

「もしかして本当にそうなのかな?剣の奴は盾の奴より数が少ないし」

「…確かに剣の敵は5機程。そして盾の敵はその約2、3倍はいる。…もしかすると剣の奴一機につき盾が何機か付く、という事かもしれん」

ラウラ

「…成程、小隊編成という訳だな。其れなら先ほどの戦い方も頷ける」

セシリア

「では分かれて其々敵を引き付けた方がよさそうですね。固まっていては数が少ない分こちらが不利ですわ」

ラウラ

「そうだな。もし私達の予想が正しいのなら剣の奴を相手にすれば盾の奴も自然とついてくるだろう」

「了解よ。簪、行けるわね!」

「うん!」

ラウラ

「互いの戦況もできるだけ見る様にするんだぞ。危なくなったらお互い助け合うんだ!」

「無論だ!よし、では行くぞ!」

 

箒達は其々敵に向かっていく。それにつられる形で敵側も動きだす。

 

「先ずは小手調べ!」ドンッ!

 

箒はまず確認もかねて一体のDアンジェロに向かって斬りだす。

 

ガキンッ!

 

Sアンジェロ

「……」

 

しかしやはりDアンジェロに届く前にSアンジェロの盾による防御が入る。何度かDアンジェロに向かおうとするが途中でやはり盾の敵が割って入る。

 

「やはりこいつら周りの奴を守ろうとする様だな。ならば盾の奴を先に何とかするか、あるいは剣の奴がこちらに向かってきた所を斬るしかないか……は!」

 

キィィンッ!

 

箒が考えていると盾に隠れながらもう片手に持つ剣で攻撃してくる。天月で受け止める箒。

 

「盾に隠れながら剣でも攻撃してくるのか!」

 

ドンッ!

 

するとSアンジェロに先ほど庇われたDアンジェロが真上から箒に襲い掛かる。

 

ガキィィィンッ!

 

「くっ!やらせない!」

 

簪が炎のケルベロスで食い止める。そのまま交戦に入る。

 

「簪!」

「箒!こいつは私に任せてそいつを先にお願い!多分だけど真後ろなら攻撃が通ると思う!」

「! 成程、後ろには確かに盾はない。試す価値はあるな!…はっ!」ドンッ!ドンッ!

 

箒はすぐさまブリンク・イグニッションで素早く目の前のSアンジェロの背後につく。

 

「たぁぁぁぁ!」

 

ズガァァァァンッ!

 

Sアンジェロ

「!!」

 

空裂で斬りつけると撃破こそできなかったが確かにダメージは通った。簪の言う通り後ろは前ほどの防御力は無い様だった。

 

「手ごたえがあった!簪の言うとおりだ!」」

 

ガキィィィンッ!

 

「きゃあああ!」

 

Dアンジェロのパワーに押されて簪が劣勢になる。

 

「簪!やらせん!」ドンッ!

 

箒が間に入って払い、簪を救う。

 

「大丈夫か簪!」

「う、うん。ありがとう。気を付けて!あいつの剣速い!」

「防御はできるだけ省いてスピードと剣に特化しているようだ。流石は完全近接型というわけか。しかしあの盾の奴の攻め方はわかった。簪、お前の言う通りだった」

「アニメやゲームではおなじみの設定だから!」

「そ、そういうものなのか。い、いやそんな話は後だな。油断するなよ!」

「うん!」」

 

箒と簪は再び敵と交戦していく。

 

ビュビュビュビュンッ!

 

一方、セシリアもビットによる攻撃でSアンジェロを狙う。敵はレーザーを受け止めようとそちらの方向に盾を構えるが、

 

セシリア

「今の私にはこういう事も出来るんですのよ!」

 

ビュビュビュビュンッ!

 

盾に当たる直前でレーザーが曲がり偏光レーザーとなった。そして敵の背後に回り込む。

 

セシリア

「後ろから撃ち落させていただきます!」

 

曲がったレーザーはSアンジェロの背後を狙う様に向かっていく。

 

ババババババッ!

 

セシリア

「!」

Sアンジェロ

「……」

 

しかし攻撃は通らなかった。当たるよりも少し前に別のSアンジェロが割り込み、仲間の背後を撃たせまいと邪魔をしたのだった。

 

セシリア

「…成程、互いに援護しあっているわけですのね。人間なら優秀な上官と言いたいところですが敵なら容赦しませんわよ!」

 

ドンッ!

 

その時背後からDアンジェロが剣で斬りかかってきた。

 

セシリア

「!」

 

ガキィィンッ!

 

セシリアは瞬時にローハイドの剣形態でなんとか受け止める。

 

セシリア

「…くっ!アンジェロよりもスピードがかなり速…!」

 

ジャキンッ!

 

するとDアンジェロは大剣とは別の隠し持っていたもうひとつの短剣で攻撃してきた。それが横からセシリアに襲い掛かる。

 

ガキンッ!

 

だがセシリアもまた自らの短剣インターセプターで防いでいた。

 

セシリア

「あ、危なかったですわ…!私も剣の腕は成長していますの!甘く見てはいけませんわよ!…そして!」

 

 

ドンッ!ドガァァァンッ!

 

 

Dアンジェロ

「!」

セシリア

「きゃあ!」

 

セシリアは一夏との戦いの時に裏をかくのに使ったミサイルを撃った。爆風で互いに飛ばされる。

 

セシリア

「はぁ…はぁ…」

 

すると近くで戦っていた鈴が近づく。

 

「セシリア!あんた何やってんのよ!」

セシリア

「鈴さん。…大丈夫ですわ、威力は抑えてましたし一発だけでしたから。でも意表を突くことは出来ましたわね」

「全く無茶して。…あんたもあいつらに影響されたんじゃないの?」

セシリア

「…ふふ、そうかもしれませんわね。…来ますわよ!」

「了解よ!」

 

セシリアと別れた鈴は自分に向かってきたDアンジェロと交戦する。

 

「はぁぁぁぁぁ!」

 

ガキィンッ!ガキッ!ガキキキンッ!

 

鈴は双天牙月でDアンジェロにかかるが敵は背丈ほどもある巨大な剣を簡単に振るい、鈴の攻撃を全て受け止める。

 

「もう!そんな大きな剣なのになんて軽々と扱うのよ!」

 

攻撃が通らないことに焦る鈴。すると

 

ドンッ!

 

もう一機別のDアンジェロが鈴の背後から襲い掛かってきた。

 

「! 嘘!後ろから!?」

 

前の敵を相手しているので咄嗟に応戦できない鈴は、

 

キュイイィィンッ…ガキィィンッ!

 

止む無くガーベラと龍咆が作った空気圧の盾で受け止める。、

 

「くっ!ガーベラに盾の力があって助か」ザンッ!「きゃああ!」

 

鈴が背後の敵に注意を向けていた一瞬の隙をつき、相手をしていた敵が短剣で斬りつけた。

 

「くっ、隠し武器なんて卑怯よ!」

 

ドンッ!ドンッ!

 

上空からラウラがカノンを撃って鈴を援護し、Dアンジェロを引き離す。鈴とラウラが背中合わせになって話す。

 

ラウラ

「大丈夫か鈴!」

「う、うん。ありがとうラウラ!」

ラウラ

「いやすまん!私の撃ち漏らしだ。…しかしこいつらアンジェロより数段パワーが上だな」

「みたいね。あの剣の奴は動きがずっと速いわ…。それにあの盾の奴が邪魔して攻撃が通りにくいのよね」

ラウラ

「ならあの盾の奴を先に何とかした方がよいかもしれんな…。先ほど箒から連絡があったが簪の話によるとどうやらあの盾の奴は後ろは防御が薄いらしい。鈴、ガーベラの加速を生かして奴らの背後を狙え!」

「わかった!油断しないでよ!」

ラウラ

「ああお互いにな!」

 

鈴とラウラも分かれて互いの敵に向かっていく。先にSアンジェロを何とかした方が良いと判断したラウラはその内の一体に向かう。

 

ラウラ

(AICが使えれば動きを止められるがあれは自分も動けなくなるからな…。悔しいが私には海之ほどの剣の腕も火影ほどの精密射撃もできん。故に一機ずつ潰していくしかない!)

 

ジャキッ!…ズドンッ!

 

ラウラは威力重視で両肩のカノンからレール砲に装備を変更し、それを敵に向けて撃つ。

 

ドォォォォンッ!

 

レール砲は命中し、爆煙が舞う。

 

Sアンジェロ

「……」

 

……しかし、それでもやはり敵の盾は無傷だった。

 

ラウラ

「レール砲も駄目か…。なら、これはどうだ!」

 

ラウラはパンチラインにSEをフルチャージしたブレイクエイジを繰り出す。

 

ラウラ

「砕けろおぉぉぉ!」

 

ドゴォォォォォッ!!

 

パンチラインの最大級の攻撃が敵の盾と激しくぶつかった。………しかし、

 

……ピシッ

 

ラウラ

「!」

Sアンジェロ

「……」

 

それでも盾を貫く事は出来ず、ヒビが入っただけだった。

 

ラウラ

「ちぃ!パンチラインのブレイクエイジでも貫けんとは!だが今までより手ごたえはあった!もう一撃」

 

ガシャガシャンッ!

 

すると盾が突然変形し、中央にある紋章らしきものが開き、そこから砲口が現れた。

 

ラウラ

「な!しま」ドォォォォンッ!「うわぁぁぁ!!」

 

Sアンジェロからの思わぬ砲撃をよけきれず、受けてしまうラウラ。

 

ラウラ

「くっ…、あんな隠し玉があったとは…!」

 

ズドンッ!ズドンッ!ズドンッ!

 

ラウラ

「ちぃ!」

 

立て続けに砲口からビームが放たれる。その間を当たらない様に避けながら動いていると、

 

ドンッ!

 

Dアンジェロが瞬時加速で剣の一撃を仕掛けてくる。

 

ラウラ

「! しまった!」

 

キィィィィンッ!

 

だがこちらも間一髪敵の剣をセシリアがローハイドの剣で防ぐ。

 

セシリア

「まだですわ!」

 

ガキキキキキンッ!

 

Dアンジェロ

「!」

 

セシリアはローハイドを剣から鞭に変形させ、それを敵の大剣に絡ませた。

 

セシリア

「ラウラさん!今です!」

ラウラ

「! おお!」ドンッ!

 

ブリンク・イグニッションで背後をとるラウラ。

 

ラウラ

「今度こそ落ちろぉ!」

Dアンジェロ

「!!」

 

ドゴォォォォッ!!……ボガァァァァンッ!

 

パンチラインのブレイクエイジが敵の身体を背後から貫き、爆破された。

 

セシリア

「やりましたわ!」

ラウラ

「感謝するぞセシリア!思った通りどうやら剣の奴はスピード重視の分防御が弱い様だ。でかいのを一撃入れれば倒せる!」

セシリア

「了解ですわ!」

 

 

…………

 

ガキィンッ!キィィンッ!

 

「はぁぁぁ!」

 

その頃簪は一機のDアンジェロと交戦していた。剣の腕では敵の方が上かもしれないが簪も海之や火影に単独で訓練をしてもらっていた事もあり、その成果もあってケルベロスの腕も確実に上達していた。

 

ドドドドンッ!

 

そこにSアンジェロの群れがレーザーで砲撃してくる。

 

「くっ!」

 

Dアンジェロから距離をとる簪。Sアンジェロ達はそんな簪にレーザーの軌道を変えて撃ってくる。逃げ回る簪。

 

(やっぱり一対複数だとどうしても不利になっちゃう…。なんとか少しでもこちらの攻める時間を作らないと……よし、あれを使ってみよう!)

 

すると簪はいったん離れてミサイルポッド「山嵐」を展開した。その様子を見て複数のSアンジェロが防御の構えに入る。

 

「皆!敵から一旦離れて!」

「簪!」

ラウラ

「どうするつもりだ!」

「まぁ見てて!……よし、マルチロックオン!…発射!」

 

ズドドドドドドドドドッ!

 

山嵐から放たれたミサイルが一斉に向かう。マルチロックオンシステムは既に完成していた。

 

アンジェロ達

「「「!!」」」

 

 

ズドドォォォォォォンッ!!

 

 

Dアンジェロは剣で斬ったりして避け、Sアンジェロは何機かはレーザーで破壊して当たらなかったが半分以上は命中した。しかし先ほどと同じく敵の装甲は貫けていない様だ。だが簪の狙いはこれではなかった。

 

 

…ビキビキビキビキ

 

 

Sアンジェロ

「「「!?」」」

 

その時、ミサイルを防御した敵に異変があった。ミサイルを受けた敵が若干凍り付いたのである。

 

「!敵が凍った!?」

「皆!今の内!」

「あ!そうか!」

ラウラ

「了解だ!」

 

簪の合図で一斉にそれぞれに最も近い敵にブリンク・イグニッションで突撃する箒達。

 

箒・セシリア・鈴・ラウラ

「「「はぁぁぁぁぁ!!」」」

 

 

ドガンッ!ドガンッ!ドガガガガガガガガガガンッ!!!

 

 

箒はトムガールを加えた剣、セシリアはローハイドの剣、鈴はガーベラのブレイクエイジ、ラウラはパンチラインのブレイクエイジを動きが鈍ったSアンジェロの背後に食らわし、破壊したのだった。

 

アンジェロ達

「「「グオォォォォォ…」」」

「やった!」

セシリア

「すごいですわ簪さん!」

「ケルベロスの氷の力を流用したミサイルだよ。何回も使えないけど」

「だが盾の奴は半数は潰せた、これは大きいぞ!」

ラウラ

「そうだな!この調子でいくぞ!」

 

 

…………

 

一方、グリフォンを引き付け、皆からひとり離れたシャル。

 

グリフォン

「グアァァァァァァッ!」

シャル

(よし、あいつらの標的は僕だけみたいだ!何とか引き離す事に成功したみたい。皆の所に戻すわけにはいかない。なんとしてもここで倒さないと!)

グリフォン

「グオォォォォォォッ!」

シャル

(………だけどファントムでさえ皆と一緒に戦ってなんとか倒せた位なのに…今回は僕だけ、しかもいきなり2機か…。言ったのは僕だけど本当に倒せるかな…。せめてアーギュメントがもう少し長く使えたら…)

 

ひとりになった事も重なったのかシャルは急に不安になってきた。

 

グリフォン

「「グアァァァァァァッ!!」」ドンッ!ドンッ!

 

しかしそんなシャルの気持ちも関係なく、グリフォンは高速で突進してくる。

 

シャル

「! くっ!悩んでる暇はない!」

 

ギリギリでそれを避けるシャル。通り過ぎたグリフォンは旋回し、

 

ババババババババババババッ!

 

そのまま角から雷の嵐を撃ってくる。2機が一斉に放ってきたので範囲も大きい。

 

シャル

「! アンバーカーテン!」キュィィィィイン!

 

防御を選択したシャルはパンドラの防御壁アンバーカーテンを展開してそれを防ぐ。

 

グリフォン

「グオォォォォッ!」

シャル

「!」

 

ドガァァァァァンッ!

 

シャル

「うわぁぁぁぁぁぁっ!」

 

雷の嵐を防ぐことに注意を割いていた時、片方のグリフォンが隙をついて突進を繰り出してきた。カーテンのおかげで直撃は避けられたが衝突の衝撃までは防げず、悲鳴を上げるシャル。グリフォンはひるんで姿勢を崩したシャルに再度突撃してくる。

 

シャル

「速い!だけど二度目はさせない!こっちに向かってきてる今なら!」ジャキッ!

 

シャルはエピデミックを向かってくるグリフォンに向ける。しかし、

 

ドギューンッ!

 

雷の嵐を放っていた方のグリフォンが今度はレーザーを撃ってきた。

 

シャル

「!」

 

瞬時に何とか回避するシャル。しかしグリフォンはレーザーを撃ちながら向かってくる。更にもう片方のグリフォンも突進を止めない。その隙間をカーテンを張りながら避け、なんとか攻撃にうつろうとするのだが、

 

シャル

「くっ!攻撃が早くて近づけない!改良されてるの!?」

 

グリフォンのスピードに翻弄されるシャル。

 

シャル

「避けきれな」ドガァァァァァンッ!「うわぁぁぁぁぁ!!」

 

突進をもろに受けたらしいシャルは吹っ飛んだ。

 

ギュオォォォォォ……、

 

そのままグリフォンがレーザーをチャージする。シャルは撃ち返そうとして、リヴェンジを展開するが、

 

シャル

「…お、重い!やっぱり脚が着いてないと…!」

 

脚をつけて使用する前提のそれは重すぎた。照準が定まらない。その間にもレーザーが迫ってくる。するとシャルが何やら思いつく。

 

シャル

「そうだ!リヴェンジ発射!」

 

……ズドオォォォォンッ!

 

グリフォン

「!」

 

リヴェンジのレーザー発射をブースターの代わりにしてシャルはその場から急速で離脱した。それでレーザーから逃げる。

 

シャル

「あ、危なかった…。でも見たか!こういう使い方もあるんだ!今思いついたんだけど。……でもやっぱり強い。二対一っていうのもあるんだろうけどこうなったらアーギュメントを使うしかないかな。……ううん駄目だ、あれは使い時を間違うと逆にやられちゃう。こんな上空でエネルギー切れなんて起こしたらひとたまりもない…」

 

一応アーギュメントの使用時間が過ぎても最低限のレベルで動かせることは出来るのだが戦闘できる程ではない。SE以外に気を付けないといけないのはこういった理由もあった故、無暗に使うことができないのだった。

 

シャル

「長期戦は僕に不利だからコアを狙うしかない。とするとやっぱりリヴェンジやグラトニーだけど…」

 

シャルが逆転の方法を考えていた時、

 

グリフォン

「グオォォォォォォッ!」

シャル

「!!」

 

レーザーを撃っていたものとは別のグリフォンの方が声を上げた。よく見ると銀の鐘の発射態勢になっていた。

 

シャル

「い、いつの間に!…まさか僕が逃げた先を読んで!?マズイ!ここじゃ当たる!」

 

そう思ったシャルは緊急離脱を試みるが、

 

グリフォン

「ガアァァァァァァッ!」

シャル

「!」

 

もう片方のグリフォンも銀の鐘を起動していた。先のグリフォンは近距離から、こちらは遠距離で撃ってくるつもりの様だ。しかもシャルのスピードならどこに逃げても当たる様な場所。正に前方の虎、後門の狼の様な状況だった。

 

シャル

「あ、あいつまで!そんな…同時に撃ってくるつもりなの!?」

 

 

…………

 

一方、アンジェロ達と闘う箒達。簪の機転もあってやや優勢を感じ始めていた箒達だったが、

 

アンジェロ達

「「「………」」」

 

アンジェロ達が急に動きを止めた。剣を下ろし、盾も構えず。

 

「……待て!何か様子がおかしい…。動きが…止まった?」

「でも今なら一気に!」

「……!見て皆!」

 

 

………ガシャガシャガシャガシャンッ!!

 

 

箒達

「「「!!」」」

 

けたたましい機械音が鳴ったと同時に敵に動きがあった。アンジェロ達の装甲が限界ギリギリまで解除、パージされたのである。元から薄かったDアンジェロはますます細身になり、Sアンジェロはやや細身になった。そして、

 

ガシャガシャッ!

 

Sアンジェロの解除した装甲は自分達が持つ盾と合体し、大きくしたのである。

 

ラウラ

「敵の姿が…形が変わった!?」

セシリア

「あの盾の敵は盾がますます強化された様に見えますわ…。とするとあの剣の敵は…」

 

ドンッ!ドンッ!……ズガガガガガッ!!

 

セシリア・簪

「「きゃあああ!」」

「セシリア!」

「簪!」

 

セシリアと簪が前方から迫ってきたDアンジェロに斬られる。更に追撃しようとする敵。

 

ガキンッ!!…ドドドドンッ!

 

その直前に箒と鈴が加速でギリギリ割って入って止める。そこにラウラが両肩のカノンを撃つが敵は急速回避で離れる。

 

「大丈夫かふたり共!」

「あ、ありがとう…、大丈夫だよ」

セシリア

「す、すみません。…ですがやはり思った通りですわ。あの剣のIS、余分な装甲を更に削った分動きが更に速くなってますわ!」

「古来の剣術に介者剣法(かいしゃけんぽう)という攻撃特化の剣術があるが…奴のそれに近いかもしれんな。守りを無視した分攻撃は更に激しくなったと考えて良いだろう」

「ますます厄介ね…」

「山嵐のミサイルもあのスピードと剣速では当たらないかもしれない…。盾も貫けるかどうか」

ラウラ

「…箒、鈴。この中で加速に優れるお前達が剣の敵を頼む。盾の奴は私とセシリアと簪で何とか食い止めよう」

「…わかった。気をつけろ!」

「奴らは任せておきなさい!」

 

再び戦闘に突入するのであった…。




読者の皆さんこんにちは。storybladeです。
お待たせしました。先週投稿できなかった事、すみません。また宜しくお願いします。
次回投稿は来週9日(土)の予定です。

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