IS×DMC~赤と青の双子の物語~   作:storyblade

188 / 270
これは去年の12月31日投稿の「ExtramissionXX ゆく年くる年」直後のお話です。


Extramission10 楽しい?大王様ゲーム大会!

慌ただしい大晦日を終え、賑やかな元旦を過ごして今日は一月二日。一同は一夏の家で引き続き正月をのんびり過ごしていた。年始の挨拶にやってきた弾と蘭、更に虚と真耶まで加わり、更に大人数となった。何かゲームでもと一夏が言いだそうとしたそんな中、刀奈がこんな事を言い出した。

 

刀奈

「ねぇねぇ!人数が多いから全員で王様ゲームでもしな~い?」

「…王様ゲームですか?」

「お嬢様またおかしなことを…」

一夏

「なんか久々だなぁその名前聞くのも」

本音

「おもしろそ~。人数多いからやろうよ~」

「確かにこん位人数多い方が面白そうだな♪」

「弾兄…、変な事考えてないわよね?」

真耶

「ぜ、全員ってもしかして私も参加するんですか~?」

 

多くがこんな反応をする中、火影と海之は、

 

火影

「……なぁ、王様ゲームってなんだ?」

「え?あんた知らないの王様ゲーム?」

海之

「俺も知らん」

シャル

「海之も?」

「もしかしたらスメリアには無いのかな」

ラウラ

「私は知っているぞ。前に部下から教わったんだ」

セシリア

「私はお友達の方から教わりましたわ。シエラさんは?」

シエラ(クロエ)

「あ、はい。実は知ってます。たば…、ある方に教わりました。絶対に盛り上がるから覚えておかなければ損だと…」

※弾、蘭がいるので偽名のシエラで名乗っています。

「もう…また変な風に…」

火影

「…で、結局どういうもんなんだ?」

一夏

「簡単さ。全員で一斉にくじを引いてあたりを引いた者が王様になる。他のくじには番号が書いてある。王様になった者はランダムに番号を言って命令する、ってゲームだ」

「ちなみに王様の命令は絶対だぜ?」

刀奈

「そうそう!絶~対断れないからね~♪」

 

刀奈は随分楽しそうだ。

 

海之

「…刀奈さん随分楽しそうですね?何か邪なこと考えておられませんか?」

刀奈

「ソンナワケナイジャナイデスカヤダ~」

「…お姉ちゃん。やるのは別にいいけど変なお願いするつもりなら私やらないよ?」

刀奈

「え~それじゃつまんないわよ~。一般常識の範囲なら大丈夫でしょ~?」

「お嬢様の場合一般常識がどこまでなのか判断しかねますので心配です」

刀奈

「…虚ちゃんヒドイ。大丈夫よ~、裸になれなんてそんな命令は流石にしないから~」

「当たり前です!!」

シャル

「…なんか僕も心配になってきたな…」

「は、はい。私は遠慮しとこうかな…」

 

多くが遠慮しがちな空気の中、ある者が普段なら決して言わない様な事を言った。

 

千冬

「いいではないか。やってみろ。命令だ」

真耶

「せ、先輩!?」

一夏

「千冬姉…?」

千冬

「くじなら私が作ってやろう。今準備してやる」

 

そういうと千冬は手際よくくじを作り始める。

 

ラウラ

「教官がそのような事を仰るなんて…」

本音

「どうしちゃったのかな~?」

火影

「……ん?これって…」

 

火影が見つけたのは床に転がった瓶。よく見ると空の酒瓶だ。

 

火影

「アブサン……ハァ、間違いなくこれのせいだな。大方間違えて飲んでしまったんだろ」

「…アブサン、って?」

海之

「チェコの酒だ。別名「誘惑の酒」。度数70%以上の強烈な酒だがキツさをあまり感じないために飲み過ぎる事も少なくないという」

「な、70!?」

セシリア

「じゃ、じゃあ先生は…」

 

そんな事を言っている間に千冬はくじを作り上げてしまった。

 

千冬

「ほら、できたぞ。早くやれ」

全員

「「「…………」」」

 

千冬の無の圧力にあまり乗り気でなかった者も含め全員従うしかなかった…。

 

 

…………

 

刀奈

「じゃあ一気にくじ引くよ~♪」

一夏

「掛け声は「王様だーれだ?」って言うんだぜ」

本音

「は~い♪じゃあ行くよ~。せ~の」

 

 

「「「王様だーれだ(誰だ)?」」」

 

 

最初に当たったのは、

 

一夏

「おっ!しょっぱな俺か!」

真耶

「い、一夏くん。最初ですから軽めにしてくださいね?」

一夏

「わかってますって。……そうだな、じゃあ2番と3番と4番は近くのコンビニに飲み物とお菓子の買い足しに行ってきてくれ」

「それ位なら簡単だな。…それで誰だ?」

真耶

「わ、私2番です」

シャル

「僕が3番です。良かった…軽い命令で」

シエラ

「私が4番ですね」

千冬

「ああ真耶。お前が当たったんなら酒も頼む」

シエラ

「ま、まだ飲まれるんですか?」

千冬

「固い事言うな正月位。心配しなくても大切な事は忘れちゃいないさ」

真耶

「わ、わかりました」

シャル

「じゃあ行ってきま~す」

 

 

…………

 

刀奈

「とりあえず山田先生とシャルちゃんとシエラちゃんは休みね。んじゃ次行きましょ~♪せーの」

 

 

「「「王様だーれだ?」」」

 

 

「あ!私じゃん♪」

 

次に引いたのは鈴だった。

 

「じゃあね~、またお出かけだけど7番の人は駅前の宝くじ売り場で自腹で宝くじ買ってきなさい。今年初の運試しよ♪」

「それ賭け事になるんじゃありませんか?」

「大丈夫ですよ。たかが宝くじですもん。どうせ買うならすぐに答えわかるスクラッチがいいわね。で、ラッキーセブンは誰~?」

 

すると、

 

海之

「…7番、俺か。…ハァ、では行ってきます。宝くじなんて買ったことないですが」

千冬

「店員に聞けばすぐ分かる」

「海之くん!私が一緒に行って教え」

刀奈

「簪ちゃん~。逃げようと思っても駄目よ~♪」

「…うぅ…」

(なんか嫌な予感がするなぁ…)

 

 

…………

 

本音

「山田先生とシャルルンとシーちゃん、みうみうがいなくなっちゃった所で3回戦行ってみよ~」

 

 

「「「王様だーれだ?」」」

 

 

「お!俺か♪」

 

次は弾だった。

 

「お兄、言っとくけど変な命令したら承知しないからね?」

「わかってるって♪…ん~そうだな、じゃあ5番から8番はこのゲームが終わるまで自分の事を「ボク」って言え」

刀奈

「地味に恥ずかしいわねそれ。で誰……ってあら?私8番じゃないの」

ラウラ

「! 私が5番だ!…ボ、ボクか…。どうも慣れんな…」

セシリア

「わ、私6番ですわ。…ぼ、ボク。…なんか恥ずかしいですわね。あと3番は?」

「私ではないぞ?」

「私も違います」

本音

「私も~……どしたのかんちゃん?」

「……」

 

簪は黙っている。横の刀奈がくじを見てみると、

 

刀奈

「簪ちゃん7番じゃないの~。言わないと駄目じゃな~い♪」

「う~…どうしても言わなきゃダメ?」

刀奈

「王様の命令は絶対よ♪という訳でラウラちゃんとセシリアちゃん、簪ちゃんと僕は「ボク」ね♪」

セシリア

「は、はい…」

「……」

(だから嫌だったのに……。海之くんに変に思われたらどうしよう……)

 

 

…………

 

買い出しに行っていた真耶とシャルとシエラが戻ってきて第4回戦。

 

 

「「「王様だ~れだ?」」」

 

 

「…あっ、私です」

 

次に王様を引いたのは蘭だった。

 

「えっとそうですね…。じゃあ12番と13番と14番は…将来の夢を教えて下さい」

ラウラ

「ほぉ、内容によっては恥ずかしいものになるな。で、誰だ?」

 

すると、

 

「私が12番ですね…。私の夢は……えっと…あの……」

 

そう言いながら虚は一瞬だけ弾の方を見た。だが千冬がそれを見逃さなかった。

 

千冬

「ほぉ、虚の夢は五反田の嫁になる事か。成程成程」

「! そ、そんなはっきり仰らないでください!それにもう決まったみたいに!」

本音

「え~じゃあお姉ちゃん、だんだんとの結婚が嫌なの~?」

「そ、そうじゃありません寧ろ望んで……!い、いえ…あの…その…も、もう!弾さんも何か言ってください!………あれ?」

「……」

 

弾は真っ赤になって倒れていた。

 

「だ、弾さん!?」

一夏

「なんか急にぶっ倒れちゃいましたけど?」

シャル

「多分だけどいきなりだったんで恥ずかしかったんじゃないかな?」

「もう弾兄ったら情けない…」

千冬

「誰か二階の客室まで運んでやれ」

 

気絶した弾は一夏と虚に客室に運ばれていった…。

 

刀奈

「とりあえずひとりリタイアね~。やっぱり王様ゲームはこうでなくちゃ~♪で残り13番と14番は誰?」

「お、王様ゲームってこんな感じでしたっけ?私が13番ですね…。私の夢は…えっと」

 

すると再び言う前に千冬が答えた。

 

千冬

「答えるまでもない。お前も一夏の嫁だろう?」

「だ、だからはっきり言わないでください千冬さん!一夏に聞かれたらどうするんですか!」

本音

「え~、しののんおりむ~と結婚したくないの~?」

「そ、そうではない!間違ってはいないが物事には順序というものがあってだな!」

シエラ

「…なんでしょう?同じ光景を見た気がします…」

「う、うん。ほんとたった今見た様な…」

セシリア

「…負けませんわよ箒さん」

「私も…負けない…」

刀奈

「やっぱり箒ちゃんは最大のライバルねぇ~♪それで最後の14番は~?」

 

すると残ったのは、

 

火影

「やれやれ俺か。……そうですね、何時になるかはわかりませんけど店をやりたいですかね」

 

鈴・シャル・本音

「「「お店?」」」

真耶

「お店ですか?いいですね」

ラウラ

「どんな店をやるつもりだ?」

火影

「それについてはまだまだ計画中さ。ただ名前だけはもう決めてあるんだぜ?」

「どんな名前なの?」

火影

「その時までのお楽しみさ」

「まぁお前が店を出すとすれば大抵の事はできそうだな。応援するぞ」

シエラ

「はい。きっと上手くいきますよ」

火影

「ありがとよ」

 

火影の「店をやりたい」という言葉を聞いた彼女達は、

 

鈴・シャル・本音

(((火影(ひかりん)とお店やるなら…どんなお店がいいかな~♪)))

 

 

…………

 

小休憩中、海之が戻ってきた。

 

海之

「ただいま戻りました」

シエラ

「お帰りなさい海之兄さん。遅かったですね」

海之

「人が多くてな。ついでに……?弾と虚さんは?」

一夏

「ああ、弾がなんかぶっ倒れちゃって。虚さんが今看病してくれてんだ」

ラウラ

「それでどうだった海之?」

 

すると海之は涼しい顔で封筒を見せる。中には……200万円入っていた。

 

「な!?」

真耶

「ど、どうしたんですかこのお金!?」

海之

「わざわざ行って一枚だけというのもと思いまして、適当に二枚選んだら二枚とも1等100万が当選しました」

一夏

「マジかよ!?」

「どんなえげつない幸運よ!?」

海之

「かなり驚かれたがな。…それでどうしましょうこの金?」

千冬

「どうもこうもお前の金で買ったんだ。お前の好きにするがいい」

火影

「…じゃあよ海之。アレに使ったらどうだ?」

海之

「……そうだな。そうするか」

シエラ

「アレって…何か買うんですか?火影兄さん」

火影

「ちょっとな」

一夏

「年始からついてるな~海之。今度から宝くじ俺の代わりに買ってくれよ~」

 

 

だがしかし、この直後そのツキが見事に逆転することになるとはこの時皆思いもしていなかった…。

 

 

…………

 

休憩が終わり、第5回戦。

 

 

「「「王様だーれだ?」」」

 

 

セシリア

「あ、私……あ、ち、違いましたわね。…ぼ、ボク、ですわ」

 

次はセシリアだった。

 

シャル

「せ、セシリア?今、ボクって…」

シエラ

「どうされたんですか?」

一夏

「さっき弾がした命令なんですよ。セシリアとラウラ、簪と刀奈先輩は自分をボクと呼べって」

真耶

「そ、そうなんですね」

「それじゃセシリア、命令を頼む」

セシリア

「そうですわね。…どうしましょうか…」

 

するとセシリアはこんな命令を言った。

 

セシリア

「じゃあ…そうですわ。実は新作の料理に挑戦してみましたのですが…1番と2番の方はそれの味見をお願い致します」

 

その命令を聞いて一部の者が慌てだす。

 

一夏

「ま、マジかセシリア!?」

「まだお昼を食べてから間が無いぞ!?」

セシリア

「大丈夫ですわ。ほんの一口サイズのお菓子ですもの」

真耶

「それなら大丈夫そうですね。…で、1番と2番は誰ですか?」

 

名前を挙げたのは、

 

海之

「1番は俺です…」

火影

「俺が2番だ…」

(…まぁセシリアも一夏と箒に教えてもらってから結構経つし…前程酷くはねぇだろ…)

セシリア

「良かった!火影さんと海之さんでしたら食通ですから安心ですわ♪」

「…それでセシリア、アンタの作ったお菓子って?」

 

するとセシリアは台所からあるものを持ってくる。それは一見なんの変哲もない…ショコラだった。見た目だけなら完璧とも言っていい程である。

 

本音

「わ~チョコレートだ~♪」

刀奈

「違うわ、ショコラよ」

セシリア

「自信作ですの!ぜひ感想を聞かせてください」

火影

「へ~、見た目はいいじゃねぇか。結構大丈夫そうだ。んじゃひとつ」パク

海之

「匂いは…悪くないな。…いただく」パク

一夏

「……関係ないけどセシリア、俺ももらっていいか?」

セシリア

「勿論ですわ!以前一夏さん達に開いていただいた労い会で野菜のゼリーを頂いたんですがその美味しさに深く感動したんですの。それで私も野菜とスイーツを組み合わせたものを作ってみたいと思いまして」

一夏

「へ~、野菜のショコラって事か。何入れたんだ?」

 

そう言いながら一夏がショコラを口に入れようとしていると、

 

セシリア

「はい。キャロライナリーパーという綺麗なお野菜ですわ。その粉末をひと瓶お入れしてるんですの」

 

……その場のセシリア以外の全員が凍り付く。一夏もショコラを持つ手が寸前で止まり、ゆっくり皿に戻す。

 

「きゃ、キャロライナリーパーって…」

真耶

「そ、それって確か…」

刀奈

「世界で最も辛い唐辛子よ…。ハバネロとかよりもずっとね…」

セシリア

「まぁ唐辛子ですの?綺麗な赤色でしたからてっきりトマトみたいなものかと」

シャル

「トマトじゃないよ~!」

一夏

「お、おいふたり共大丈夫か!?」

 

皆の視線が一斉に食べたふたりに向けられる。

 

火影・海之

「「………」」

 

だがふたりは何も言わない。それどころか目も指もピクリとも動かない。まるで氷漬けになっている様に。

 

「火影…?」

ラウラ

「ど、どうした海之…?」

火影・海之

「「………」」

 

 

……………………バタッ

 

 

「ちょ、ちょっとふたり共!?」

千冬

「大げさな奴等だ。食べ物で気絶するとはな」

本音

「…!わーひかりんもみうみうも息してなーい!」

「ちょっとそんなの洒落にならないでしょーが!」

一夏

「火影…海之。お前らの事は忘れねぇよ…」

シエラ

「兄さんしっかりしてくださーい!」

 

 

…………

 

5分後、火影と海之はなんとか目を覚ましたのだが…。

 

本音

「ひかりん~みうみう~大丈夫~?」

火影・海之

「「………」」

 

舌がまだしびれているらしく、口を開けなかった。すると海之がスマホを手に取り、画面を見せる。

 

「一夏、砂糖をくれ。辛さを取りたい」

一夏

「あ、ああわかった!」

 

すると火影もまたスマホを取り、

 

「セシリア、ショコラに合わねぇ。バナナやオレンジにしろ」

セシリア

「成程わかりましたわ。ありがとうございます」

「あんなになってもアドバイスするとは…」

刀奈

「あはは…。とりあえずふたりは次は休んでなさいな」

シャル

「じゃいくよ。せーの」

 

 

「「「王様だ~れだ?」」」

 

 

真耶

「…!わ、私です!ど、どうしましょう!?」

 

王様を引いたのは真耶だった。

 

千冬

「どうするも何も命令すればよかろう」

 

すると何を思ったのか真耶は驚くべきことを言った。

 

真耶

「え、えっと、えっと…じゃ、じゃあ9番は6番に告白しちゃってください!!」

 

男性陣と千冬以外

「「「!!!」」」

千冬

「上出来だ真耶」

一夏

「あっちゃ~6番、俺だ~」

 

その言葉を聞いた一夏組はすぐさま反応する。

 

「私は4番…」

セシリア

「…ボクは1番です」

刀奈

「あ~惜しい!8番だった~!チャンスだったのに~!」

シャル

「…?どうしたの蘭?なんかソワソワしてない?」

「い、いえ…あの…その…」

「…って、蘭9番じゃないの!」

箒・セシリア・刀奈

「「「!!!」」」

 

やはりというか、一夏組は動揺が大きい。

 

一夏

「じゃあ蘭が俺に何か告白するんだな?なんでもいいぜ蘭」

「え、えええ!?…え、えっと…あの…」

 

蘭は真っ赤になってしまう。一夏はどうも意味が分かっていない様だ。

 

(どどど、どうしよう…?)

ラウラ

(私達には見守る事しかできんさ)

千冬

「蘭!男ならはっきり言えはっきり!」

一夏

「千冬姉、蘭は女なんだけど…。まだ酔ってるな…。蘭、いいから言えって」

「………はい。わかりました!!…一夏さん聞いてください!私は…!」

箒・セシリア・刀奈

「「「!!」」」

 

 

…………

 

それからほんの少し後、眠っていた弾と看病していた虚が降りてきた。

 

「弾さん、大丈夫ですか?」

「はい、大丈夫です!でもなんで俺気絶なんかしちゃったんすかね?」

「さ、さあ、…なんででしょう?」

一夏

「弾、もう起きたのか」

「ああだいじょ……って、蘭?」

「………」

 

蘭も同じく真っ赤になって気絶していたのだった。

 

一夏

「ああ、なんかよくわかんねぇんだけど俺に何か言おうとして急に真っ赤になって湯気立てて倒れちまったんだよ…」

真耶

「……すいません。私の命令のせいです」

 

どうやら蘭は一夏に告白しようとした矢先、恥ずかしさのあまり倒れてしまった様であった。

 

「このバカ、折角のチャンスを…」

刀奈

「ちょっとヒヤッてしたけど…蘭ちゃんって純情ねぇ~♪」

箒・セシリア

(((蘭(さん)…可哀そうだけど(ですが)…ホッとした(しました)))

千冬

「とりあえず上で寝かしてやれ。あと一夏、ついでだからお前が運んでやれ」

一夏

「え?ああわかった」

真耶

「では私がついています。半分私の責任ですから…」

 

という訳で弾・虚と入れ替わりで蘭・真耶が抜けた。

 

火影・海之

「「…ハァ~」」

シエラ

「兄さん大丈夫ですか?」

海之

「…大丈夫だ。問題ない」

火影

(俺も今までいろんな傷を受けてきたがこんなんは初めてだぜ…)

「あの…まだやるんですか?」

セシリア

「ちょ、ちょっと疲れましたわ…」

刀奈

「結構ドキドキしたもんね~」

千冬

「それはお前達だけだろうが。…まぁここで折り返しにしておくか」

 

 

「「「王様だーれだ?」」」

 

 

「…!わ、私!…あ、ち、違った。……ボ、…ボク、です」

刀奈

「簪ちゃん、か~わ~い~い♪」

「も、もうお姉ちゃん!へ、変じゃない、かな海之くん?」

海之

「ああ」

(…良かった)

 

海之に言われた事で簪は安心した様子だ。

 

本音

「かんちゃん~早く命令~」

「あ、そ、そうだね。…えっとじゃあ…かぶっちゃうかもしれないけど…2番、4番、6番は…将来の夢を教えて下さい」

シャル

「あれ?さっきと同じ質問?」

「まぁいいではないか。同じ質問してはいけないルールはなかろう」

「あ、で、でもひとつ条件!結婚とかそういうのは無しで!」

(織斑先生に先に言われたら恥ずかしいし!)

シエラ

「2番、私ですね…」

シャル

「あ、6番僕だ」

海之

「…4番は俺だ」

「こりゃまた綺麗にかぶってないわね」

「じゃあ順番にお願いします」

シエラ

「え、えっと…、夢というのになるかはわからないんですけど…私はまた、大切な人と一緒に暮らしたいと思っています。そしてお料理をふるまいたいです」

「シエラ…。ありがとう」

 

箒はきっと束の事を言っているのだと思った。

 

火影

「……ならその夢はすぐ叶うな」

ラウラ

「ええ。皆で叶えます。シエラさんの夢を」

千冬

「その通りだ」

シエラ

「……はい!」

シャル

「じゃあ次は僕だね。…えっと、夢というか…、将来はお父さんとお母さんを支えられる様になりたいかな?」

セシリア

「デュノア社に入られますの?」

シャル

「ゆくゆくはそうなれたらなって思ってるんだ。色々あったけどあそこはやっぱり僕の家だから」

火影

「大丈夫さシャル。お前なら」

シャル

「ありがとう火影」

(……でもそれは二番目で一番は火影のお嫁さんになる事なんだけどね♪)

千冬

「では最後は海之か。因みに火影は「店をやりたい」という夢だったが…」

 

千冬も少なからず気になる様だ。

 

海之

「俺の夢ですか。………そうですね。なんの面白みも無い答えですが、もしこんな俺でも叶うなら……家庭でも築いて普通に歳を重ねていきたいですね」

 

簪・ラウラ

「「!!」」

刀奈

「お~来た~♪「家庭」というパワーワード♪」

火影

「…お前がそんな事を言うとはな」

一夏

「ESCは継がねぇのか?お前なら文句なしだと思うけど?」

海之

「俺は人の上に立つ様なガラじゃない。俺などよりももっと相応しい人がいる」

「アンタ以上なんてハードル高いわよ~?」

海之

「だがそれは未来の話だ。今は何よりもやる事がある」

 

そんな話の中、彼女達は、

 

簪・ラウラ

((海之(くん)と…家庭を築く…)

千冬

(…海之の夢は家庭か…)

 

 

…………

 

続いて第8回戦。ここでとうとうこの人に当たる。

 

 

「「「王様だーれだ?」」」

 

 

刀奈

「よっしゃー来たー♪」

「お、お姉ちゃんが王様なの!?」

「よりによって一番当たってほしくない人に当たってしまったわ…」

シャル

「な、なんか嫌な予感がするなぁ」

 

そして刀奈は驚きの命令をした。

 

刀奈

「じゃあ命令!奇数の番号の人は好きな人をぶっちゃけなさい♪」

 

…………一瞬その場に沈黙が流れ、

 

少女達

「「「ふぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!?」」」

「かかかか刀奈さん!?」

「おおおお嬢様なんて事!」

刀奈

「え~いいじゃないこれ位~。それにここにいる大半のメンバーはもう私達全員に知られてるでしょ~?再確認ってやつよ♪」

セシリア

「ででで、でもだからと言ってこんな皆さんの前でそんな事!」

千冬

「イイデハナイカ。ヤッテミセロ」

全員

「「「……ハァ」」」

 

酔いがピークになりつつあるのかこんな命令にも反対せず、口調がおかしいままやれと命令する千冬であった。

 

本音

「わ~1番だ~」

「…嘘!11番!?」

ラウラ

「私…あ、ボクが7番か」

「!…わ、私が9番!?」

「お、俺が5番か」

 

当たった面々に其々が驚く中、最後に当たったのは、

 

千冬

「私が3番だ」

「千冬さん!?」

一夏

「千冬姉の好きな人かぁ~。言っちゃ悪いけど全く想像つかねぇな」

千冬

「それはどういう意味だ一夏?」

一夏

「なんでもありません…」

簪・ラウラ

「「……」」

刀奈

「さてさてそれでは誰からぶっちゃける~♪」

「お嬢様随分楽しそうですね」

本音

「じゃあ私から~。えっとね~、私の好きな人はひかりんだよ~」

 

ここでも特に何も考えず本音はぶっちゃけるのであった。

 

「お~なんとなく想像できたけどやっぱそ~なのか~♪」

火影

「…本音、頼むからもっと恥じらいを持て…」

本音

「ほへ?」

刀奈

「はい一発目は順調に告白終わりました~♪さて次は~?」

「じゃ、じゃあ俺が。…………虚さん、っす…」

「……」

 

真っ赤になるふたり。

 

刀奈

「熱いわね~♪」

一夏

「確かに虚さんは良い人だもんな~」

「こいつはまだ気づいてないのか……」

千冬

「篠ノ之、次お前だ」

「ええっ!?……わ、私は…」

 

するとここで火影が割って入る。

 

火影

「束さんだろ?」

全員(一夏と千冬以外)

「「「…え!?」」」

 

その言葉に皆キョトンとする。

 

一夏

「…何驚いてんだ皆?」

火影

「好きな人ってのは家族や友人達全部含まれるだろ?「特別な感情を抱いている者」とかって命令じゃない。なら簡単だ」

千冬

「それ位わからんでどうする?因みに私は真耶だ。同僚のよしみというとこだな」

「そ、その通りだ!わ、私は姉さんだ!」

「そそそ、そうね!私の好きな人は…叔母さんよ!うん!」

刀奈

「え~、なんかずる~い」

 

刀奈は残念そうだ。…しかしそんな中この者だけは違った。

 

ラウラ

「わた…ボクの好きは嫁である海之だ。なんの問題も無い」

「…本音もだけどラウラももう少し恥じらい持った方がいいよ…」

刀奈

「ラウラちゃんは正直ねぇ♪」

「ハハハ。お前も大変だな海之♪」

海之

「…ハァ」

 

 

…………

 

第9回戦。残りとうとう3回。

 

 

「「「王様だーれだ?」」」

 

 

本音

「わ~い私だ~!王様王様~!」

「本音ほんと疲れ知らずだな~」

シャル

「あはは、確かに全然調子変わらないね」

「もう本音ちゃんたら…」

本音

「えっとねじゃあね~…」

 

するとここで酔いがピークに達したのかゲームが終盤にさしかかったからなのか千冬がそれまでとは何やら違う雰囲気を醸し出す。

 

千冬

「オマエタチ。サイゴ3カイハ、イママデイジョウノキツイメイレイヲシロ。メイレイダ」

シエラ

「ええ!?」

「ち、千冬さん何を!?」

千冬

「モシイハンシタラハンセイブンダ」

セシリア

「そ、そんな無茶苦茶な!」

一夏

「皆無駄だぜ。こうなったら千冬姉は譲らないから…」

火影・海之

「「…ハァ」」

 

本音

「え、えっとね~じゃあね~、……1番から7番まではゲーム終わるまで語尾に「にゃん」とつけて会話して~?」

 

……………一瞬その場に沈黙が流れ、

 

(火影・海之・千冬・刀奈以外)

「「「え―――――――――!!!」」」

「ちょ!アンタなんて命令してんのよ!?」

本音

「これ位しないと怒られそうなんだもん~!」

千冬

「……マァダキョウテンニシテオイテヤルカ。ワタシハ10バンダカラカンケイナイ」

火影

「12番だ。助かった~」

海之

「危なかった…9番だ」

千冬

「ハズカシイカラトイッテダマルコトハユルサン」

一夏(1)

「…もう千冬姉が王様でいいんじゃねぇ?……にゃん」

 

 

…………

 

それから数分後、先ほどの驚きの声で起きた蘭と真耶が降りてきて事情を説明された。

 

シエラ

「…という訳です」

「だ、だから一夏さんも皆さんもそんな話し方されてるんですね…」

箒(2)

「は、恥ずかしすぎて死にたい……にゃ、にゃん」

ラウラ(3)

「こ、これが顔から火が出るほどというものか……にゃん」

真耶

「み、皆さんには悪いですけど私達助かりましたね蘭さん!」

鈴(4)

「あん時の告白よりも遥かに恥ずかしいわ……にゃん」

(……本音、覚えときなさいよ!)

本音

(わわわ私が悪いの~!?)

「あっはははは!いやでも皆決してそんな悪くねぇぜ♪ねぇ虚さん」

「ふふふ♪ええ可愛らしいですわ」

セシリア(5)

「ま、まさか…呼び方に続けてこんな事になるなんて……に、にゃん…」

「よ、よかった…。もし…ボクに当たってたら恥ずかしすぎて耐えられないかも…」

刀奈(6)

「いやいやでも弾くんや虚ちゃんの言う通り皆可愛いにゃんよ~♪」

一夏

「なんでそんな乗り気なんですか刀奈さん…にゃん」

シャル(7)

「でもほんとに可愛いー!ねぇ火影!すっごく可愛いにゃんよね皆?」

「シャルまで乗り気なのね…に、にゃん!……よし、本音殺そう♪」

本音

「ひ、ひえ~!」

火影

「はは。ちょい違和感あるけど心配すんな。なぁ?」

海之

「ああ」

シエラ

「刀奈さんの言われる通り可愛いと思いますよ」

 

刀奈とシャルは嬉しがり、箒・鈴・ラウラ・セシリアは恥ずかしくて黙り、一夏はため息をついた。

 

 

…………

 

残り2回戦。

 

 

「「「王様だーれだ?(にゃん)」」」

 

 

すると全員驚きの結果が、

 

千冬

「クックック…ワタシガオオサマノヨウダナ」

一夏

「ち、千冬姉か!?」

千冬

「イチカ、ニャンハドウシタ?」

一夏

「……にゃん」

(なな、なんか千冬さん凄く悪い顔してる気がするんですけど!?)

(で、でも千冬さんだしそんな無茶苦茶すぎる命令は…)

(と、取り合えず聞いてみようよ。もしかしたら案外普通かも…)

 

千冬

「…デハコレニスルカ。6カラ9バンハ10バン二ダキツケ」(6番から9番は10番に抱きつけ)

 

………再び暫しの沈黙が流れ、

 

火影・海之

「「…ハァ…」」

それ以外

「「「え――――――――!!!」」」

千冬

「テキパキヤレ。オクレルナ」

ラウラ

「ま、まるで教官時代に戻られた様だ。……にゃん」

セシリア

「そ、それでどなたですか!?」

 

すると再び驚くことに、

 

火影

「…7番俺だ」

海之

「……6番」

一夏

「げぇ、またかよ8番だ。……あ、にゃん」

「9番だぜ。……あれ?ってことは」

女子達(千冬と10番以外)

「「「男子全員!?」」」

刀奈

「誰にゃんよ10番~!幸せ者にゃんね~!」

 

全員が注目する中、10番を引いたのは……。

 

 

…………

 

火影

「悪いなシエラ。直ぐに終わらせるから我慢してくれ」

海之

「すまん」

一夏

「な、なんか緊張するな」

「すんませんシエラさん…」

 

10番を引いたのはシエラだった。その彼女は4人の男子に順に抱きつかれ、トマトみたいに真っ赤になっている。

 

シエラ

(は……恥ずかしい……です)

刀奈

「いや~当たらなかったのは残念だけどこういう時のシエラちゃんの反応本当に可愛いにゃん♪」

「お嬢様…下品ですよ」

真耶

「あはは…、でもこのシチュエーションは確かに恥ずかしいですね」

 

そう思う者達もいる一方、

 

鈴・シャル・本音・簪・ラウラ

(ふたりはお兄さんふたりはお兄さんふたりはお兄さんふたりはお兄さんふたりはお兄さんふたりはお兄さん……)

箒・セシリア・蘭

(一夏(さん)じゃない一夏(さん)じゃない一夏(さん)じゃない一夏(さん)じゃない……)

千冬

「……ナゼダ。ドウモイライラスル。オチツカネバ」

 

心穏やかでない者達もいた。

 

シエラ

(み、皆さんの目が怖いです!!)

 

 

…………

 

そんな落ち着かない10回が終わり、いよいよラストの11回戦。

 

火影

「…シエラ大丈夫か?」

一夏

「なんかふらついてるけどにゃん?」

シエラ

「だ、大丈夫です。…恥ずかしすぎただけです…」

真耶

「じゃ、じゃあこれでいよいよラストですね!」

本音

「う~んまだ遊びたいな~」

「ほんと変わらないのねアンタ…。私もうメンタルクタクタにゃんよ…」

シャル

「あはは。もうにゃんにも抵抗なくなってきたにゃんしね」

「もう早くやって終わらせ……って!」

 

箒はくじを見て驚いた。何事かと他の皆も見ると、

 

千冬

「ア~ラストハアタリヲ二ホンニスル。ツマリオウサマフタリダ」

「せ、先生!ルール完全に無視してますよ!」

「王様がふたりいてどうするんですか~!?」

千冬

「カタイコトイウナ。ショウガツダ」

「正月全然関係ねぇ…」

ラウラ

「諦めよう皆。…今の教官は誰にも止められないにゃん…」

刀奈

「う~ん、次やる時は先生にお酒は危ないにゃん」

千冬

「デハサイゴダ。イッセイニヒケ」

 

全員諦めてくじに手を伸ばす。また千冬に当たらない様願って。

 

 

「「「最後の王様だーれだ!」」」

 

 

一夏

「だ、誰だにゃん!?」

千冬

「ザンネン、チガウナ」

「よ、良かった…千冬さんじゃなくてにゃん…」

シエラ

「私も違います。えっと…」

 

皆誰が当たりを引いたのか気になっている。当たりを引いたふたりは、

 

火影・海之

「「………」」

 

火影と海之だった。

 

本音

「ひかりんとみうみうだ~」

セシリア

「よ、よかった。まともな命令で済みそうですわにゃん…」

「そ、そうね。アンタ達ふたりなら大丈夫にゃんね!」

千冬

「オマエタチ。ナマハンカナメイレイハユルサンゾ?メイレイガカブッタラヤリナオセ」

火影

「かぶっても駄目なんですか?……う~ん」

海之

「……そうですね」

 

暫しの時が流れて、

 

火影

「……んじゃこれにするか」

海之

「俺も決まった」

刀奈

「なになに~?早く言ってにゃん♪」

火影

「あ、はい。俺の命令は…」

 

 

…………

 

盛り上がった王様ゲームが終わり、皆で夕食をとった後、全てが終わった織斑宅は漸く静かになった。

 

千冬

「…………」

一夏

「あ~だめだこりゃ。もう朝まで起きねぇな」

 

千冬はあのゲームが終わると同時に直ぐに眠ってしまった。夕食の時も全く起きずに。

 

海之

「後で部屋までお運びしよう」

火影

「ゲームしてる時の事、明日まで覚えてんのかな?」

一夏

「ああそれは心配すんな。千冬姉は酔っぱらって眠たら起きた時にはほとんど覚えてねぇから」

火影

「それはそれで問題だな…」

一夏

「……にしてもふたりの最後の命令、シンプルだけどあんな重い命令はお前らにしか言えねぇよ。正直ちょっと感動したぜ。弾なんて号泣してたし」

海之

「大したことは言っていない」

火影

「命令は絶対なんだろ?ちゃんと守れよ?」

一夏

「おう!」

 

そして千冬を部屋まで運んだ後、3人は後片づけをして床に就いた。

 

 

…………

 

一方、織斑宅を離れ、更に弾・蘭兄妹と別れた皆は帰路についていた。

 

本音

「あ~楽しかった~♪ゲームは楽しかったしご飯も美味しかったし~♪」

「本音ちゃんたら本当に元気ね」

セシリア

「でも確かにクタクタですけど楽しかったですわね」

「ああ。こんなに楽しい元旦は久々だった気がする。今の状況を喜んで良いのかわからんが…」

刀奈

「箒ちゃん。気持ちはわかるけど楽しい時は素直に楽しまなきゃ身体に毒だにゃん。皆もそれはちゃんとわかってるにゃん」

 

わざとなのか口調が抜けてない刀奈。

 

ラウラ

「そうだぞ箒。心配しなくても篠ノ之博士は必ず救いだす」

シエラ

「はい。勿論です」

本音

「でも最後のひかりんとみうみうの命令、かっこよかったね~♪」

「…うん。…そうだね」

ラウラ

「火影が「最後まで生きぬけ」、海之が「最後まで諦めるな」か…」

シャル

「しかもふたりで番号半分こずつなんてやっぱり凄いよね」

「真面目よねぇ~。遊びなんだからもっとふざけてもいいのに」

刀奈

「なに~?もっと何か違う命令期待したにゃんか~♪」

 

そんな風にふざけ合いながら皆は風にうたれつつ笑いながら帰っていった。

 

 

…………

 

その日の夜中、千冬の部屋。

 

 

千冬

「…………ん、……ん~」

 

夜中に目が覚めた千冬。

 

千冬

「…なんだ…真っ暗じゃないか。今…夜中か?……うう、頭がくらくらする。一体私何をして…、確か…あいつら全員で何かゲームの様なものをしていた様な……」

 

状況を確認するため、とりあえずスタンドライトの電気をつける千冬。すると、

 

千冬

「……?」

 

その机に水と薬、そして手紙がある。封を開けると、

 

「お風邪を引かれると悪いと思い、失礼ながらお部屋までお運びしました。水と薬を置いておきます。よくお休みになられてください。 海之」

 

千冬

「……ハァ、本当にあいつにはかっこ悪いところばかり見られてるな。オマケに「死ぬな」とか「諦めるな」とか言われるし。………ん?何時言われた?……まぁいい。明日海之に礼を言わねば」

 

そして薬を飲んで再び床に就くのだが…、

 

千冬

「それにしても何をしていただろうか…。「夢」とか「家庭」とか聞いた気がするんだが………」

 

答えが出ないまま千冬は再び眠りについた。




※次回は来月7日(土)投稿予定です。

アンケートにご協力ありがとうございました!
ゲストでも出してほしい、という皆さまのご意見が大多数になりましたので、オリジナル設定で出そうと思います。またストーリーを進めてほしいという方のご意見もありがとうございます。ゲストかつ数話程度で考えておりますので、良ければご覧いただければ幸いです。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。