IS×DMC~赤と青の双子の物語~   作:storyblade

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ドッペルゲンガーこと、黒きアリギエルとウェルギエルに挑む箒・セシリア・鈴・シャルロット・ラウラ・簪の6人。
ギルガメス、ナイトメア、パンドラ、ケルベロスと持てる力の全てを使って果敢に攻撃をしかけるが火影と海之を倒したそれの強さは圧倒的であった。シールドや武装の一部をなんとか破壊するものの大したダメージを与えられず、遂に追い詰められてしまう。そして敵が止めを刺そうとした時、分身体を相手していた楯無とクロエ、そして千冬が駆け付けた。


Mission158 死闘 VSドッペルゲンガー!③

千冬

「おぉぉぉぉぉ!!」ドンッ!!

楯無・クロエ

「「はぁぁぁぁぁぁ!!」」ドドンッ!!

 

鈴とラウラを庇って敵の攻撃を受け止めた楯無達は全力でDアリギエルとウェルギエルを押し、鈴達から引き離す。そして、

 

楯無

「クロエちゃん!」

クロエ

「蝸牛、起動!」…ヴゥンッ!

 

楯無の合図でクロエは自身の単一特殊能力である「蝸牛」を起動させる。

 

Dアリギエル・ウェルギエル

「「…!」」

 

するとそれの影響を受けたのか一瞬二体の動きに異変が起こり、向こうも自らの動きに違和感を感じた様子。

 

クロエ

「今の内です!離脱を!」

ラウラ

「クロエさん!!」

クロエ

「楯無さんは私が!」

楯無

「ごめんね!皆、一旦離れるわよ!」

「お姉ちゃん!!」

「千冬さん!!」

千冬

「急げ!」

「は、はい!」

 

言われて皆は全速でその場からある程度距離を取る。

 

Dアリギエル・ウェルギエル

「「…?」」

 

蝸牛の効力が切れたDアリギエル達は一瞬自分達に何が起こったのか不思議がっている様子だ。そんな二体から約数百メートルの所、

 

千冬

「お前達、無事か!」

「は、はい…。なんとか大丈夫です」

楯無

「間に合って良かったわ」

「お姉ちゃん…!」

クロエ

「本当に良かったです」

ラウラ

「クロエさん…、ありがとうございます」

シャル

「で、でも楯無さん達どうして?分身体は!?」

楯無

「倒したわ。結構苦労したけどね。織斑先生の御助力とクロエちゃんがいなかったら危なかったわ」

クロエ

「ええ、本当に強敵でした」

セシリア

「織斑先生、ISは大丈夫なんですの!?」

千冬

「心配するな。前と違い十分に整備してある。それよりもお前達は下がれ」

「わ、私達はまだ大丈夫です!」

シャル

「僕達も戦います!」

セシリア

「先生方だけ戦わせるなんてできませんわ!」

 

他の皆も箒に同意するが楯無がそれを止める。

 

楯無

「今の貴女達は無理だわ。ダメージもかなりあるし、SEも危ないでしょ?」

クロエ

「私達はまだ余裕があります。皆さんは巻き込まれない様下がっていてください」

ラウラ

「し、しかし!」

 

尚食い下がる皆に対し、

 

千冬

「お前達を守る。それが私の…あいつらとの約束なのだ。……頼む」

楯無

「それにさっきも言ったけど無理に勝たなくても追い返せばいいんだから。皆との戦いで奴らも消耗してるし、任せなさい♪」

 

千冬や楯無からの言葉に皆も止む無く従わざるを得なかった。

 

「千冬さん…」

「……わかりました。皆、ここは素直に従おう」

シャル

「……うん」

「お姉ちゃん、…どうか気を付けて」

楯無

「ありがと簪ちゃん♪」

ラウラ

「クロエさん…お願いします」

クロエ

「ええ」

 

そして千冬・楯無・クロエはDアリギエル・ウェルギエルの元に向かう。その二体は千冬達が話している間、ずっと眺めているだけだった。

 

Dアリギエル

「ワカレノアイサツハオワッタカ~?」

クロエ

「何もしてこないと思えば…待っていたのですか?」

Dウェルギエル

「ヤサシイダロォ~」

楯無

「随分舐めてくれるじゃないの。あんまり油断しきってると痛い目みるわよ?」

Dウェルギエル

「ユダン~?コレハ「ヨユウ」ッテモンダ」

Dアリギエル

「マァ、ヤツラモスグアトヲオウダロウガナ」

千冬

「……」

Dアリギエル

「アレ~、オコッタ~?カルシウムタリテネェンジャネ~?」

千冬

「無駄話をするつもりは無い。さっさと剣を抜け」

Dウェルギエル

「カカカ!ハナシガハヤイヤロウハスキダゼェ。コウカイスンナヨ!」

 

相対する者同士、互いにそれぞれの近接兵装を構える。

 

楯無

「私の可愛い簪ちゃんを、そして皆を傷つけた報い…、ただで済むと思わない事ね!」

クロエ

「これ以上…誰も傷つけさせはしません!」

Dアリギエル

「ケケケケ!サッキノヤツラジャ、モノタリナカッタトコロダ!」

楯無

(織斑先生、片方は私とクロエちゃんでやります)

千冬

(…大丈夫か?)

クロエ

(問題ありません。それにこの敵には蝸牛も有効だとわかりましたから何とかしてみせます)

楯無

(ですから先生はもう片方をお願いします)

千冬

(…死ぬなよ)

Dアリギエル

「ドウシタ?オジケヅイタカ!」

Dウェルギエル

「コネェナラ、コッチカライクゼ!!」ドンッ!

 

そう言うとDウェルギエルが先行して向かってくる。

 

ガキィィィィンッ!!

 

その時、千冬がレッド・クイーンで敵の刀を受け止めた。

 

千冬

「貴様の相手は私だ!!」ドンッ!

 

千冬は敵の攻撃を受け止めたまま瞬時加速を行い、自らとDウェルギエルを楯無とクロエから引き離す。

 

Dアリギエル

「カカカカ!ッテコトハオレノエモノハテメェラカ!ダイジョーブカ?オシッコチビラネェカ~?」

楯無

「見た目と同じく口も下品ね」

Dアリギエル

「ダンテダカラナァ、オレハヨ」

クロエ

「黙りなさい。貴方は火影兄さんではありません。ある筈がありません」

楯無

「嘗て学園一と言われた、現役ロシア代表の底力を見せてあげる!」

 

そういう楯無とクロエだったがしかし実は、

 

楯無

(…と言って強がっちゃいるけど本当は私達もさっきまでの戦いもあって全く余裕はないけどね)

クロエ

(はい…、まともに戦えば間違いなく勝ち目はありません。何か策を考えなければ…)

Dアリギエル

「イクゼェェェェェ!!」

 

楯無は自らのランスを、クロエはオシリスを、そしてDアリギエルは再度リベリオンを構え、戦いに突入する。……そして少し離れた所でDウェルギエルと対峙する千冬。

 

Dウェルギエル

「タイマン、ッテカァ。オモシレェ!」

千冬

「…あいつの姿で醜い言葉を晒すな」

Dウェルギエル

「サッキノチビモイッテヤガタナ。カカカ!マエノオレモ、スミニオケネェ!」

千冬

「黙れ。貴様は海之ではない。そして…前のあいつでもない」

Dウェルギエル

「ケケケ!テメェシッテンノカ。ナラワカンダロ?オレハバージルナンダヨ」

千冬

「寝言は私を倒してからにしてもらおうか」

 

そして千冬は海之から託されたレッド・クイーンを静かに構える。その姿からは歴戦の戦士にしか出せない、侍、剣豪たる者が放つ闘気が感じられた。

 

Dウェルギエル

「ケケケ…」

千冬

「…今までの私は、自らの称号等どうでもよかった。寧ろ邪魔とさえ思った。私の様な罪人に与えられるようなものではないからな。……だが今、生涯で一度だけ名乗らせてもらう。生きる伝説と言われたブリュンヒルデの実力、とくとその身に味合わせてやる!」

 

…そして、

 

カッ!!

 

Dウェルギエルの片方の赤い目が一際大きくなり、口角も歪んだ。対して千冬の目も見開かれ、

 

Dウェルギエル

「シャアァァァァァァ!!」

千冬

「でやあぁぁぁぁぁぁ!!」

 

 

キィィィィィィィィンッ!!

 

 

漆黒の刀と赤き剣が激突した。

 

 

…………

 

Dアリギエルのリベリオンが楯無に斬りかかる。しかし、

 

スカッ!

 

Dアリギエル

「…?」

 

だが敵はそれに手ごたえを感じなかった。斬ったと思ったそれは楯無が自らのナノマシンを使って生み出した分身だった。

 

ビュビュビュンッ!

 

すると止まっているDアリギエルの周辺からクロエの遠隔武装、アキュラが襲い掛かる。Dアリギエルはそれをコヨーテを使って撃ち落とそうとするが、自在に方向転換するアキュラはそれを避ける。

 

Dアリギエル

「ケケケ!オモシレェモンツカウジャネェカ!」

 

シュンッ!

 

その時、アキュラに注意を向けている後ろからブリンク・イグニッションで楯無が攻撃を仕掛ける。

 

楯無

「はぁぁぁぁぁぁ!」

Dアリギエル

「ナメンナァァァ!」

 

ドゴォォォォォォッ!!

 

楯無のバスターアームとDアリギエルのイフリートが激しくぶつかった。

 

Dアリギエル

「テメェノソレモナカナカノパワージャネェノ!」

楯無

「アンタ達にダメージ与えられるとしたらこれが一番だろうからね!」

 

ジャキンッ!ガシッ!!

 

バスターアームの爪が開き、ぶつかったイフリートを腕ごと掴む。

 

楯無

「喰らいなさ…!」

 

キィィィィィンッ!

 

するともう反対の腕のイフリートが楯無に襲い掛かるが間一髪ランスで防ぐ。

 

楯無

「くっ!」

Dアリギエル

「ウデハモウイッポンアルノガキホンダゼ?」

クロエ

「楯無さん!」

 

楯無を助けようとクロエはオシリスを構えて向かう。すると、

 

Dアリギエル

「ケッ!」ガシ!「オラァァァ!!」ブンッ!

楯無

「きゃああ!」

クロエ

「!」

 

Dアリギエルは楯無のランスを掴んで逆に楯無を振り回し、クロエに向かって放り投げた。

 

ガシッ!

 

クロエ

「だ、大丈夫ですか!楯無さん!」

楯無

「え、ええ。ありが」シュンッ!「!!」

 

その後ろから襲い掛かるDアリギエル。既にイフリート両腕による攻撃態勢に入っていた。

 

クロエ

「! かたつむ」

Dアリギエル

「オセェ!クタバレェェェ!!」

楯無

「クロエちゃん!」

 

ドゴォォォォォッ!…バキィィィィィンッ!

 

クロエに攻撃が届く前に楯無はランスを盾にして防ぐが…その攻撃にランスが砕けてしまった。

 

楯無・クロエ

「「きゃあああ!!」」

 

勢いに吹き飛ぶふたりだが間一髪の防御によってなんとか体勢を立て直す。

 

Dアリギエル

「ククク…イイゼ、ヨクタエタ」

クロエ

「あ、ありがとうございます楯無さん…」

楯無

「いいのよ。でもまさか私の槍がこんな簡単に折れるなんてね…。ほんと化け物じみた力だわ」

クロエ

「やはり…まともに戦っても私達では…」

楯無

「ええ、わかってるわ。何か………!」

 

すると楯無の頭にある考えが浮かぶ。そして何やらプライベート通信で話かける。

 

楯無

(クロエちゃん、よく聞いて。………)

クロエ

(……!)

 

楯無から何やら話を聞いたクロエは驚きの表情を浮かべる。

 

楯無

(…という訳でクロエちゃん、お願いね)

クロエ

(…しかしまだテストもしていないのに)

楯無

(大丈夫よ。私が考え、クロエちゃんが改造してくれたんだもの。きっと上手くいくわ。信じなさいって♪)

「それじゃ…行くわよ!!」ドンッ!!

 

何やらクロエに頼み込んだ楯無は話を終えると通信を切り、単身向かっていく。

 

Dアリギエル

「ハッ!サイゴノワルアガキカ!」

楯無

「悪あがきかどうか!もう一度たっぷり見せてあげるわ!」

 

 

…………

 

ガキィィィィンッ!!キィンッ!ガキンッ!ガンッ!キィィンッ!!

 

その一方、千冬とDウェルギエルは剣の応酬を繰り返していた。Dウェルギエルのあらゆる方向から縦横無尽に繰り出される斬撃は圧倒的であるが、千冬も元ブリュンヒルデだけある歴戦の戦士。劣勢ではあるものの何とか対応し、大きなダメージは受けていない様子だった。

 

ガキィィィィンッ!!

 

少しの切り結びが終わり、互いに距離を取る。

 

Dウェルギエル

「ケケケ!ヤルナテメェ!サッキノガキドモヨリハルカニヨ!」

千冬

「本気でもない癖して何を言う。何故刀しか出さん?」

Dウェルギエル

「オンナニタイスルハンデ、ッテヤツヨ。オレハヤサシイカラナ~。…ダガ、モウアキタ」

 

バババババババババババッ!

 

Dウェルギエルは自分の周りに無数の幻影剣を出現させた。

 

Dウェルギエル

「テメェコソ、ケンイガイノテガネェンダロ?ダカライッカイモウッテコネェ」

千冬

「!」

Dウェルギエル

「クシザシ、ニナリヤガレェェ!!」

 

ドドドドドドドドドッ!

 

そしてDウェルギエルは無数の幻影剣を千冬に向けて発射した。……しかし、

 

 

ズドドドドドドドドドッ!!

ババババババババババッ!!

 

 

突如鳴り響くけたたましい銃声。それと同時に放たれた幻影剣がどんどん破壊されていく。

 

Dウェルギエル

「…!」

千冬

「……」ズドドドドドドドドドッ!

 

銃を撃っていたのは千冬だった。両手に二丁の銃を持ち、無言で幻影剣を撃ち落としていく。……やがて全ての幻影剣を破壊した千冬はゆっくり言葉を出した。

 

千冬

「ブリュンヒルデとは単純な称号ではない。格闘・射撃・近接・飛行などの各部門を制し、全てを制覇した者にのみ与えられるものだ。私が剣しか使えんだと?随分なめられたものだ。私が銃を使わんのは剣の方が得意だからに過ぎん」ジャキッ!

 

そう言う千冬の両手には黒い二丁の銃があった。

 

 

烈火(れっか)熾火(おきび)

 

千冬専用のサブマシンガン。レッド・クイーンを渡された千冬に「銃も役立つから」と火影が設計し、組み立てた。連射性に優れているが彼女からの要望で威力重視にカスタムした反面反動が普通よりも大きく、多くの者はまともに扱えない。

 

 

千冬

「しかし貴様らを倒すためならなんでも使ってやるさ!」

 

力強く宣言する千冬。それを見たDウェルギエルは楽しそうに笑う。

 

Dウェルギエル

「……カーッカッカッカ!オモシレェオンナダ!ニンゲンジャナカッタラホレタカモナ!」

千冬

「屑にそう言われても迷惑なだけだ。それに相手には困っていない」

Dウェルギエル

「ソウカイ。…ナラ」ドンッ!!

千冬

「!」

 

キィィィンッ!!

 

瞬時加速で斬りかかるDウェルギエル。間一髪千冬は受け止める。

 

千冬

「ぐっ!」

Dウェルギエル

「オレラガクズッテンナラ…」

「シャアァァァァ!!」

千冬

「!!」

 

ガキィィィンッ!

 

すると反対側から何者かが攻撃を仕掛けてきた。それは、

 

Dウェルギエル

「クズノオレラニ、タオサレルテメェハ」

千冬

「…!?違う、こいつらは本体では!」

Dウェルギエル

「ナンノクズナンダァァ!?」

 

ズガァァァァンッ!!

 

千冬

「ぐあぁぁぁ!!」

 

すると上からもう一体のDウェルギエルが襲い掛かってきた。最初に斬りかかってきた二体は分身体であり、本体は今斬りかかってきたものだった。やがて最初の二体が消滅する。

 

千冬

「ぐっ、くっ…いつの間に…!」

Dウェルギエル

「イッタロウ?ハンデハモウオワリダ、トヨ。…モウコロス!」

 

 

…………

 

ガキィィィンッ!ガァァンッ!

 

一方、Dアリギエルと一対一で戦う楯無。敵のキャバリエーレ二刀流に対し、楯無はラスティ―ネイルとバスターアームで戦っていたがパワーと攻撃範囲の両面から彼女の劣勢は明らかであった。何回も攻撃を受け、その度にシールドもアクア・ナノマシンも削られる。

 

ガキンッ!!

 

楯無

「ぐぅっ!」

Dアリギエル

「ケケケケ!ソノミョウナヨロイガイツマデモツカナ!テメェヒトリデカテルトオモッテンノカ!?」

 

そう言い放つ敵に対し、楯無も言い返す。

 

楯無

「そういうアンタこそ、周りが見えてないんじゃな~い?」

Dアリギエル

「ナニィ~?……!」

 

Dアリギエルが周りを見渡すと…いつの間にか自分の周りに白い羽が無数に浮かんでいるのが見えた。それはクロエのセラフィック・ソアーだった。

 

楯無

「アンタに忠告しておくわ!アンタ滅茶苦茶隙だらけなのよ!」ガキンッ!

 

カッ!ドガガガガガガガンッ!

 

楯無がその場から離れた瞬間、周囲の光の羽が一斉に爆発する。……しかし、

 

Dアリギエル

「……ケッ!」

 

Dアリギエルはシールドを張って爆発のダメージを防いでいた。

 

Dアリギエル

「ムダダッテコトワカンネェノカナァ~?」

 

シュンッ!シュンッ!……ガキンッ!ガキンッ!

 

すると煙に紛れて楯無とクロエが再び斬りかかるが、これもやはり受け止められてしまう。

 

Dアリギエル

「ムダムダムダムダー!ムダナンダヨイクラヤッテモ!」

楯無

「本当にそうかしらね!?」

 

ジャキンッ!!ガシッ!!

 

Dアリギエル

「!」

 

するとバスターアームのクローが開き、それがDアリギエルの左のキャバリエーレを持っている掌を補足する。右はクロエがオシリスで抑え込んでいる。

 

楯無

「さっきバスターアームがアンタの手を掴んだのを思い出したわ!どうやら武器を持っている掌にはシールドは展開してない様ね!」

Dアリギエル

「!」

楯無

「クロエちゃん!」

 

ヴゥンッ!

 

そしてクロエはあらかじめこのタイミングを待っていたのか、再び蝸牛を起動した。

 

楯無

「見せてあげるわ!私の切り札を!」

 

 

…………

 

ラウラ

「…?楯無さん、何かするつもりだぞ!」

シャル

「えっ?」

「なんか切り札って言った様な気がしたけど…!」

「切り札……!まさか…!」

セシリア

「な、なんですの!?」

 

切り札と聞いて箒が慌て始める。そしてそれを聞いた簪も、

 

「そんな…まさか!お姉ちゃんアレを!」

 

 

…………

 

楯無

「見せてあげるわ!私の切り札をね!!」

 

ギュオォォォォォォォ……!

 

そういうと楯無は何かを起動させた。すると彼女のISに目に見える変化が起きた。ミステリマス・レイディの全身を覆っているアクア・ナノマシンが徐々に装甲から剥がれだし、Dアリギエルと接している彼女のバスターアームの一点に集中していく…。

 

シャル

「…ねぇ見て!楯無さんのISが!」

「やっぱり、やっぱりそうだ!やめてお姉ちゃん!!」

 

やがてバスターアームがやんわり光を放ち、更にナノマシンのエネルギーに耐え切れなくなり始めているのか震え始める。

 

楯無

「これはミステリアス・レイディのSEを最大限犠牲にして放つ大技!蝸牛が効いてる今ならエアトリックでもよけれないでしょう!」

Dアリギエル

「!」

 

ギュオォォォォォォォォォォ……!!

 

楯無

「ミステリアス・レイディの最大火力!受けなさい!!」

 

限界が近づいたのかバスターアームの振動が更に大きくなると同時に楯無は高々と宣言した。

 

楯無

「エネルギー解放!…ミストルテインの槍!!」

 

カッ!!

 

Dアリギエル

「!!」

 

 

ボガァァァァァァァァァァァァァァンッ!!!

 

 

バスターアームに収縮されたエネルギーが一気に爆発、放出された。その爆発は海之との戦いで使ったクリア・パッションの比ではなかった。

 

「! 楯無さん!!」

ラウラ

「そんな…!爆発した!?」

「お姉ちゃん!!」

 

 

…………

 

楯無の起こした爆発の衝撃は千冬達にも伝わっていた。

 

千冬

「!」

Dウェルギエル

「オー!ナンカスンゲェ!ジバクカァ~?」

千冬

「あの爆発力と爆煙……。まさか更識の奴、アレを使ったのか…!」

 

千冬は楯無が行ったことを悟った様だ。

 

Dウェルギエル

「ケケケ!ミズカラ、シヲエランダカ。イチバンバカデ、ミットネェシニカタダナァ」

千冬

「……」

Dウェルギエル

「アレ~、カナシイノカ~?マァシンパイスンナ、スグニアトヲ」

 

ドゴォォォッ!!

 

千冬が瞬時加速でDウェルギエルの顔面に鉄拳を当てる。当然傷を付けるほどではないが急な攻撃に敵は怯む。

 

Dウェルギエル

「イテテ…、ナニシヤガル。イテェジャネェカヨ~」

千冬

「貴様の痛みなど…あいつらのそれに比べれば蚊に刺された程度にもならん。……それに…」

 

千冬は再度剣を構えなおす。そして続けて言った。

 

千冬

「確かにあいつは馬鹿だが…、愚かではない」

 

 

…………

 

楯無が使った「ミストルテインの槍」の爆発によってその周辺はいまだ煙が上がっていた。

 

ラウラ

「な、なんだ今のは!」

シャル

「…ミストルテインの槍…?」

「楯無さん一体、何をしたの!?」

「あ…、ああ…」

セシリア

「箒さん、貴女はご存じなのですか!?」

 

すると箒は語り始めた。

 

「…以前、楯無さんとタッグを組んだ時に聞いたのだ…。「ミストルテインの槍」…。本来レイディの防御機構であるアクア・ナノマシンのエネルギーを攻撃力に変換し、それを一点に集中・増幅させて爆発的な威力の一撃を放つ、というものだが…。その反面、アクア・ナノマシンを全て攻撃に回すので防御はほぼ0になり、更に使用すると自らのSEをも大きく消費してしまう…、言わば一撃必殺の諸刃の剣…」

シャル

「ぼ、防御が0って…!それじゃ!」

「…ああ…。運が良くて大怪我。最悪命に関わる事もある…」

「な、なんですって!」

セシリア

「そんな…!」

「いやぁぁぁぁぁ!!お姉ちゃぁぁぁん!!」

ラウラ

「そ、それにクロエさんは!?まさか…あの人も巻き込まれて!」

 

皆が絶望的な予想をしている。……すると、

 

~~~~~~~~~

 

突然箒達に通信が入る。

 

「! なんだ、プライベート通信だと…?」

「しかも私達全員って……!」

シャル

「こ、これって!」

「!!」

 

皆は一斉に通信を開く。送り主は、

 

 

楯無

(予想して第一声。勝手に殺さないでよね~!)

 

 

「! お姉ちゃん!!」

クロエ

(とはいえ、正直ぶっつけ本番でしたけどね)

ラウラ

「クロエさん!良かった!」

セシリア

「…!見てください皆さん!」

 

セシリアの声で皆がある方向に目をやると…そこにはナノマシンの光沢を失ったレイディと、ベアトリスがいた。こちらに無事をアピールして手を振っている。

 

楯無

(なんで助かったのか、って聞きたそうね~。という訳で解説~♪)

 

 

…………

 

それは以前、束とクロエが学園に来た時の事。アップルパイを食べ終えた後、束はデビルブレイカーを催促した楯無に「バスターアーム」を渡し、使い方の説明を受けていた。

 

クロエ

「……という訳でバスターアームの使用方法は以上です」

楯無

「オッケ~♪」

一夏

「パワー特化型のデビルブレイカーか。大きい爪がいかにもって感じだな。それにしてもデビルブレイカーってほんとにいろんなものがあるな」

「ああ、パンチラインの様な攻撃型やガーベラの様な攻守に使えるもの、トムガールの様に出力上昇させるものや先程クロエさんが使った時間に作用するものと幅広いな」

ラウラ

「それにそれを発明したのが若い女性というのが驚きだ」

「そうだよね~!同じ発明家として、そしてレディとして束さんジェラシーボーボーだよ~!」

「そこはあんまり関係ないと思いますけど。他にもあったりするんですか?」

「あるよ~♪まぁ中には不便なものもあるけどね~、「オーバーチュア」とかさ」

本音

「…オバアチャン?肩揉みでもするの~?」

シャル

「本音、オーバーチュアだよ」

セシリア

「序曲、という意味ですわね。どんなものか火影さん方はご存知ですか?」

火影

「ああ。簡単に言えば高圧電流を発するデビルブレイカーだ。ただ束さんも言った通りちと不便な点もあるけどな」

「どんな点が不便なの?」

海之

「オーバーチュアのブレイクエイジだ。これのブレイクエイジはSEをチャージしたオーバーチュアを対象物に密着させ、そのまま爆発させる。言わば超強力な爆弾だ。威力は申し分ないが最大限の効果を発揮するには零距離に近い程できる限り密着させなければならない」

一夏

「た、確かにそれはおっかねぇな…」

「それにそれって殆ど自爆じゃないの!」

火影

「爆発前にデビルブレイカーを切り離せば問題ねぇ。ただそれ自体を爆弾にするから使用すると二度と使えなくなるんだよ」

シャル

「一回限りの技って事か…。確かに不便だね」

「だからもし使うんだったら何個もおんなじ物造らないといけないんだよ~。まぁ一度造れば前ほど手間はかからないけどね~」

 

そんな感じで皆が説明を受けている中、

 

楯無

「……自分のSEを…デビルブレイカーに、か…」

 

楯無は何やら思う事がある様であった。

 

「…どうしたのお姉ちゃん?」

楯無

「…ちょっとね♪」

 

 

…………

 

楯無

「あれで思いついたのよ。バスターアームのバスターで敵を掴み、そこにレイディのSEを送り込めばミストルテインの槍と同じ事ができるかもってね。最近クロエちゃんに改造してもらったの。レイディ本体でやるより威力はちょっと落ちるし、バスターアームも無くなっちゃうけど危険性は大幅に減らせるわ」

クロエ

「爆発の寸前に私がブリンク・イグニッションで楯無さんを回収したのです」

「そうだったんですか…。ありがとうございますクロエさん!」

「ハァ…、でも本当に驚きましたよ」

 

ふたりの無事に安堵する箒達はふたりに近寄ろうとした……だがその時、

 

ラウラ

「…!皆待て!まだ反応が消えていないぞ!」

 

ラウラの指摘でセンサーに目をやると……確かに同じポイントに反応があった。

 

楯無・クロエ

「「!!」」

シャル

「そ、そんな…!あの爆発を受けてまだ生きてるの!?」

セシリア

「…!皆さん!」

 

ミストルテインの槍による爆発の煙が少しずつ晴れてくると中が徐々に見え始めてきた。すると、

 

全員

「「「!!」」」

Dアリギエル

「オォォォォォォォォ……」

 

そこには確かにDアリギエルがいた。しかしミストルテインの槍による爆発をまともに受けた左手。そこから連鎖的に伝わったのか左腕全体とその付け根と腰の辺りまでが抉れて無くなっていた。更に右手部分も消失しており、ダメージに苦しむ様な声を上げている。恐らく持っていたキャバリエーレも爆発で蒸発しただろう。因みに機械の筈なのに断面部も真っ黒で何も見えない。

 

Dアリギエル

「アァァァァァァァァ……」

「なんて奴だ…!あの攻撃でまだ姿を保っているなんて!」

「でも今の攻撃で間違いなく大きくダメージを受けた筈よ!」

ラウラ

「ああ!今なら皆でかかれば倒せるかもしれない!」

シャル

「やろう皆!」

 

そう言って皆は加わって攻撃を加えようとする。…するとその時、

 

楯無

(皆!!)

 

突然楯無が皆を止めるかのように大きな声を出す。

 

楯無

(来ては駄目!)

「お姉ちゃん!?」

クロエ

(皆さん!そのまま動かないでください!)

セシリア

「ど、どうしてですの!?今なら私達皆でかかれば!」

 

来ては駄目だという楯無とクロエに困惑する箒達。

 

楯無

「…威力がちょっと落ちたのが仇になったかも。……奴は多分まだ…!」

 

楯無は何かを警戒している様子だ。

 

Dアリギエル

「……………ケケケ。ヒッカカンネェカ」

 

するとそれまでうめき声の様な声を上げていたDアリギエルの雰囲気が変わった。

 

Dアリギエル

「ヨッテキタトキニ、マトメテブッツブシテヤロウトオモッタノニヨ…」

 

……ギュオォォォォォッ!

 

そう言うやいなや突然Dウェルギエルの吹き飛ばされた部分がまるで脈打つように動き始めた。左側は腕の付け根から。右手は手首から。

 

Dアリギエル

「カァァァァァァァァァァァァ!!」

楯無

「…!」

クロエ

「…まさか!」

 

その言葉に表情が強張るふたり。そして、

 

Dアリギエル

「……ハァッ!!」

 

……ズシャアァァァァァァ!!

 

まるで根本から生えるかのように、吹き飛ばされた部分が綺麗に再生されたのである。

 

楯無・クロエ

「「!!」」

Dアリギエル

「クッ…イタミハアルシ、エネルギーモツカッチマウガナ。ケケケ、ガッカリシタカ?」

 

言う通り痛みがあるのか敵の赤い目と口に苦悶の色が浮かんだが少しするとまた元に戻った。

 

楯無

「くっ…!化け物じみた強さの上に再生までするなんて…、ほんと反則よ…!」

クロエ

「楯無さん下がってください!」シュンッ!「!!」

楯無

「!!」

 

だがクロエが言い切る前にDアリギエルはエアトリックでふたりに迫る。

 

Dアリギエル

「ダケドイマノハ…イタカッタ。イタカッタゾォォォ!!」

 

 

ドゴゴゴォォォォォッ!!

 

 

楯無・クロエ

「「きゃああああ!!」」

 

両手に纏ったイフリートで叩きつけられる楯無とクロエ。

 

「お姉ちゃん!!クロエさん!!」

「馬鹿な!腕が再生しただと!?」

セシリア

「そんな…、これじゃどんなにダメージを与えても…」

ラウラ

「傷の再生…。そこまで同じだというのか…!」

シャル

「今はふたりを助けないと!」

ラウラ

「ああわかっている!」

 

助けに行こうとする簪達。

 

ドガァァァァンッ!ドガァァァァンッ!

 

するとDアリギエルが彼女達に向かってイフリートから黒きメテオを放ってきた。

 

「ぐっ!何!」

Dアリギエル

「ジャマスンナラ!マッサキニテメェラカラコロシテヤルゾ!!」

 

大声で箒達に雄叫びをあげるDアリギエル。ダメージを受けたからか、その声は激しい怒りを含んでいた。

 

「くっ!あいつ怒り狂ってる!なんて気迫なのよ!」

 

敵の気迫に圧され、動けない箒達…。

 

 

…………

 

千冬

「…更識!クロニクル!」

 

Dウェルギエルと戦っていた千冬もそれは見ていた。すぐに助けに行こうと思い立つが、

 

バッ!!

 

Dウェルギエル

「オ~ット!ドコニイクノカナァ?テメェノアイテハオレダゼェ?」

 

しかしそれを遮る様に敵が邪魔に入る。

 

千冬

「くっ!」

Dウェルギエル

「ナ~二、ドウセスグアエルサ!アノヨデナァ!」

 

 

…………

 

楯無

「くっ…、クロエちゃん、大丈夫?」

クロエ

「は、はい、なんとか…。楯無さんは?」

楯無

「当たり前でしょ…。といいたいけど正直キツイわね…」

 

Dアリギエルの猛攻を受けた楯無とクロエ。何とか無事なようだがそのダメージは大きそうだ。SEもふたり共残り少ない。

 

Dアリギエル

「ケケケ!ドウシタ、テメェラモソンナモンカ?モットテイコウシテミロヨォ?」

楯無

「…よっぽど甚振るのが好きみたいねアンタ」

Dアリギエル

「カカカ!アタリメェダ、オレハアクマダカラナ!ソシテダンテデモアルノサ!」

クロエ

「兄さんは違うと言った筈です!」

Dアリギエル

「オーソウダナ!モウアンナデキソコナイジャネェ!カンゼンナアクマニモナレズ、ニンゲンニモナリキレネェソンザイダッタオレトハヨ!オレハチガウ!ショウシンショウメイノアクマ!オレコソ、ホントウノダンテヨ!」

楯無

「……」

 

楯無は黙って聞いている。

 

Dアリギエル

「シッカシ、テメェラモバカナヤツラダ。アンナヤツノタメニ、イノチヲステルタァナ。セイゼイアノヨデ、モンクタレルコッタ」

楯無

「……」

 

…ピッ

 

すると楯無は再び全員へのプライベート通信のスイッチを入れた。

 

「…え?」

「楯無さん?なんでこんな時に?」

千冬

「……」

 

千冬含め、皆は何事かと思っている様だ。

 

楯無

「…全く、見てくれも口も、そして頭も悪いのね」

Dアリギエル

「…ンダト?」

楯無

「だってそうじゃない。火影くんと海之くんが悪魔ですって?確かにふたり共悪魔じみた強さで、敵には容赦なく冷酷で、時には自分の腕を切ったりなんか常軌を逸する事したりするわ。でもそれは全て「大切なものを守りたい」という彼らの根幹からくるものよ。アンタ達みたいに悪戯に、無意味に力を振り回したりなんか決してしない。それこそ何の確たるものも無い、アンタの言う中途半端というものだわ」

Dアリギエル

「………」

「大切なものを…守りたい」

セシリア

「確かに…それがおふたりの根幹でしたわね…」

楯無

「それに、アンタ達にあのふたりを酷く言う資格なんてないわ。だってあのふたりは、アンタ達みたいな奴らに両親を二度も殺されたんだものね!」

「…!!」

「…えっ?」

「火影と海之の両親が…二度殺された…?」

シャル

「た、確かにふたりのお父さんとお母さんはテロで殺された様なものだけど…、二度、って…?」

ラウラ

「…どういう事だ…?」

 

楯無が発した言葉に皆驚きを隠せない。

 

楯無

「聞きなさい!あのふたりの正体がなんであって、そしてとんでもない過去があったとしても、ふたりは決して悪魔でもない!ふたりは立派な人間よ!」

クロエ

「その通りです!おふたりが何者だろうと、私の大切な兄さんです!」

箒・セシリア・鈴・シャル・ラウラ・簪

「「「…!」」」

 

それは目の前の敵ではなく、箒達に向けたふたりの言葉だった。そして同じく聞いていた千冬も、

 

千冬

「……ふっ」

 

小さく笑った。それは喜びの笑みだった。

 

Dウェルギエル

「ナニワラッテル?キデモフレタノカ?」

千冬

「貴様に話す必要など無い。どうせ理解できん」

Dウェルギエル

「……デハ、シネ!!」ドンッ!!

 

Dウェルギエルは千冬に再び斬りかかる。だが、

 

キィィィィィィンッ!

 

Dウェルギエル

「…!ナニ?」

 

Dウェルギエルの剣は千冬に見事に受け止められ、更に、

 

千冬

「おおぉぉぉぉぉ!!」

 

ガキィィィィンッ!!

 

そのまま押し返され、吹き飛ばされた。

 

Dウェルギエル

「!…オレガ…オシカエサレタ、ダト…?」

千冬

「言ったろう?貴様には理解できんとな!」ドゥルルン!ドゥルルルン!!

 

そう言うと千冬はレッド・クイーンのグリップを回し、突撃する。

 

千冬

「つおぉぉぉぉぉぉ!!」

 

ドガァァァァンッ!

 

レッド・クイーンの炎の剣閃がDウェルギエルの剣を押す。

 

Dウェルギエル

「!」

千冬

「覚えておけ!本当に強いのは」

 

ドガァァァァンッ!

 

千冬

「強いのは!」

 

ドガァァァァンッ!

 

千冬

「…人の想いだ!!」

 

ドガァァァァァンッ!!ズバァァ!!

 

Dウェルギエル

「グオォォォォッ!!」

 

四撃目の一閃がDウェルギエルに当たり、爆発と斬撃によるダメージを与える。

 

Dウェルギエル

「グッ……テメェ…。ナゼソンナチカラガ!?」

千冬

「想いは人を強くする。それが人間というものだ!あいつから託されたこのレッド・クイーンがある限り、私は負けん!そして守ってみせる!あいつらの分まで!」ドンッ!!

 

そう言って千冬は瞬時加速で楯無とクロエの救助に向かう。

 

Dウェルギエル

「タスケニイクツモリカァ~?ダガ…マニアワネエヨ!」

 

Dウェルギエルの言葉通り、千冬が向かう少し前。

 

Dアリギエル

「テメェラガドウオモッタトコロデ、ヤツラハシンダ!テメェラモトットト、アノヨヘイキヤガレェェ!」ドンッ!!

 

そう言ってDアリギエルはリベリオンに持ち替え、ふたりに襲い掛かった。

 

クロエ

「!」

ラウラ

「クロエさん!」

楯無

「くっ!」

「お姉ちゃん!逃げてぇぇ!」

千冬

「…駄目だ!間に合わない!」

Dアリギエル

「シネェェェェェ!!」

 

 

 

…………キィィィィィィィンッ!!

 

 

 

楯無・クロエ

「「!!」」

Dアリギエル

「!」

 

その時、楯無とクロエ、そしてDアリギエルの間に何が割って入り、それが敵の攻撃を受け止めた。

 

千冬

「!!」

シャル

「な、何!?……!」

「あ、アンタ…!」

 

皆が言葉を失った。

 

セシリア

「そ、そんな…!どうして!」

「何故…、お前がここに!?」

 

そこに現れたのは、

 

 

一夏

「ゼィ、ゼィ、ゼィ…」

 

 

封印されていた筈の白式を纏い、雪片を持った一夏だった…。




※次回は12日(土)の予定です。

人数が多いと戦いの様子を書くのが難しいと思っております今日この頃。もっと上達したい…。
それはともかく台風が近づいております。お近くの皆様、どうかお気をつけて。

※千冬のサブマシンガンはオリジナルです。
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