IS×DMC~赤と青の双子の物語~   作:storyblade

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火影や海之、一夏達とムンドゥスの戦いは続く。戦いの中でムンドゥスは七つの大罪に似せて名付けた己の単一特殊能力「大罪」の真の力を引き出す。その強大な力はまともに傷を付けられない程火影達、更に加わった千冬をも追い詰めていく。
……しかし突然ムンドゥスに異変が起こる。自身の攻撃に狂いが生じ始めるのだった。誰もが奇妙に思う中、突然甲高い声を上げながら…あの人物が現れた…。


Mission219 ラストバトル④傲慢なる邪眼

ムンドゥス

「どういう事だ…?何故余の攻撃が…」

 

突然の自身の異常を不思議がるムンドゥス。するとそこに、

 

束

「ニャハハハハハハハハ!」

 

いつもの独特の笑い声を上げながら……束が自分専用のものと思われるラファールに乗って下で待機している箒達の所に現れた。その姿に千冬とマドカ以外の誰もが驚く。

 

箒

「姉さん!?」

火影

「た、束さん!」

海之

「…!」

束

「おっす!やっぱりそのISはひーくんみーくんだね!お久~♪…よしよし、しっかり効いてくれている様だね!」

クロエ

「束様!どうしてここに!?」

 

箒達はおろかクロエも驚きを隠せない中、

 

束

「こっちの用事が全部終わったからね。遊びに来たよ〜♪…っていうのは冗談で皆が戦っているのに私だけ安全な場所で見てるだけなんてできないよ」

セシリア

「で、ですがどうやってここまで来たのですか!?」

束

「それについては後々。それに…あのふざけた野郎に言いたい事があって」

 

そしてムンドゥスも束の姿を確認する。

 

ムンドゥス

「篠ノ之束…。生きていたか」

束

「その声…やっぱりあの時聞こえた声と同じだね。おい!アンデスだかヴァニタスだか知らないけどこのふざけた悪魔ジジイ!よくもこの束さんを好き放題利用してくれたな!これ以上お前の思い通りにはさせないよ!」

 

対して束はムンドゥスをビシッ!と指差し宣言する。

 

ムンドゥス

「貴様如きに何が出来る?貴様は余が力を取り戻すための道具にすぎん。それが成った今、余にとって貴様など最早どれ程の意味も無い」

 

冷酷にそう言うムンドゥスに対し、束は強気の表情を崩さないまま逆に言い返す。

 

束

「ほ~さいですかさいですか。それは御立派な事ですね~。…でもさ~、この束さんがなんの考えも無しにこんなヤバイ場所に来ると思ってんのかな~?」

ラウラ

「……そういえばさっき「効いている」とか言っていた様な…」

鈴

「き、効いてるってどういう事ですか?なんか薬みたいな言い方ですけど…?」

ムンドゥス

「…貴様の戯言に付き合う程、余は暇ではない。消えろ」ヴゥゥゥン!!

 

そう言ってムンドゥスは束に対し、嫉妬の矢レヴィアタンを放とうとする。

 

刀奈

「まずい!皆博士を守って!!」

簪

「…待って皆!」

 

…ジジジジッ!

 

その時ムンドゥスの身体にあの現象が再び起こった。レヴィアタンは放たれず、何も起こらない。

 

ムンドゥス

「…何?」

 

ザシュゥゥッ!!

 

その隙をついて魔剣ダンテの一閃がムンドゥスの腕を斬った。再生はするも先ほどの様なシールドも発生せず、直接受けたのである。

 

シャル

「こ、攻撃が直接当たった!」

火影

「どうした?マジでスタミナ切れかよ」

束

「シールドも不安定になり始めたね~!」

 

勝ち誇った様に頷く束を見てムンドゥスも流石に不審がる。

 

ムンドゥス

「……篠ノ之束。貴様…何をした?」

 

ムンドゥスは今自分の身に起こっている現象には束が関与していると疑い始めた。その束は勝ち誇った様にこう答えた。

 

束

「ふっふっふ♪漸く気が付き始めたみたいだね。ならば教えてやろうではないか。お前のそれはね、束さん特製のコンピューターウィルスの仕業なのだよ♪」

海之

「…!」

箒

「こ、コンピューターウィルス、ですって!?」

ムンドゥス

「……先程から何を言っている?」

 

すると千冬と千冬の所に近づいてきたマドカが代わりに答え始める。

 

千冬

「…一夏達を先に行かせた後、私達はスコール達の案内でオーガスの私室兼研究室に辿り着いた。奴の部屋ならば設備も整っているだろうし、スコール達のSEを回復する手段も見つかるだろうと思ってな。案の定必要なものは揃っていたおかげで完全では無いにしても修復する目途は立った」

マドカ

「そしてそこには…あの男が行っていた研究のデータも残っていた。アインへリアル計画の事他にファントムやグリフォン等のデータ。DNSやデビルトリガーのデータまでな」

刀奈

「!!」

クロエ

「本当ですか束様!?」

束

「うん。思わぬ儲けものだったよ。まさかこんな大事なものまで残してくれてたなんてね。どうやらオーガスのジジイはDNSやデビルトリガーの量産を本科的に始める直前だったらしい。ちーちゃんは見つけた瞬間消してしまおうと言ったんだけど…私はちょっと考えたんだ。これは利用できるかもしれないってね。兎に角私はスーちゃん達のSEを回復する作業をしつつ、この束さんご自慢の超高速演算機付き頭脳で調べ上げたのだ~♪」

 

束は自らの頭を指差しながらそう言うと今度は再びムンドゥスを指差して、

 

束

「ドリトス!お前はひとつ大事な事を忘れてやしないかい?その…アルダ・スパーダのコアを作れたのは他でもない、この束さんの力添えがあったからって事をさ!」

ムンドゥス

「…!」

簪

「ドリトスって…それお菓子の名前」

箒

「姉さん…どんどん名前ずれて行ってますよ」

束

「こまかい事は気にしない!そして作り方を知っているって事はつまり!壊し方も知ってるって事だ!今のお前の、正確にはそのアルダ・スパーダのコアにあるウイルスが現在進行中で活動を始めているのさ!DNSやデビルトリガーのデータを徐々に消去し、プログラムを根こそぎ消滅させるってウィルスをな!」

ムンドゥス

「!」

鈴

「で、DNSやデビルトリガーのプログラムを根こそぎ消去!?」

刀奈

「……そうか。アイツの今の力も姿も、元はアルダ・スパーダっていうDISと専用のコア、そしてそれを変化させたデビルトリガーがあってこそのもの…!」

クロエ

「ならばその効果とプログラムが消え去れば…ムンドゥスの力も!」

束

「そういうこった!ひーくんみーくん提供のウィルス、そしてスーちゃん達提供のデビルトリガーを参考にして作り上げた新型DMCウィルス!ファントム達なら完全に機能停止するし、デビルトリガーとかも即刻無効化できる!あのアビゲ野郎さえも無視できないよ!」

 

ジジジッ!…ガキィィィン!

 

続けざまに海之が斬りかかる。受け止められはするものの先の様な跳ね返しはなく、純粋に受け止めるのみ。

 

海之

「…束さんの話は本当の様だな」

ムンドゥス

「小賢しい真似を…!」

束

「どうだ!お前が散々利用し、見下した人間にやられる気分は!千年以上生きてるお偉い様らしいけど頭の良さでこの私に張り合おうなんざ、一万年早いんだよ!」

 

束はそう勝ち誇った様に宣言した。

 

束

「今だよちーちゃん!いっくん!あとマーちゃん!三人の零落白夜を!」

一夏

「零落白夜!?」

箒

「…そうか。ひとつだけなら威力不足でも千冬さんとマドカの分も合わせれば!」

セシリア

「でもムンドゥスの動きを止めないと!」

束

「それならクーちゃんの蝸牛があるよ。完全にはいかないだろうけど一瞬くらいなら止められる筈だよ」

クロエ

「わかりました!」

ラウラ

「しかしまずは蝸牛の範囲に入らなければ…」

火影

「ならば俺と海之が止める。一夏達は備えとけ!」

ムンドゥス

「調子に乗るな。貴様ら如きに余の動きが止められると思うか」

 

とその時、

 

?

「それはどうかしらね?」

 

 

シュバァァァァァァァ!!

ヴゥゥゥゥンッ!!

ガシッ!!

 

 

突然別の方向から飛んできた攻撃。それはムンドゥスの身体を縛る様に捉えた…炎に包まれた鞭のような物。そして結界の様なもの。

 

ムンドゥス

「これは…!」

刀奈

「な、何!?」

一夏

「あの攻撃は!」

スコール

「こんな攻撃にもあたるなんて本当に効いているみたいね」

オータム

「借りを返しにきてやったぜ化け物!」

 

それはオータムのアラクネが放った蜘蛛の糸、そしてスコールのゴールデン・ドゥーンが持つ炎の鞭だった。

 

鈴

「あれは!」

シャル

「スコールとオータム!」

刀奈

「…そうか。博士がここまでこれたのはふたりのおかげね」

束

「そういう事♪ダリルちゃんとフォルテちゃんは先に避難してもらったよ」

ムンドゥス

「…堕ちた者共が…!」

スコール

「確かに私達は堕ちてるかもね。…でも貴方ほどじゃないわ!」

 

スコールとオータムが一瞬を抑え、

 

束

「クーちゃん!」

クロエ

「はい!蝸牛!!」ヴゥーーンッ!

 

一気に近づいていたクロエがムンドゥスの周辺で蝸牛を起動させた。

 

束

「今だよ!!」

千冬

「一夏!マドカ!」ドゥルルルン!

一夏

「おお!準備はできてるぜ!」ギュオオオオ…!

マドカ

「私を…そして私の姉妹達の仇!」カッ!!

 

千冬のレッドクィーンが炎を上げ、一夏のナイトメアモードが起動し、マドカの黒焔が光り輝く。

 

火影

(三人共…!)

海之

(倒せるか奴を!?)

箒

「決めろ一夏!千冬さん!」

スコール

「行きなさいマドカ!」

 

ドゥンッ!!!

 

三方向から一夏、千冬、マドカが全力の瞬時加速で突っ込む。ムンドゥスはスコール、オータム、クロエによって動きを封じられたまま。

 

一夏

「食らえムンドゥス!!」

千冬

「私達の、そして殺された人達の悲しみを思い知れ!!」

マドカ

「はあああああああ!!」

 

カッ!!!

 

 

一夏・千冬・マドカ

「「「零落!…白夜(闇夜)ぁぁぁぁぁ!!!」」」

 

 

雄たけびと共に一気に斬りかかった三人だった……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ムンドゥス

「……………ふ」

 

 

ガキィィィィィィィィィィン!!

 

 

一夏・千冬・マドカ

「「「!!」」」

 

…が、一夏達の零落白夜は全て防がれていた。ムンドゥスが自分を守るかの様に周囲に展開した…黒い金属の壁によって。

 

束

「なっ…何!?」

 

予想外の出来事に束も驚愕する。

 

箒

「一夏達の零落白夜が…弾かれた!?」

鈴

「そ、そんな!束さんのウィルスが効いた筈じゃ!」

火影

「あの壁…!先生お前ら逃げろ!!」

ムンドゥス

「無駄だ」

 

 

ドガァァァァァァァァァァァァァンッ!!

 

 

一夏・千冬・マドカ・クロエ・スコール・オータム

「「「うわあああああああ!!」」」

 

突然その壁が内側から大爆発し、ゼロ距離だった一夏達と至近距離だったクロエやスコール、オータムがその爆発に巻き込まれてしまい、吹き飛ぶ。

 

火影・海之

「「!!」」

セシリア

「い、一夏さん!千冬さん!」

ラウラ

「クロエさん!」

簪

「マドカちゃん!スコールさん!オータムさん!」

 

それぞれが吹き飛んだ一夏達のもとに向かう。

 

シャル

「大丈夫!しっかりして!」

一夏

「く、くっ…そ…!」

千冬

「こ、こんな…馬、鹿な…」

スコール

「な、なんて…威力…なの…」

 

逆に真面に食らった一夏達はその痛みに苦しむ。そして爆発が起こった場所の中心には…、

 

ムンドゥス

「…下らん茶番に付き合うのも終わりだ」

 

変わらないままのムンドゥスが浮いていた…。

 

 

「憤怒の盾(サタナエル)」

 

自身の周囲に無機物の金属の壁を張る。その強度は恐ろしく頑丈で打鉄の刀程度なら斬りかかっただけで木の枝の様に折れてしまう。純粋に途轍もなく硬いだけでエネルギーも何も流れていないため零落白夜のエネルギー効果も受け付けない。更に壁に触れると憤怒mの怒りの如き凄まじい爆発を起こす。

 

 

一夏

「む、ムン…ドゥス…!」

ムンドゥス

「人間如きの技がこのムンドゥスに通用すると本気で思っているのか?」

束

「な、何でだ!?私のプログラムは完璧な筈だ!」

 

自らのウィルスが効いていない事に流石の束も驚きを隠せない。そんな束にムンドゥスは言い放つ。

 

ムンドゥス

「先ほど貴様は余に見下している、と言ったな?それは貴様の方ではないのか篠ノ之束?まだ気が付かぬのか、貴様らにはふたつの敗因がある事を」

束

「は、敗因だと!?」

ムンドゥス

「まずはひとつ…。貴様らが今余に放ったその技。それは斬ったものにある力、その者に流れるエネルギーを断つ技という事は知っている。ならば魔力もSEも、血も涙もなにひとつ流れていない無機物ならば全くの無力。余がその様な事に気付かぬとでも思ったか」

マドカ

「…!!」

 

ムンドゥスの言う通り零落白夜はSEやエネルギーに傷を入れ、直接ダメージを与えられる技。しかし逆にいえばそれが全くない石や壁に繰り出してもその効果は無く、単純に切れ味の勝負になる。零落白夜の切れ味はエネルギーの調整でシールドを切り裂き、そのまま生身を傷つける程高くはあるが、その威力でも刃が立たない盾ならば…零落白夜は無力となる。

 

ムンドゥス

「そしてふたつ…。篠ノ之束、貴様は自ら生み出した妙なもので余のこの身体とコアを縛れると言ったが…それは「アルダ・スパーダのコア」としての話であろう?」

束

「…!!」

ムンドゥス

「ドレッドノート・システムとやらも…デビル・トリガーとやらも…アルダ・スパーダとやらも、全てアルゴサクスが己の下らん企みの中で生み出した下らん玩具にすぎん。奴の手から離れ、余の身体の一部となった時からこの身体もコアもその性質を変えている。貴様の下らんそれでこのムンドゥスを縛ったままにできると思っていたのか?」

束

「馬…鹿な…!」

ムンドゥス

「更にアビゲイルの奴を引き合いに出したな?奴がなんだというのだ?あんな番犬の如き存在、今の余とは比べるのもおこがましい」

 

 

ギュオォォォォォォォッ!!

 

 

その時、ムンドゥスの三つ目がゆっくり輝き始めた。

 

オータム

「な、なんだ!?」

クロエ

「今度は、何を…」

火影

「!! やべぇ!!」

海之

「逃げろお前達!!」

 

火影と海之はその輝きを見て全員に逃げろと言うが、

 

ムンドゥス

「余の光からは決して逃れられん」

 

 

カッ!!シュバァァァァァァァァァァァァァ!!!

 

 

火影・海之

「「!!」」

一夏

「うわ!」

千冬

「くっ!!」

刀奈

「な、何この光!?」

 

その場にいる全員がその赤き目の輝きを受け、あまりの光量に目を閉じてしまった。

……やがて光が収まり、その場が再び宇宙を模した様な空間に戻る。

 

箒

「……あれ?」

シャル

「何も…なってない?」

セシリア

「どういう…事でしょう?」

 

誰もが不思議に思う中、火影と海之は違った。

 

火影

「てめぇ…!」

海之

「くっ!」

 

そして千冬やスコールも、

 

千冬

「…!こ、これは!?」

スコール

「私達の武器が…使えなくなっている!」

 

スコールの言葉を聞いて一夏達も確認する。

 

箒

「武器が全て…使用不能だと!?」

セシリア

「スターライトやティアーズ…ローハイドまで!」

シャル

「パンドラの武器が…全部使えなくなってる!」

簪

「…嘘、ケルベロスも呼び出せない!」

 

そんな声が全員から出てくる。皆其々が自らの戦う術を失っていたのだ。

 

ムンドゥス

「フッフッフ…」ズドドドドドドドッ!!

海之

「! 避けろお前達!!」

 

ドガァァァァァァン!!

 

一夏達

「「「うわああああ(きゃああああ)!!」」」

 

攻撃をよけきれなかった何人かが吹き飛ぶ。威力的には大した事ない筈なのだがそれには理由があった。

 

マドカ

「な、なんだ?シールドが起動しなかっただと!?」

 

そう、ISを守るシールドが今の攻撃を受けても機能せず、絶対防御で受け止める形となったため、通常よりも遥かに強い衝撃を受けたのだ。

 

クロエ

「まさか…これも先ほどの光が!?」

火影

「シールドだけじゃねぇ。瞬時加速(イグニッション・ブースト)や明滅瞬時加速(ブリンク・イグニッション)も使えねぇぞ!」

鈴

「そんな!」

ラウラ

「武器だけでなく防御や高速移動もできなくなったという事なのか!?」

刀奈

「これは…最悪の事態になったわね…」

 

 

「傲慢なる邪眼(ルシファー)」

 

ムンドゥスの赤き三つ目から放たれる光。受けると暫くあらゆる能力を封じられる。機械ならば全機能が、ISならば飛行能力と絶対防御以外の全ての機能を封じられる。魔剣ダンテ、魔剣伊邪薙、スパーダの力には無効だがミラージュソードや次元斬、幻影剣等は使えなくなる。重ね掛けや他の技と違い連射は出来ない。

 

 

束

「こんな…こんな馬鹿な…」

ムンドゥス

「少しは理解したか?愚かな人間共よ。貴様らがどれだけ群れようが、どんな手を使おうが、余の前には全くの無力。貴様らの運命は既に余の手の中にある。大人しく、自らの運命を受け入れるがいい…」

一夏

「ち…ちっくしょう…!」

千冬

「ここまで来ながら…負ける訳には…!」

 

するとそんな一夏と千冬を見て、

 

ムンドゥス

「……そうだ、冥途への土産にひとつ教えてやろう。女、そして小僧。貴様らには確か、アルゴサクスの計画に参加した父親がいただろう?そしてそれが…そこの女に殺された事を」

一夏・千冬

「「!!」」

箒

「…え!?」

セシリア

「ど、どういう事ですの!?スコールさん、が…!」

スコール

「…織斑秋斗…!なぜお前がその事を…!」

 

一夏と千冬、そしてスコールもまた反応する。

 

火影

「てめぇ!」

ムンドゥス

「ふっふっふ…だがそれは真実とは違う。奴の命を奪ったのはアルゴサクスだ。余が貸し与えた力によってな」

一夏・千冬・スコール

「「!!!」」

鈴

「な…なんですって!」

オータム

「スコールじゃなくオーガスのジジイがやっただと!?」

ムンドゥス

「喜べ女。貴様の力は使えそうだったとの事でな、奴が貴様に死なない程度に結界を張っていたのだ。故にあの爆発でも生き延びた。そういう事だ…」

スコール

「そん…な…」

一夏

「……てめぇ、てめぇが!!」

千冬

「おのれぇぇ!!」

 

ドガァァァァンッ!!

 

一夏・千冬

「「ぐあああああ!!」」

 

再び攻撃を受けてしまう一夏と千冬。

 

束

「いっくん!ちーちゃん!」

ムンドゥス

「余の復活のために貴様らの父親には役立ってもらった。その礼として殺すのは後に伸ばしてやろう。…その前に」

 

 

ヴゥヴゥヴゥヴゥヴゥヴゥンッ!!!

 

 

ムンドゥスが展開した赤き光弾が束に向けられる。

 

束

「!!」

ムンドゥス

「まずは貴様からだ篠ノ之束。貴様には世話になったが…貴様は余の身体を蝕みおった…。その罪は何よりも重い。塵ひとつ残らず消滅させてくれるわ」

クロエ

「束様!」

箒

「姉さん!」

 

ドゥンッ!

 

その時束と、彼女を助けようとしていた皆の動きが固まる。怠惰の枷(ベルフェゴール)である。

 

シャル

「か、身体が!」

マドカ

「指先一本…動かせない!」

箒

「姉さん逃げてぇぇぇ!!」

 

 

ドクンッ!!

 

 

火影・海之

「「!!」」

ムンドゥス

「消え去れ」

 

 

ズドドドドドドドドドドドドド!!!

 

 

全ての攻撃が束に放たれた…。




束のウィルスによって今度こそ追い詰めたと思った一夏達。しかしムンドゥスの力はそれさえも凌駕してしまっていた。「傲慢なる輝き」によって全ての戦闘能力を奪われた一夏達。そして束に繰り出されるムンドゥスの容赦ない攻撃。果たして…?


Nextmission……「全てをこの一撃に!!」


それは文字通り、全てを籠めた最後の一撃…。

※次回は25日(土)の予定です。
遅れると思いましたが投稿に何とか間に合いました。お騒がせ致しました。戦いもクライマックスに向かいます。
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