IS×DMC~赤と青の双子の物語~   作:storyblade

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「君の友は今も生きるために戦っている。そして必ず真実を教えてくれる」

ふたりからそう聞かされた一夏は自らもまた再び戦う事を決意。信念を持って諦めずに進む事をふたりに約束し、去って行った。…やがて現実に帰ってきた一夏を待っていたのは封印されていた筈の白式のクリスタル。一夏はそれを手に取り、仲間達とドッペルゲンガーが戦う場所に向かって飛び立つ。現場に到着した一夏はDウェルギエルを千冬に任せ、自分はDアリギエルと一対一となるが強さは相手の方がやはり上。更にここまでの移動でSEにも余裕がない。
「どうすれば…」そう思った一夏がとった手段はあの忌々しきDNSであった。皆が止める中、一夏は夢で出会った声に導かれ、DNSを起動させる。すると地獄の苦しみに必死に耐える一夏と白式にその時、不思議な事が起こるのだった…。

「こいつの名前は…白式・駆黎弩!」


Mission161 隻翼の白魔騎士 白式・駆黎弩

DNSを起動させた一夏が纏っていたのは白式・雪羅でも白騎士でもなかった新たなIS。驚く皆やDアリギエル・ウェルギエルに一夏は言った。

 

一夏

「こいつの名前は…百式・駆黎弩!そしてこれは…新たな雪片、雪片・参型だ!」

 

そう言いながら一夏は新たな雪片、雪片・参型を構える。対してDアリギエルは再びリベリオンを構え直す。

 

一夏

「まだ勝負は終わっちゃいねぇぞ!」

Dアリギエル

「オモシレェ!」

 

ドンッ!!ドンッ!!

 

一夏

「おおおおおおおお!!」

Dアリギエル

「オラァァァァァァ!!」

 

ガキィィィィンッ!!

 

互いの剣が激しくぶつかった。そしてその手ごたえに互いが反応する。

 

キィィィィィンッ!!

 

一夏

「感じる…!身体に力が巡ってくるのを!」

Dアリギエル

「ケケケ!サッキヨリスウダンパワーヲマシタヨウダナ!ソイツモニクシミノチカラカ?」

一夏

「そんなんじゃねぇ!」

 

ドゴォッ!ドゴォッ!

 

Dアリギエルの右手イフリートと一夏の左腕の盾がぶつかる。

 

一夏

「これは憎しみなんかじゃない!お前なんかには絶対わかんねぇ力だ!」

Dアリギエル

「ソウカヨ!ソンジャナニモキカネェ!」

 

ドゴォォォォッ!

 

Dアリギエルが一夏を殴り飛ばす。

 

一夏

「ぐっ!」

Dアリギエル

「ダカラソノママコロシテヤルゼ!」

 

そういうとDアリギエルは左手にもイフリートを展開し、素早くそれにSEをチャージする。

 

Dアリギエル

「クダケチリヤガレェェェ!!」…ズドォォォォンッ!!

一夏

「!」

 

左右のイフリートから黒きメテオが発射された。それは真っすぐ一夏に向かい、

 

ドガァァァァァァァァァンッ!

 

命中し、凄まじい爆煙を上げた。

 

「一夏!」

ラウラ

「な、なんて威力だ!」

クロエ

「幾ら白式でもあんな攻撃まともに受ければ!」

Dアリギエル

「カカカカカ!イセイガヨカッタノハイッシュンダケ………!」

楯無

「み、皆見て!」

 

何かに気付くDアリギエルと楯無。すると、晴れた煙の中にいたのは…、

 

一夏

「ふぅ~…」

 

左腕の盾でメテオを防いだらしい無傷の一夏であった。

 

 

「イージスの盾」

白式・駆黎弩の左腕にある腕全体を覆いつくすほどの大きな盾。Dアリギエルのメテオを完全に防ぎ切る程の凄まじい強度を誇る。またこの盾で攻撃を受けるとダメージをSEへと自動変換して吸収し、自分のSEとする事ができる。

 

 

セシリア

「一夏さん!良かった!」

Dアリギエル

「ホォ~…イマノヲヨクフセダナ…」

一夏

「こんどはこっちのお返しだ!」

 

キュイィィィ……ズドドドドン!!

 

一夏のイージスの盾の中心部から荷電粒子砲が拡散して放たれた。

 

 

吹雪(ふぶき)

白式・雪羅の荷電粒子砲の発展型。

イージスの盾内部に搭載されており、射撃が苦手な一夏に合わせて拡散タイプへと進化した。

 

 

Dアリギエル

「ケケケ!コノテイドノホウゲ…!」

 

キィィィィィンッ!

 

すると一夏は真っ向から白い電光を纏った雪片・参型での突進突きを繰り出した。敵にとっても急だったらしく、真剣白刃取りで辛うじて受け止める。

 

 

「雪片・参型」

一夏の雪片・弐型がDNSの影響によって変化した新たな雪片。それまでの雪片には見られない金色に輝く装飾や柄をしているが刀身部分はどこかしら雪片の面影がある。雪片と魔剣アラストルの両方の能力を受け継いでおり、それぞれ別々だった機能をこれのみで発動できる様になった。

 

 

一夏

「やっぱやるな!今のを白刃取りするなんて!」

Dアリギエル

「イマノハ、チトビビッタゼ!サッキノハオトリカ!」

 

ドゴォォォッ!

 

腕が使えないDアリギエルは横から蹴りを入れるがそれもまた一夏の盾で防がれる。

 

一夏

「そのやり方はもう何発も喰らって知ってる!」

Dアリギエル

「イイウゴキダ!ダガ、テガツカエナキャドウシヨウモネェダロ?」

一夏

「そいつはどうかな!」

 

 

ヴィィィィィィィンッ!

 

 

すると突然、白式の背部右側にある大きな翼が白く光り出した。

 

一夏

「おらぁぁぁぁ!」

 

ズバァァァァァァン!!

 

そして一夏はその光の翼でDアリギエルを薙ぎ払う様に斬りつけた。

 

Dアリギエル

「!」

 

だが当たる直前、咄嗟の瞬間に敵は後方への瞬時加速でかわす。

 

Dアリギエル

「ヒュー!マサカハネデキッテクルトハナ」

 

しかし一瞬遅かったのか腕を少し斬った様であった。……それも少しして回復する。

 

 

締雪(しまりゆき)

白式・駆黎弩の背部右側にある翼による攻撃。原作のエンゲル。

翼全体にエネルギーを集め、前方広範囲の敵をカッターの様に斬りつけ、薙ぎ払う。

 

 

一夏

「ちぃ!もう少しだったのに!」

Dアリギエル

「モウスコシ~?イッタハズダゼ?マダマダホンキジャネェトヨ!」

一夏

「あんまり見くびるんじゃねぇぞ!その余裕が命取りにならなきゃいいけどな!」

 

そして互いに再び戦闘に突入した。

 

「一夏…!」

シャル

「一夏の動き…今までと違う」

セシリア

「ええ…。あの時の暴走状態の白騎士ほどではありませんが…今までの白式より遥かに速いですわ!」

「でもなんで白騎士じゃなくあんな形になったのかしら…?」

クロエ

「……理由はわからないですけど…多分、DNSによって三次移行を果たしたのだと思います」

「…三次移行…!」

ラウラ

「それに先ほどの突進の速さ。まるでアラストルとトムボーイの全開みたいな動きだった」

シャル

「でもアラストルは出してないのに…」

セシリア

「…そういえば先ほどの剣の刀身に稲妻が見られました。もしかしてあの剣…アラストルの能力も兼ねているのでは…?」

「それが新しい雪片、一夏の力…」

クロエ

「…ですが先ほど敵が言っていた通り…まだまだ本気ではない様子。例え一夏さんと白式が強くなられたとしても…」

楯無

「ええ…力量でいえば正直まだ敵わないでしょうね…。……でも」

「……どうしたのお姉ちゃん?」

楯無

「……これは…単に想像なんだけど……もしかすると……」

 

 

…………

 

一夏がDアリギエルと戦いを繰り広げていた時、千冬とDウェルギエルとの戦いも続いていた。

 

ガキィィンッ!キィィィンッ!ガンッ!キンッ!キィィィンッ!

 

黒き閻魔刀とレッド・クイーンが激しくぶつかり、

 

ズドドドドドドドッ!

ババババババババッ!

 

幻影剣とブルーローズ、そして烈火&熾火の弾が飛び交う。

 

Dウェルギエル

「シャラクセェ!」キキキキキンッ!

 

幻影剣が飛べば、

 

千冬

「はぁぁぁぁぁ!」ヴゥンッ!ヴゥンッ!

 

ドガガガガガガァンッ!!

 

レッド・クイーンからのドライヴが発動前のそれをかき消す。

 

Dウェルギエル

「ケケケケケ!テメェソンナワザ、サッキハツカエナカッタンジャネェノカ?」

千冬

「使えないのであれば覚えれば良いだけの事だ!」

Dウェルギエル

「カカカカ!バージルヤダンテイガイニ、コンナヤツガイタトハナ!ダガソレデモショセンニンゲンダ!」

千冬

「黙れ!]

 

ガキィィィィンッ!!

 

千冬

「諦めさえしなければ必ず希望はある!そして人間は成長するのだ!してみせる!」

Dウェルギエル

「ナラヤッテミヤガレオンナァァ!!」

 

両者の戦いも未だ終わりが見えなかった。……だが千冬の頭の中には疑問が浮かんでいた。

 

千冬

(妙だ…。先ほどから極端にアレを使う事が減った。何故使わない…?)

 

 

…………

 

ズドドドドドドドドドッ!!

 

Dアリギエルのエボニー&アイボリーによる銃弾の嵐。一夏はイージスで受け止めながら距離を取りつつ、

 

一夏

「防いでるばかりじゃ駄目だ!」

 

ヴゥヴゥヴゥヴゥンッ!

 

すると一夏の近くに白銀色に輝く小型の槍の様なものが出現した。

 

一夏

「喰らえぇぇ!!」

 

ズドン!ズドン!ズドン!…

 

それらは僅かな時間差でDアリギエルに向かっていく。

 

Dアリギエル

「ソンナミエミエノノロノロダマ!!」

 

Dアリギエルは前から真っすぐ飛んでくるそれを撃ち落とそうとするが、

 

ザシュッ!

 

Dアリギエル

「!」

 

突然前からでなく後ろから槍が飛んできた。見ると前からだけでなく周辺にも無数の同じ白き槍が自分を狙う様に展開していた。

 

 

粉雪(こなゆき)

白式の新たな遠隔兵装。原作のジャヴェリン。

白銀に輝く小型の槍の様な形状をしているビーム弾がロックオンした相手に向かって突撃する。時間差で発射できるスロー弾、もしく超高速弾と弾速を使い分ける事が可能。また相手の周囲に展開して動きを封じたり、一斉に狙い撃つ等の使い方もできる。

 

 

一夏

「受けてみろぉ!!」

 

ズドドドドドドドドドッ!

 

前と周辺から一斉に槍が向かう。

 

Dアリギエル

「ナメンジャネェ!!」ズドドドドドドドドドッ!!

 

ババババババババババババッ!

 

Dアリギエルの凄まじいエボニー&アイボリーの乱射で槍は次々に撃ち落されていく。

 

Dアリギエル

「カカカカ!ソンナテイド」ザシュ!「!ナニィ~!?」

 

突然の貫かれた様な攻撃に驚くDアリギエル。見ると一夏の手には先ほどとは違い、巨大な槍が握られていた。

 

 

凍雪(こおりゆき)

背丈ほどもある白く輝く大型の槍を召喚する。原作のシュペアー。

ビーム兵装が多くなった白式・駆黎弩の中での実体剣でもある。直接手に持って攻撃したり、ロックオンした相手に向かって投擲する事もできる。その場合はトムボーイと掛け合わせれば更に高速で投げる事も可能。槍そのものが大きいので例え直撃しなくても衝撃が大きい。

 

 

一夏

「おぉぉぉぉぉぉ!!」ビュンッ!

 

手に持った槍を高速で飛ばす一夏、

 

Dアリギエル

「チッ!」ガキィィィンッ!「グッ!」

 

それに対して飛ばしてきた槍を切り払うDアリギエル。

 

ガキィィィィィンッ!

 

その一瞬で一夏は槍を持って突っ込み、今度は槍と剣の戦いに突入する。

 

Dアリギエル

「ホントアキラメガワルイヤロウダ!ダンダンムカツイテキタゼ!オレハオマエヨリツエェッツッタロウガ!」

一夏

「覚えが悪いんだ!あと諦めも!」

 

ガキィィィンッ!ガキッ!ガキキキンッ!

 

一夏は手に持つ槍で果敢に攻める。それに対して射程が短いリベリオンで跳ね返すDアリギエル。衝撃は強いものの一夏が槍を使い切れていないのが原因らしかった。

 

一夏

「ハァ、ハァ、ゼィ、ゼィ…」

Dアリギエル

「マダマダツカイコナセテネェヨウダナ~?ソンナンモタネェホウガマシジャネェ?」

 

挑発する敵に対し、一夏は笑って言い返した。

 

一夏

「へっ!てめぇこそ使い慣れてるわりにゃ随分俺を倒すのが遅えじゃねぇか!」

Dアリギエル

「! テメェェェェェェ!」

 

ドガァァァァァンッ!

 

一夏

「うわぁぁぁぁぁ!!」

 

一夏の言葉に怒ったらしいDアリギエルは一夏を凄まじい勢いで叩き飛ばす。その瞬間、敵は素早い瞬時加速で一夏に最接近する

 

一夏

「くっ!」

Dアリギエル

「イイカゲンニィィブッツブレロォォォォォ!!」

 

止めのリベリオンが一夏に振るわれかけた…その時、

 

 

ズドドドドドッ!

ズギュ――ンッ!

ビュビュビュンッ!

 

 

一夏・Dアリギエル

「「!!」」

 

その瞬間、衝撃波やレーザー等の攻撃がDアリギエル目掛けて飛んできた。急遽避けるDアリギエル。

 

Dアリギエル

「コンドハナンダァ~!?」

一夏

「い、今の攻撃は…!」

「無事か一夏!」

 

やはりそれは箒達による攻撃であった。

 

一夏

「箒!」

セシリア

「一夏さんと先生だけに戦わせはしません!」

一夏

「セシリア!」

「いつまでも好き勝手にはさせないわ!」

楯無

「後輩くんがこんなに頑張っているのに何もできないなんて私のプライドが許さないのよね~♪」

一夏

「鈴に楯無先輩まで!」

 

そしてこちらも、

 

Dウェルギエル

「…テメェラ…!」

ラウラ

「ご無事ですか教官!」

千冬

「ボーデヴィッヒ!」

「私達も手伝います!」

シャル

「まだ僕達は終わってない!」

クロエ

「ええ!」

千冬

「更識!デュノア!クロニクル!」

一夏

「皆、動けるのか!?」

「忘れたか一夏?私の紅椿の能力を!」

一夏

「箒の……あ!」

セシリア

「そうです!紅椿の絢爛舞踏の能力で私達のISは再び動けるようになりました!」

千冬

「しかしSEは回復できてもダメージが!」

シャル

「問題ありません!ダメージはあってもSEさえあれば戦えます!」

「それに私達…一夏の言葉で勇気付けられたんです。海之くんと火影くんが絶対帰ってくるって!」

クロエ

「私も信じます。兄さん達が必ず帰ってくると!」

「あいつに一言言うまでは例え死んでも甦ってやるわよ!」

「絶対に勝つぞ!皆でな!」

千冬

「…お前達…」

楯無

「織斑先生!奴らを倒す方法は先生と一夏くんの零落白夜しかありません!私達が全力で奴らを止めます!その隙を狙ってください!」

一夏

「俺もそうするしか方法が無いと思ってますけど…でも奴らのスピードじゃ当てられるかどうか!」

「大丈夫だ!手はある!」

Dアリギエル

「ナニヲゴチャゴチャイッテヤガンダテメェラ!!」

Dウェルギエル

「イイカゲン…メザワリダ!!」

 

二体の怒りを含む声が大きく響き、一夏達に向かってくる。

 

楯無

「来るわよ皆!手筈通り動いて!それから一夏くんと先生は下がってください!」

一夏

「な、なんだって!?」

千冬

「どういうつもりだ更識!」

楯無

「戦いながら通信で説明します!」

 

 

…………

 

その頃、一夏達の戦いの様子をオーガスとスコールは、

 

オーガス

「……」

スコール

「どうやらあの子達やブリュンヒルデはまだまだ諦める気は無いみたいね」

オーガス

「…何か嬉しそうだな?」

スコール

「そう?嬉しいっていうより…なんか段々見ていて楽しくなってきたわ。…「想い」の力っていうのかしら?それがあの子達を動かしているのね」

オーガス

「…下らん。そんな貧弱なものに頼っている人間は所詮そこまでだ」

スコール

「……」

 

スコールの言葉をオーガスはあっさり斬り捨てた。

 

オーガス

「第一、そんな生ぬるい感情等、戦いではなんの役にも立たないというのはお前やオータムが最もよく知っている筈だが?」

スコール

「…………そうね」

 

 

(貴様らぁぁぁ!よくもぉぉぉ!)

 

(お前らのせいで!お前らのせいでぇぇ!)

 

(絶対…絶対許さない!地獄から呪ってやる!)

 

(力が…強い力があれば…生き残れるんだぁぁぁ!)

 

(死にたくない…死にたくないよぉぉぉぉ!)

 

 

スコール

「……」

 

スコールは頭に過ったものを振り払うかのように頭を横にふり、話題を変える。

 

スコール

「それにしてもあの織斑一夏のIS…何故あのような変化を遂げたのかしら?」

オーガス

「…さぁな」

(あれは明らかにDNSによるもの…。しかしあれは…私も知らない悪魔の姿…。何故…、奴の中の何かが特性を変異させたというのか…?)

 

オーガスにもその答えはわからなかった様である。

 

スコール

「…そういえば聞きたかったんだけど…何故貴方は織斑一夏のISにDNSを?」

オーガス

「そんな事か、単なる余興だ。あとMのためでもある。怨敵が強い程自らも強くなろうと思うだろうからな。現に今Mはリハビリと訓練に明け暮れているだろう?クククク…」

スコール

「………そ。…ところでもし本当にアレがあの子達に倒されたらどうするの?」

オーガス

「どうもこうも、どうもせん。先も言った様にアレの本来の役割はもう終わっている。最早どうなろうと構わん。……それに」

スコール

「…それに?」

オーガス

「…いや、もしそうなった時に説明してやる。ククククク…」

 

 

…………

 

箒・楯無

「「はぁぁぁぁぁ!」」

簪・クロエ

「「たぁぁぁぁぁ!」」

 

ガキィィィィンッ!ガキキキキキンッ!

 

その頃、箒達は正に怒涛の攻撃を仕掛けていた。戦術で言えば単純かもしれない。しかしそれでも其々の近接武装による箒達の必死の攻撃。だが敵はそれさえも受け止める。

 

Dアリギエル

「コレデコウゲキカヨ!」

Dウェルギエル

「シネェ!シネェェェ!」

 

ドガガガガガガガンッ!!

 

箒・楯無

「「うわぁぁぁ!」

簪・クロエ

「「きゃあぁぁ!」

 

そして同時に切り払うDアリギエルとウェルギエル。

 

ラウラ

「喰らえ!」キィィィィィンッ!

 

ラウラのAICが起動し、それがDアリギエル達に向かう。

 

Dアリギエル

「ンダコリャ?」

Dウェルギエル

「ンナコトシタッテムダダゼ!」バババババババッ!

 

Dウェルギエルの五月雨幻影剣がラウラの上空に展開され、一気に向かう。

 

ラウラ

「その攻撃は海之との戦いでわかっている!」

シャル

「アンバーカーテン!」

 

ガキキキキキキキッ!

 

シャルのカーテンがそれを防ぐ。

 

ラウラ

「今だふたり共!」

セシリア

「ティアーズ!」

「山嵐!」

 

ズドドドドドドドドドッ!!

 

ふたりのビットとミサイルの攻撃が向かう。しかし、

 

Dウェルギエル

「ナメテンジャネェゾ!」

 

…バシュゥゥゥゥゥゥッ!!

 

Dアリギエル

「ナニヤロウトムダナンダヨ!」

 

ズドドドドドドドドッ!!

ボガガガガガガガガンッ!!

 

DアリギエルとウェルギエルはAICの拘束を自分で振り切った。そしてエボニー&アイボリーによる素早い射撃でビットと山嵐のミサイルを撃ち落とす。

 

セシリア

「!」

ラウラ

「AICを自力で振り払っただと!」

 

ズガガガガガガッ!!

 

セシリア・簪

「「きゃああああ!」」

ラウラ・シャル

「「うわああああ!」」

 

Dウェルギエルの次元斬がセシリア達に襲い掛かり、吹き飛ばされる。

 

箒・楯無

「「でやぁぁぁぁ!」」

鈴・クロエ

「「はぁぁぁぁぁ!」」

 

ガキキキキキキンッ!

 

そこにその隙を狙って再び攻撃を仕掛ける箒達。既に息は上がっているが彼女達の攻撃は止まない。

 

Dウェルギエル

「ナゼダ?コレホドマデイタメツケラレテ、ナゼキサマラハアキラメネェンダ?」

Dアリギエル

「アキラメッツウノヲシラネェバカナンジャネ?」

「貴様らと私達の力の差等とっくに知っている!敵わないという事も!だが!」

 

ガキィンッ!

 

楯無

「例え敵わないのがわかっていてもそれであっさり引くほど私達はまだ成長出来てないのよ!」

 

ガキィィンッ!

 

「それにさっき言った筈よ!あいつに会うまでは死んでも諦めないってね!」

 

キィィィィンッ!

 

クロエ

「私には命に代えてもしなければならない使命があるのです!そのためにも諦めません!」

Dウェルギエル

「ナラアキラメルマエニコロシテヤラァ!」

 

ズガガガガガガガガガガッ!

 

「ぐあっ!!」

鈴・クロエ・楯無

「「「きゃあ!!」」

Dアリギエル

「ダラシネェナァ!」

Dウェルギエル

「ヨッテタカッテソンナモンカァ!」

ラウラ

「まだまだぁぁぁ!」

シャル

「はぁぁぁぁ!」

セシリア

「たぁぁぁぁ!」

 

キィィィィィンッ!

 

吹き飛ばされた箒達の後ろからラウラ、シャル、セシリアが交代する形で斬りかかる。

 

Dアリギエル

「ホンットキサマラシツケェナ!」

セシリア

「言った筈ですわよ!私達は絶対諦めないと!」

 

キィィィンッ!

 

シャル

「あの人達にもう一度会うまでは死ねないんだ!」

 

ドゴオォォォォン!

 

ラウラ

「私達のこの気持ちだけは例え貴様達にも絶対破壊できん!」

Dアリギエル

「ソウイウノガジャマナンダヨ!!」

Dウェルギエル

「ザコドモガァァァ!!」

 

ドガガガガガンッ!

 

シャル

「うわぁっ!」

セシリア

「きゃあ!」

ラウラ

「ぐあっ!」

 

シャル、セシリア、ラウラ達の攻撃も防がれてしまった。

 

「行くよケルベロス!」

ケルベロス

「グルアァァァァァァァ!!」ズギュ―――ンッ!

「山嵐!」ズドドドドドドドンッ!

 

その時ケルベロスの氷のブレスと再度簪の山嵐のミサイルが敵に向かって飛んできた。

 

Dアリギエル

「シニゾコナイアガァァ!」ゴォォォォォォォッ!

Dウェルギエル

「ムダムダムダムダァ!」キキキキキンッ!

 

Dアリギエルのイフリートの炎がケルベロスの氷とぶつかり、炎と氷が相殺される。山嵐のミサイルも次元斬によって一刀両断される。すると、

 

 

…バシュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ……

 

 

それによって発生した凄まじい水蒸気が周辺に充満し、視界を遮った。山嵐は氷のミサイルだった。

 

Dアリギエル

「チィッ、ウットオシイ!ドコダ!」

Dウェルギエル

「……」

 

数センチ先も見えない中で索敵するDアリギエルとウェルギエル。……すると、

 

楯無

「今よ皆!!」

 

 

ガシガシガシガシンッ!!!

 

 

楯無の言葉で突然箒、セシリア、鈴、楯無がDアリギエルの。シャル、簪、ラウラ、クロエがDウェルギエルの手足を一本ずつ全力で抑え込んだ。

 

Dアリギエル

「! テメェラナンノツモリダ!」

「私達ひとりひとりでアンタ達を抑えるのは無理!でも4人がかりで必死でやれば手足を抑える位なんとかなるわ!」

クロエ

「そしてこの範囲ならば私の蝸牛を貴方達に同時に仕掛けられます!」

楯無

「アンタ達の動きを見て気付いたのよ!アンタ達が一夏くんや先生と戦っている時に瞬間移動や分身を使う事が段々少なくなっていた事にね!」

Dアリギエル・ウェルギエル

「「!」」

 

確かに楯無の言う通り両者、しかもDアリギエルに至っては一夏が来てから一度もエアトリックを使っていなかった。更に箒達が前に出てからは両者とも一度も使っていない。

 

ラウラ

「理由はふたつだ!ひとつは単純に使っていない事!そしてもうひとつはSEが少なくなっていたために使い時を選んでいた事だ!あれは両方ともSEを食うからな!」

楯無

「だから見極めるためにしつこく戦いを仕掛けていたのよ!半分想像だったけど大当たりだったわ!アンタ達は私達と戦っている時でも一回も使っていなかった!流石のアンタ達でもSEの回復はできない様ね!」

シャル

「一夏!先生!今だよ!」

Dアリギエル・ウェルギエル

「「!」」

 

見ると少し離れた所に一夏と千冬が剣を構えていた。そして、

 

キィィィィィィィィィンッ!

 

雪片・参型とレッド・クイーンが輝きを放ち始める。零落白夜の輝き。ふたりは攻撃に参加せずにこのタイミングをずっと見計らっていたのだ。

 

一夏

「待ってたぜ!」

千冬

「一夏!行けるか!?」

一夏

「当然だ!皆の頑張りを無駄にはしねぇ!トムボーイ!」

 

一夏は再びトムボーイの出力を最大にした。……とその時、

 

 

DEVILBREAKER SKILLCOMPLETE(使用条件に到達しました) NIGHTMAREMODE READY(ナイトメアモード 起動します)

 

 

キュイィィィィィィィッ!!

 

一夏と箒のインターフェースにその文字が浮かんだ瞬間、一夏のトムボーイと箒のトムガールが今までよりも激しく光始めた。

 

一夏・箒

「「!!」」

「! トムボーイとトムガールが!」

セシリア

「あれはまさか…ナイトメアモードですの!?」

一夏

「こいつはいいタイミングで起こってくれたぜ!」

「このパワーならいける!一夏!千冬さん!やれぇぇぇ!!」

セシリア

「おふたり共!決めてくださいませ!」

Dアリギエル

「キサマラァァ!!」

「私達の力も払えないんじゃ駄目駄目ね!」

Dウェルギエル

「トットトハナシヤガレェェェ!!」

 

敵は恐るべきパワーで必死で暴れるが皆も必死の力を込めて離さない。

 

シャル

「くぅっ!絶対に離すもんか!」

ラウラ

「今度こそ終わらせる!」

「ふたりのため!そして本音達、皆のために!」

クロエ

「そして束様をお救いするために!」

楯無

「だからアンタ達はここで倒す!」

 

必死でDアリギエルとウェルギエルの身体を抑える箒達。

 

千冬

「一夏!」

一夏

「おおおおおおおおお!」ドゥンッ!!

 

そこにこれまで以上の出力とスピードで一気に突撃する一夏と千冬。

 

一夏

「とどめだぁぁ!!」

千冬

「喰らえ!!」

Dアリギエル・ウェルギエル

「「!!」」

箒・セシリア・鈴・シャル・ラウラ・簪・楯無・クロエ

「「「いっけぇぇぇぇぇ!!」」」

千冬

「零落!!」

一夏

「白夜ぁぁぁぁぁ!!」

 

 

カッ!!

 

 

ふたつの黒い影にぶつかった瞬間、ふたつの剣の輝きが一際強くなった……。

 

 

…………

 

オーガス

「……」

スコール

「本当にやってのけたわね。敵ながら正直見事だわ…。あんなものを倒すなんて」

オーガス

「倒した?違うな。アレはあまりにも奴らを舐め過ぎていた。だから本気を出す前にエネルギー不足等起こした。いわば自業自得だ。愚かな奴らだ全く…」

 

流石のオーガスも多少の驚きを持った様だが直ぐにこう付け加えた。

 

オーガス

「……まぁ、ここまでは万が一に備え、想定している範囲だがな」

スコール

「…どういう事?」

オーガス

「直ぐにわかるさ…。さて…条件は揃った。面白くなるのはこれからだ…」

 

するとオーガスは口角を上げて言った。

 

オーガス

「さぁ……どちらがどうなるかな?…ふっふっふっふっふ…」

 

不気味な笑いが部屋に静かに満ちていた。




※次回は10日(土)の予定です。

お久しぶりでございます。
召喚する攻撃は原作では金色ですが一夏に合わせて白銀色の設定です。剣と盾が金色なのは原作の名残です。
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