IS×DMC~赤と青の双子の物語~   作:storyblade

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火影、海之兄弟は織斑千冬が担任である1-1に転入する事に。そこには千冬の弟であり世界初の男子操縦者、織斑一夏もいた。

他のクラスメートが全員女子、更に自分達以外男子がいないということもあり、直ぐに打ち解けた三人であった。




Mission09 転校一日目からの波乱

一限目の授業が終了し、今は次の授業まで休憩中。

火影・海之・一夏の三人は次の時間まで会話をしながら過ごしていた。特に盛り上がったのは全員揃って料理が好きということで、何れ互いの料理の腕を競おうと約束した。

 

すると…

 

ポニーテールの少女

「…ちょっといいか?」

火影

「…ん?」

海之

「?」

一夏

「えっ?あっ!」

 

三人に入ってきたのはひとりの少女。腰辺りまで伸びた長い髪を後ろでポニーテールに縛っている。一見すると普通の少女という感じだが、火影と海之は千冬には程遠いがこの少女も中々の手慣れだと瞬時に感じ取った。

 

火影

「知り合いか一夏?」

一夏

「あ、ああ。まさか…箒か?」

箒と呼ばれた女子

「…久しぶりだな…一夏。…エヴァンス兄弟、悪いが一夏を少し借りて良いか?」

一夏

「借りるって俺は物かよ」

海之

「ああ構わん。一夏行ってやれ」

火影

「久しぶりなんだろ?ゆっくり語らってこい」

「感謝する。いくぞ一夏」

 

そういって箒は一夏の手を引っ張って行ってしまった。

 

火影

「…なあ海之。今箒って」

海之

「わかっている。どうやら彼女が篠ノ之束の妹らしいな」

火影

「やはりそうか」

(篠ノ之箒。彼女が篠ノ之束のたった一人の妹か…)

 

ふたりが彼女について話していると反対側から今度は自分達?を呼ぶ声がする。

 

「ねぇねぇ、ひかりん~、みうみう~」

火影

「…へ?」

海之

「…何?」

 

振り向くとそこにはのんびりとした雰囲気を醸し出すひとりの少女がいた。

 

「ねぇねぇ、ひかりん~、みうみう~」

火影

「あの…なんだそのひかりんって?もしかして僕の事か?」

海之

「…みうみう…」

「そ~だよ~、火影だからひかりん、海之だからみうみうね~。ね~ちょっと良い~?」

火影

「…良いも何も君は?」

「あ~ごめんね~。私は布仏本音。みんな「のほほんさん」って呼んでるよ~。だからひかりんもみうみうもそう呼んでね~」

火影

「あ、ああ」

海之

「…断る事は出来ないのか?」

本音

「だめ~」

海之

「…ハア」

火影

「で、そののほほんさんが僕達に何の用だ?」

本音

「あ、そうだった~。ねえねえさっき聞いたんだけど~ひかりんもみうみうもおりむ~も料理できるの~?」

火影

「おりむ~ってもしかして一夏の事か?まあそれは置いといて。ああできるぜ。僕はイタリアンとスイーツ。海之は和食だな。一夏はわからねぇけど。今度競い合おうと約束したよ」

 

するとのほほんさんの表情が一層明るくなった感じがした。

 

本音

「じゃ~ね~じゃ~ね~、私も参加して良い?といっても私は審査員だけど~」

火影

「ああ良いぜ。競い合うのに審査員は必要だからな」

本音

「ほんと~!ありがとう~!約束だよ~!」

 

 

キーンコーンカーンコーン

 

 

そうこうしている内に休憩は終わり、

 

火影

「ああ約束だ。ほら早く席に戻れ」

本音

「は~い」

 

そうしてのほほんさんは席に戻った。一方、一夏と箒はギリギリ間に合わず織斑先生の出席簿を受けていた。

 

 

…………

 

特に問題は無く二限目は終わり、火影達はまた三人で集まっていた。

 

火影

「また喰らったな一夏」

海之

「脳細胞死滅しない様気をつけろ」

一夏

「そうするよ…いつつ」

 

三人で話していたその時、

 

「ちょっとよろしくて?」

火影・一夏

「「ん?」」

海之

「…」

 

話しかけてきたのは金髪の女子だった。箒程ではないが長い金髪の髪。雰囲気からしてヨーロッパの生まれに見える。

 

「まあなんですのその空返事は?青い目の貴方に至っては返事さえ致しませんし!やはり男というものはその程度の存在という事でしょうか。この私に話かけられるだけでも大変光栄で名誉な事だといいますのに!」

火影

「…いや名誉も何も僕と海之は自己紹介が終わってから入ってきたから君の事知らないんだが…」

「…ああ、あなた達はそうでしたわね。それについては失礼致しました。でもあなた、織斑さんは私の自己紹介も聞いてらっしゃる筈ですが?」

一夏

「…ああ御免。聞いていなかったかも」

 

それを聞いて少女はやや声を荒げて言った。

「まあなんて失礼な!この私の言葉を聞き逃すなんて無礼にも程がありますわ!このイギリス代表候補生、セシリア・オルコットのありがたいお言葉を!」

 

少女は自分の事をセシリアと名乗った。

 

一夏

「…それはごめん。所で…代表候補生ってなんだ?」

セシリア

「な・な・な!あなた本気で仰ってますの!?」

 

セシリアは信じられないという表情で顔を真っ赤にして言った。

 

海之

「一夏。代表候補生というのはその名前の通り、国の代表として候補に挙げられたIS操縦者の事だ。これになると政府または企業から専用のISが与えられる。またその国の選抜代表選手権等にも参加することが許される。云わば未来の国の代表だ」

一夏

「へぇ、そいつは凄いな」

セシリア

「そう!私は限られたエリート!あなた達と違うのです!そういえばあなた達は入学試験で試験官の方と戦われたと思いますが、結果は如何でしたか?まあどうせあっという間に敗れたのでしょうけど。私ほどの腕になりませんと試験官と対等に戦う等不可能でしょうから!」

 

セシリアはそう自信満々に高々と言った。

 

一夏

「試験官って、ああ、あれか。それなら俺も倒したけど」

セシリア

「…へ?」

一夏

「と言ってもあれは倒したことになるのかな。勝手に突っ込んできて避けたらそのまま壁に突っ込んで勝手に自滅しただけだけどな」

「…そ、そんなまさか。私だけではありませんの?」

 

思わぬ展開にセシリアは言葉を失っている様だ。

 

一夏

「ああ、そういえば火影と海之はどうだった?勝ったのか?」

セシリア

「そ、そうですわ!あなた達はどうですの!?」

 

そう言われて正直に答えた。

 

火影

「いや、僕と海之は推薦で来たから試験を受けてない」

一夏

「え?そうなのか?」

セシリア

「な、なんですって!?推薦!?私でさえその様な話聞いておりませんわよ!」

火影

「そう言われてもな。本当に試験も一切無く入ることになったんだ。ある人の推薦を受けてな。因みに誰かは言えないが。何なら織斑先生に聞いてみると良い。紹介状持ってるからな」

セシリア

「!?」

一夏

「紹介状!へえそいつは凄いな。でもあの千冬姉が珍しいな。そんな物をすんなり受け取るなんて…あの、オルコットさん?」

 

セシリアはまるで何も言えなくなったかのようにプルプル震えていたがやがて、

 

セシリア

「こ、このお話はまた次の機会に!覚えておく事ですわ!」

 

そう言ってセシリアは自分の席に歩いて行った。

 

火影

「なんだったんだ一体?」

一夏

「さあ…?」

海之

「…」

 

転校一日目から波乱の予感であった。




次回はクラス代表生推薦イベントの予定です。
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