IS×DMC~赤と青の双子の物語~   作:storyblade

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「トロメア」にて鈴・シャル・ラウラ・セシリアとオータムの戦いが始まった。しかしオータムと違い自分達の攻撃が当たらない事や身体のふらつきに戸惑いを隠せない。それは部屋にいる人間の耳の機能を破壊する仕掛けの仕業だった。しかしヴォーダン・オージェを発動させたラウラ、そしてこれ迄の戦いや火影達との訓練が幸をそうした鈴達はその障害を克服、一気に攻勢に移る。怒りのオータムはDNSを使うが念のために事前に戦いかたを教えてもらっていた鈴達には及ばなかった。
ダメージが大きいオータム。勝利を確信する鈴達だったが、その時オータムの手にはあるものが握られていた。デビルトリガー…そしてそれを使ったオータムは悪魔マルファスへと変わったのだった。


Mission201 トロメア② 魔を撃つ銃弾

マルファス

「あの方に歯向かおうとする愚かな人間共よ…。光栄に思うがいい。妾の手にかかって死ぬ事をな!」

 

マルファスがそう言うと下半身?である鳥が翼を広げ、咆哮を上げた。

 

鈴

「アンタみたいな不細工に負けてたまるもんですか!」

ラウラ

「例え貴様が本当に悪魔でも私達は恐怖しないぞ!」

 

鈴達はマルファスを囲むように展開する。

 

シャル

「皆!同時に行くよ!」

セシリア

「一点集中ですわ!」

 

シャル達は四人で一斉に真ん中にいるマルファスに向け、照準を定めた。

 

鈴

「いっけぇぇぇ!!」

 

ズドドドドドドドドドッ!!

ズキュ―ンッ!ズキューンッ!

 

一斉に攻撃が向かう。

 

マルファス

「貴様らに見せてやろう…悪魔随一の魔術を、な」

 

 

……ドガァァァァァァァァァンッ!!

 

 

鈴達の一斉の攻撃がぶつかり、それらの相乗効果によって激しい爆発を起こした。マルファスがいた場所に煙が上がる。

 

ラウラ

「どうだ!?」

 

ラウラ達は動きを見る。…とその時、

 

 

ドガァァァンッ!ドガァァァンッ!

 

 

鈴・セシリア

「「きゃああ!」」

シャル・ラウラ

「「うわああ!」」

 

突然後ろから不意打ちの様な攻撃を受けた鈴達。

 

鈴

「な、何!?攻撃!?」

セシリア

「! 皆さん!」

 

セシリアが自分達の後方を示した先には…無傷のマルファスがいた。

 

ラウラ

「も、もうあんなところに!?」

シャル

「で、でも何時の間に!全然気づかなかったよ!」

マルファス

「どうした?居眠りでもしておったのか?では目を覚まさせてやろう」

 

 

ズドドドドドドドドドッ!!

 

 

マルファスがそう言うと地面から巨大な針のような形状の槍が地を這うように高速で襲い掛かってきた。

 

鈴

「皆避けて!」

 

全員が避ける。幸いな事にある程度の高さにいれば針は届かないようだ。

 

シャル

「そんな攻撃にISが当たるなんて思わないでよ!」

マルファス

「ほう、自由に宙を舞えるのか。だが、それで助かった等と思わぬ方がいいぞ?」

 

 

ズドドドドドドドドドッ!!

 

 

すると空中に逃げたシャル達に今度は地を這う槍よりもずっと高速の黒き槍が飛んできた。

 

セシリア

「速い!」

 

四人はそれを上下左右に動きながら避ける。それでも止まない攻撃が続く。

 

マルファス

「どうした?避けてばかりでは倒せんぞ?」

鈴

「くっ!そう言うけどこれじゃ攻撃に」ズガガガ!!「きゃあ!!」

 

鈴は黒き飛槍の攻撃を避けている間に地を這う槍に当たってしまった。

 

シャル

「鈴!くっ!」ギュイィィィィンッ!!

 

シャルのグリーフが向かう。しかし、

 

 

…ヴゥンッ!!

 

 

当たる寸前、マルファスのその巨体が消えた。

 

シャル

「き、消えた!」ズガンッ!!「うわああ!」

 

シャルの後方から攻撃が命中した。気付いた時、マルファスはシャルの後方の壁にへばりついていた。

 

セシリア

「鈴さん!シャルロットさん!」

ラウラ

「まさか瞬間移動か!」

 

 

ズドンッ!!ドガァァァンッ!!

 

 

セシリア

「きゃああ!」

ラウラ

「ぐああ!」

 

思わず動きをとめてしまったふたりにマルファスの猛烈な突進が当たる。

 

マルファス

「敵を前に止まるなど…愚か者の所業よ」

ラウラ

「あ、あんな巨体でなんてスピードだ!」

シャル

「それもだけどもしさっき消えたのが火影と同じ瞬間移動だとしたら…」

セシリア

「くっ…ええ。ハイパーセンサーに何も映らないのも納得ですわ!」

マルファス

「少しはわかったか。貴様ら如き小娘の分際が私に勝てるなどと、思わぬ方がいいぞ」

 

だが鈴達も言い返し、

 

鈴

「…人間なめんじゃないわよ!たっぷり見せてやるわ!」ズドンッ!ズドンッ!

マルファス

「面白いではないか!」シュンッ!!

 

鈴は龍哮を撃つがそれもまた躱される。

 

シャル

「また消えた!」

ラウラ

「どこだ!」

 

ドガガガガガンッ!!

 

鈴・セシリア

「「きゃああ!」」

シャル・ラウラ

「「うわああ!」」

 

そして再び同時に攻撃を受ける。それと同時にマルファスが再び現れた。

 

マルファス

「クククク、捉えきれまい。愚かな人間の目ではな!」

 

ズドドドドドドドッ!!

ズガガガガガガガッ!!

 

続け様に黒き飛槍と地を這う槍が襲い掛かる。それを鈴達は必死で避ける。

 

鈴

「くっ!どうなってんの一体!?」

シャル

「おかしい!瞬間移動しながら離れてる僕達ひとりずつじゃなく同時に攻撃するなんて…!」

セシリア

「あの謎の攻撃をなんとか見極めなければやられるだけですわ!」

マルファス

「こざかしい…。次で仕留めてくれるわ!」シュンッ!!

 

マルファスが再び消えた。それを見た鈴達が身構えたその時、

 

ラウラ

「鈴!シャル!下!セシリアは真後ろだ!」

鈴・シャル・セシリア

「「「!!」」」

 

ラウラの急な指摘。鈴とシャル、セシリアはそれを聞いてブリンク・イグニッションで避ける。しかし指示するために一瞬止まったラウラは攻撃を受ける。

 

ドガァァンッ!!

 

ラウラ

「ぐあ!」

鈴・シャル・セシリア

「「「ラウラ(さん)!」」」

ラウラ

「止まるな!動き続けろ!続けて来るぞ!」

シャル

「う、うん!」

 

それを聞いた鈴達は止まらず動き続ける。するとラウラの指摘通り謎の攻撃を躱す事が出来ているのかダメージを受けずに済んでいる。

 

ヴゥンッ!ヴゥンッ!ヴゥンッ!

 

鈴

「う、腕!?」

セシリア

「こっちには脚が出てきましたわ!」

シャル

「危ない!…と、鳥の頭!?」

 

鈴達は驚いた。見ると今の今まで自分達がいた場所のすぐ近くに空間の歪みがおき、そこから頭や腕、脚が個別に出現して襲い掛かってきていた。

 

ラウラ

「…!あの場所に出るぞ!あそこに攻撃しろ!」

 

するとラウラは続けて何もない空間を示す。

……いやよく見ると小さい黒い炎の様な光の様なものが見えている。

 

ラウラ

「急げ!」

鈴

「わ、わかったわ!」

セシリア

「ラウラさんを信じましょう!」

シャル

「はぁぁぁぁ!」

 

ズドドドドド!!ズドンッ!ズドンッ!

ギュイィィィィンッ!!ババババババッ!

 

其々の遠隔武装の光や弾丸が何もない空間に飛ぶ。すると、

 

…ヴゥンッ!!

 

すると黒き光が大きくなった瞬間、そこにラウラの言う通りマルファスの姿が現れた。

 

マルファス

「! 何!?」

 

 

ドガァァァァァァァァァンッ!!

 

 

マルファス

「ぐおぉぉぉぉ!!」

 

鈴達の攻撃が命中、思わぬ攻撃を受けたマルファスは絶叫を上げる。

 

シャル

「やった…!攻撃が通じてる!」

ラウラ

「ヴォーダン・オージェの力で把握した!奴のさっきの攻撃は動き続ければ避けられる!そして現れる場所は見ての通りあの光が現れる場所だ!」

セシリア

「わかりましたわ!」

鈴

「そうとわかったら一気に!」

 

 

マルファス(鳥)

「ブルゥアアアアアアアアアアアア!!」

 

 

その時、マルファスの下半身である怪鳥が凄まじい咆哮を上げた。

 

セシリア

「! つぅ!」

シャル

「うわ!!」

 

それは巨大な衝撃波となり、その勢いに堪らず四人は耳を抑えたり目を閉じて一瞬怯んでしまう。

 

 

ズドドドドドドドドド!!…ドガァァァァァァンッ!!

 

 

鈴・セシリア

「「きゃあ!!」」

シャル

「うわあ!!」

ラウラ

「ぐああ!!」

 

その隙を狙い、マルファスは突進を繰り出す。その勢いに吹き飛ばされる鈴達。

 

ラウラ

「がは!」

鈴

「くっ…しまった、油断した…!」

マルファス

「…腹立たしい…。穢れた人間が、貴様らの様なガキが、この美しき私に傷をつけるとはぁぁぁ…!!」

 

 

ギュォォォォォォォォ!!

 

 

するとマルファスの周辺の大気や土が音を立ててその身体に吸収され始めた。それと同時にマルファスの表面に付いた傷がみるみる再生していく。

 

セシリア

「! まさか…傷が再生していってますわ!」

シャル

「そんな!自己再生までできるっていうの!?」

鈴

「でも今は何もできないっぽいわ!」

ラウラ

「今の内に攻撃するぞ!」

 

そう言って四人は再度攻撃を仕掛けようとする。しかし、

 

マルファス

「近寄るな汚らわしい!!」

 

 

ズドンッ!!

 

 

鈴・セシリア

「「きゃあああ!!」」

シャル・ラウラ

「「うわぁぁぁ!!」」

 

マルファスの凄まじい怒声が再び衝撃波となった。それによって攻撃しようとしていた鈴達は再度吹き飛ばされ、地に伏せる。…すると傷の再生が完了したのか再びマルファスが動き出す。

 

鈴

「ぐ…く…」

ラウラ

「つ…強い…!」

シャル

「これが…悪魔の力、なの…?」

セシリア

「私達も…強くなっている筈なのに…!」

マルファス

「少しはわかったか人間よ。人は大いなる魔を前にして無力だという事が。貴様らの様な雑魚、魔界では一刻も生きられぬだろう」

 

マルファスは倒れた今も地に伏せたままの鈴達を見下す様に吐き捨てる。

 

マルファス

「スパーダ…全くあの裏切者めが。優れた力を持っておきながら、こやつらの様な人間のためにそれまでの自らの全てを捨てるとは…。しかしそれも最早ここでもない世界の過去の事…、間もなく我らの新たな故郷と繋がる…!」

セシリア

「…新たな、故郷…!?」

マルファス

「最もそのための障害はまだ残っておるようじゃが…まぁ良い。スパーダの血族の始末はあのお方達に任せておけば問題はない。私はあのお方に仕える者として、己の役目を果たすのみよ。…という訳故さっさと終わりにさせてもらうぞ。私もスパーダの血族の目から光が消える瞬間を見たいからな」

 

マルファスはその翼と手を広げ、倒れている鈴達に敵意を再度向ける。

…すると、

 

鈴

「……うっさいのよ馬鹿」

マルファス

「…何?」

 

鈴がゆっくり立ち上がる。

 

鈴

「…アンタ、火影達と戦った事あんの?」

マルファス

「火影……もしやダンテという奴か?…いや、奴とは直接戦った事はないが」

 

するとそれを聞いた鈴は笑い出した。

 

鈴

「ふ、ふふふ、あはははは!」

マルファス

「何がおかしい?とうとう気でも触れたのか?」

鈴

「ククク…戦った事がない?ええそうでしょうね、でなきゃあいつらの強さを理解できない筈ないもの。アンタ…あのふたりと同じ世界にいた割には全く理解してないのね?」

マルファス

「…何じゃと?」

 

そしてシャル、ラウラ、セシリアも立ち上がる。

 

シャル

「僕達も火影達の…前世の事を全部知ってるわけじゃない…。でもこれだけははっきりわかるよ…。火影と海之は…絶対に負けないって事!」

セシリア

「あのおふたりは…私達の希望ですわ…。私達だけじゃない…。もっと多くの方の。貴女みたいな醜い者とは違うのです!」

ラウラ

「その通りだ…!そして信じている…!あいつらはその希望に間違いなく答えてくれる事を…!」

鈴

「そして私達は約束してんの!どんな事があっても傍にいるって!そのためにも負けられない!絶対にアンタを倒して先に行かせてもらうわ!」

 

そう言って鈴達は再び武器を構える。

 

マルファス

「…クククク、愚かな人間のあがきほど無様なものは無い。ならばその骨の髄にまで刻み込んで教えてやろうではないか。己の無力さをなぁ!」ズドドドドドドド!!

 

マルファスは再び黒き矢を向ける。鈴達は散開してそれを避ける。

 

ラウラ

「いつまでも当たりはしない!パンチライン!」

鈴

「ISのスピードを舐めんじゃないわよ!ガーベラ!」

 

ズドォォンッ!!

ズドドドドッ!!

 

パンチラインの鉄拳とガーベラの光弾が向かう。

 

マルファス

「ふん、貴様らこそその様な攻撃が当たると思うか」

 

マルファスは瞬間移動で避けようとする。しかしそこに、

 

 

ビュンッ!ビュンッ!

ガキンッ!!ガキィィンッ!!

 

 

マルファス

「何!?…これは!」

 

マルファスの脚に…ローハイドの鞭とグレイプニルが絡みついている。

 

セシリア

「逃がしませんわ!」

シャル

「気付いたんだよ!お前の本体が瞬間移動する時は出る時と同じ黒い光が出るって!」

 

ドゴォォォォン!!ガガガンッ!!

 

マルファス

「あああああ!!」

 

避けられなかったマルファスにラウラと鈴の攻撃が直撃した。

 

鈴

「よし!もう一撃!!」

マルファス(鳥)

「グゥアアアアアアアアア!!」

 

するとダメージを受けたことに激昂したのか、下半身の鳥が再び咆哮をあげ、

 

ズドドドドドドドドド!!

 

セシリア

「きゃあ!」

シャル

「うわ!」

 

セシリアとシャルの拘束を振りほどきながら猛烈な勢いで鈴に向かって頭を振りながら突進してきた。

 

鈴

「!!」

シャル・セシリア

「「鈴(さん)!!」」

 

ドゴォォンッ!!ガキキキキキキキキキ!!

 

ラウラ

「くっ!!」

鈴

「ラウラ!」

 

しかし鈴に届く直前、ラウラが割って入って対物シールドで防ぐ。怒涛のクチバシの攻撃に耐えるラウラ。

 

マルファス(鳥)

「ブルゥアアアアア!!」

 

ドガァァァァァァン!!

 

ラウラ

「うわあああ!!」

 

しかしその猛烈な攻撃に弾き飛ばされてしまった。

 

鈴

「ラウラ!!」

マルファス

「まずはお前からだ!」ドゴォォ!「ぐああ!…何ぃぃぃ!?」

 

見るとマルファスの周囲に…ケブーリーのビットが舞っていた。

 

セシリア

「よくもラウラさんを!」

マルファス

「おかしな物をつかいお」ズガンッ!!「ぎゃあ!!」

 

その隙を付いて鈴が双天牙月で斬りかかる。

 

鈴

「注意散漫よ!馬鹿女!」

 

鈴とセシリアが注意を引いている間にシャルがラウラに向かった。

 

シャル

「ラウラ!大丈夫!?」

ラウラ

「ぐっ…あ、ああ心配するな」

マルファス

「うっとおしい蠅共がぁぁぁ!!」

 

ドガァァァァァァンッ!!

 

鈴

「うわ!!」

セシリア

「きゃああ!!」

 

再び起こる強烈な衝撃波に鈴とセシリア、そしてセシリアが出したケブーリーも吹き飛ばされる。

 

シャル

「鈴!セシリア!」

マルファス

「ぶち殺してやるぞ小娘!!」ズドドドドドドドド!!

シャル・ラウラ

「「!!」」

 

そして直後に激昂したマルファスがシャルとまだ動けないラウラに突進してくる。

 

 

ガキキキキキキキキキキッ!!

 

 

マルファスの突進がふたりにぶつかった。……様に見えたがそれをシャルの最大のアンバーカーテンによって食い止められる。しかしダメージが完全に防げていないのか使うシャルは苦しそうだ。

 

シャル

「ぐぅ!!」

ラウラ

「よせシャル!お前だけでも逃げろ!」

シャル

「嫌だ!何弱気になってんのさラウラ!それでも海之のお嫁さんなの!」

ラウラ

「!」

 

 

ドゴォォォッ!ドゴォォォッ!

 

 

するとクチバシによる攻撃から今度は踏みつけの攻撃に変わった。先ほどよりも重い一撃一撃がシャルに襲い掛かる。

 

シャル

「ぐっ!あああ!!」

ラウラ

「シャル!」

マルファス

「踏みつぶしてくれる!地獄に送ってやるわ!!」

 

そして高く上がったマルファスが最後とばかりにシャルに襲い掛からんとする。しかし、

 

 

キィィィィィンッ!!

 

 

突然マルファスの巨体が宙に止まった。動揺するマルファス。

 

マルファス

「!!…か、身体が動かぬ!?」

ラウラ

「拘束ができるのは…シャルやセシリアだけではない!」

 

それは全力を込めたラウラのAICだった。

 

シャル

「ラウラ!」

ラウラ

「シャル…お前の言葉効いたぞ。思った通りだ!奴は悪魔でもその元となったのはあのオータムという女とそのIS。AICも有効な様だな!」

マルファス

「こざかしい真似を!この様な縛りがいつまでも」ザンッ!!ザシュゥゥ!!「ぐあああああ!!」

 

横から鈴のアービター。そしてセシリアのローハイドの剣の一撃が決まった。

 

鈴

「私達の事忘れんじゃないわよ!」

セシリア

「言った筈ですわよ!私達はひとりじゃないと!」

シャル

「そうだよ!」

 

ドガァァンッ!!

 

マルファス

「があああ!!」

 

マルファスの翼をシャルのグラトニーが貫いた。

 

シャル

「僕は、ううん僕達はパンドラ!お前達の災いになるんだ!」

マルファス

「こ、この威力…!貴様らのソレ、魔力こそ感じぬが魔具か!なぜ貴様らが…!」

セシリア

「世界最高の科学者からのプレゼントですわ!」

鈴

「そしてあいつらが託してくれた物よ!」

マルファス

「ぐっ…だが我が力、止める事などできはせぬ!!」

 

バシュゥゥゥゥゥゥッ!!ヴゥン!!

 

怒りと共に凄まじい力でラウラのAICを払ったマルファスはそのまま瞬間移動する。そして再び転移攻撃の連撃を繰り出してくる。

 

ラウラ

「来るぞ!かわせ!」

 

ヴゥン!ヴゥン!ヴゥン!

 

それを鈴達は縦横無尽に動き回って避ける。

 

シャル

「なんとか避けられた!」

マルファス

「何故だ…貴様ら、それ程のダメージを受けて何故先ほどよりも動ける!?」

鈴

「人間は成長すんのよ!それに!」

 

 

ドガァァァァァァァンッ!!ズガガガン!!

 

 

マルファス

「ああああああ!!」

 

突然マルファスの後方から光弾が直撃した。それはラウラのアルテミスのスフィアとセシリアのケブーリーだった。

 

ラウラ

「こんな攻撃を受けるとはよほど弱っているようだな!」

セシリア

「今度こそ倒させて頂きますわ!」

マルファス

「…おぉぉぉのぉぉぉれぇぇぇ!!」

 

幾度も鈴達の攻撃を受け、息が荒くなっているマルファスもまたダメージが大きいのが伺える。

 

マルファス・マルファス(鳥)

「「ブルゥアアアアアアアアア!!」」

 

バシュウゥゥゥゥゥ!!

 

鈴・セシリア

「「きゃあああ!!」」

シャル・ラウラ

「「うわあああ!!」」

 

しかしそれでも底力か悪魔としての意地か、今まで以上の衝撃波と咆哮を同時に浴びせるマルファス。鈴達もやはりこの戦闘で疲労とダメージが大きいのか、それを受けて吹き飛ばされる。

 

鈴

「ぐっ……!しまった!武器が!」

 

鈴の手からアービターと双天牙月の両方が今の衝撃で弾き飛ばされてしまっていた。

 

マルファス

「倒すじゃと…?人間が妾を倒すじゃと!?ふざけるな!妾に食われるのは貴様らじゃぁぁ!!」ズドドドドド!!

 

怒り狂ったマルファスの突進が武器を失っている鈴に迫る。

 

ラウラ・セシリア

「「鈴(さん)!!」」

マルファス

「死ねぇ小娘ぇぇぇ!!」

 

マルファスの口が鈴を捕らえようとしていた…その時、

 

 

ドガァァァァンッ!

 

 

マルファス(鳥)

「グオオオ!!」

 

突然マルファスが悲鳴を上げた。思わぬ攻撃だったのか普通よりも苦しそうだ。

 

鈴

「…ふざけんじゃないわよ。アンタなんかに…食われてたまるもんですか!」

 

鈴の手には白い銃、ルーチェが握られていた。そして、

 

 

ドガァァァァンッ!

 

 

マルファス(鳥)

「ゴアアアア!」

 

横からも突然の銃撃。それは黒い銃、オンブラを持ったシャルだった。

 

シャル

「僕達は…こんなところで終われない!」

 

 

ズドドドドドドドドドドドドド!!

 

 

マルファス

「があああああ!!」

 

ルーチェとオンブラから怒涛の火が噴く。マルファスはそれをなす術もなく受け続け、

 

マルファス

「オオオオオオ……」ズシンッ!!

 

遂に膝を着いた。

 

シャル

「ねぇ鈴。こういう時火影がよくやってた決め台詞あったよね?」

鈴

「そう言えばあったわね。やってみたいの?」

シャル

「覚えてる?」

マルファス

「ば、馬鹿…な…!妾が人間如き、しかも…貴様らの様な小娘に…何故そこまでの力がぁぁぁ…!」

 

ジャキッ!ジャキッ!

 

屈辱の声を上げるマルファスに鈴とシャルは一緒に銃口を向け、あの言葉を言った。

 

 

鈴・シャル

「「ジャックポット!!」」

 

 

ズギュ――ン!!ズギュ――ン!!

ドガァァァァァァァァンッ!!

 

 

マルファス

「ぐあああああああああ…!!」

 

ふたつの銃口から飛び出したエネルギーの波が融合し、直撃した。

 

鈴

「まだわからない?人間だから勝てたのよ」

シャル

「あとこうも言った筈だよ。僕達は…絶対負けられない理由があるって」

 

 

…ドスゥゥゥゥゥゥゥゥン!!

 

 

それがダメージの極値に達したのだろう。マルファスのその巨体は遂に崩れ落ちた。

 

ラウラ

「やった…やったぞ!」

セシリア

「倒せたんですのね!私達だけでも!」

 

 

……シュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ……

 

 

マルファスの姿が光の粒子となって消えていく。そして消えたそこには…オータムが力無く倒れていた。駆け寄る鈴達。

 

シャル

「……大丈夫。気を失ってるだけ」

鈴

「良かった。死なれたりなんかしたら目覚め悪いしね」

オータム

「………う」

セシリア

「! 気が付かれましたか?」

オータム

「………わた、し……どう、なったん…だ?」

ラウラ

「やはり覚えていないか。お前は…」

 

ラウラは事の流れを説明した。

 

オータム

「……私に…そんな事、が……」

シャル

「今度こそ負けを認めてくれるよね?」

オータム

「…………勝手にしやがれ。私なんか放ってとっと行きな。…もう、立ち上がる力もねぇや」

セシリア

「貴女をこのまま放っていくのはできませんわ。どこかで休ませないと」

オータム

「……相も変わらず…甘ちゃんだな。私はさっきまで戦ってた敵だぜ?」

ラウラ

「ああ。以前の私なら放っておいただろうがな」

シャル

「戦ってないなら関係無いよ」

鈴

「それにアンタにも…色々事情があるんでしょ。ほら、さっさと立ち上がって」

オータム

「……ちっ」

 

鈴達はオータムを起こそうとした。……と、その時だった。

 

 

鈴・シャル・ラウラ・セシリア・オータム

「「「!!??」」」




※次回は二週間後、来月の4日(土)の予定です。
自分の私用で後編が遅れ、申し訳ありませんでした。また二週間ですが暫しお待ちください。次回はジュデッカ編となります。
あとあの台詞の英語は兄弟のものなのでカタカナです。
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