IS×DMC~赤と青の双子の物語~ 作:storyblade
実はこの世界の裏側にも魔界が存在しており、そしてそこには悪魔も存在しているという。しかしふたつの世界の間には強力な結界があり、唯一の穴が開いていたのがこのラ・ディヴィナ・コメディアの真下だったという事だった。オーガスは火影と海之を倒した後に人界と魔界を繋げ、悪魔と人間を自らが支配する弱肉強食の世界を創り上げようとしていたのだった。これを聞いた火影はオーガスの企みを一蹴・拒絶し、阻止すべく銃を構える。
一方その頃、海之もまた嘗ての自身ともいえる者が変化したルーヴァと対峙。何も言わず、互いに刀を向けるのみであった。
ラ・ディヴィナ・コメディア「火焔天」
オーガス
「ダンテ、そしてバージルを倒し、人界と魔界を今度こそひとつとする!!」
魔界への扉を開こうとしているオーガスに火影はエボニー&アイボリーを向けながら、
火影
「テメェの戯言はもう聞き飽きたぜ!!」カッ!!
火影のアミュレットが輝き、瞬時にSin・アリギエルを纏う。そしてオーガスもまたアミュレットを取り出し、
オーガス
「見るがいい!デビルトリガーが生み出した、世界の新たな救世主の姿をなぁ!!」
カッ!!バシュゥゥゥゥゥゥゥ!!
オーガスが持っていたアミュレットが光り、その身が黒き光に包まれた…。やがて光が飛び散り、そこにいたのは、
アルダ・スパーダ(オーガス)
「……」
嘗てのダンテとバージルの父、スパーダの姿を模した血の様に赤きスパーダ、アルダ・スパーダがいた。そしてその手にあの剣も握られている…。
火影
「……」
バイザーの奥から火影の赤き瞳がそれを睨む。
オーガス
「ククク…久々の父親の姿を間近で見ての感動か?それとも利用された怒りか?」
火影
「…そんなんじゃねぇさ。ガキの頃に行方不明になった親父なんて殆ど覚えがねぇしな。…あるとすりゃ」
すると火影は、
ジャキッ!
火影
「母さんの名前を…てめぇの親父の剣モドキのナマクラに付けやがった事に対するむかっ腹だ!!」ズドドドドドドドドド!!
怒り滲ませエボニー&アイボリーから銃弾の嵐が向かう。
ドドドドドドドンッ!
……しかし、それは全てアルダ・スパーダの結界によって届く前に弾き返されてしまった。因みにそのシールドも全く傷一つ付いていない。
火影
「! シールドか…。随分怯えてるじゃねぇか。そこまで強気ならんなもんいらねぇだろ?」
オーガス
「獅子は兎を狩るのにも全力を、というではないか」
火影
「そうかい。じゃ」シュンッ!!
オーガスの真上にエアトリックで瞬間移動した火影はコヨーテをゼロ距離で構えた。
火影
「テメェが兎だな」ズドズドズドズドズド!!
ドガァァァァァァァン!!
火影はコヨーテを連射する。その衝撃で爆煙が上がる。……しかし、
火影
「…!」
ビュビュビュビュビュンッ!!
煙の中から突然レーザーの雨が襲い掛かる。間一髪火影は緊急回避するがそれは高速で逃げる火影をどこまでも正確に追跡してくる。
火影
「ちっ!」ジャキ!ズドドドドドドドド!!
ドガドガ!ドガガガガガガガガガン!!
それをカリーナの多弾頭ミサイルで相殺する火影。そして火影の視線の先には無傷のオーガスがいた。
…と思いきや、
シュンッ!!
視線の先にいたオーガスが消えた。
火影
「…!!」
ガキィィィィンッ!!
途轍もない殺気を感じた火影はアグニとルドラを出してその方向に振るうと何かを受け止めた。そこにあったのは、
オーガス
「ククク…流石にそうあっけなくはいかんか」
手に持つ魔剣「エヴァ」で斬りかかろうとしていたオーガスだった。
火影
「今の攻撃…そういやてめぇの得意技だったな」
オーガス
「流石だ、よくぞ防いだ。…だが」グンッ!!
火影
「!」
オーガスの持つ剣に力が籠められ、押し返し、続いて斬りかかる。
ガキキキキキキキキキキッ!!
火影も負けずに赤と青の剣で受け流し、時に斬りかかる。三本の剣の撃ち合い。その中で火影は気付く。
火影
「やるじゃねぇか爺さん!老いぼれとは思えねぇぜ!」
オーガス
「この程度…たしなみにもならんわ」ヴゥンッ!!
エヴァの刀身が光り輝き、大きくなった。その光刃が火影に襲い掛かる。
ガキンッ!!
火影
「ぐあっ!!」
更に上がった威力に抑えきれなかった火影が吹きとばされる。
火影
「ちっ!その剣…マジか!?」
オーガス
「ククク…その通り。これは貴様らが持つような紛い物の魔具ではない。デビルトリガーによって生まれし正真正銘本物の魔剣、魔剣スパーダを上回るこの世で唯一の魔剣よ!」
アグニ
「ダンテよ。あ奴の言っている事は嘘ではない…!」
ルドラ
「あ奴、そしてあの剣からも凄まじい力を感じるぞ!」
それは火影も感じていた。アルダ・スパーダそのもの。そして魔剣「エヴァ」。以前モニターに映った時から感じていた決して単なるでまかせや見せかけではない、明らかに魔を纏う存在。
火影
「…デビルトリガーってのは何だ?」
オーガス
「やはり気になるか?…良かろう。死への土産代わりに見せてやるとしよう」
…ヴゥンッ!
するとオーガスは二体のアンジェロを召喚した。しかしそれらは戦う意志が無いのか構えもしない。
アンジェロ
「「……」」
オーガス
「こ奴等にはデビルトリガーと同じプログラムが組み込まれている。今一度見るがいい、デビルトリガーの力を!」
ゴォォォォォォォォォ!!
すると二体のアンジェロの身体が黒き炎に包まれ、
…カッ!!
やがて黒き光が爆散し、光が晴れたそこにいたのは、
火炎を纏う猿の様な悪魔
「「グルァァァァァァァァァァァァ!!」
巨大な角を持つ…牛の様な頭。全身が炎に包まれ、巨大な槌を持つ二体の悪魔がいた。それは自らの身体程もある槌を縦横無尽に振るってくる。火影は避けたり受け流しながら様子を伺う。悪魔の名はヒュリアタウルスといった。
ヒュリアタウルス
「「ガァァァァァァァ!!」」
火影
「あの鎧野郎が変化を…。ISじゃ…ねぇのか?」
オーガス
「ククク…その通り。元がIS故に性質こそ残るが奴らはDISではない。魔力を纏った存在、DISよりも悪魔に近づいた存在よ。そしてDNSの様に強い怒りや欲望も必要とせん。無機物でも人間でも使う事ができる。使った者は間違いなく我を忘れるだろうがな」
ヒュリアタウルス
「ゴアァァァァァァ!!」
ドォォォォォォォォォォォン!!
突然飛び上がり、槌を地面に打ち付けて大爆発を起こす一体のヒュリアタウルス。避ける火影。
ヒュリアタウルス
「グォォォォォ!!」ドドドドドドドッ!!
火影
「!!」
ガキィィンッ!!
もう一体の敵が凄まじい勢いで迫ってきた。受け止める火影もその力に多少驚く。
火影
「速さも力も上がってるって訳か…」
オーガス
「今は数える位しか生み出せないがな。貴様らを倒した後にゆっくり生み出すとしよう」
そう言いながらその後ろでじっくり火影の戦いを眺めているオーガス。
火影
「……つまらねぇ」
オーガス
「…何?」
ヒュリアタウルス
「グオォォォォォ!!ヴゥンッ!!
全力で槌を振りかざしてくる敵。すると、
…ガシィィィッ!!
ヒュリアタウルス
「!!」
ゴォォォォォォォッ!!
火影の腕にいつの間にかバルログが展開しており、それが炎に包まれる。そして片手で飛んできた攻撃を受け止める火影。
火影
「…つまらねぇ、つってんだよ」
ドゴォォォォォォォ!!
ヒュリアタウルス
「!!」
ボガァァァァァァァァァン!!
火影は怒りながらもう片手の拳で相手の腹部を貫いた。爆発霧散するヒュリアタウルス。それを見てもう一体の敵が突進してきた。
ヒュリアタウルス
「グオォォォォォォ!!」ドドドドド!!
火影
「つまらねぇなぁ…」
ズバァァァンッ!!ドォォォォンッ!!
ヒュリアタウルス
「!!」
ザシュゥゥゥッ!!ドガァァァァァァン!!
片手のキャバリエーレでまず槌を一刀両断し、もう片方で続けて本体を一刀のもとに斬りつけ、こちらも爆散した。オーガスはそれを静かに見ている。
オーガス
「……」
火影
「魔力…扉…門、そしてデビルトリガーっつうふざけたオカルトグッズ。何もかもつまらねぇ。だが最もつまらねぇしムカつくのはテメェのその高みの見物ぶった態度だ。せっかく来てやったのにそれはねぇだろ?あんなガラクタ出すんじゃなくてちゃんと一対一のさしでやろうぜ?なぁ」ジャキッ!
火影は持ち替えたカリーナを向ける。すると、
オーガス
「………ククク」
シュンッ!!ザシュッ!!
火影
「ぐっ!!」
突然目の前にいたオーガスが消え、瞬時に火影の後ろに現れ、魔剣エヴァで斬りつけた。しかし傷口はすぐに再生する。
オーガス
「恐るべき再生能力だ。殺すには心の臓を潰すしかないという事か…」
火影
「…おいおいそんなにはりきんなよ爺さん。寿命縮むぜ?人間は短命なんだからよ」
(奴も使えたんだったな…。だが俺の目にも見えなかった…。基本スペックは奴の方が上か…?)
表情に出さないが火影は素直に驚いていた。
オーガス
「だが先の力…やはりダンテ。今更ながら悪魔として生きる事を選べば骨のある存在になれたろうに」
火影
「全部無くしてたあん頃の俺で他に手が無かった場合なら一ミクロ位考えたろうがな。だが、親は早くに亡くしたが今は大分生き方が違ってるんでね。俺みたいな奴にも守るもんもあるし、帰りを待ってる奴もいる」
(私の事が好きってんなら黙って一緒にいなさい!)
(火影を思う気持ちは…誰にも負けないから)
(全部終わったら聞いてね。私の夢を)
火影
「それにあん時、母さんに「新しい人生を始めなさい」って言われてんだ。そろそろ叶えなきゃ悪いだろ?ダンテとしてじゃなく、この世界で火影として生きていくために、腐りきった因縁はここで永久にサヨナラだ」
火影はそう断言した。
オーガス
「……そうか」
シュババババババババババ!!
凄まじい光速のレーザーが飛んでくる。火影はアグニ&ルドラで弾く。
火影
「ちっ!速さが増してやがる!」
オーガス
「最早言葉は不要。貴様はただ死ね!!」
火影
「…気が合うじゃねぇか!俺も同じだぜ!」
…………
ラ・ディヴィナ・コメディア「煉獄」
ガキンッ!!ガキキキキッ!!キィンッ!!ガキキキキンッ!!
海之・ルーヴァ
「「……」」
その頃、Sin・ウェルギエル纏う海之と黒きSin・ウェルギエルとなったルーヴァは煉獄の炎の中、何も言わず互いの刀をぶつけていた。海之の言った通り、剣の勝負に言葉は不要という訳ではないが本当に互いに何も言わなかった。ただ互いの死角の探り合いをしつつ剣をぶつけ合い、
ガキィィィンッ!!
海之・ルーヴァ
「……」ヴゥヴゥヴゥン!!
ドォンッ!ドォドドドンッ!!
距離を取ってどちらかが次元斬を撃てば相手も撃ち返して同じく重なりかき消され、
ドゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!
ベオウルフの拳や蹴りも全く同じであり、互いに譲らない。
海之・ルーヴァ
「「はぁぁぁぁ……」」ギュオォォォォ……「はぁ!!」」
ドゴォォォォォォォォォォン!!
海之の右手とルーヴァの左手が起こすヘルオンアースが激しくぶつかったが…これも決着がつかず。そして離れて互いに距離を取る。
海之
「……」
戦い始めてから何も喋らない海之に対し、ルーヴァの方から話しかける。
ルーヴァ
「……バージル。もうひとりの俺か…」
海之
「…?」
ルーヴァ
「俺は貴様…。貴様は…俺…」
ルーヴァの言葉は当たらずも遠からずであった。ルーヴァはD・ウェルギエルが変異したもの。そしてD・ウェルギエルは海之、正確にはバージルの
ルーヴァ
「技も、互いの手の内も知り尽くしている。…だが、俺と貴様とでは絶対的に違うものがある」
海之
「……ほう」
海之もそこまで聞いて口を開く。
ルーヴァ
「そしてそれが…貴様自信を殺す」
海之
「…何だと?」
ルーヴァから出てきたその言葉にバイザーの奥にある海之の青い目が細まる。だがその瞬間、
シュンッ!!
海之
「!!」
ガキィィィンッ!!
ルーヴァは今まで以上の超高速で海之に接近し、黒き刀で斬りかかった。海之は何とかそれを受け止めるが、
ギリギリギリッ!
海之
(!…ちっ)
海之の手が圧される。
ルーヴァ
「刃を交えてわかった…。閻魔刀を失った貴様の技など…なんら脅威ではない。貴様自身気付いている筈だ」
実際そうであった。次元斬はじめ、海之の技の多くは閻魔刀でこそ真の力を発揮するが、今手に持つ瑠璃月や幻影剣ではその威力を十分に発揮しきれない。先ほどの次元斬の撃ち合いでも実際は海之がやや圧されていたのであった。
ルーヴァ
「人間によって生み出された様ななまくらで俺に挑むなど…死にに来たのと同じ」
海之
「…例え閻魔刀でなくとも、虫けらを斬る僅かな時があれば十分…!」キィィィンッ!!
海之は全力でそれを弾き返し、
海之
「ふっ!」ドォンッ!!
ルーヴァに超高速で迫った。懐に飛び込み、超高速で斬りつけるつもりである。対するルーヴァはそれを待ち受ける様子で構え、
ルーヴァ
「…ムン!!」シュンッ!!
納刀していた黒き刀を横薙ぎに斬りかかった。一見すると空を切っている様だが、
シュンッ!
その後ろに海之が現れた。よく見ると腕に僅かな切り傷がある。先ほどのルーヴァの一閃で斬った様だ。それは瞬時に回復するがその内心は、
海之
(今の攻撃を防いだ…か)
先ほどよりも早く動いたのに食い止められ、しかも傷までつけられた事に海之は顔を滲ませる。そんな海之を他所にルーヴァは更に言葉を続ける。
ルーヴァ
「…貴様は俺には勝てん。人間を捨てきれなかった貴様には」
海之
「…!」
この言葉に海之は一瞬ハッとした。
ルーヴァ
「バージル。貴様は幼き頃に悪魔として生きる事を決めながら…最後まで人間を捨て去る事はできなかった。ダンテに敗れようとも、魔帝に敗れようとも、そして…生まれ変わった今もな」
海之
「……」
ルーヴァ
「だが…俺は貴様とは違う。俺にとって人間等、朽ち果てた虫けら程の意味もない。力を統べる絶対の支配者として…貴様を殺し、ダンテを殺し、そしていつかあの人間も殺す。あの人間が俺に与えた力によって!そして俺は…全てを支配する者となる!」
そう言いながらルーヴァは黒きベオウルフを構える。
ルーヴァ
「そのためにまずは貴様からだ。この世にバージルは俺ひとりでいい!…死ね!バージル!!」ドゥンッ!!
ルーヴァは全速で海之に突っ込んでいく。そしてルーヴァの拳が海之に襲い掛かるその瞬間、
ガシィィッ!ガシィィッ!
ルーヴァ
「…!」
ルーヴァのベオウルフの拳が止められた。止めたのは…ネロを纏う海之のベオウルフ。
海之
「……戯言はもういいか?」ググググググッ!!
海之の青き光を纏うベオウルフガ黒きベオウルフを押し返す。
ルーヴァ
「……何?」
海之
「俺の分身を名乗る割には煩い奴だ…」ググググググッ!!
ルーヴァ
「ぬぅ!!」シュンッ!!
海之のネロ纏うベオウルフの呪縛からルーヴァは瞬間転移で離れる。
ルーヴァ
「貴様…まだそんなものを」
海之
「俺もわかった。…いやわかっていた。貴様はあの時の、「受け入れなかった俺」なのだ」
ルーヴァ
「…何?」
海之
「…貴様の言う通り、嘗ての俺は力を認めるために己の中にある人間を捨て去った、いや捨てきれなかった。そしてある時、力を得るために俺の中にある人間の心を切り離した。それが枷だと思い込んでいたからだ。…だがそんな俺にある男が言った。「お前が捨て去ったものは恐怖。それを捨てても真の力を得る事はできはしない。本当に強くなりたいのであればそれから逃げてはならない」とな」
そう言いながら海之はゆっくり立ち上がる。
海之
「今の貴様は…それから逃げ続けてきた俺。あの時ダンテを殺し、捨て去った自分を受け入れず、逃げ続けた結果の終わりなき力に囚われた哀れな存在だ」
ルーヴァ
「……」
カッ!!
海之の後方に現れる黒き光。そこから現れたのはナイトメアV。
海之
「俺はもう逃げない。嘗ての母を救えなかった苦しみと悔恨は…もう既に受け入れている。そして今の俺には失いたくないものがある。そして俺の前で初めて弱音を吐いた者もいる」
(これからを生きて…。私と一緒に)
(強情だな。私の夫は)
(海之、お前の力を…貸してほしい)
海之
「今の俺にとって…それを失う事は死ぬよりも恐ろしい。守るために使えるものは全て使わせてもらう」ドンッ!!
話が終わると同時にベオウルフで殴りかかる海之。ルーヴァはそれを避けるが、
ヴゥンッ!!
逃げた先には先ほど召喚したナイトメアVが待ち受けていた。……しかし、
ナイトメアV
「……」
海之
「…?」
海之は不振がった。殴りかかろうとしていたナイトメアの様子がおかしい。もう少しで拳が到達する寸前で……動きを止めている。
ルーヴァ
「……利用できるものは使う、か。……では、俺もそうしよう」
ギュンッ!!
その時、ナイトメアVの目が突如赤く光った。そしてその瞬間、
ズギュンッ!!
海之
「!」
ドガァァァァァァァンッ!!
ナイトメアの目から放たれた光線が海之に襲い掛かった。
海之
「…何?」
ルーヴァ
「本当に腑抜けになったものだ…。貴様の様な者がもうひとりの俺とは…屈辱にも劣るわ」ドォンッ!!
キィィィンッ!!
ルーヴァは再び黒刀で斬りかかる。海之はそれをギリギリで受け止めるが、
ドゴォォォォォッ!
海之
「ぐあ!!」
その後ろからナイトメアの拳が襲いかかった。自身の装甲はあるが突発の奇襲にダメージをもろに受ける海之。更にナイトメアはルーヴァの傍にいる。
海之
「…奴が発する魔力に当てられたか…。役立たずが」
ルーヴァ
「恐怖…弱さ…守るもの…。下らん…。そんなものは所詮、力無き者の戯言でしかない。俺か貴様、どちらが正しいか、どちらが生きるに相応しいか、それを…魔王たるこの俺が思い知らせてやろう…。バージル!!」
先ほどよりも覇気、そして魔力が増した事を感じる海之であった。
海之
「……」
※明日の同時刻、後編を投稿予定です。